アシュリー、新プロはピンク・フロイドとロミジュリ! Icenetworkインタビュー
全米女王、アシュリー・ワグナー選手の新プロ情報、来ましたね! 7月16日付の Icenetworkのインタビューで、新しいプログラムや今の練習環境についてたっぷりと語っています。

元記事はこちら。筆者はおなじみのLynn Rutherfordさん。→Wagner hopes to stage triple-triple at Olympics



「ワグナー、オリンピックで3-3を」

全米女王、新プログラムと、アルトゥニアン、ウィルソンについて語る

新プログラムの振付を終え、スケジュールもほぼ整ったというアシュリー・ワグナー。彼女は今、標高1600メートルを超える高地、カリフォルニア州レイクアローヘッドで、新コーチのラファエル・アルトゥニアンとともに、ソチを目指すレースに備えようとしている。

「ここのところ、ずっと移動続きだったの。カリフォルニアとカナダを行ったり来たりして、ショーにも出て」22歳のワグナーは言った。「やっと地元で練習に集中できるわ、ラフ(ラファエル)と一緒に」

ワグナーは6位となった2013年世界選手権以降、「Stars on Ice」のツアーでカナダを回った後、振付のため2度トロントを訪れた。1度目はデビッド・ウィルソン、2度目は今月始め、シェイリーン・ボーンに振付をしてもらうためだ。カナダ行きの合間にはソウルへ行き、キム・ヨナのショー「All That Skate」に出演したが、ここへ来て活動を調整することにした。今月末に開催される浅田真央のショー「The Ice」への出演を辞退したのだ。

「バランスをとった、と言えるかな。演技の練習はいつも欠かすことはできないわ、たとえショーであってもね。演技へのプレッシャーを感じる状況に自分を置くことは、常にいいことだと思っているわ」
「その上、人は誰でも生活費を稼がなくてはならない。それでもThe Iceを辞退せざるをえなかったのは、本拠地を離れている時間、練習できない時間があまりにも長すぎるから。でも、ノーと言うのはつらかったわ。ファンの前で演技ができるのは、いつもすばらしい経験だから」

軍人を父にもち、子供時代に何度も引っ越しを経験しているワグナーは、変化というものを恐れない。2011年にコーチをジョン・ニックスに変更した彼女は、拠点をワシントンDCからカリフォルニアのアリソ・ヴィエホに移した。ここでフィリップ・ミルズの振付を得て、2年連続で全米女王に。そのミルズと、この4月にたもとを分かつことを決定。その後まもなく、ニックスの半引退宣言によって、アルトゥニアンを彼女のチームに加える決断をすることになった。

「デビッド(・ウィルソン)に依頼したのは、彼なら今までの私とはまったく違う方向へ導いてくれると思ったから。コーチについては、自分には技術面に強い人が必要だとわかっていたの。だから、ラフがぴったりだったのよ」

Icenetwork.com(IN):80マイル(約128km)以上も離れた場所にいる2人のコーチにつくことで、スケジュールに影響はないんでしょうか?

ワグナー:そんなに大変でもないのよ。スケジュール的にはすっきりしてるわ。月曜から木曜まではレイクアローヘッドで(アルトゥニアンと)練習。その後、車で(アリソ・ヴィエホへ)行って、金曜日とほぼ毎週土曜日はニックス先生と練習。運転には長い時間がかかるけど、まあカリフォルニアではふつうのことだもの。

IN:一連のことについて、ニックス先生はどう考えているんですか?

ワグナー:喜んで受け入れてくれたわ。今回のことは、ほとんどニックス先生の事情が理由で決めたことだもの。もう遠征に同行しないと先生が言ったとき、私はすごく納得できたの。今年84歳になるし、1週間のうちに日本へ行ってまた戻ってくるのは彼には無理だもの。今回の私の決定については、すべて認めてくれているわ。[*1週間で日本…というのはジャパン・オープン出場→すぐにGPS初戦のスケート・アメリカへ、のことだと思われます]

IN:ラファエル・アルトゥニアンは技術的に優れていることで有名ですよね。それで彼に決めたのでしょうか?

ワグナー:ええ、もちろんよ。選手には感覚にたよってジャンプを跳ぶタイプと、技術に基づいて跳ぶタイプがいるの。私は昔から感覚で跳ぶほうだった。技術的なことをみっちり仕込んでくれる人には一度も教わったことがなかったの。
私の3-3(3F-3T)が安定していないことにはちゃんと理由がある。自分には技術的なコーチが必要だとわかっていたわ。それに、ラフと練習するのはすごく楽しいのよ。彼は知識がとても豊富。彼が言うことは、そばで聞いている人には何のことかわからないかもしれないけど、私にとってはすごく明確に頭に入ってくるの。

IN:ここ2シーズンはとても充実していましたよね。今の目標はオリンピックと世界選手権の表彰台ですよね。実現するためには何が必要でしょう? 3-3ですか?

ワグナー:まさにそう、それなのよね。すばらしいプログラムを作ってもらったし、スピンも向上したわ。3-3を跳べないことだけが私の足かせだと思うの。それとジャンプの質も向上させなきゃならないかしら。とにかく、安定して跳べるようになることね。

IN:リンクメートに仲良しのアダム・リッポンがいるというのは、(アルトゥニアンにつくようになったことの)うれしいおまけでしたね。

ワグナー:アダムと一緒に練習できるのはすごくうれしいわ。彼とは私が14歳か15歳ぐらいのころ、ほんとに大昔から兄のように仲良くしてるの。五輪シーズンには、カリカリしすぎてるよとか、落ち着けよとか言ってくれるような人が必要になる。その点、私にとってアダムは完璧な人よ。リンクにはネイサン・チェンもいるし。
アリソ・ヴィエホのリンクにいるのはほとんどペアの選手ばかりだから、高地(レイクアローヘット)へ行って、クワドやトリプルアクセルの練習をしている選手に会えるのはいいことだと思う。

IN:フリーはプロコフィエフ作曲の「ロミオとジュリエット」ですね。あなたとウィルソンがこの曲を選んだわけは?

ワグナー:彼が「ロミオとジュリエット」のこのバージョンを持ってきたんだけど、私は最初、「絶対だめ。私には無理」って言っちゃったの。でも、彼が絶対にこれがいいと言うので。カナダで彼と振付した1週間は、ものすごく努力をしたわ。結果はすばらしいものになった、私はそう思うわ。
デビッドは一緒に振付をしていて驚異的にクリエーティブな人なの。プログラムのいたるところに、常に目を引く動きがある。彼は私のスケートのレベルを引き上げてくれた気がするわ。曲の解釈、表現、表情をちょっとずつよくしてくれた。最終的に大きな違いを生むのは、こうした細かい部分なのよね。

IN:2シーズン前には「ブラック・スワン」を滑り、狂気をはらんだ主人公を演じましたね。その点、ジュリエットはソフトなキャラクターです。

ワグナー:(ジュリエットも)あれほどあっという間に深い恋に落ちてしまう人だもの、間違いなく少々クレージーだと思うわ。特にプロコフィエフのバージョンには、最愛の恋人の運命を知っていくジュリエットの緊張感と激情を感じるわ。それがよく伝わってくる音楽。間違いなく、クレージーな恋につきもののドラマチックさと激しさがある。
ここ最近私が滑ってきたものとはまったく異なるプログラムね。この2シーズンは強い女性を演じてきたわ。今シーズンは、音楽は力強く、ストーリー性もはっきりしているけれど、演じるキャラクターはまったく違うわ。
 
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アシュリーの帯同コーチ決定 +新プロ情報ちょこっと(パン&トン、羽生、ハンヤン)
アメリカのアシュリー・ワグナー選手がサブコーチを探してトライアウトをしている、という記事を以前ご紹介しましたが(→こちらです)、その結果が出たようです。



アメリカのスケート連盟のサイトに6月25日付でアップされた、こちらの記事です。→Ashley Wagner annouces coaching team

「アシュリー・ワグナーが新コーチ陣を発表」

全米2連覇のアシュリー・ワグナー選手が今日、カリフォルニア州レイクアローヘッドでラファエル・アルトゥニアンのコーチングをパートタイムで受けることになった、と発表した。引き続き、カリフォルニア州アリソヴィエホでジョン・ニックスのコーチングも受ける。アルトゥニアンはワグナーが試合で遠征する際に、彼女に帯同する。

「コーチの問題が決まって、とても楽しみに思っています。」と、ワグナーはコメントした。「ニックス先生が今後は遠征に同行しないと決めたときには、少しだけ取り乱してしまいましたが、今は2人の偉大なコーチが私の陣営についてくれることになって、わくわくしています。私は2014年オリンピックの代表チームに入ることを目指していますが、ラファエルと過ごす時間は間違いなく自分のスケートにプラスになるだろうと思います。これから新シーズンの準備で忙しくなるのが楽しみです。」

ニックスはオリンピックや世界選手権で活躍してきた高名なコーチだが、今後は教え子の遠征には帯同しないことを発表している。ワグナーとニックスは、ワグナーがデラウェア州から南カリフォルニアへ拠点を移した2011年夏以降、コーチと教え子として組んできた。

アルトゥニアンは元ソ連の選手で、コーチとしては浅田真央、ミシェル・クワン、サーシャー・コーエン、セルゲイ・ボロノフ、ジェフリー・バトルらを指導してきた。

ワグナーの来シーズンの初戦は10月18-20日のスケート・アメリカ(デトロイト)。今シーズンのスケート・アメリカでは優勝している。GPS2戦目のエリック・ボンパール杯(パリ)に出場したのち、来年1月にボストンで開催される2014年全米選手権で3連覇をねらう。



…アシュリー自身もツイッターで "Excited to be skating with Raf! Looking forward to a great season."(ラフとスケートできることになってわくわくしてます!すばらしいシーズンになりそうで楽しみ)とつぶやいていました。
それにしても、ほお! サブコーチといえどもビッグな人選なんですね! さすがは全米女王。これはきっとニックス・コーチ1人よりずっと強力な体制になるのでは!? 

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さて、ついでで申し訳ありませんが、このところ更新サボり気味(^_^;)だったので、ここ1週間ぐらいで把握した新プロ情報を少しだけ。
あくまで私が把握している範囲なので、誤りがあるかもしれません。情報はほかにも出ているんだと思いますが、個人的にすごーく楽しみなものを3つだけ選ばせていただきましたー。

パン&トン(中国)
SPは「Lady Caliph - Nocturne」(エンニオ・モリコーネ、ヨーヨー・マ) 振付ニコライ・モロゾフ。フリーは「レ・ミゼラブル」から「I dreamed a dream」 振付デビッド・ウィルソン。昨日、パントンたち自身が微博でつぶやいたところによると、ショートの振付はちょっと時間がかかっているけれどフリーは順調だとのこと。両方ともオリンピックらしい王道の美しい曲ですね!これは期待できそう〜

羽生結弦
朝日新聞スポーツのツイッターによると、振付師のデビッド・ウィルソンが、フリーは「パッションでロマンチックな映画音楽」と明かしたとのこと。羽生くん自身、ラジオ番組で「6月のショーで滑る予定」と明言しました。きっとこの週末に開催のドリーム・オン・アイスですね! 初披露が楽しみ!

ハン・ヤン(中国)
SPは「Minor Waltz」 (Laurent Korcia)(→おそらくこちら。2曲目のMinor Valse) と「Viper's Drag」 ( Nigel kennedy's version)を組み合わせたもの、フリーは映画「Hannibal」のサントラより「Gourmet Valse Tartare」という曲とシュトラウスの「美しき青きドナウ」を組み合わせたものだそうです。振付けはどちらもローリー・ニコル。
FSUの情報ですが、ハンヤン自身がArtisry on Iceの会見で語ったところによると、「ショートは女性に恋い焦がれるあまりおかしなことをしてしまう男の物語。フリーはハニバル・レクター博士の役を演じる」のだとか! そして「ショートは楽しいプロ。フリーは信じられないほど難しい」のだそう。レクター博士といえば、身の毛もよだつ食人鬼ですよね……うわあ、いったいどんなプログラムになるんでしょうかっ!!?? 

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カテゴリ:北米女子 | 10:47 | comments(11) | trackbacks(0) | - | - |
アシュリー・ワグナー インタビュー「私は金メダルがほしい」
なんと前代未聞の中1日での更新ですっ!

Twitterでアシュリー・ワグナー選手自身もつぶやいていた、彼女の最新インタビュー記事。
おお、いよいよオリンピック・イヤーに向けて、選手の情報が出始めましたね! わくわくしますねー!

アメリカ・オリンピック委員会が開設している、その名も「TEAM USA」というサイトに、5月28日付でアップされたこちらの記事です。→Go For The Gold: Ashley Wagner BY JAMIE BLANCHARD
(記事内にはアシュリーへのインタビューらしき動画も掲載されているのですが、これは日本ではブロックがかかっていて見れない模様…。うーん、残念)



「金メダルに向かって アシュリー・ワグナー」

先週、アシュリー・ワグナーがFacebookにアクセスしてみると、「プロフィール欄を完成させてください」というメッセージが表示されたという。
「笑っちゃったわ。Facebookにアクセスしたら、私のプロフィールは完全には記入されていません、というメッセージが出てきたの。出身大学が書かれていない、というのね」と、ワグナーは言った。「大学へ行っていなければ人間として完全ではない、みんなそう思っているのかしら」

今月、ワグナーのウエスト・ポトマック高校時代の友達の多くは、大学の卒業式の舞台に上がり、卒業証書を受け取った。だが、ワグナーにはもっと大きな舞台が待っている。2014年ソチ五輪だ。
「私はまだ大学を卒業していない。でも私は、人があまり経験できないような人生を送っているわ」彼女はオリンピックを目指しながら、パートタイムで勉強している。

ソチ五輪は、全米選手権2連覇中のワグナーの輝かしい経歴を、さらに完璧なものにするだろう。2010年のバンクーバー五輪では、彼女は補欠だった。
「あとわずかなところで、バンクーバーへの出場を逃してしまった。あの出来事がなければ、今の私はないと思うわ。あのおかげで、私は自分のキャリアを見つめ直し、自分の目標を実現するために難しい決断をくだすことができたの。今は自分にオリンピックに出られる力があると感じているわ」

出られる力がある、どころではない。2005年のミシェル・クワン以来となる全米2連覇を果たしたワグナーは、アメリカの女子フィギュアの先頭に立っている。
「今の私は、4年前の自分とはまったく違う」そう語るワグナーは、最近ナイキとのスポンサー契約を結んだばかりだ。「あの頃は、スケートはただ楽しいからやるものだった。今持っているような目標を、当時は持っていなかったの」
当時、ワグナーは18歳で、デラウェア州のウィルミントン・スケーティング・クラブの近くに、コーチのプリシラ・ヒルと同居していた。シニアに上がってフルシーズン競技に出たのは、この年が最初だった。

今は、5月18日に誕生日を迎えたばかりの22歳。練習拠点であるカリフォルニア州のアリソ・ヴィエホのリンクの近くで、ひとり暮らしをしている。2009-10シーズン以降、国際大会で獲得したメダルは6つ。2012年四大陸と2012年スケート・アメリカ、2012年TEBでは金メダルに輝いた。
「今、スケートは私の人生よ」とワグナーは言う。「ここ2、3年の間にたくさんの大きな変化を決断してきたわ。それは私がフィギュアという競技と自分の演技に打ち込んでいるから。自分自身が責任をもってやっている。そのほうがずっと充実しているわ」

ワグナーにはさらなる変化が待ち受けている。この4月、彼女は振付師フィリップ・ミルズとはもう組まない、と発表した。全米2連覇中に滑ったプログラムはショート、フリーともすべてミルズの振付だった。
「新しいものを取り入れる時期だと思ったの。フィリップは偉大な振付師だし、彼が作ってくれたプログラムでたくさんの成功を収めてきたわ。でも、オリンピックイヤーに向けて、まぜっかえしてみたいと思ったの。誰かと居心地よくしているのは楽だけど、居心地がいい状態では成長はしない。私は常にうまくなりたい、向上したいと思っている。ちょっと引っかき回してみること、新しい振付師と組むこと、そういうことによって、それができるんじゃないかと思ったの」

世界選手権で5位となり、国別対抗戦でアメリカが優勝し、長いシーズンが終わって以降、ワグナーは5週間練習から遠ざかっているという。だが、ハワイでの休暇を終えて、今、練習を再開しようとしている。
「今はプログラムを決めるための、ごくごく初期の段階にいるわ。まだ絶対これで滑りたいっていう曲は見つけられていないけど、きっと見つけられると思ってる。プログラムはまだ完成していないけど、今シーズンはものごとを急いで進めるには重要すぎるシーズンよ。2本とも、絶対にこれを演じるのが大好きだと思えるプログラムにしたいの」

ショートの振付をおこなうのは、元アイスダンスの世界チャンピオンのシェイリーン・ボーン(パートナーだったビクター・クラーツとカナダ代表として3度オリンピックに出場)だ。
「シェイリーンにはエキシビションの振付をやってもらったことがあるんだけど、一緒に仕事をしていて本当にすばらしい人なの。振付のプロセスをすごく楽しいものにしてくれる。彼女のプログラムはすべての動きが複雑で緻密。スケーターとして向上させてくれるわ。今季のショートは、おしゃれでセクシーなプログラムにしたいの。シェイリーン以上にそれができる人はいないわ」
フリーの振付はデビッド・ウィルソンだそうだ。

どんな曲を選ぶにしても、ワグナーにとっての最優先事項はプログラムの技術的レベルを上げることだ。3回転-3回転のコンビネーションジャンプを安定して跳べていないワグナーは、ここ2回の世界選手権で4位と5位に終わっている。
「私はいつも、いやになるほどぎりぎりでメダルを逃しているの」と彼女は言う。「その差は3-3だと思う。3-3が選手を分けるのよ」
非営利の教育団体"Classroom Champions"の大使に選ばれているワグナーは、来季は早い時期から、自分が差をつけるほうになりたいと考えている。
「今季はプログラムで3-3を跳ぶまで長く待ちすぎたと思うの。やっと試合で入れられる状態になったときには、プレッシャーで崩れてしまった。来季は二度とそんなふうにはならないつもりよ」
先日まで参加していたカナダの「スターズ・オン・アイス」のツアーで、すでにそれを試してもいる。
「できるだけ3-3になじんでおきたいから、跳べるチャンスがあればどんどん試しているわ」
そう言うワグナーは、来季は試合で3-3を入れてくる可能性が大だ。



だが、ワグナーにとって今季もっとも重大な意味を持つ変化は、振付師の問題でも3-3のコンビネーションの問題でもないだろう。2シーズン前からコーチをつとめてきた84歳のジョン・ニックスが先月、今後はもう試合に帯同できないと、彼女に告げたのだ。
今後は、毎日の練習ではニックスの指導を受けるものの、別にサブコーチを雇う予定だ。練習のときにはニックスと共にコーチングし、試合のときには彼女に同行できる人物をさがすのだという。
「近々、2、3人とのトライアウトを予定しているわ。適当に選んでそれで決まり、みたいなことはしたくない。一番ふさわしい人を選びたいの。きっともうすぐそんな人が見つかると思う」
「スターズ・オン・アイス」で共演したスケーターたちが、候補をしぼる手伝いをしてくれたという。
「まだツアーに出ている最中に、サブコーチの候補を検討しなくてはならなかったの」
今後も南カリフォルニアからの転居は考えていないというワグナーは、そう語った。
「スケーターのみんなは、私が候補に挙げていた主だったコーチ全員と組んだ経験をもっていたのよ。今は候補を数人にしぼったところ。でも、トライアウトが済むまでは誰にも決めないつもりよ」
今後1〜2週間で決まりそうだという。

いずれにせよ、ソチまであとわずか254日だ。
「私の頭の中にある理想のシナリオはこうよ。全米選手権で優勝してオリンピック代表になる。ソチへ行き、ショートとフリーをパーフェクトに滑って、フリー後にはお客さんからスタンディングオベーションをもらう。そして金メダルを取るの。表彰台ねらいでもいいんだけど、でも私は金メダルがほしいのよ」
もしシナリオどおりにいけば、Facebookもワグナーの経歴にそんなに不満を持つこともなくなるだろう。
「でも、Facebookのプロフィール欄のどこに“オリンピック”って書けばいいのか、わからないわね」
彼女はそう言って笑った。
「わかるようになるといいな」

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ほお、新しいショートは、シェイリーン・ボーン振付の「おしゃれでセクシーなプロ」ですか!!
ここのところ、映画音楽やクラシック音楽の、わりと正統派な路線でぐんぐん評価を上げてきたアシュリーですが、オリンピック・シーズンに賭けに出ましたか! 大事なシーズンだからこそ、ひっかき回したい(mix it up)とは、強気な決断ですが、それだけ自分の演技力に自信をつけてきたんでしょうね。
そして、オリンピックでスタオベをもらいたいという勝負のフリーは、ウィルソン振付。渾身のプログラムになりそうですね!楽しみすぎますー。

そして、そして、やはり彼女も……もちろん「金メダルがほしい」んですね!!

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カテゴリ:北米女子 | 05:13 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
ケイトリン・オズモンド インタビュー@World Figure Skating
またまたご無沙汰してしまいました…と言うのもはばかられるぐらいのご無沙汰っぷりですみません(^_^;)
少し前の記事ですが、おなじみのWorld Figure Skatingに、カナダのケイトリン・オズモンド選手のインタビューがアップされていました。
4月24日付のこちらの記事です。
Kaetlyn Osmond: “I try to engage the crowd” By Vladislav Luchianov



「ケイトリン・オズモンド “私は観客を引きつけたい”」


2013年カナダ女王となったケイトリン・オズモンドが、今シーズン、ネーベルホルン杯で初の国際大会のタイトルを取ったとき、僕は確信をもってこう思ったものだった。カナダに新星が誕生したのだと。
彼女が2013年世界選手権でロンドンの観客を虜にするのを見ると、今度ははっきりと悟った。これはワールドクラスの新星なんだと。

ケイトリンのシニアデビューのシーズンは大成功だったと言っていいだろう。彼女は3つの金メダルを獲得した。2012年ネーベルホルン杯、2012年スケート・カナダ、そして2013年カナダ選手権だ。
そのほかの試合でも好成績を残した。2013年四大陸選手権で7位、2013年世界選手権で8位、2013年国別対抗戦ではカナダの銀メダルに貢献した。

だが、ファンが彼女の演技に惹きつけられるのは、その成績のせいだけじゃない。このスケーターにはとても高い芸術性があり――そして、ここがとても重要なのだが――それが非常に自然で独特の芸術性なのだ。彼女の場合、技術的に難しいエレメンツでさえとても自然に見えてしまう。彼女の演技を見ていると、得点やレベル、エッジの角度、GOE、順位などどうでもいいと思っている自分に気づくことがよくある。そんなものは取るに足らないんだという気になってしまう。
ただひとつ重要なのは、ケイトリンがフィギュアスケートをとても楽しんでいるのを見て、観客が心からうれしい気持ちになること。これこそ最も大切なことだ。

ケイトリンは、カナダのニューファンドランド・ラブラドール州にあるメリーズタウンという街でスケートを始めた。メリーズタウンの住人は、この街で生まれ育った彼女の活躍を記念して、「ようこそ、ケイトリン・オズモンドのふるさと、メリーズタウンへ」という看板を立てている。



そんなケイトリンが、今季の印象とスケートへの愛、そして来季の計画などについて語ってくれた。

――ケイトリン、今季をふりかえってみてどんな印象でしたか?

今季はただただ信じられないシーズンでした。シーズンの目標は170点を出すことと、世界選手権で10位に入ることでした。それをどちらも達成できた上に、ネーベル、スケート・カナダ、そしてカナダ選手権で優勝できたんだもの。いろんなことがうまくいったことがすごくうれしいし、さらに高いゴールを目指してもっと努力したいという気持ちになったわ。

――シニアの世界でこんなにすばらしいスタートを切れると思っていましたか? トップ選手の仲間入りを果たしたことについてどう思いますか?

シニア・デビューの年にこれほどの成果を上げられるとは思っていませんでした。今季これほどの成績を残せたこと、トップグループの一員になれたことに、本当にわくわくしています。あのすばらしい選手たちと同じ舞台に立てて、競い合うことができただけで、本当に光栄だと思っているわ。

――今季、あなたにとって最高の場面は? その理由は?

たったひとつの場面を選ぶのはとても難しいですね。すべての試合が私にとってはすばらしい経験だったから。中でもおそらく一番特別だったのは、国際大会で初優勝したときだと思います。ネーベルホルン杯は、その後のシーズンを通して、私に大きな自信を与えてくれました。
この大会の前には何の期待もしていなかったし、自分が何を経験することになるか、まったくわかっていなかったんです。国際大会で表彰台のてっぺんに立つのは、とてもすばらしかったわ。カナダ国旗が上がっていって、国歌が流れて。二度と忘れられない経験だったし、自分はこういう気持ちをこれからも何度も経験したいんだなあと、そのとき実感したんです。

――あなたは難しい技術面と演技の芸術性のバランスをとてもうまく取っていますね。そのコツは何ですか?

フィギュアでは技術面と芸術性はどちらも同じぐらい大切だと、私は思っています。私の場合、技術面よりも芸術面のほうが楽に力を発揮できるんです。練習のときにはその両面のバランスを取ることをすごく努力して、試合ではお客さんを惹きつけることに力を入れています。私の場合、お客さんに演技を見せることを心がけると、技術面で楽になるんです。筋肉が覚えている記憶に自分をあずけることができるし、演技中にいろんなことを考えすぎずにすむから。

――大きな試合でのメンタルの持っていき方や自信の保ち方が、とても上手そうですね。どうしてそういうことができるようになったんでしょう?

子供のころ、私は出場した試合のほとんどで、とてもいい演技をすることができたんです。おかげで自信がついたし、緊張することもほとんどないですね。今はもっと大きな大会に出て、もっと力のある選手と競い合うようになったけど、これは昔出ていた試合と一緒なんだって思うようにしてるんです。自分の目標を持って試合に出て、自分の演技に集中するだけ。リンクに出てお客さんの歓声が聞こえると、私はお客さんのエネルギーを吸収することができるの。そのおかげで落ち着きと自信を保つことができるんです。



――あなたの演技とスケートに対する意欲を見ていると、あなたが疲れているところなど想像できないですね。試合後の疲労や練習のきつさ、演技することのプレッシャーなどといったものにどう対処しているのでしょう?

私だって試合の後や一週間の練習の後は疲れるわ。そういう疲れに対処するのは難しいですね。休息と食事はもちろん回復のために役立つでしょうし、ちょこちょこ休みの日を取るのもいいですね。
あと、友達と一緒にすごすことも役立つんです。ときどき、世界にはフィギュアスケート以外ないような気がし始めるときがあるんですよね。そういうときってすごく疲れるんです。でも、ちょっと時間をとって友達とすごすと、一時スケートから気持ちを離してくれる。で、とてもリフレッシュした気分でリンクに戻ってこれるんです。

――フリーの「カルメン」はあなたにとても合っていましたね。他に、氷上でこんなイメージを作り出したいというイメージはありますか?

演じたい具体的なイメージというのは特にないですね。来シーズンは私のまったく新しい一面をお客さんに見てほしいと思っています。今季はカルメンというキャラクターをうまく演じることができたけれど、今度はまったく違う自分を見てもらいたい、そしてそれをお客さんが気に入ってくれるといいなあと思っています。

――来季の目標は何ですか?

来シーズンはとても楽しみにしています。私の目標は、オリンピックに出ることと、今シーズンより演技を向上させること。ミスを減らしてクリーンな演技をしたいですし、演技構成点を上げられるよう努力したいです。グランプリ・ファイナルにはすごく出たいと思っていますし、オリンピックか世界選手権で6位以内に入りたいですね。今季は10位に入るという目標を達成できたので、今度は6位に入れるよう、すごく楽しみに努力したいと思っています。



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 World Figure Skatingさんったら、なんでよりによってスピン中の写真を使うの…とは思わないで! じつはケイトリンちゃんの、あの独特の表現力の秘密はこの写真に隠されているんです。それは…つねに笑顔であること! スピン中もジャンプ中も、転倒してしまったときも、演技中はほとんどずっと笑顔! ほんとに怖いぐらい笑顔なんです。もしかして単に地顔が笑顔なのか!?と思ったりもしたけれど、やはり観客を魅了したい、という強い気持ちがあるんですねぇ。


ラコステの失意のキスクラ(;_;)からデールマンのガッツポーズ、そしてケイトリンの女王の舞…と、ドラマチックだったカナダナショナルの女子フリー。この「カルメン」は本当にはまりキャラでした。今季はカナダ以外の会場では笑顔もちょっと固くなってしまったのが残念だったけど、今季はもっと強く、ふてぶてしくなってほしい! まだ垢抜けないところもあるけれど、このノビノビとした力強さは失わないでほしいです。

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グレイシー・ゴールド インタビュー@World Figure Skating
ここのところ、更新サボってばかりで申し訳ありません…。

国別対抗戦が終わって、今シーズンもめでたく終了。オフシーズンに突入ですね! とはいえ新プロ情報やら、表彰式や合宿のニュースやら、ショーや来季の情報やら、録画しなくちゃならない再放送やらいろいろありすぎて、気が休まる暇がないスケオタあるあるです!w

この時期、海外メディア的にはちょっぴり閑散期になるのですが、World Figure Skatingというサイトに、グレイシー・ゴールド選手の最新インタビューがアップされました。
4月19日付のこちらの記事です→Gracie Gold: “I perform my best when I stay fully in each moment” By Vladislav Luchianov

 
「グレイシー・ゴールド、”その瞬間に集中すればベストの演技ができる”」

「金(ゴールド)の価格が少しずつ上がってきた」とウォールストリートの人間は言うけれど、私はやっとその意味を理解することができた。アメリカの17歳、グレイシー・ゴールドにとって、シニアデビューのシーズンの出だしは好調なものではなかった。

だが、長いシーズンのうち、「出だし」はごく一部にすぎない。シーズンを通して見てみれば、彼女は演技の水準が自分の名字に見合ったものであることを、何度も証明してきた。優勝した選手の演技にまったく見劣りしない演技さえあった。今季は試合で金メダルを獲得することこそできなかったが、着実に向上している演技を見れば、彼女がやがて大きな成果を手にするのは間違いないと断言していいだろう。

シニアのISUグランプリデビューとなった2012年スケート・カナダで、ゴールドは7位に終わった。だが2試合目の2012年ロステレコム杯では銀メダルを獲得。そして2013年全米選手権では、ショートで9位だったものの、フリーではすばらしい演技を見せて首位となり、総合で銀メダルに輝いた。

アメリカ代表として出場した2013年四大陸選手権では6位。続く2013年世界選手権では、ショート9位、フリー5位、パーソナルベストとなる総合184.25点をマークして、6位となった。同じアメリカ代表のアシュリー・ワグナーは5位となり、ふたりで2014年冬季五輪のアメリカ女子3枠を確保したのだ。

東京で開催された2013年国別対抗戦では、シーズンベストとパーソナルベストを更新する188.03で3位。チームUSAは2009年以来2度目となる金メダルに輝いた。

そんな彼女に今シーズンのこと、オリンピックシーズンの目標、オフの過ごし方などを聞いた。


――はじめに、今シーズン最後の試合だった国別対抗戦の印象を教えてもらえますか? チームUSAは優勝し、あなたもパーソナルベストとシーズンベストを更新しましたよね?

Gracie:国別はシーズンの締めくくりとして完璧な大会だったわ。私は東京が大好き、日本のファンはすばらしいの! フィギュアスケートではチームで戦うことはあまりないし、アメリカチーム内の友情は本当に素敵だったわ。シーズンベストとパーソナルベストを更新できて、チームの優勝にも貢献できたのは、幸せな成果だった。チームのみんなと表彰台に立ったあの場面は、私のキャリアのハイライトになったわ!

――全体的にシニア1年目のシーズンを自分でどう評価しますか?

Gracie:今季はとても苦労が多かったけど、結果的にはとても実りの多いものだったわ。自分自身についてたくさんのことを学んだし、世界レベルで戦うプレッシャーへの対処の仕方も学んだの。私は世界でもトップクラスにいるんだと、まわりにも、自分に対しても証明できたと思う。今年は何度か辛い場面もあったけど、それをくぐりぬけることができたし、そのおかげで強くなったと思うわ。



――では、今シーズン最も感動的だった場面は? そして、その理由は?

Gracie:最も感動的だったのは、全米選手権でフリーの演技を終えた場面ね。ショートは本当に残念な演技しかできなくて、世界選手権に出るという夢はもう消えてしまったかと思ったあそこで、あんなフリーを滑ることができたのは本当に信じられないことだったわ! 不可能なことなんか何もないと感じられる、誰もが夢見るような瞬間だった。

――初出場の世界選手権で6位になりましたね。こんな成功を予想していましたか?

Gracie:正直に言うと、今度の世界選手権に出るにあたって何を期待すればいいのか、自分でわからなかったの。私の最大の目標は、ショートとフリーをノーミスで滑ること、そしてアメリカ女子が3枠を取り戻す役に立つことだった。3枠確保のためには10位以内に入らなくてはならないことはわかっていたの。フリーのあの得点と、6位に入れたことは、すごくうれしかった。最初の世界選手権はすばらしい経験だったわ!
 
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ケイトリン・オスモンド インタビュー @CBCsports
遅ればせシリーズ、第2弾です。
GPスケート・カナダでいきなりの初優勝を飾ったケイトリン・オズモンドちゃんが、やっぱり!圧勝でカナダ選手権を制しましたね。しかも(まあ、ナショナルとはいえ)200点越え!
(カナダ女子のリザルトは→こちら

カナダCBCのサイトに、そのケイトリン嬢のインタビュー動画がupされていました。聞き手の名前は出ていないけど、声からするとPJクォンさんかな?
またまた無謀にも聞き取りにチャレンジしてしまいましたので、どうぞ〜。もしも誤りがありましたらご指摘くださるとうれしいです!

動画へのリンクはこちら→Kaetlyn Osmond interview  Jan 22, 2013



Q:初のカナダ女王のタイトルを取ってどんな気持ちですか?

K:信じられないほどすばらしい気持ちだったわ。覚えているのは、フリー演技の終盤に感じていた気持ち。勝つために必要なことを私はできたんだ、と強く感じていたの。お客さんが歓声を上げているのを聞いて、すごく興奮していたわ。それ以上どう思ったらいいのかわからなかったぐらい。

Q:パトリック・チャンが先日、あなたのことをすごく褒めていたのよ。ケイトリンみたいに滑れたらいいなって。彼女は氷上で滑ることを楽しんでいる、と。世界選手権2連覇のパトリックにそんなふうに言われてどんな気分?

K:実はそのときの映像を見ていたの。ものすごく衝撃を受けて、ママにメールを送ってしまったわ。「オーマイゴッド、ママ、今パトリックが言ったの聞いた?」って。すごくうれしかったわ。

Q:四大陸選手権にはどんなふうに臨むつもり?どんな成果をあげたいと思ってる?

K:四大陸選手権に出るのは初めてだから、私にとってはまったく新しい体験よ。だから、思い切ってやって、ここ(カナダ選手権)でやった以上の演技ができたらと思っている。ここではノーミスの演技はできなかったから、さらによくしていけたらいいなあと。何を期待したらいいのかわからないから、特に目標とする成果はないわ。

Q:あなたはまだそれほど海外での経験がないわよね。その意味で、四大陸はどんな重要性を持つかしら? そのわずか1か月後には世界選手権が控えているわよね? 四大陸ではどんな体験を積みたいと思っている?

K:ええ、海外の試合の経験は2、3回しかないわ。四大陸でちょっと特別な体験を積んでおくことで、世界選手権に出るときに緊張で押しつぶされるのが少しましになればなあ、って思ってるわ。

Q:世界選手権には唯一のカナダ女子として出るのよね。あなたが10位以内に入れば、オリンピックの出場枠を2枠獲得できる。その可能性についてはどう見ている?

K:カナダ女子の2枠はすごく欲しいから、10位以内に入れる可能性が高ければいいなあと思っています。でも……なるようにしかならないと思うけど、そうなるといいなとすごく思うわ。自分の理想の演技をすることができて、枠も取れたら、自分にとっては完璧ね

Q:みんなは思ってるわ、この変化は大きすぎないか、早すぎないかってね。この1年ぐらいであなたの状況はがらりと変わったわよね。この変化に圧倒されていない?

K:確かに少し圧倒されたけれど、慣れてきたし、だんだんとしっかり受け止められるようになってきたわ。ここ(カナダ選手権)に来たときも期待が大きかったから、いつもより少し緊張していたけど、リンクに立ってみたら大丈夫だった。過度に圧倒されないで済んでいるのは、今シーズン、グランプリシリーズのアサインを1つしかもらえなかったからだと思うの。ただ一歩一歩やるべきことをやって、1回だけの試合に臨んで、いい演技をすることができた。グランプリファイナルに出られるかどうか心配したりしなくてすんだ、それがよかったのかなあと。

Q:ありがとう。四大陸と世界選手権でがんばってね。

K:ありがとう。

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 まだ17歳なのに、すごく落ち着いた受け答えをするんだなあ。「あなたにワールドで五輪枠を確保できるかしら?」などというストレートな質問にも淡々と答えているし、最後のコメントもなかなか冷静。「今はまだ欲はない」みたいなことを言っていますが、いやいやなかなか、秘めた野心のようなものが感じられるような…。
それにしても目がデカい!今は飾り気がなさそうだけど、これはかなりの美女になりそうな予感❤

ところで彼女、ほほえみながら話す人なんですね。演技中も表情が印象的だけど、特にこのショートを見ると、「笑顔」ってやっぱりすごく大切なんだなあ、と実感します。単なるアピールとかではなく、見る者に「一緒に楽しもうよ!」と言ってくれてる感じがするんですよねぇ。


ショートの曲は「マンボNo.8」。ジャンプの前後にも振付がたっぷり入った、つなぎ満載のプログラム!でも、いかにも「つなぎ入れましたー」というんじゃなく、踊りの一部になっているから、見ていてすごく自然だなあ。踊りもうまいし、スピードもあるし、このショート、かなり強いんじゃないでしょうか?これは四大陸だけでなくワールドでも最終グループ入りしそう…ごくり。


フリーは「カルメン」。ショートではピンクの口紅でしたが、フリーは真紅。3-3は入れず、全体の完成度を高める戦略のよう。いやー、大人っぽいプログラムですね!コレオシークエンスからドラマチックなラストポーズ!この終わり方、かなり好きです!(動画への直接リンクは→こちら

スケートカナダの時には、爆上げだの、五輪枠取りのためのカナダ連盟の大プッシュだの、ずいぶん言われて(まあ、実際そうではあるんでしょうけど)私も正直どうなのかなと思っていたんですが……ごめんなさい!あなたは本物でした!
ガタイもいいし、久々の大型女子スケーター登場ですね。いやー、これは四大陸、アメリカのグレイシーちゃんも出てくるし、どうなっちゃうんでしょ!!??


ISUのバイオによると、ケイトリンは1995年12月5日生まれの高校生。身長165cm。
コーチのラビ・ワリア(Ravi Walia)さんは、おそらくインド系の方ですね。Jスポの解説をされていたジャッジの岡部由紀子さんによると、ワリアさんはテクニカル・スペシャリストでもあって、昨年の世界選手権でも技術審判をつとめていたとか。じゃあ、レベル取りやジャンプの跳び分けはお手の物ですね!(^_^;)

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GGブーム、ついに到来 【2013全米選手権女子】
しばらくご無沙汰している間に、ユーロ、全加、全米、国体…すべて終わってしまいました。すみません、オンタイムに情報を追っていくことなんて、私にはできないんですっ(;_;) (開き直り)
というわけで、すっかり遅ればせではありますが、ぼちぼち過去記事を拾っていこうと思います。お付き合いいただければうれしいです!



というわけで、全米女子です。
……いやー、じつは未来ちゃんの涙のキスクラがつらすぎて(個人的には、昨年ワールドのアリッサ・キスクラに匹敵するつらさでした。)あまり振り返りたくなかったのですが……ついに来ましたね、グレイシー・ゴールドちゃん!

いえ、もちろん金メダルはアシュリー・ワグナーですけど、北米メディアはまるでグレイシーが優勝したかのようにグレイシー、グレイシー、グレイシー……。
アメリカでは去年からグレイシー押しが始まっていたようですが、今回のフリーの必殺演技で、優勝したアシュリーをおしのけて、空前の「GGブーム」になりつつあるようなんです。アメリカで全米を放送したNBCでは、男子フリーの途中でグレイシーのふりかえり映像を流したほどだったとか。(ま、どこかの国では珍しくもないことですけどねっ!!)

そんな空気がよくわかる記事が、1月28日付のMail紙のこちらです。元記事→The new girl on fire by Nina Golgowski

「ニューヒロインがやってきた:
グレイシー・ゴールド、すばらしい演技でショート9位から銀メダル獲得」


全米選手権を制したのはアシュリー・ワグナーだったが、話題の中心は2位になったグレイシー・ゴールドのほうだった。
17歳のゴールドが、初のシニア・ナショナルで旋風を巻き起こした。土曜日に行われたフリーで、彼女はすばらしい演技を終え、見ている者の目を完全に釘づけにしたあと、全米女子フリー史上2番目となる高得点をたたきだしたのだ。

ショートでは9位と出遅れたものの、フリーで完璧にクリーンな7つの3回転ジャンプを決めて、2位へと駆け上がった。ゴールドは、いまやスポーツ解説者やフィギュア関係者の注目の的。2014年ソチ五輪で何位に入るか取り沙汰される存在となった。
だが、いよいよ決着という場面では、わずか2ポイント差でワグナーに届かなかった。ワグナーは、2005年のミシェル・クワン以来となる全米2連覇を果たした。

それでも、金メダルはどっちに転がってもおかしくなかったと、多くの人が言う。
「グレイシーはみごとだったよ」1988年五輪金メダリストのブライアン・ボイタノは、シカゴトリビューン紙にそう語った。「もし彼女が優勝でも、だれも異論はなかったと思うよ。でも、アシュリーが勝ったのは相応の理由があったんだろうね」

ワグナーの二連覇への夢は、3Lzと3Loで転倒し、3Fが両足着氷になった時についえたかに見えた。
もしもゴールドがショートでミスをして9位と出遅れていなければ、歴史は違うふうに書き換えられていたかもしれない。

「ショートが終わったあと、私はもう試合に出たくないとさえ思ったけれど、乗り越えなくてはならないことはわかっていました」ゴールドはトリビューン紙にそう語った。「よけいなことを考えたり期待したりせずに、ただリンクに出ていって滑ったんです、自分にはできると信じて」

転倒どころか、まったくミスのないフリーの得点は132.49。2006年の全米でサーシャ・コーエンが出した134.03につぐ得点だった。
その瞬間、氷上で勝利を確信した17歳のゴールドは、輝くブルーとシルバーの衣装に身をつつみ、熱狂する観客の前でお辞儀をし、両腕を広げて、「ニューヒロイン」としての歓喜の瞬間を楽しんでいた。
リンクに投げ入れられるたくさんの花々。ゴールドは弧をえがいて滑りながら、たったひとつユニコーンのぬいぐるみだけを拾い上げると、キス&クライで得点を待った。
総合得点は186.57。ワグナーの188.84に、およそ2ポイント届かなかった――




表現という面ではまだ幼い(というか、プログラム自体がちょっと幼いですよね、これ)面はありますが、ジャンプの質のよさ!すべてのジャンプをこれだけ完璧に決められるというのは、すごい技術力アンド精神力ですねえ!! 演技直後、ガッツポーズで"Yesss!!" キスクラでは"WOOOOW!!" 喜び方がいかにも体育会系アメリカ女子。

この記事に掲載されている数々の写真のグレイシーがまたパワフルで。表彰式でも「あたしが主役よ!」というオーラがバリバリでしたね。この気の強さ、チャンピオンには必要なものなんだと思いますが。いやー、すごいです。



もうひとつ、ここに出てくる「シカゴ・トリビューン紙」の記事というのが、こちらです→Gold's free skate has crowd longing for more by Philip Hersh
この中で、ボイタノ以外にもフィギュア関係者がつぎつぎとグレイシーを絶賛するコメントをしていますので、そこだけ拾ってみました。
 
  「アシュリーが優勝したけど、みんなの話題の的はグレイシーだ。もしショートとフリー両方でノーミスなら、キム・ヨナ的な大差で勝てるだろうね」スコット・ハミルトン(1984年五輪金メダリスト)

  「重要なのは、グレイシーが自分には根性があると証明できたことよ」サンドラ・ベジック(NBC解説者)

  「もしオリンピックであんな(フリーのような)演技ができたら、メダルに手が届くと思うわ。彼女にはスピードがあり、気迫があり、ジャンプは抜きんでている。昨夜(フリー)の彼女は第一級だったわ。今、みんなが注目しているのはグレイシーね」サラ・ヒューズ(2002年五輪金メダリスト)

一方、タラ・リピンスキー(1998年五輪金メダリスト)は、ワグナーがフリーでミスを連発したことについて、30分前にゴールドが“とびっきりの”演技をしたことで動揺があったんだろう、と言っています。

  「アシュリーは突然、今までとまったく違う立ち位置に立たされたんです。プレッシャーに負けてしまったように見えましたね」


……辛くも1位をつかみとったアシュリーですが、確かにらしくないミスが続いてしまいました。それにしても、この書かれっぷり――というより書かれなさっぷりはひどい。まるで真の女王はグレイシーだった、ソチの星はグレイシーだけみたいじゃないですか!
そのアシュリーが、試合から2日たった昨日、こんなつぶやきをしていました。 「へえ、人間ってほんとに意地悪になれるのね。あれは私の理想の演技ではなかった…それは私だってわかってる。でも、あの場所に立ったことのある人にしか、あの気持ちはわからないわ」

アシュリーが何を言われたのかはわかりませんが、メディアの記事でさえこういう感じだから、ネットでは悪意あるコメントが飛びかっていたのかもしれません。
アメリカ女子の世界選手権の枠は2つ。なんとか2位に入りたいと、どの選手もすごいプレッシャーだったはず。
Jスポーツでは放送されませんでしたが、アメリカのNBC放送の長洲未来ちゃんのフリーでは、最終順位が確定する瞬間の各選手の表情がカメラに映されていたんですよね。これがもうなんというか、リアルに悲喜こもごもすぎて…。未来ちゃんが得点が出るのを待っている7:30あたりからのドラマがつらいです(号泣)


(youkuの動画は不安定になることが多いみたいなので、直接リンクは→こちら


四大陸選手権に来るグレイシーとアグネス・ザワツキー、クリスティーナ・ガオ、そして世界選手権出場を決めたアシュリーとグレイシー。みんながそれぞれ大舞台でいい演技ができますように。
そして、全米で力を発揮できなかった各選手が、来年いいシーズンを迎えられますように!
未来ちゃん、がんばれー(;_;) 

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