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たらのフィギュアスケート日記大好きなフィギュアスケートについて語っています。
男子シングルに偏る傾向あり。 たまに海外記事も翻訳してご紹介します。 |
明日から平昌個人戦という、まさにこれから!というところで更新ストップしてしまい…それからもう半年以上もブログを休んでしまいました。
何度か記事を書こうとはしたんです。平昌とそれ以降のジュンファンくんのこと。特に、幸運にも現地で見れた「アイス・ファンタジア」でジュンファンやボーヤン、ヴィンセントたち若いスケーターがどんなにキラッキラだったか。
でも、なぜか途中まで書いては完成できないまま放置してしまい、下書きフォルダーにたまっていくばかり…。その間、気にかけてコメントくださる読者の方には申し訳なさでいっぱいだったけれど、どうしても記事をひとつも完成できなかったのです。
不誠実で本当にごめんなさい。
実は、五輪シーズン始めぐらいからスケートに対してちょっと疲れてしまったんです。数年間盛り上がり続けた反動で燃えつきたのか…増え続ける情報を追いきれなくなったせいか…最近の各方面の方向性についていけなくなったせいか…自分でもよくわかりません。
さらに、新シーズン始めにもたらされたデニス・テンくんの突然の悲報。好きな選手のひとりではあったけれど大ファンというほどではなかったのに、自分でも意外なほど衝撃を受けてしまって。スケートに向き合うのが今でもちょっとだけしんどい…。
そんなわけで、若干かなり静めのテンションでオータム・クラシックのライストを見始めました。そうしたら……目がさめたっていうか、忘れていた気持ちがよみがえってきました。
それで、またちょっと書いてみようかなあと思ったんです。
SP「ザ・プリンス」(プロコフィエフ「シンデレラ」より) デビッド・ウィルソン振り付け
音源:Prokofiev: Cinderella, Op. 87 Act 2: No. 37 Waltz-Coda & 38 Midnight by Grand Symphony Orchestra of All-Union National Radio Service and Central Television Networks →Apple Music
冒頭、ノーブルな笑みを浮かべて「さあ、踊りましょう」と見るものを舞踏会へいざなうジュンファンくん。ちょっと暗い陰のあるワルツにのって、柔らかくステップをきざんでいきます。
そこには変わらぬ美しいスケートをする、でも半年前よりはるかに存在感を増したジュンファンくんがいました。
曲のリズムやニュアンスに合わせた腕や胸のしなやかな動き、怖いぐらい勢いよくジャンプに入っていくスピード感、なにより氷の上をすーーーっと滑走していく美しさ…そう、このグライド感が私はたまらなく好きだったのです。
そして、4シーズン前のラフマニノフの、あのバレエ的な身体の動きでジュンファンくんに惚れた私にとっては、待望のバレエ曲。
あらためて「ザ・プリンス」を見ると、体がずいぶん大きくなったし、滑りの強さ、ジャンプの質にくわえて、ポジションの美しさもずいぶん進化したなあと思います。特にステップ中にある、真夜中の12時を打つ時計の針を表現した印象的なポジションの連続。あの数秒間は何度見ても見入ってしまいます。
ジュニア時代の演技をウィルソンが見たことがあるかどうかはわかりません(以前、羽生くんがクリケに来ることになったとき、ウィルソンはそのとき初めてニースの演技を見た、という記事を読んでびっくりしたことがあります)。それでも、ジュンファンの独特の身体の美しさと、天性の陰影ある表現力を、きっと見抜いたからこその選曲なのでしょう。
それにしても、この時期としてはジャンプやスピンなど驚くべき完成度。振り付けに関しては、曲のニュアンスを細かいところまで誠実に表現したすばらしい演技だけど、まだ振り付けをなぞっているところもありそうで伸びしろはたっぷりありそう。
このシーズン、進化していく様子をじっくり見ていきたいな、それを文字にしていけたらいいなと、思わせてくれるプログラムでした。ジュンファンくん、ウィルソン先生、ありがとう。
そんなわけで、たぶん新しい情報を追うよりも(これっぽっちの記事でさえアップできるまで1週間かかってる…笑)独り言みたいになると思うけれど、書きたいことや訳したい記事をぼちぼち載せていければいいかな、と思っています。しばらくはリハビリを兼ねて。
もし目にしてくださる方がいらっしゃったら、どうかよろしくお願いしますm(__)m
上はSBSニュース、下2点はスポニチ写真部インスタグラムより
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