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パトリック・チャン、復帰は2015-16シーズンから!
またまたご無沙汰でしたが……パトリックの新情報キターー!(゚∀゚) に目が覚めました!w

GPSに出ないことは早くから明らかにしていたものの、1月のカナダ・ナショナル出場には含みをもたせる発言もあったパトリックですが、正式にカナダのスケート連盟(Skate Canada)からプレスリリースが出ました。
今季は全面休養。しかし引退はなし! 来季2015-16シーズンに、GPS含めフルに戻ってくるよ!ってことらしいです。

元記事はこちら→Patrick Chan will return to competing in 2015-2016 



「パトリック・チャン、2015-16シーズンに復帰」

2つの五輪銀メダル、そして世界選手権金メダルに3度輝いたパトリック・チャン(カナダ・オンタリオ州出身 23歳)は、2015-16シーズンに競技に復帰する計画だ。

チャンは夏の間しばらく休んだ後、新しいフリープログラムに取り組んできた。ただし、このプログラムを国際大会で滑るのは来年のGPSになる見込みだ。【←後で出てきますがJOは「招待試合」ということなんですね】

競技への情熱は、世界チャンピオンの胸の中でまだ燃えさかっていた。
「今僕が目指しているのは、このシーズンを休養した後で、フルに競技スケジュールに戻ることです」とチャンは語った。「ソチで自分が出した結果、そして世界選手権で獲得したタイトルには誇りを持っています。でも、僕にはもっと達成できるものがあると感じています。今シーズンの休養から新しい練習法や試合への準備のしかたを身につけて、競技に戻ってくるつもりです」

新しいフリープログラムは、デビッド・ウィルソン振付による「ショパン・メドレー」だ。
「このプログラムにはすごくコンテンポラリーな動きが入っているんです。ゆっくりと時間をかけながら、プログラムを練り上げることを楽しみ、芸術面を向上させようとしています。また、練習のサイクルという面でも新しいことを試しているところです。五輪前は毎日必死でプログラムの通し練習をやっていたけれど、今はがむしゃらにならなくてもいい」
その結果、チャンはこう感じるようになったという。
「今はもっとリラックスした穏やかな練習法から、どうすれば今までと同等な成果を上げられるかを学んでいます。このことは来季、僕が前に進んでいくための助けになってくれるでしょう」

チャンの新フリーのお披露目は、今週さいたまで開催される招待試合「ジャパン・オープン」になる。今後はクリーブランドで「An Evening with Scott Hamilton & Friends Ice Show & Gala」(11月8日)、ケベックシティで「SKATEMANIA」などに出演するほか、来年の「スターズ・オン・アイス」にも参加する予定だという。

練習の本拠地はデトロイトのままで、コーチも引き続きキャシー・ジョンソン。チャンにはカナダのスケート連盟と「オウン・ザ・ポディアム」(カナダの五輪クラスのアスリートを支援する組織)からの金銭的援助を受ける資格があるが、ほかのアスリートが援助を受けられるよう、辞退を申し出たという。

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エルモ パトリックのインタビューはたいてい「〜だよ」「〜さ」口調で訳すのですが、今回はプレスリリースってことで改まってみました。(やっぱりちょっと違和感が…w)

そっか、やはりナショナルはなし、なんですね。ワールドはパトリックゆかりの中国だし、ひょっとするとナショナル→ワールドは有りかなあ、なんて勝手に思っていたんですが。
でもまあ急ぐ必要は全然ないのだし、ふだんからプログラムを持ち越してじっくり滑りこむパトリック。今、SPもフリーもできているということは、来季はいつもと同じ「持ち越し」状態で、完成した滑りでシーズンをスタートできるということですしね!
今季パトリックがいないのは、個人的にも、そして男子フィギュア界にとっても寂しいことですが、引退せず戻ってきてくれるのは、すごくすごく嬉しい! じっくり待っていようと思います。
それにしても…新フリーはショパンのメドレーですか! どんな曲を使っているんでしょ?「コンテンポラリーな動き」ということは、少なくとも「子犬のワルツ」はなさそうかな?(まさかの「バラ1」とかないですよね、ウィルソンさんヾ(゚□゚;)ノ )

ああ、JOがますます楽しみですねー!

JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:パトリック・チャン | 04:12 | comments(7) | trackbacks(0) | - | - |
ハビエル・フェルナンデスくん 第2回ファンミ!
去年、参加者わずか7名という、今考えると贅沢極まりないハビくんファンミに、幸運にも参加させていただいたワタシ…【去年のファンミの簡単レポは→こちら

今年は一気に5倍近い32名の参加者を集めて、きハビエル・フェルナンデス選手 第2回ファンミ―ティングきが堂々開催されました!
主催は
Javierfernandez_japanese_fans」さん(←こちらのFBページで去年のレポや写真をまとめてくださってます)去年と同じく、ハビとの連絡から会場の手配、参加者との連絡まで、ほぼ1人で取り仕切ってくださいました。本当にありがとうございます<(_ _)>
 
じつは私、今年は主催者さんのお手伝いとして通訳をやらせていただくことになりまして。本当は通訳なんてできるような会話力ではないのに、ほんとおこがましい…。去年はただキャーキャーハビハビしていればよかったんですが、今年は参加人数の大幅増もあって開催直前には胃が痛くなっちゃいまして(汗)。
でも、来てくれた
ハビの笑顔を見たら胃痛なんていっぺんに吹き飛んで、パラダイス!なひと時となったのでありました。



というわけで、公式なご報告というわけではないですが、ファンミの間録音していた音声をもとに、ざっとレポをしてみたいと思います。もう参加者の方がツイッターやブログなどでたくさんレポをされていると思うので、新情報はほとんどないと思いますが、会の雰囲気だけでもお伝えできたら幸いです。
 
開催されたのは今年もJapan Open前日の10月3日(金)の夜。じつはハビが指定してきた時刻は夕方だったそうなのですが、彼が公式練習の時間を間違えていたか、時刻を知らされていなかったらしく、当日になって急きょ夜に変更、というハプニング。ハビくん、ものすごーく申し訳ながっていたのだそうです。いやいや、もともと彼の希望でこの日になったとはいえ、こちらこそJO前夜に大変申し訳なかったです…><
でもファンミをとても前向きに考えてくれて、2時間たっぷり最後まで笑顔で接してくれたハビに、一同感謝感謝でした。


ハビ登場!

会場はJOのオフィシャルホテル近くの某お店。時間変更をものともせずに集まった32名は、小学生ぐらいの女の子とお母様、制服姿の女子高生から、ファン歴長そうなベテランファンまで、当然(?)全員女性。
そこへふらりと現れたハビくん! デニムに、あざやかなオレンジの半袖ポロシャツ。胸にラルフローレンの青いロゴ、袖には「3」のマーク。氷上では体が大きく見えるけれど、実際見ると意外に小柄で華奢。でも腕や首まわりはがっしりして、去年よりさらにたくましさを増している感じが。

とびっきりのハビスマイルとともに、「ハーイ!」「ハロー!」と両手をふりながら登場。ほかのお客さんもいる場所なので、みなさん歓声や拍手はひかえめにしてくださっていたものの、ついおさえきれず「ひゃっ!」「うわっ!」「ほわー!」みたいな悲鳴があちこちから。
ちなみに、ヒゲはそんなに目立たなかったです。JOではかなり濃かったですよね。一晩でけっこう伸びるほうなのかも。【←いらん情報w】


はじめのあいさつ、Q&A

まずは、ずらりと取り囲んだファンの中央に立って、自己紹介。
「Hi, everyone! I'm Javier Fernandez. Nice to see you!」
…といったあっさりした感じだったかと。【このときはまだ音声を録音していなかったため記憶が…すみません】ハビの英語はネイティブに近い会話能力だと思うのですが、ものすごいスペイン語なまり。聞き取りにくいこともありますが、相手に合わせてゆっくり話してくれるのでかえって外国人にはわかりやすいと思います。

ここでさっそくQ&Aコーナー。参加者でハビに聞いてみたいことがある方は、あらかじめ質問を紙に書いて袋に入れておき、ハビがその袋から自分で質問を抜いて答えてもらう、という形式です。

で、一番はじめに当たったのが、なんと私が書いてきた質問でした。まさか読んでもらえると思わず、すごく長い質問を書いてきてしまった…時間をとってしまって、ほんとすみません。でも、全部丁寧に答えてくれたハビに感謝です。

Q:新SPの「ブラック・ベティ」はすごくかっこよくてセクシーですね!あなたとスペイン人コーチが2人で振付したと記事で読みましたが、曲を選んだのは誰? 自分で自分のプログラムを振付するのはどうでした? ジャンプ構成はどうなる予定? ノースリーブの革ベストがすごく素敵ですが、衣装は変わるの?【ね、くどすぎますよね。ごめんなさい><】

ハビ:曲を選んだのは、僕とブライアン(オーサー)、そしてデビッド(ウィルソン)…みんなの意見で決まったんだ。プログラムを作ったのはちょうどスペインに帰っているときだったから、スペイン人コーチに見てもらった。振付のほとんどは僕が自分でやったんだ。今まで「スーパーハビ」とかいろんなプログラムを滑ってきて、観客を楽しませる振付なら自分にもできると思ったから。
ジャンプ構成は去年と同じくクワドとアクセルと3-3だけど、内容はもっと楽しいものになってる。去年のSPに似ているけれど、もっとヘビーな感じだね。じつはあれから振付もだいぶ変えたし
【←日本で夏に披露してから、という意味だと思います。CaOIで滑ったのは新バージョンかな?】、衣装も変えることになっているんだ。まだ衣装デザイナーから仕上がってきてないんだけど、色は黒で、シースルー(スケスケ部分)があったり、ところどころ裂け目があったりする。ブライアンが昔着ていた衣装をヒントに作ったものなんだ。

Q:ハビと(羽生)結弦のファンです。2人が同じリンクにいるのは奇跡のようだと思っています。2人の初顔合わせはいつですか?

ハビ:ええと、どこかの試合だったことは確かだ。僕はもうずっとシニアでやっていて、ユヅルはシニアに上がってきたところだった。何かの試合で初めて会ったのは確かだけど、どの国の、どの試合だったかは覚えていないなあ。以前から彼のスケートは楽しみに見ていたんだ、すごく才能のあるスケーターだと思っていたからね。でも初めてちゃんと会って、ちょっと言葉をかわすようになったのは、彼がトロントに来る1年ぐらい前だった。
ブライアンが僕に「羽生がここに来ることになるけど、問題はあるかな?」と聞いてきたのは、ユヅルがトロントにやってくる1〜2か月前だった。スケートは競争だから、新しい選手がやってくるときにはブライアンは必ず聞いてくれるんだ。僕は「いいアイディアだね。 彼がここにやってきて練習するのはすばらしいことだよ」って答えたんだ。


Q:メガネはどこで買ったんですか?

ハビ:今年の夏、日本で「Stars on Ice」のショーに出た後だったかな、スペインに帰っていたときにスペインの店で買ったよ。もう1個質問いこうか?【じつは主催者さんはけっこう時間を気にしていたんですが、ハビは「いいよいいよ〜」という感じでどんどん答えてくれました】
 
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カテゴリ:ハビエル・フェルナンデス | 15:18 | comments(27) | trackbacks(0) | - | - |
引退・高橋大輔へのメッセージ
大ちゃん、とうとう引退を表明されましたね。

 2000days FBより

私は大ちゃんの超熱烈なファンというわけではないですが、バンクーバーイヤーから男子フィギュアにどっぷりとハマるようになった私にとって、大ちゃんはいつもそこにいて当然の、いわば幼なじみとか、古い友達とか、モト彼(失礼!w)みたいな存在でした。
試合がどうとか、成績やメダルがどうとか、そういうのとは別なところで、今なんだかすごく喪失感…。引退はたぶんくるだろうなと思っていたのに、なんでしょうね。実際こられちゃうとけっこうこたえるものがあります。
でも、会見での大ちゃんは終始とってもいい笑顔でしたね。くだらない質問が飛んでも、ふわふわときれいな笑顔で誠実に答えてました。彼の心中は彼にしかわかりませんが、今は引退おめでとう!お疲れ様でした!と言いたいです。

・会見ノーカット動画(日テレNEWS24)→高橋大輔選手 引退表明会見をノーカットで
・記者会見ほぼ全文(毎日新聞・芳賀竜也記者)→「許してほしい」…高橋の引退会見詳報

【追記】↑この動画と記事がどちらもリンク切れしてました(涙)ので、今見られるものをリンクさせていただきます。
 ・「いいことも悪いこともいい思い出」高橋大輔 引退会見一問一答 →Sportsnavi
 ・ 引退会見テレビ生中継 →動画1 動画2

この大ちゃんの引退に対して、海外のスケーターやスケート関係者から続々とメッセージが寄せられています。拾えるものだけ拾ってみましたので、訳をつけてまとめてみたいと思います。
どれも尊敬とあたたかい気持ちにあふれたメッセージばかりですが、特にミーシャのがアツいです! 愛ですね愛!(;_;)

  ジョニー・ウィアー「高橋大輔、あなたの素晴らしいキャリアと美しい芸術をありがとう。次の新しい章に祝福を、そして黄金の幸運があらんことを!❤」

 
読み込み中

I was never afraid to say that even competing with you, I cheered for you! Good luck in your next career! Skating world will miss a huge figure and personality!

Instagramで閲覧

トマシュ・ベルネル「いつも遠慮なく口にしてきたことだけど、あなたと競っている時でさえ、僕はあなたを応援していたよ!次のキャリアの幸運を祈ります!スケート界にとってあなたは偉大な存在であり偉大な人間でした!」

 
読み込み中

Daisuke you have been a huge role model for my skating career and I've met you twice in my lifetime and I wish there were more times but it was great to meet you for a while!! Thank you so much for inspiring me and good luck in your blessed future!! @d1sk_t

Instagramで閲覧

ナム・ニューエン「大輔、あなたは僕のスケートのキャリアにとって偉大なお手本でした。あなたには2回しか会ったことがなくて、もっとたくさん会えていたらと思うけれど、2回だけでも会えてとても嬉しかったです!! 僕の励みになってくれてありがとう。あなたの輝かしい未来を祈っています!!」


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カテゴリ:高橋大輔 | 10:42 | comments(8) | trackbacks(0) | - | - |
ブライアン・オーサーインタビュー 羽生マジックにご注目?
オーサーの最新インタビューが出ました!
10月14日付でアップされた、「オータム・クラシック」がらみの記事です。といっても、読んでみるとオータム・クラシックの話はちょっとしかなくて、なぜか羽生くんばっかりな記事なんですけど(゚∀゚;) いや、大いにありがたいんですけどね!

すみません、時間がなくてかなり荒っぽい訳ですが、とりあえずどうぞー!
元記事はこちら→ORSER COMING HOME TO AUTUMN CLASSIC


「オーサー、オータム・クラシックで故郷に戻る」

ブライアン・オーサーがカルガリー五輪の旗手として着たユニホームが、オンタリオ州バリーにあるアランデール・レクリエーション・センターの展示室に、今でも飾られている。バリーはオーサーが現役時代の大部分、拠点としていた街だ。

そのユニホームは、いつまでも色あせることのないカナディアンレッドに、白いフリンジがついたもの。色あせることがないのはオーサーも同じらしい。新設されたシニアB級大会「第1回オータム・クラシック」。その会場であるアランデール・レクリエーション・センターに彼が入ってきたときの様子は、まるで故郷に帰ってきたかのようだった。
オーサーはこのリンクの記念碑的な人物だ。壁には彼の戦績とともに、その名前が大きな文字で銘板にきざまれている。オーサーが2度の五輪銀メダルとワールドタイトルをとったのは、いずれもバリーの南部に位置するリンクで練習しているときだった。バリーは北米でもっとも急成長した都市とも言われている。

ただし、オーサーがこの会場に帰ってきたのは初めてのことではない。「オクトーバーフェスト」と呼ばれるテストマッチに、教え子を出場させたことがあるからだ。そんな教え子の1人が、今男子の世界ランキングを急上昇中のナム・ニューエンだ。ナムは現世界ジュニア・チャンピオンで、シニアデビューの世界選手権では12位に入った。

リンクに飾られたオーサーのフリンジ衣装を、ナムが目にしたことはあるだろうか? 彼は以前にもオクトーバーフェストに出場したことがあるから、もしかするともうおなじみなのかもしれないが、確かにナムは今週の火曜日、あの衣装の前でウォームアップをおこなっていた。だから間違いなく彼は衣装を目にし、それが何を意味するものなのかわかったことだろう。

オータムクラシックの公式練習がおこなわれた火曜日、ナムはきれいな4回転サルコウを2本着氷した。この大会ではその4回転サルコウをプログラムに入れる予定だという。
オーサーは言う。「何か目指すものがあったほうがいいんだよ。新しい“大人のジャンプ”を入れてみるのはいいことだと思う。アクセルに対するプレッシャーを取り払ってくれるからね」

ナムが優れている理由は、トロントの練習拠点で最高のリンクメイトに恵まれているからでもある。五輪と世界選手権のチャンピオンである日本の羽生結弦と、ヨーロッパチャンピオンのスペインのハビエル・フェルナンデスだ。
もし以前にも羽生のことをいいなと思ったことがあるなら、今年の羽生にも注目したほうがいい。オーサーが言うには、羽生は今季新しい2本のプログラムを用意しており、どちらもオーサーがこれまで見たことがないほど美しいプログラムなのだという。(しかもプログラムを山ほど見てきたオーサーがそう言うのだ。)

羽生は腰に痛みが生じたため、シーズン始めに戦線を離脱したところだ。1週間前にフィンランディア杯を棄権したのだ。オーサーによると、これはむしろ予防的な措置だったのだという。
「安全策をとったんだ。あまり急ぎすぎないほうがいいからね。シーズンの適切な時期に彼がトップフォームでいられるように気をつけたいんだ」

羽生はこの夏、五輪金メダリストとしてさまざまな行事をこなしたが、本当はもう少し休養の時間があるべきだった、とオーサーは考えている。羽生はすべての行事を引き受け、数多くのショーにも出た。そうした日本のショーに出演したときには、とんでもなくクレイジーなコンビネーション・ジャンプも跳んでいたという。
「日本のショーでは、みんなかわるがわるリンクに出ていっては、お互い技を見せびらかし合うんだよ」
そんなとき、羽生は尻込みするようなタイプではないらしい。
「彼はすごく張り切って、熱中しちゃうほうなんだ。僕がちょっとは抑えられたらいいんだけどね」

夏の間、羽生がトロントにいた期間はわずか2〜3週間だった。だが今は、3週間前からトロントに滞在して練習している。
シェイリーン・ボーンが初めて羽生の振付を担当した。フリープログラムで、曲は「オペラ座の怪人」。多くのスケーターに使い古された曲じゃないかって? だがボーンが作るオペラ座はこれが初めてだ。

オーサーは5月に、骨格だけ作られた時点でこのプログラムを見たが、特に鳥肌が立つようなものではなかったそうだ。だが今から1か月前、羽生は再びボーンと会い、振付の仕上げに取り組み始めた。これらの作業の結果生み出されたプログラムに、オーサーは仰天してしまったという。
「ほんとに信じがたいものだったよ。僕が知る限りシェイリーンにできることがすべてそこにあったんだ」

オーサーによると羽生は慎重な性格で、新しい人間とつきあうときにはいつも人見知りしてしまうそうだ。だが、ある日突然、羽生はボーンに気を許し始めた。そして、それが功を奏しているのだという。

羽生のショートはジェフリー・バトルの振付。曲にはショパンの「バラード第1番」を選んだ。オーサーはバトルからこの曲を受け取って、すぐに大いに気に入ったが、バトルには「いいけど、羽生にOKしてもらうには相当売り文句が必要になると思うよ」と言ったそうだ。
ところが、羽生もすぐにこの曲が気に入ったのだという。
振付にはバトルの好みが明らかに反映されている。プログラムの冒頭、羽生は14秒間、目をつぶったまま立ち続ける。それから目を開けると、「あとはもう明らかなんだ」とオーサーは言う。

中国杯とNHK杯では羽生マジックに要注目だ。中国杯にはナム・ニューエンと羽生が一緒に出場する。この秋、オーサーと彼の故郷で会うことはほとんどできないだろう。GPS6大会のうち5大会に遠征するからだ。


JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:羽生結弦 | 18:18 | comments(36) | trackbacks(0) | - | - |
いよいよスケアメ! Icenetworkでミルズさんが町田樹を語る!
明後日からスケート・アメリカ! いよいよ怒涛のGPSシーズンが始まりますねー! 
地元アメリカでは去年から一気に人気者になったジェイソンくんへの期待がすごいみたいですけど、Icenetworkでは、そんなジェイソンくんを迎え撃つ海外の強敵たちをとりあげた記事がアップされています。筆頭はもちろんTatsuki Machida! 残念ながらまっちー本人には取材できなかったようですが、振付のフィリップ・ミルズ先生がプログラムのことなど熱く語ってくれています。

元記事はこちら→Second City slices: Machida's best is yet to come Posted 10/22/14 by Lynn Rutherford



「シカゴあれこれ:町田の最良の時はまだこれからだ」
テンはまだ体調を回復中。ナム・ニューエン、ガチンスキー、ベセギエにもチャンスあり


今週、シカゴに近いホフマン・エステーツの「シアーズ・センター」で開催されるスケート・アメリカ。アメリカからはジェレミー・アボット、ジェイソン・ブラウン、そしてダグラス・ラザーノが出場するが、彼らは強力な海外勢と対戦することになる。その筆頭が町田樹だ。

町田は大阪出身の24歳。2012年のスケート・アメリカで、自身初のGPSメダルとなる銅メダルを獲得。昨シーズンの本大会では、同じ日本の高橋大輔と小塚崇彦を24点以上の大差で破って、金メダルをさらった。さらにGPFに進出し、ソチ五輪では5位、さいたまで開催された2014年世界選手権では銀メダルに輝いた。

町田の振付師であるフィリップ・ミルズは、町田はまだこれからもっと伸びると考えている。
「彼と組んで3シーズン目ですが、私たちはまだスタートしたばかりのように感じています」町田のコーチ陣のひとりでもあるミルズは、そう話した。
「彼はバレエダンサーの思考方法と、アスリートの強さを持ちあわせています。そして、私がこうしたいと思うことに前向きに取り組んでくれるんです」

ミルズは、町田が昨季次々と決めた4Tと3Aのコンビネーションジャンプを今季も入れつつも、彼を芸術的に成長させるようなプログラムを作った、という。
「彼にはただ美しい動きをするだけではなく、物語をよりよく伝えることができる、いわば俳優になってもらいたい。そのために、私たちは何か策を考えなくてはなりませんでした。トランジション(つなぎ)と振付、そして華麗なジャンプとスピンをうまく融合させようとしています。ずっと昔、カルロ・ファッシ【元イタリア選手でアメリカに渡って数々の名選手を育てたコーチ】にこう言われたことがあります。“忘れてはいけない、まず何よりもスポーツなのだ”と」
「今年はジャンプの入りに難しいトランジションを入れています。私は彼にこう聞いたんですよ。“もっと難度を落としたほうがいいかい?”すると彼は“No, no, no -- I must practice them(いえいえ、練習します!)”と答えましたよ」

昨季の全日本選手権で羽生結弦についで2位となった町田は、忙しいオフシーズンをすごしていた。ミルズによると、町田は関西大学を卒業する予定で、最近大学院の試験を受けたところだという。
ミルズは、さいたまワールド後に大阪へ行って町田を指導した。その後、5月にも日本を訪れた。6月には町田が南カリフォルニアのミルズのリンクを訪れ、夏の一時期をそこですごした。
「ここ1か月は彼とは会っていないんです。移動が大変ですからね。彼のコーチ(大西勝敬)が動画を撮影して、私に送ってくれます。それについて私の意見をメールで返しているんです」

町田の新SPの曲は、映画「ラヴェンダーの咲く庭で」より「ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲(Fantasy)」(作曲:ナイジェル・ヘス)だ。ミルズはこのSPを「悲劇的な愛の物語。誰もが必ず経験する、痛みにみちた旅路」と説明する。
ベートーベンの「交響曲第九番」を使ったフリーは、「Believe」と名づけられ、“Passion、Cherish、Celebration”の3つのパートの振付によって構成されているという。【ぴったりな訳かどうかわかりませんが、“情熱、慈愛、祝祭”といったところでしょうか?】

ミルズはアメリカン・バレエ・シアターで学び、ヨーロッパのバレエ団で活動してきた。ダンスの世界のトレーニング法をフィギュアスケートのコーチングに取り入れているのだという。
「振付に取りかかる前に、氷上で30〜45分のレッスンをおこないます。バレエのレッスンに似たものをスケートに取り入れたもので、バランスや体のライン、エッジの傾け方を学ぶためのレッスンです。もちろんその時にはピアノ曲をかけます。バレエと同じようにね」

8月には日本スケート連盟の役員がカリフォルニアを訪れ、町田と、同じくスケート・アメリカに出場する今井遥のプログラムを視察するために、3日間滞在していたという。
 「連盟はとてもよく支援してくれていますよ」とミルズは言う。
「芸術面でどうしろとは決して言いません。各エレメンツとレベルをチェックして、IJSの採点ルールを満たしているかどうか見てくれます。彼らはルールにとても精通しているんです」

町田はこの秋、チャンレンジャー・シリーズには出場しなかったが、日本でショーに出演した時にプログラムの一部を滑ったことで、つかむものがあったという。


●デニスはまだ回復中

昨季のデニス・テンは、かかとの怪我、あごの感染症、靭帯の損傷、そしてスケート靴が合わないなど、さまざまな問題に苦しんだ。スケート・アメリカは欠場を余儀なくされ、中国杯では4位に終わった。しかし、21歳のテンはソチ五輪までに体調を回復し、フリーではみごとな演技を見せて、カザフスタン初のメダルとなる銅メダルを獲得した。

先月、テンはネーベルホルン杯に出場するため、ドイツのオーベルストドルフに入ったが、直前に棄権した。南カリフォルニアの練習拠点を出発する前から、ウィルス性胃腸炎を発症していたのだという。
「彼はオーベストドルフを発った後、ローマでクリニックに行って、医師と理学療法士にかかったんだ」そう話すのはテンのコーチ、フランク・キャロルだ。
「まだ100パーセントの状態ではないけれど、以前よりはずっといいよ。ネーベルでは犬みたいにヘバっていたんだ。全然力が出なくてね、リンクではただ滑ることさえ苦労する状態だった」

キャロルは、今年のスケート・アメリカでのテンの演技についてはそれほど心配していないものの、今季もGPSではスロースタートになるだろうと考えている。
「デニスはまだ準備を整えている段階なんだ、五輪シーズンと同じようにね。昨季もGPSではメダルを取れなかったが、オリンピックではメダルを獲得した。つまり適切な時期にピーキングしたということだ。今季は去年より体調がいいし、精神的にもハッピーだよ。かかとの痛みはもうなくなったからね」

キャロルは、テンの新しいフリープリグラムに興奮しているという。振付はローリー・ニコル。ヨーヨー・マとシルクロード・アンサンブルなど数曲を使ったプログラムだ。
「彼にぴったりの音楽だよ。エネルギーにあふれているし、その曲にのった彼の演技もすばらしいんだ」

3回転ジャンプなど各エレメンツの調子は「上々」だそうだが、練習では4回転ジャンプにやや苦労しているという。
「4回転は年中跳べるというわけにはいかないんだ。でも、望ましい感じで仕上がりつつあるよ。デニスのピークはシーズン後半になるだろうね」

 
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カテゴリ:町田樹 | 11:35 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
川スミ、狂気の愛とスロークワドサルコウでスケアメ優勝! Icenetworkより
ソチのために用意していた渾身のフリーで、スケート・アメリカで圧巻の優勝に輝いた、ロシアの川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ。テレビ放送はまだ来週なので、私も動画でしか見れていませんが、ものっすごい演技でしたね!(しかしエース対決煽りばっかりするぐらいなら、ペアとダンスの優勝チームぐらい放送してもバチは当たらないのよテレ朝さん)

Icenetworkにこの大会のペアについての記事が上がっていましたので、川スミについて書かれた前半だけ訳したいと思います。

元記事はこちら→Kavaguti, Smirnov use throw quad to clinch gold



「川口&スミルノフ、スロークワドで金メダルを守る」

苦悩と、無我夢中と、スロー・クワドサルコウの間のどこかで、川口悠子は記憶が飛んでしまったのだという。

川口とアレクサンドル・スミルノフのフリーの曲は、チャイコフスキーの「マンフレッド交響曲」。この曲の力にあふれたテンションに耐えられるよう、コーチのタマラ・モスクビナは2人に情熱的なストーリーを与えた。2人がこのプログラムを滑るのは2シーズン目だ。川口によると、これまで数えきれないほど何度も何度も通し練習をやってきたそうだ。

「(今日の演技の)始めのほうでは、私は気が狂ったさまを演じていたんですが、その後は夢中になってしまいました。毎回、滑るたびに違った演技になるんです」川口はそう話す。
スミルノフのほうは、川口よりは記憶がはっきりしているそうだ。
「これが僕が彼女を愛するストーリーです。でもその愛が報われない愛であるために、僕は正気を失っていくんです」

物語のあらすじはわからなくても、その情感は十分に伝わる演技だった。中世の小鬼のような衣装とヘアスタイルで現れた小柄な川口と、超マッチョなスミルノフ。2人は信じがたいほど難しいエレメンツ――3T〜3Tのシークエンス・ジャンプ、スロー・クワドサルコウ、そして3つの高難度のリフト――を次々と決めながら、メロドラマの俳優たちさながらに感情を噴出させた。スミルノフがこぶしを握り締め、天に懇願するシーンもあった。

そして、それはすべて功を奏した。2人が過去に滑ってきた穏やかなプログラムよりも、その激しい苦悩の演技は彼らによく似合っていた。フリーの結果はパーソナルベストとなる140.00。総合では2位に25点もの大差をつける209.16で、2人はGPS6勝目、スケート・アメリカでは初の勝利を手にした。

リンクでの苦悩の表情は、記者会見では一転、笑顔に変わった。スミルノフの膝の怪我のためにオリンピックシーズンを棒にふった2人は、競技に戻れた喜びにあふれていた。

「私にとっての(競技を続けようという)モチベーションは、スケートが大好きなことです」32歳の川口はそう話した。
「たぶん自分がやりたいことを、まだやりきっていないんだと思います。だから私はスケートを続けるのでしょう。パートナーの怪我のために、私たちはたくさんの試合を逃してしまいました。そのことが(競技を続ける)理由なのかもしれません」

スミルノフは先週息子が生まれたばかりだ。スケート・アメリカでは息子の存在が励みになったという。
「僕は息子のために滑っていました。集中できたのは息子が助けてくれたおかげです。この大会でスロー・クワドサルコウをあれほどきれいに決めることができて、とてもうれしいです」と、29歳のスミルノフは話した。

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「記憶が飛んでしまう」というのはちょっと大げさな表現かもしれませんが、原文では"I got lost."「無我夢中でわからなくなってしまった」という感じです。そこまで没入していたんですね。まさに鬼気迫る演技でした!





清らかで柔らかなSP「タイースの瞑想曲」から一転、激しくドラマチックなフリーの迫力がものすごいです。上でスミルノフが話しているように、追い求める男と逃げようとする女が、愛憎のもつれから狂い合っていくストーリーなんですね。
動画では遠目にしかわかりませんが、演技を終えた悠子ちゃんの放心した表情がすごい。サイドバイサイドのスピンがそろわないなど、ちょっとしたほころびはあるものの、現代アメリカのリンクを完全にヨーロッパのゴシック的世界に変えてしまった、すさまじい演技でした。言ってもしかたないことなんですが、ああ、この演技をソチで見たかった…(;_;)
このテンションで、しかもこの高難度のエレメンツを、今後試合のたびにやっていくのは心身ともにかなりの負担になりそう…。これは町田くんのフリー「第九」でも感じたんですが、トップのアスリートたちが自分の心と体に課していることのものすごさに震える思いがした演技でした。早くテレビで見たい!

そして、今日おこなわれたエキシビションの動画を、さっそく上げてくださった方が。これもすごい! リンクに横たわる悠子ちゃんを吊り上げる出だしから、凝った大技のオンパレード。どことなーく、うさんくさーい雰囲気も中毒性あります。



次戦はNHK杯。このフリーをこの目で見られるんだと思うと、楽しみで怖くてゾクゾクしてしかたありません!!

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カテゴリ:ペア | 15:10 | comments(10) | trackbacks(0) | - | - |
ハビエルの新SP衣装はオーサーのおさがり、という記事(笑)
スケート・カナダ直前に欠場になってしまったバルデさん(一説によると脳しんとうだとか><…大事ないことを祈ります)をはじめ、ここへきて怪我による欠場があいついでいるGPSですが、そんなときにも元気いっぱいなのがハビちゃんです。


ハロウィーンの扮装でスケカナの選手登録にやってきたハビ、らしいです。オズモンドちゃんの真似のつもりなんでしょうけど…全然違ってるぞw そしてよく見るとアンダーは赤のDKNY…///

そんなハビちゃんの記事…というよりハビのSP衣装についての記事が出ました。ライターは先日アップしたゆづ&オーサーの記事を書いていたベバリー・スミスさん。
ゆづ記事のときもそうでしたが、ベバリーさんって非常にノリノリな文章を書く方で、かなり訳しにくいのですが、記事の雰囲気だけでも伝わりましたら幸いです。

元記事はこちら→JAVIER FERNANDEZ HAS BEEN THERE, DONE THAT, BOUGHT THE T-SHIRT

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「ハビエル・フェルナンデスはいろいろ経験ずみ」
【↑なんか意味深なタイトルに思えますが、原題は"been there, done that, bought the T-shirt"(いろいろわかってる、もう経験したから興味ない)というイディオムをもじったもので、単にTシャツにひっかけているだけかと思われます】

ハビエル・フェルナンデスにとって、スケート・カナダはいい思い出の多い大会だ。

初めて出場した2011-12シーズンの大会(オンタリオ州ミシサーガで開催)は、彼がブライアン・オーサーと一緒に出た初めての大会でもあった。彼はここで忘れられない印象を残した。対戦相手たちに技術力の高さを見せつけ、おまけ的な存在から第一人者へと変身をとげた。スペイン出身の選手が、世界最高記録保持者のパトリック・チャンと、あの洗練された高橋大輔を負かすなんてことがあるだろうか?

でも、それは確かに彼がショートプログラムでやったことだった。SPでクリーンな4回転を降りたのはフェルナンデスただ1人だった。総合ではそれまでのパーソナルベストを約30点も更新して、銀メダルを獲得。彼はそのシーズン、一躍「新たな顔」「話題の人」となって、グランプリ・ファイルナルに初出場を果たした。

そのシーズンからデビッド・ウィルソンとジェフリー・バトルがフェルナンデスの振付を担当することになったのだが、その年、2人には衣装デザインまで考える時間がなかった。そこでオーサーが力を貸さざるを得なくなった。
だが、オーサーは衣装デザインなどやったことがない。フリーの衣装についてはペトラ・ブルカ(元カナダ選手のコーチ・解説者)の協力を得ることができたが、SP衣装のほうはそうはいかない。
オーサーはある晩、ベッドで寝ながら見ていた「So You Think You Can Dance」(FOXで放送されているダンスオーディション番組。邦題『アメリアン・ダンスアイドル』)という番組を見ていて、ある衣装が気に入り、スナップ写真を撮った。そこからフェルナンデスのSP衣装が生まれたのだ。

このフェルナンデスの姿を見て、現役選手だった若いころのオーサーによく似ていると、多くの人が思った。体つきも、髪型も、頭の動かし方もそっくりだった。

そして、これはその後も続いている。それ以来、オーサーはフェルナンデスの衣装をすべてデザインしているのだ。
今週ケロウナで開催される今年のスケート・カナダでもそれは同じだ。フェルナンデスのSPは「ブラック・ベティ」の曲を使ったセクシーなロックのプログラム。この曲はトム・ジョーンズや、ラムジャム、スパイダーベイトなどのカバーで知られているが、オリジナルは火打石銃のことを歌った18世紀の行進曲だったと言われている。
歌詞では「Bam-a-lam」【←銃を撃つ音なんだそうです】が何度もリピートされる。まさにフェルナンデスにぴったりの曲だ。【←ってよくわかりませんがw】

そこでオーサーは、このスペイン出身のカリスマ性たっぷりの教え子に、どんな衣装を合わせればいいのか考えていたのだが、ふと思いついた。オーサーはずっと昔、プロスケーターだった時代に「Black Dog」というセクシーな曲で滑ったことがあった。そのときに着たのが黒いTシャツだった。

昔の衣装ケースを探してみると、それはあった。あの黒いTシャツ。それを見ていると昔の楽しい思い出がたくさんあふれてくる。そして、それはフェルナンデスにぴったりだった。
ただし、意外なことに袖の部分はフェルナンデスにはちょっとゆるすぎた。これにはオーサーもびっくりだった。オーサーが着ていたときには袖はきつすぎるぐらいだったという。きっとこれが自慢のポイントなのだろう。【←何が自慢なのか謎ですが、きっと「僕のほうがたくましい二の腕をしていたんだね。ハビ、君もまだまだだね!」てなところでしょうか?推測ですが…】

それでもフェルナンデスはこのスケカナで、まさしくそのTシャツを着る予定だ。今回もオーサーそっくりに見えることだろう。ただし、フェルナンデスにはフェルナンデスの魅力がある。おおらかで、愛嬌たっぷり、率直な性格で、トロント・クリケット・クラブの女性たち全員を魅了してしまう。そして、初めてヨーロッパ・チャンピオンに輝いたときのように、鳥肌が立つような演技をすることでも知られている。

ソチ五輪ではメダルに手が届くところにいながら、トリプル・サルコウの数え間違いを犯して(4Sをミスしてしまったときに起こる事態だ)5位に終わった。その後、日本で開かれた世界選手権では2つ目の銅メダルを獲得した。それ以来、フェルナンデスは表に出ることなく沈黙してきた。オーサーによると、彼はこれまで以上に練習に熱心に取り組んでおり、調子はとてもいいのだそうだ。

今季のプログラムは2本ともウィルソンの振付だ。【←先日のファンミ報告でも書きましたが、ハビ自身が「アイディアを出したのはウィルソン&オーサー&僕。振付の素案はほとんど僕自身がやった」と言ってました。きっと手直しをウィルソンがしたんだと思いますが、公式には“ウィルソン振付”ってことになるんでしょうかね?】
フリーの曲は「セビリアの理髪師」。まさにパーフェクトな選曲じゃないか? 夏には故郷のスペインで両親や妹のラウラとビーチで過ごしたり、カナダのマスコーカでオーサーのボートを運転させてもらったりしていたが、その後トロントに戻って本格的に練習を再開している。

フェルナンデスはGPS、ヨーロッパ選手権、そして世界選手権で、いずれもスペイン選手として初めてメダルを獲得した選手だ。今季はすでにジャパン・オープンに出場して男子2位となり、チーム・ヨーロッパの優勝に一役買った。

JOでのフェルナンデスのプロトコルを見たオーサーは、あまりにマイナスばかりで、「ひどいプロトコル」だと思ったという。オーサーはJGPに遠征していたため、JOには帯同していなかったのだ。
だがその後、彼の演技をYouTubeで見てみると、なかなかよくやったじゃないかと思ったという。また今回もサルコウを数え間違えてしまった上、スピンでもノーカンを食らってしまった。しかし、オーサーに言わせれば、スピンではすべてのポジションで2回転回りきっていなかっただけであり、修正可能なミスばかりだという。
「PCSの出方を見ると、ジャッジは気に入ってくれたと思うよ」とオーサーは言う。

そういうわけで、フェルナンデスのシーズンは今週、本格的にスタートすることになる。
シーズン前半の終わりには大きなニンジンがぶら下がっている。初めてバルセロナで開かれるGPFだ。故郷スペインのために、フェルナンデスは絶対にそこへたどり着かなくてはならない。おそらくオーサーのTシャツがそれを手助けしてくれることだろう。

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エルモ オーサーの「Black Dog」の衣装ってどんなんや?とYouTubeで探してみたんですが、残念ながら見当たらず。そこでオーサーの公式サイトの"Black Dog"の欄を見てみると、衣装の説明にこうありました。

「パンツは後ろがテカテカの革、前がスエードの黒い革パンツ。上着はパンツに合わせたぴっちりした黒いシャツに、柄つきの紫色のスエードベスト」

うーんと…これ読むと悪い予感しかしないんですが(゚∀゚;) たぶんベストまでは「おさがり」ではないと思われますが、とにかく「ぴっちりした黒T」であることは確かな様子(゚∀゚;) しかも1996年のプログラムってことは18年前の衣装…ええっ?18年前のTシャツをおさがりに!?(゚∀゚;)

 
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カテゴリ:ハビエル・フェルナンデス | 02:37 | comments(10) | trackbacks(0) | - | - |
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