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韓国ナショナル2015 平昌の星チャ・ジュンファンくんに注目してみた
ものすごーく遅ればせですが…あけましておめでとうございます!き
昨年もこんな全然更新できないヘタレブログを訪れていただき本当にありがとうございました。今年もペースアップは望めないと思いますが(;_;) これからはできるだけ翻訳以外の記事も上げていきたいなあと思っているので、ぼちぼちおつき合いいただけると嬉しいです。

さて、新年早々、いきなり個人的な趣味全開ですけど…13歳にして韓国ナショナルで銅メダルに輝いた、チャ・ジュンファンくんです!き



このジュンファンくん、数年前から「韓国のプリンス」などと言われて、キム・ヨナの冠番組『Kiss & Cry』に出演したりもしていた、韓国男子期待の選手。でも、すごーく申し訳ないんですが、当時は私的にはちょっと子役アイドルっぽすぎて、スケーターとしてあんまり注目していなかったのです。(ジュンファンくん、ごめん…)

だって、こんな可愛かったんですよ〜。





ちょっとねえ、男子スケーターと言うにはあまりにも可愛すぎるでしょ〜(←個人の好みですw)

ところが、今回韓国ナショナルの予習をしていたんですが、昨年11月のメラノ・カップ(アドバンストノービス・クラスで優勝)の動画を見て、びっくらこいてしまいました。

 

 

 

いつのまにかこんなにスラリと成長して、それにこの演技! SPの冒頭の十数秒は正直、「え、は…羽生くん?」って本気で思ってしまった…。いや、ジュニア選手を誰に似てるとか、型にはめるのはよくない!とはわかっているんですが、それにしても…ねえ。
しかし、13歳になったばかりとは思えない滑りのなめらかさ、身体の使い方の柔らかさ。そして何より、振付を完全に自分のものにして、音楽の世界を表現する芸術性。同じ年齢のころの羽生くんより、さらに洗練されているような気がします。数年間、目を離していた自分のバカバカ!>< 

とりあえずざっと経歴を拾ってみました。



■チャ・ジュンファン(차준환 Cha Jun Hwan)
2001年10月21日生まれ。現在13歳。
身長158cm、体重40kg。
所属事務所:IBワールド(*2014年3月現在 Daumより)

小学1年生の時に偶然スケート場を訪れたのがきっかけ。それまで2年間バレエを習い、バレエダンサーを目指していたそうですが、同年代のスケーターたちを見てフィギュアを選んだのだとか。小学4年生で3回転ジャンプを跳び始めたそう。コーチはキム・ヨナを育てたシン・ヘスクさん。
2011年(9歳) 韓国ジュニア選手権4位(総合107.81点)
2012年(10歳) 韓国ジュニア選手権1位(総合133.21点)
2012年(10歳) アジアン・トロフィー(ノービス)1位(総合115.16点)
2013年(11歳) 韓国ジュニア選手権1位(総合150.74点)

2014年(12歳) 韓国選手権(シニア)5位(総合184.38点)
2014年(13歳) メラノ・カップ(アドバンストノービス)1位(総合134.84点
※12歳でシニアって!?…と思ってしまいますが、韓国ナショナルでは年齢ではなくスケートのレベルで「シニア」と「ジュニア」を分けているそうです
続きを読む >>
カテゴリ:チャ・ジュンファン | 04:13 | comments(37) | trackbacks(0) | - | - |
TSL シェイリーン・ボーン インタビューより「ユヅルのオペラ座」部分
祝・羽生くんご退院!
…というわけで久々の更新ですきゃvネコ

おなじみ、元アメリカ女子選手ジェニファー・カーク(ジェニー)さんと、フィギュアブロガー(&最近はシニアスケーターでもいらっしゃるらしい)のデイブ・リースさんによるThe Skating Lesson。通称TSL。
そのTSLから、プロスケーター、振付師、そして母親として大忙しのシェイリーン・ボーンのインタビュー動画がアップされました。今回はそのPart1ということで、ウィバポジェ、羽生くん、アシュリーの振付の話。この中から羽生くんのフリー『オペラ座の怪人』に関する部分(11:30〜16:50)のみ、ざっと聞き取り&訳にトライしてみました。
いつもは辛口で知られるTSLですけど、今回はシェイがお相手ということで、2人ともとってもお行儀がよく(デイブさんにいたっては一言も発していませんw)トークとしてはやや物足りないかも?ですが、振付談としてなかなか興味深い内容でした。

インタビュー動画はこちら→
Pt. 1 of TSL’s Interview with Shae-Lynn Bourne: Choreography
(もし聞き取り&訳に間違いがありましたらご指摘いただけるとありがたいです〜<(_ _)>)


写真はシェイリーンさんのオフィシャルHPより


ジェニー:(ウィーバー&ポジェの振付の話題に続いて)今現在この競技でもっとも有名なスケーターのひとり、羽生結弦とも振付の仕事をされていますね。彼のフリーに『オペラ座の怪人』を選ばれましたが、この曲は今シーズンとってもポピュラーですよね(笑)。歌詞つきの曲といってもたくさんあるのに、なぜオペラ座を選んだのですか?

シェイ:たくさんの選手がこの曲を使ったのを知って、私もけっこうショックだったわ(笑)。本当に、なぜこんなに使われているのかわからない。きっとみんなが大好きな曲なのね。
でも、この場合は少し話が違うのよ。ユヅの振付を頼む、という電話をブライアンからもらったとき、どの曲がいいか私に聞いてきたというより、この曲をユヅルがやりたがっている、という話だったの。私はそれに反対したくなかった。なぜならユヅルの意志が強固だったから。

選手たちっていうのは普通…たとえばアシュリーの場合なんだけど、彼女は当初、今季『カルメン』を滑りたいと言っていたの。私は「そのフィーリングはいいと思うけど、違う曲にしましょ」と提案した。彼女の場合、何か違うものにチャレンジしたほうが意味があると感じたから。
けれども、ユヅについては別だった。ブライアンによると、ユヅは昔からずーっとオペラ座を滑りたかったというのよ。たぶん本当にこの曲が大好きなのね。彼は去年もこの曲にしたがったけど(ブライアンたちが)反対してやめたらしいの。で、今はオリンピック王者になったんだから何でもできるってわけ(笑)。
この話を聞いて私が気に入ったのは、彼は自分が何をやりたいかについて、とても強い意志を持っているということ。このことが、なぜ彼がチャンピオンになれたかを物語っていると思うの。多くのスケーターはそこまで踏み込まない。適当なところで妥協するというか、これがしたいとはっきり言わないことが多いわ。だから、選手が自分の望みをはっきり表明した場合には、その選手の性格がそこに現れるものなのよ。

むしろ、私のユヅへの最大の関心事は、「なぜその曲を?」ということだったの。この曲で何を言いたいの? 今季はこの曲によって、今までまだ見せてこなかったどんな面を見せたいの?ということだった。すると彼は、「自分には重さ(weight)があることを見せたい」と言ってきたのよ。
彼はとても軽やかなスケーターとして知られているわよね。まるで羽のよう。無理な力をこめずにとても軽やかに滑っていく選手よ。だから私は、彼はこの曲で成熟、重さ、スピードといったものを示したいんだな、と思ったの。彼の軽やかさを奪うことはできないけど、これらを加えることはできるわ。なぜなら、彼はこれまでの人生でさまざまな大きな経験を経て、成熟してきたんですもの。
このことについての彼の意志はとても強かったし、彼は氷の上で私に心を開いてくれたわ。プログラムを作るときは、まず骨格だけ作って、あとでおいしいところを足していくものなんだけど、その2度目の振付のセッションのときから、彼はどんどんオープンになっていったの。プログラムの物語や感情に対してオープンになっていったわ。

ジェニー:彼は本当にまれにみる才能の持ち主だと思います。今シーズン、すべてのオペラ座の中で彼のが私の一番のお気に入りなんですよ。

シェイ:あら(大笑い)…まあ彼にはチャンスがあったのに、今シーズンの彼はとてもかわいそうよね。中国人選手とあんな衝突事故があって。選手は試合に出ることで演技を向上させていくものなのに、彼はとにかく何とか乗り切ることで精いっぱいだった。彼には元気になってほしいわ。全日本後に入院したと聞いて、今も状態はわからないけれど、今度こそプログラムの内容を磨くことができるといいな、と思ってるわ。

ジェニー:デイブと私が気になっていることなんですが、彼は足先が伸びていないような気がするんです。それは彼のスケート靴などのせいなのでしょうか? 手足を伸ばすことについて、あなたが指導されることはあるんですか?

シェイ:ええ、もちろん。ブラッシュアップの機会があればね。でも、もっと選手たちとすごす時間があれば、といつも思うわ。最近はいろんな行事で忙しい選手が多いから。特にユヅは、最初のGP(中国杯)のためにトロントを発って以来、日本の病院で多くの時間をすごさざるをえなかったから、一度もトロントに戻ってきていないの。ああ、また彼に手をつけるのが待ちきれないわ!

シーズンを通してコンスタントに、十分に選手に接することができてこそ、プログラムの細部にまで目を行き届かせることができるの。クリケットのようにコーチや振付師が常駐しているクラブにいることは、すごくメリットだと思うわ。あらゆる手足の動きを指導してくれる人が常にそこにいるんですもの。選手はもっと頻繁にそう環境にいるべきだと思うわ。

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エルモ なぜジェニーの質問が(笑)混じりだったり、ユヅのオペラ座が一番好きと言われたシェイが大笑いしているのかというと…TSLに限らず北米系のスケート関係サイトで、とにかく今季は「オペラ座の怪人が多すぎ!」「もう聞き飽きた!」「日本人はなんでこんなにオペラ座が好きなの!」みたいな論調だからなんだと思います。
シェイもそんな声がたくさん耳に入っているんでしょうし、確かに多すぎるわね(苦笑)とは思っているご様子。でも、同じくフィギュアではおなじみの曲を提案してきたアシュリーの場合と違って、羽生くんの希望は受け入れた。その理由を語る彼女の言葉を聞くと、なるほどな〜、さすが振付師は選手の内面まで踏み込んで把握するものなのね〜、と感心してしまいました。
そして、シェイの「あたしのオペラ座はこんなもんじゃないのよ!」という気持ちも伝わってくるような気がします。

今季ここまでいろんなことがありすぎた羽生くん。退院して世界選手権まで2か月、いつからどんな練習ができるのかはわかりませんが、トロントでシェイに「また手をつけて」もらえる日が早くやってくるといいなあと思います。
とりあえず羽生くん、退院おめでとう! 以上ざっと訳でした!

JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:羽生結弦 | 17:47 | comments(33) | trackbacks(0) | - | - |
ネイサン・チェン 期待と不安の全米2015…>< icenetworkより
『日本には宇野昌摩が、ロシアにはアディアン・ピトキエフが、カナダにはナム・ニューエンが、そしてアメリカにはネイサン・チェンがいる…』(Jacky Wongさんのブログより)

各国ともジュニアやジュニアあがりの選手たちが大躍進している今シーズンですが、その中ですこーし出遅れているのが "King Nathan"(ネイサン王w)ことネイサンくん。
今季が始まる前のオフシーズンに怪我をしたと言われ、スタートが遅れてしまった模様。そのせいかどうか、JGPには1試合しか出なかったので、ファイナルも逃がすことに。でも、ここのところ調子を上げて、4回転もマスター! がぜん全米の表彰台候補に!なのに、なのに……

ネイサン、ドーンブッシュ、リッポンについてのicenetworkの記事から、ネイサンについての部分だけ訳してみました。

元記事はこちら→Tar Heel tales: Chen here for experience, not medal


も、もうちょっといい写真を選んでくださらんかのう、icenetworkさん…

「ネイサン・チェン 全米はメダルより経験を積むため」

フィギュアスケートの「専門家たち」の中には――icenetworkに寄稿している方々も含めて――15歳のネイサン・チェンが2015年全米選手権の表彰台にあがるだろうと予想している人が何人もいる。けれども、ネイサン本人は「ちょっと待って」と言いたいのだそうだ。

実際彼は、表彰台候補に自分を含めてほしくないと思っているらしい。
「僕にとって初めてのシニアの全米です」水曜午前の公式練習の後、ネイサンはそう話した。「基本的には、僕はここに経験を積むために来ているんです」

ラファエル・アルトゥニアンのコーチングのもと、南カリフォルニアを練習拠点としているネイサンだが、人々の期待が高まっているのは彼自身のせいだと言えるだろう。なにしろ、昨年11月のPacific Coast(西海岸)地区大会で、フリーで4T-2Tのコンビネーションを着氷して、総合243.89点という信じられないようなスコアをたたきだしたからだ。
地区大会と国際大会とではスコアの出方が違うだろうが、この高得点のせいで、1999年5月5日生まれのネイサンが全米で表彰台に乗り、3月におこなわれる世界選手権に派遣されるのでは?とささやかれるようになったのだ。

ネイサンはこの全米で、4Tに加えて地区大会では跳ばなかった4Sと3Aも跳ぶつもりだ。だが、左足のかかとの怪我のために、このプランを変更する可能性もあるという。
「先週の水曜日から、急に痛みが出始めたんです。成長版(growth plate)という部分に問題が起こってしまって。ここ2、3か月で身長が5〜6センチ伸びたんです」
【*おそらくですが、踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)と呼ばれる成長期に多い症状じゃないかなと思われます】

「今の時点ではまだ、フリーにクワドを3本――4Tを2本にサルコウを1本――と3Aを入れる予定ですけど、状態を見ていく必要があると思います。ふつうの3回転ジャンプはだいじょうぶです。クワドとアクセルだけが問題なんです」

ネイサンは10月にGPSクロアチア大会に出場し、銀メダルを獲得した。この全米では、いい演技をそろえて、3月にエストニアのタリンで開催される世界ジュニア選手権への出場を決められたら、と考えているが、これについてもそれほどこだわっているわけではないという。ちなみに昨シーズンの世界ジュニアでネイサンは銅メダルに輝いている。

「世界ジュニアに出れたらいいな、とは思っていましたけど、今はそれほど考えすぎないようにしています。特にこのかかとの怪我が起こって以降は、なんとか切り抜けたいという気持ちです」


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ガーンネコ ネイサ〜ン(;_;) また怪我ですか。うっうっ…。
ここ2、3か月で急激に背が伸びているそうで、成長にともなって出る障害だそう。ですが、よりによって全米の直前に症状が出てしまうとは(;_;)

それにしても! 少し前に出た記事では「フリーにクワド2本」となっていたんですが、なななんと3本予定しているの? ええっ? それはちょっと急ぎすぎなのでは…。ただ、怪我の状態次第で構成落としてくるかも、なんですね。
「経験を積むための全米」という言葉には、周囲の期待の中でなんとか冷静さと集中を保とうという気持ちが表れているんだと思いますが、それにしても最後の「なんとか切り抜けたいだけ」が、若干ちょっとかなり心配です…>< 


昨年11月の地区大会のフリー。最初の4Tは転倒。次の4T-2Tは降りてますが回転不足ぎみ?後半冒頭の3Lz-2Lo-2Loが軽やかで美しい〜。


新SPのマイケル・ジャクソン。これ、右腕の腕章でかろうじてマイケルを表現してるんだと思うんですが…きっと仮の衣装ですよね?全米では新衣装が見られるんでしょうか?(それともこのままなんでしょうか…(゚∀゚;



JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:北米男子 | 11:34 | comments(9) | trackbacks(0) | - | - |
ナムくん カナダ王者に!!! 2位ジェレミー・テンくんコメントも少し。
ケビンのSP崩壊→棄権というショッキングな幕開けとなった、今年のカナダ選手権…でしたが、ナムくんやりました!
戦前から優勝候補とは言われていたけど、SPでノーミス、フリーもさらっと4S決めてノーミス。完全優勝で16歳のカナダ王者誕生です! ナムくんおめでとう〜!!! の気持ちをこめて、CBC Sportsの記事から男子部分のみ訳しました。

元記事はこちらです→Nam Nguyen, Gabrielle Daleman win 1st Canadian senior titles
最後に、ジェレミー・テンくんのコメントにも泣笑い…(;_;)




土曜日、カナダ選手権で優勝したナム・ニューエンが、記者たちと話をしているときだった。突然、パトリック・チャンがひょっこりやってきて、ニューエンに握手をした。
「最高だったよ、バディ(buddy=きみ、相棒)。よくやった」チャンはそう声をかけた。

チャンは長い間、カナダの男子シングルを支配してきた。去年までカナダ選手権を7連覇している。だがこの土曜日の夜、16歳のニューエンが、ほぼ完ぺきな演技で2位以下に30点以上もの大差をつけて、自らの登場を高らかに宣言したのだった。

「みんなに“次のパトリック・チャン”と呼ばれるのは、ものすごく光栄なことだと思ってます」とニューエンは言った。「でも、もう自分をそう呼ぶことはないかな。だって、僕らはもう同じレベルに立ったわけでしょ? 僕はもう彼の競争相手ですよね」

トロント生まれのニューエンは、このシニア初優勝で、ジュベナイル、プレノービス、ノービス、ジュニア、そしてシニアと、すべての階級で優勝したことになる。

「ジュベナイルで優勝した8年前から、この時を夢見てきたんです。ジュベナイルからシニアまですべての階級でナショナルタイトルを取れたことは、すごくクールだと思います。これって僕が初めてですよね」

ニューエンは、フリーの冒頭で美しい4回転サルコウを降りると、残りの8つの3回転もすべて決めて、総合256.88点をたたきだし、チャンのいない男子シングルで圧勝した。世界選手権を3連覇したチャンは、今季は休養し、自分の将来について考えているところだ。

2位はジェレミー・テン(222.58点)。3位のリーアム・フィラスをわずか0.18点差でしりぞけた。

このカナダ選手権で、3月に上海で開催される世界選手権の派遣選手が決まる。カナダの出場枠は男子と女子が各2枠、アイスダンスとペアが各3枠だ。

ニューエンは、去年の世界選手権で12位につけた経験は、これからの自分の役に立つだろうと話した。
「ああ、そうですね。でも正直言うと、ワールドに出るよりもこのカナダ選手権に出るほうがずっとプレッシャーだったんです。だから、ワールドに出られるのはすごく楽しみだし、緊張はほとんどないですね」

一方、2位のジェレミー・テンは、得点が出たとたん感情の嵐に見舞われた。テンは今季を「ボーナスシーズン」と呼んでいた。もう1シーズン競技を続けることを決めてのは、去年の6月になってから。そこで、数々の怪我や不振に見舞われてきたキャリアに終止符を打とうと決断したのだ。

「あの時は、まるで全世界がね……最初は聞き間違えたのかと思ったよ。でも、そのときスクリーンの得点が見えて、その瞬間思考が止まった。持っていた水筒を放り投げたことは覚えている。テレビに映っていることさえ忘れて、身体の機能をすべて失ってしまったんだ」テンは笑いながらそう話した。「少なくとも、おもらしはしなかったよ。それだけはよかったな」





「もうパトリックと同じレベルなわけでしょ?」とか言っちゃうあたりが、まさにナムくん(゚∀゚) いや、実際事実なんですが、この物おじしない現代っ子っぷり、いいですねぇ。

カナダTSNで放送された動画をアップしてくださった方が。動画主様、ありがとうございます<(_ _)>



ちょっと回転がわかりづらいですが、力みのほとんどない最初の4Sのきれいなこと! 続くジャンプもすべて、全然失敗する気がしません。シーズン始めにはちょっと棒人形っぽい印象(失礼!w)で、こういうプログラムはまだ難しいかな、なんて思っていたんですが、小芝居部分もずいぶんこなれてすっかり自分のものにしてます。やっぱり観客をひきつける天性の力がありますね〜。
最後のStSqが終わる前から、感極まったような実況が。「彼が少年だった頃から、いつの日か…いつの日かチャンピオンになる日が来るだろうと言われていました。今日がその日です!」


カナダスケート連盟(Skate Canada)がアップした優勝後のナムくんインタビューも、ちょこっと訳してみました。



『アメージングな気分です。ずっと昔からの夢を達成できたんですから。カナダのナショナル・チャンピオンになれたのは、僕にとってものすごく光栄なこと。そして世界選手権出場も決まって、すごくワクワクしています。
意外なことに、今日はとても落ち着いていました。このナショナルまでの2か月間、きっと大変なプレッシャーなんだろうなと思っていました。特に、クワドサルコウを跳ぶフリーに向けては緊張するんだろうなと。ところが、今朝起きてみると意外にすごく落ち着いて、ハッピーな気分だったんですよ。今日は一つずつやるべきことができて、今ここに立つことができました。
パトリックがお祝いに来てくれた時には、すごく光栄でしたね。スケーターとしても人としてもとても尊敬しているから。五輪銀メダリストで世界選手権を3連覇した彼から「おめでとう」と言われるのは、本当にクールだった!
今やクリケットクラブには日本王者、スペイン王者、そしてカナダ王者がいることになりました。彼(オーサー)にとって3人の教え子がそうなったことは、すごくクールだと思います。彼と僕との絆はすごく強いし、彼には本当に感謝しています』


…そしてもうひとつ、個人的にすーごく嬉しかったのは、J10ことジェレミー・テンくんの2位!



ずっと怪我に泣かされて、オリンピックも逃したJ10くんが、あと1シーズン競技を続けると決めた最後のカナダ選手権。曲は若くして亡くなったカリスマ、ジェフ・バックリーの「ハレルヤ」。
最初の2つのジャンプのミスを忘れてしまうような、心のこもった美しい演技でした。
キスクラのジョエル・マクラウドコーチの号泣が…(;_;) 僅差でやぶれたフィラスくんの横顔も、もうね…(爆泣)


JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:北米男子 | 03:53 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
2015全米選手権男子 超個人的ハイライト
もうスケートファンの皆様の関心はユーロと国体に移っているというのに、相変わらずノロノロ運転の当ブログです(笑)
思えば、あのソチ選考をめぐって涙涙涙…だった2014全米選手権から、もう1年経ったんですね。なんだか早かったような、遠い昔の話のような…。

今年もJSportsさんには、男女シングルだけですが完全生中継していただき、本当にありがたいことでした。男子フリー放送しょっぱなの「ネイサン・チェンが棄権」情報には度胆を抜かれましたよ! その後「棄権を検討中」→「棄権はしない」に変更されましたが、棄権の可能性について伝えたのはおそらく米スケ連やアメリカで生放送していたNBCよりも先だったと思います。ネイサンがどの時点で出場を決めたのかはわかりませんが、おかげで『バックステージで緊迫しているネイサンとアルトゥニアンコーチの図』を妄想しながら、一層ドラマチックなテレビ観戦になりましたよ!




男子は今年も見どころいっぱいの熱い戦いになりましたが、私的にもっともアツかったのはアダム・リッポンくんでした。
直前に変更した新SP「Nyah」もドハマリでしたし、なんといってもクワドルッツ! SPでもフリーでもクリーンには決まらなかったものの、全体的にクワドレスなアメ男子の中で、彼の攻める姿勢は際立ってました。
そして……このフリーの曲は私にとっては小塚くんを連想せざるをえないんです。小塚くんがめちゃくちゃ強かった2010-11シーズンの「リストのピアノコンチェルト」。リッポンくんもソチ五輪を逃してしまった後、引退寸前までいったんだそうです。この2人がソチ後のシーズンのナショナルで、ともに渾身のガッツポーズを決めたのは、とても偶然とは思えないのです。スケートの神様っているんですね…。



(ちなみに小塚くんの2011ワールドのリスコン。今さら言ってもしょうがないですけど、この演技にこのPCSって低すぎでしょ…)

個人的「ワクワクしたで賞」はネイサン・チェンくんのフリーでした。
成長にともなう足の甲の炎症。さらに痛み止めの飲みすぎでSP当日は1日中吐いていたそう。それでも、フリーでは3Aは抜いたものの4Tに果敢にトライ(下の動画のタラ・リピンスキーのコメントによると、SPでもクワドを入れるつもりだったけれど、演技3分前に入れないと決断したそうです。SPもフリーもギリギリの判断だったんでしょうね)。マインドの強さと、そんなコンディションでも3回転はURもなく質良く降り、ステップもスピンも見ごたえ十分という技術力の高さが、本当にすごいです。
演技後いつも無表情なネイサンですが、今回は強い意志で苦痛を隠そうとする顔に見えました。リンクサイドに戻ってきたネイサンを抱きとめたアルトゥニアン・コーチが、「You're (the) man(きみは男だ)」と言っています。




そして私的ハイライトは……なんといってもジョシュア・ファリスくんでした!



SP「ギブ・ミー・ラブ」(振付ジェフリー・バトル)の、なんて甘美なこと! ジョシュアってジュニアのころからクワドを跳んで、ステップもスピンも曲表現も上手いオールラウンドな選手として定評があったのですが、なんとなく生真面目すぎるというか、物足りなさを感じていたんです。(つくづく見る目がなかったです…汗)ところが、何なんでしょう、醸し出されるこのロマンチックな艶やかさは?
デビッド・ウィルソンはハビエル・フェルナンデスくんについて、「スター俳優みたいな雰囲気を持っている」と言ってましたが、きっとジェフはジョシュアに若い頃のジョン・メイヤーみたいなイメージを抱いているに違いありません! ジョシュアが持つナイーブなアメリカ青年的な雰囲気と、彼のなめらかなスケーティングが、柔らかなアコースティックボイスにめちゃめちゃフィットしています。凝ったポジションのスピンも、曲の雰囲気を壊すことなく、かえって深めているのがすばらしいです。
タラ「出だしでもうこの振付が大好きになったわ」 ジョニー「この音楽そのものがジョシュって感じがするね」
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カテゴリ:北米男子 | 10:41 | comments(17) | trackbacks(0) | - | - |
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