スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

カテゴリ:- | | - | - | - | - |
デニス・テン インタビュー カザフ、音楽、祖先、そして愛…
約1か月前に母国カザフスタンで自分のアイスショー「Denis Ten and Friends」を大成功させたデニスですが、その最新インタビューが北米系のフィギュアブログに掲載されました。聞き手はカナダ人ブロガーのライアン・スティーブンスさん。
新プロなどの情報はありませんが、あまり知られていなかったデニスのいろいろな面が見える、なかなかおもしろいインタビューだと思います。
(中で日韓関係にかかわる少しナーバスな話題が出てきますが、インタビュー全体を読めば彼には偏見や悪意などまったくないことがわかると思います。どうか誤解のありませんように!

元記事はこちら→Interview With Denis Ten



「デニス・テン インタビュー」

ディック・バトンにクリスティ・ヤマグチ、ポール・ワイリー、ナタリア・ベステミアノワ、ヨゼフ・サボフチク、メーガン・デュハメル、エレーナ・ベチケ、ベアトリクス・シューバ、ティム・ウッド…いずれもすばらしい人格の持ち主である五輪メダリストたち。私は幸運にもインタビューを通して彼らと知り合う機会を得てきたが、そんなリストにまた1人、インタビューのチャンスに恵まれた選手の名前を加えることができて、私は本当に光栄だと思っている。
それは現・五輪銅メダリストのデニス・テン。世界選手権銀メダリスト、カザフスタン王者に輝くこと3回、母国ではスケート大使として知られ、魅力的な演技が持ち味の彼は、2014年ソチ五輪でカザフスタンに初めてのメダルをもたらした。このインタビューを読んでいただければ、彼がとても知的で魅力的な人柄であることに、みなさんもきっとびっくりされるだろう。
現在過去未来のスケートのキャリアから、音楽的背景、祖先であるたミン・グンホの話まで、デニスはなんでも気さくに話してくれて、とても楽しいインタビューとなった。きっとみなさんにも気に入っていただけると思う。


Q:五輪と世界選手権でカザフスタン初のメダリストという快挙を成し遂げましたね。あなたにとってそれはどんな意味をもつのでしょう? その結果、母国での生活は大きく変わりましたか?

デニス:ありがとう! もちろんそれは、僕と僕の家族やコーチたち、そしてカザフスタンという国にとって、とても大きな意味をもつことでした。以前はフィギュアスケートというものはカザフに存在していなかったんです。僕がスケートを始めたときの練習場は屋外リンクでしたし、その後ショッピングモール内のリンクで練習するようになって、10歳までそこで滑っていました。今振り返ると、僕がここまで来るまでに長い道のりがあったんだなあと感じます。そして、その間ずっと全力でサポートしてくれた両親に、すごく感謝しています。
2011年にカザフで開催された冬季アジア大会で、僕が金メダルを取ったのをきっかけに、フィギュアは人々に知られるようになっていきました。政府は高い国際基準にマッチしたすばらしいアイスリンクを次々と建設し始め、国民はこの美しいスポーツを見るだけでなく、自分で滑ってみることができるようになったんです。2011年以降、カザフのスケート人口は急激に増えました。あるカザフ最大級のリンクでは、これまで20万人を超える人が一般滑走に訪れたとされています。首都のアスタナだけでも7つのリンクがあって、最近はスケートを習おうという人で混雑しています。子供たちはスケートが大好きなんですよ。ここまで発展した光景を見るのはすごくうれしいですし、多くの若いスケーターに尊敬される選手として、自分が試合でいい結果を出さなくてはならない立場であることを、僕はよく理解しています。これが、カザフで僕が単なるアスリートではなく、フィギュアスケート大使でもある理由なんです。

Q:選手として、あるいは人間として、自分の強みや弱点は何だと思いますか?
 
デニス:難しい質問ですね。今ままで多くの困難があったし、特にここ2年は怪我に苦しみました。そのせいでしっかり練習が積めず、国際大会で不本意な結果になることもあった。ところが、僕はとても重要な大会になると、そのときどんな状態であろうと精神を強くもつことができるんです。いつだってそうでした。音楽学校に通っていた時代も、そして今、スケートでも。それが僕の最大の強みでしょうね。

Q:今後については? 今まで同様、新しいプログラムをつくって全力で前進していくのか、あるいはプロのショースケーターの道を進むんですか?

デニス:昨シーズンが終わった後、次に何をするか決めるまでしばらく時間がかかりました。さっきも言いましたが、ここ2年怪我に苦しんでばかりだったから。特に昨シーズンは悪夢のようでしたよ! 次から次へと怪我が襲ってくるんですから。ソチ五輪のわずか2週間前、かかとの靭帯が完全に損傷してしまって、ほとんど歩くことさえできなかったんです。これには本当に参りました。さらにその2、3週間前にスケート靴が壊れてしまったことは言いましたっけ? 辛抱強く接してくれたキャロルコーチには、本当に頭が下がります!
ソチの後は、ちょっと時間をかけて怪我を癒しながら、競技以外の活動をやっていました。すごく忙しかったですね。ショーに出たり、多数のメディアに対応したり。そして2度目となる自分のショーの準備をして、ぶじ大成功で開催することができました。このショーの後には、カザフ国内で、若いスケーターとコーチのための5日間のセミナーも開きました。こうしたすばらしい活動をやったことで、今後4年間また競技を続けたいという気持ちがわいてきたんです。
ご存知と思いますが、僕の地元のアルマティは2022年冬季五輪の候補地に立候補しているんです。僕は招致委員会の大使になっていて、いつかカザフで五輪が開催されてほしいと、すごく思っているんです。チャンスは十分あると思います。最近、よく人に聞かれるんですよ。「もしカザフが招致に成功したら、2022年まで滑ってくれますか?」って。どうなんでしょうね。今のところ、僕の目標は2018年の平昌五輪です。

Q:あなたは音楽学校に行って、合唱団で活動されていましたよね。2002年に韓国で開かれたWorld Choir Games(合唱オリンピック)では銀メダルを獲得されました。音楽はあなたにとって大切なものでしょうか? ふだんよく聞いている曲は何ですか?
 
デニス:僕の母はプロのバイオリン奏者です。母はカザフ国立音楽学校を卒業して、僕が産まれるまで世界中で演奏していました。だから、子どもの頃からずっと、僕が成長していく中で音楽が大きな位置を占めていたんです。僕も音楽学校に入って、ピアノと合唱を学びました。残念ながら、スケートの練習でモスクワに移ることになったため、5年生までしか通えなかった。昔はソルフェージュ(基礎練習)が大嫌いだったけど、今は恋しいですね。
ソチ五輪の後、しばらく自由に時間が使える時期があって、ちょっとずつ音楽に戻ることにしたんですよ。友達にカザフでよく知られている作曲家のRenat Gaissinという人がいるんですが、ものすごい才能の持ち主なんです! 僕のショーの音楽を作曲してくれたのは彼です。じつはこの夏、僕は自分で作曲した曲をレコーディングしたんですが、それを彼に手つだってもらったんです。ごく個人的な曲だし、今後世に出るような作品ではないと思うけれど、彼は「独創的だね」と言ってくれた。おかげで、いつか音楽学校に戻ろうという自信がちょっぴり強くなりました。

Q:これまでスケート界で最高のコーチ&振付師と組んできましたね。フランク・キャロルにタチアナ・タラソワ、ステファン・ランビエール、ローリー・ニコル。彼らはそれぞれ、あなたのスケートに何を与えてくれ、あなたをアーチストとして成長させてくれたのでしょう?

デニス:たくさんのすばらしいコーチたちに教わることができて、自分は本当に世界で一番幸運なアスリートだと思っています。彼ら全員からさまざまなことを教わりました。僕がスケートに専念するようになったのは、ロシアでエレーナ・ボドレゾワとタチアナ・タラソワの指導を受けたおかげです。すばらしい時間だったし、2人に教わったすべてのことに感謝しています。本当にかけがえのない経験でした。
スケーターとして成長できたのは、フランク・キャロルと、ローリー・ニコル、ステファン・ランビエールのおかげです。フランクは僕が今まで会った中で最も礼儀正しく、頭のいい人です。ローリーはフィギュアの振付の世界の大御所で、そんな彼女ともう4年も連続して組めていることは、とても光栄なことですね。ステファンは僕が尊敬し続けているスケーターです。彼に初めて会ったとき、彼はそれまで出会った中で最も才能に恵まれたスケーターだ、とわかったんです。彼がやることって、彼でなくちゃできないことばかりなんですよ。すべてのトリプルジャンプを逆回転でも跳べたりとかね。想像できますか? 2012年以来、僕のエキシのプログラムはすべてステファンに振付けてもらっています。

Q:競技フィギュアの世界ではぐくんだ友情について聞かせてもらえますか? 今までつき合ったり共演したりした中で、一番すてきなスケーターは誰ですか?

デニス:まずはステファンですね。僕にとって彼はスケーター・振付師であるだけでなく、すばらしい友達でもあるんです。偉大な業績を残したけれど、今も変わらずとても優しく、気さくな人です。2人ですごく楽しい時間を過ごしてきたし、彼との思い出は本当にかけがえのないものですね。カロリーナ・コストナーもとてもすてきな人で、僕のいい友達です。シーズンの間ずっと連絡を取り合って、互いに励まし合っているんですよ。他にも名前をあげたい人はたくさんいるけれど、あなたのサイトのスペースがなくなっちゃうんじゃないかな!

Q:あなたが一番好きなスケーターを3人あげるとしたら? その理由は?

デニス:アレクセイ・ヤグディン…伝説的なスケーターです。今も昔も僕のアイドル。同時にすばらしい友人でもあります。ステファン・ランビエール…さっきも言いましたが、彼はものすごく才能豊かな優れたスケーターだと思っています。真のアーチストなんです! そしてユナ・キム。ただただ好きですね。

Q:無人島に何か3つだけ持っていっていいとしたら、何を持っていきますか?

デニス:スケート靴じゃないことは確かですね。難しい質問だな。太陽光発電機と、ナイフと…友達をひとりかな。

Q:あなたの高祖父(祖父の祖父)は、韓国が日本の支配と戦った時代の独立運動家だったミン・グンホですね。そのことについて話してもらえますか?

デニス:すごいことだと思います。子どもの頃、僕は高祖父のことをよく知りませんでした。もちろん自分の家が韓国系であることは知っていたけれど、2010年まで祖先の話をしたことは一度もなかったんです。
2010年1月、四大陸選手権が韓国の全州市で開かれましたが、その約ひと月前、韓国のテレビ局KBSがミン・グンホとその子孫についてのドキュメンタリーを制作していて、僕にも取材の申し込みが来たんです。そのとき初めて、祖母がミン・グンホのことを話してくれて、僕はすっかり興奮してしまった! 自分の家系に本物の英雄がいたなんて!
四大陸が終わった後、僕は取材班と一緒に原州市にあるミン・グンホの墓を訪れました。それは山の上に広大な敷地が広がる、特別な場所でした。彼の愛国心をたたえて1999年に市によって建てられた記念碑にも行きました。このことがきっかけで世界の歴史、特に朝鮮戦争に興味をもつようになったんです。
以前、ファンの方がミン・グンホについて書かれた記事を韓国語から英語に訳したものを送ってくれたことがあって、僕はアメリカに移ったばかりのころ、よく夜にそれを読んでました。ミン・グンホの軍隊は国で一番の規模と士気を誇っていました。堤川をはじめ韓国全土で戦いました。記念碑にはこう書いてあります。「高潔・公正な人となりで、部下におおいに尊敬された。また強い意志と卓越した指導力をもった指揮官で、人望を集めた」彼は亡くなった後の1962年に、韓国の独立に尽くした功績をみとめられて、市民に与えらる章としては韓国で最も名誉ある「建国勲章」を授けられました。
そんな歴史を学んで僕は初めて、僕の第2の祖国である韓国のために彼がどれほど貢献したのか、彼がいかに偉大で賢く、勇敢だったかを知ったんです。じつは以前、まだ祖先のことを知らなかったころ、出演したショーで「日本」と書かれた鉢巻を渡されて、それを頭に巻いたことがあったんですが、はじめのころは「恥ずかしいことをしてしまった」と思ったこともありました。ミン・グンホの経歴をより深く知るようになり、「もし彼があれを見て、僕にがっかりしてしまったらどうしよう」と思った。はじめのうちはちょっと悩んでいたんです。でもやがて、戦争は終わってものごとは変わったのだから、と思い直しました。それ以来いつも、彼のことを頭に置いて滑っています。彼の子孫にふさわしい、彼が誇りに思ってくれるような人間になろうとしています。

Q:みんなが知らない隠れた一面、というのはありますか?

デニス:ほとんどの人は僕のことをすごく真面目な人だと思っているけど、それは違います。完全に誤りです。

Q:スケートで一番好きなことは何ですか?

デニス:変に聞こえるかもしれないけど、スケートで楽しいと思うことはたったひとつだけ。しかも、僕自身の気持ちとは関係ないことなんです。僕は人々に喜びを与えることが好き。自分がやっていることをみんなが喜んでくれている姿を見ると、自分は何かのために役立っているんだなあ、という気持ちになるんです。僕は愛のために滑っているんです。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

デ、デニスって今何歳でしたっけ?とあわてて確認してみたら、先月誕生日を迎えたばかりの21歳。立派ですね〜!
母国のフィギュアを1人でしょって立ってる、という意味では韓国のキムヨナと似ていますが、デニスはカザフ初の冬季五輪メダリストですからね。ヨナよりもさらにすごいものがあるのかもしれません。
「自分は真面目人間なんかじゃないよ!」という彼ですが、語る言葉は”カザフの皇太子”そのものですね。十代のころから公人としての自分の役割を認識していたのは本当に立派。その土台には「愛のために滑る」(←すごいせりふ!)という意識があったんですね。
日本うんぬんのくだりはちょっとドキッとする方もいるでしょうけど、昔の(確かザ・アイスで?)日の丸の鉢巻を巻いた写真が韓国で問題視されたことがあったようで、もしかしするとそんなことも意識しているのかもしれません。
愛のために滑るカザフの皇太子、今季こそ怪我のないように! そして、はよ新プロ情報を!(屮゚д゚)屮 自分で作曲したという曲も聴いてみたいなあ…

JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:アジア(日本以外)男子&女子 | 14:52 | comments(12) | trackbacks(0) | - | - |
ナムくん、新プロでシニアに本格参戦! GoldenSkateインタビュー
現・世界ジュニアチャンピオンにして、カナダのホープ、ナム・ニューエンくん。(日本のメディアでは名字を「グエン」と表記することもありますが、私は一応現地読みに近い「ニューエン」を使っています。でも、そろそろグエン派がメインになるのかしら…)
先日はファンタジー・オン・アイス新潟公演に出演して、世界のトップスケーターと共演。元気いっぱいの写真もたくさん残していってくれました。このところのナムくん、TwitterやInstagramで積極的に情報発信してくれて、(オカン目線ではちょっと心配なこともあるけれど…)ファンにはありがたい限り。そして、これからカナダ、そして世界のトップ選手になっていく姿を目撃していくことができるんだと思うと、すごく楽しみな存在です。

そんなナムくんの最新記事がGoldenSkateにアップされました。新潟からカナダに帰ってすぐ、コーチのオーサーと一緒に受けたインタビューのようです。

元記事はこちら→No more “cute factor” for Canada’s Nam Nguyen  July 11, 2014



「もう ”かわいい” は卒業したナム・ニューエン」

カナダのナム・ニューエン(グエン)は、新シーズンのはずみをつける初戦として、「Thornhill Summer Skate」(8月14-17日)に出場する予定だ。さらにその後、新しく開設されたシニアB級大会の「Skate Canada Autumn Classic」(オンタリオ州)に出る可能性もあるという。
「どうなるかはカナダスケート連盟の判断によるんだけど、僕はすごく出たいと思っていますよ」と、ナムは話す。

ナムは、オンタリオ州トロントを練習拠点としている2014年世界ジュニアチャンピオン。今秋はGPアメリカ大会と中国杯に出場予定だ。
「GPSのあとはオンタリオ州キングストンでカナダ・ナショナルがあります。(来年3月の)上海ワールドに出られたらいいな、と思っているんですけど、そのためにはナショナルでいい結果を出していい演技ができるかどうか、ですよね」

ナムは現在16歳。今年は2本の新プログラムを披露する。SPはニーナ・シモン(アメリカのジャズシンガー)の「Sinnerman」、振付はジェフリー・バトル。フリーはニーノ・ロータの「 La Strada(道)」、デビッド・ウィルソンの振付だ。
「デビッドが『道』を聞かせてくれたとき、僕はすぐにものすごく気に入ってしまったんです。高橋大輔が2010年のオリンピックで滑った曲だし、ジェフも2002-03シーズンに使っていましたからね。もうひとつこの曲が気に入った理由は、すぐに自分にしっくりきた曲だから、ということもあるんです」

世界ジュニア以降8センチ近くも背が伸びたという。今年はいろいろな経験を積みたいと考えている。
「それと新しいプログラムでいい演技をして、世界に僕の力を見てもらいたいですね」

ナムはブライアン・オーサーの教え子だ。今は4回転サルコウの練習中で、「Thornhill Summer Skate」までには(プログラムに入れる)準備ができていると思う、と話す。
「クワド以外では、3Aに入るスピードをもっと上げるための練習をしています。今は3Aは安定して跳べるようになったので。それと、もっとGOEをもらえるように、スピンのスピードを上げてポジションの質を高める練習もしています。まだスケーティング全般でスピード不足なのはよくわかっていますから」

「ジャンプに入るトランジション(つなぎ)にも力を入れているんだ」と、オーサーは話す。「ジュニアからシニアに上がるのは大変なことだからね。僕らは常に前進している。常にたくさんのポイントに注意を払い続けているよ」

ナムはまだ若いけれど、GOEのことはよく理解している。今年の世界選手権でも、トップ選手たちはジャンプやスピンでとても高いGOEをもらっていることがわかったという。
「今はもうシニアとしてやっているのだから、自分のジャンプとスピンの全体的な質を高めて、少しでも得点が取れるようになりたいと思っています」と、ナムは言う。「特に力を入れたいのは、ジャンプの入りと出のスピード、それにジャンプの空中姿勢とスピン中の姿勢です。ジャッジの人たちにとって、子供みたいに見えたくない。僕は力強いジャンプとスピンができるんだってことを示したいんです」

「僕が初めてナムのコーチになって以来、彼は身体的にずいぶん成長したよ」とオーサーは言う。「少なくとも25センチは背が伸びたと思う。かなりの成長だよね。オリンピックとかGPFとか、僕がどこかへ出かけて帰ってくるたびに、彼が変化していることに気づくんだ。もう “かわいい成分” はなくなった。彼は青年になろうとしているんだ」
(*オーサーの言うcute factor「かわいい成分」についてはこちらで)

ナムは最近、日本の「ファンタジー・オン・アイス」に参加して、羽生結弦や安藤美姫、ステファン・ランビエール、ハビエル・フェルンナンデスらと一緒に公演した。
「日本ではすっごく楽しかったです。僕のスケートを応援してくれるファンの人もたくさんいるし!」とナムは話す。「すばらしいお客さんの前で演技できたのは、僕にとって貴重な経験でした。新しい友達がたくさんできましたし、あんなすごいスケーターたちと共演できたのは、本当に光栄だったな!」

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

エルモ ナムくんの新SPもジェフ振付なんですね! 今年は振付を減らしていくと言っていたジェフですが、これで判明している今季のジェフ振付は、羽生くんSP、ジョシュアSP、キーラSP(持越し)、そしてハビエルの「Black Betty」もひょっとするとジェフ?と言われているのを合わせると、けっこうありますね。ただし全員SPですね。どんな意図があるのかジェフに聞いてみたい気がします。 
そして、こちらがナムくんSPの曲→ 昨季のSPもジャズ(小塚くんSPと同じ「Unsquare Dance」)でしたが、今季のは黒人女性ボーカル入り。モダンでソウルフルで、ずいぶん大人っぽい曲ですねぇ。フリーの「道」とあわせて、今季のナムくんはパフォーマーとしても上を目指しているんだなあという感じがすごくします。
もちろん、課題にあげているスピードやパワー、そしてクワドも習得し始めているようですし、今季どんな成長をとげてくれるのか、目が離せませんね!

とはいえ、こんなかわいい素顔も見せてくれるから、ついつい弟キャラ目線で見てしまうんですが〜。


でも、遥ちゃんと並ぶとこんなに背が高くなっているんですね。今後どんどん青年になっていくんでしょうけど、お茶目で明るい性格はそのままでいてほしいな。

そして、織田くんとこんな動画も!

これ、なんて言っているのか謎だったんですが、Twitterでフォロワーさんに教えていただきました。(ここでお礼を言うのもナニですがその節はありがとうございました!)
  "Froyo fo sho what's up swag!"
Froyoというのは、今、北米で大人気のフローズンヨーグルト(チョコレートやドライフルーツなどトッピングを山のようにかけで食べるのが北米流)の名前だそうです。fo shoはfor sure。what's upは「どうだい」「よお」ぐらいの挨拶。swagはイカしたヤツとか最高なヤツとか、まあ日本語でいえばあんまり意味なく「ヤバい」ぐらいのスラング。
「なんつってもフローヨーだぜ、よろしくだぜ!」てな感じでしょうか? 子どもの遊び(笑)につきあってあげてる27歳織田くんの包容力がすごいです(*^_^*)

*トップ以外の写真と動画はすべてナムくんのインスタグラムから。

JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:北米男子 | 12:16 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
トマシュ・ベルネル 動画インタビュ〜♪ @ figureskating-online
『2014-15新プロ情報』の記事へのリンク→よろしければぜひご活用くださいませ〜♪

国際派フィギュア記者として有名なタチアナ・フレイドさんのサイト「figureskating-online」に、トマシュ・ベルネルさん…さん、なんですよね、もう(涙)…の動画インタビューがアップされました。
これがとってもとっても素敵なインタビューで…ていうかトマシュがかわいすぎて❤…英語の聞き取りは全然得意じゃないんですが、掲載したい一心でトライしてしまいました。抜け、漏れ、聞き違いetcあるかと思いますが、だいたいの意味はつかめていると思いますので、どうかお許しを〜。
(もしも間違いなどに気づかれましたら、ぜひご指摘いただけたら助かります<(_ _)>)

元サイトの動画はこちら→Video Interview with Tomas Verner in Oberstdorf, July 2014

7月とあるので、日本で出演した「仙台Together on Ice」〜「別府エキシビション」から帰って間もなくの時期ですね。
聞き手はもちろんタチアナさん。つき合いの古いタチアナさんだからこそ、トマシュもこんなリラックスした笑顔で話してくれたのかなあ、と思います。
表情がすごく素敵なので、動画もせひご覧ください〜。あと、英語すごく上手!



「トマシュ・ベルネル インタビュー 2014年7月 オーベルストドルフにて

Q:チェコのトマシュ・ベルネルさんです。トマシュ、まずは引退した後、どんな気持ちですか?

トマシュ:ええと、失礼、僕がまぬけってこと?【←いきなりretiredとretardedをわざと聞き間違える、というお茶目っぷりでスタートです(*´∀`*)】いやいや、自分がまぬけじゃないといいな。
率直に言うと、かなり疲れていたよ。スケートをやめた後はちょっと休息することになるかなと思っていた。ゆっくり睡眠をとったり、自分の好きなペースで活動したりね。でも、実際はそんなことには全然ならなくて、引退直後からスケートを続けていたんだ。ショーにいくつか出たり、大学の課題をやったり、チェコのフィギュア界を立て直すプロジェクトに参加したり…とにかく何かの役に立とうとがんばってるよ。

Q:長くて華やかなキャリアを送ってきましたよね。あなたにとってキャリアのハイライト、一番大切な思い出は何ですか?

トマシュ:一番大切な思い出のひとつは、スケートに復帰して、さいたまワールドに出場したこと。そこでやっと自分で満足いくショートプログラムが滑れたこと。傑出した演技ではなかったけれど、練習でできていたとおりのいい演技ができた。コーチたちの喜ぶ姿が見られてすごくうれしかったし、お客さんもすばらしくて、あの瞬間をマジカルなものにしてくれた。
でも、生涯で一番お気に入りの思い出というなら、ユーロで銀メダルを取ったときだな。大きな大会でメダルを取ったのはあれが初めてだった。前の年は確か10位だったかな。そこから8つも順位を上げてトップグループの仲間入りをし、銀メダルを取った。あれが今までで一番の思い出だよ。

Q:自分で一番気に入っているプログラムは何ですか?

トマシュ:いい質問だね。みんなはきっと、僕がユーロで優勝したときのプログラムだろうって考えるだろうけど、「グリーン・デスティニー(Crouching Tiger)」はそれほど気に入っていなかったんだ。一番好きだったのは、英語でなんてタイトルがついてたっけ? 2007年のワールドで滑ったフリー。「レクイエム・フォー・ドリーム」だったかな。とてもおもしろい、凝ったプログラムで、あの試合のときの僕の感情によく合っていたんだ。僕にとってはとても成功したプログラムで、この先ずっと忘れることはないものと思う。
ショートはローリー・ニコルに初めて振付けてもらったプログラム。スイングで、2008年のSPだったかな。(「ジプシー・スイング」)一番楽しくて、同時に一番キツかったけど、大好きなプログラムだよ。

Q:キャリアの中では苦労された時期、挫折された時期もありましたよね。一番大変だったのはいつでしょうか? それをどのように乗り越えましたか?

トマシュ:とてもいい言い方をしてくれるんですね。キャリアの中に大変だった時期がある、と言ってくれるなんて優しいな。実際は、僕のキャリアはほとんどずっと大変で、ところどころいい時期もあった、というのが事実なんだけど。でもこれはスポーツだからね。みんながみんな、いつもチャンピオンになれるとは限らない。僕もその典型みたいなもので、僕は好調が長続きしないんだ。よくなったと思ったら落ちて、またよくなったと思ったらまた落ちる。でも、もし自分がずっと好調、またはずっと不調だったら学べないようなことを学べたと思うから、両方経験できたのはよかったよ。
今はもう終わったことだけど、以前、僕は何度も死んできたんだ。最初は2008年(の世界選手権)。SPで4位につけて、メダルをねらえたくせに、結局15位まで落ちてしまったとき。それから、バンクーバー五輪があった2010年の五輪イヤーにもう一度死んだ。あれはひどい年だった。
そして、カナダのロンドンでまた死んだ。そう、去年の世界選手権では、やることなすこと何ひとつうまくいかなかった。自分に起こっていたことに対して、「これはフェアじゃない」と感じていたんだ。一生懸命練習してきたし、コーチも全力でやってくれたのに、すべて無駄だったと思ってしまった。でも、それは間違っていたんだ。「まわり対自分」と考えるべきじゃなかった。僕は間違った方に結果を出そうともがいていた。そうではなく、ただフィギュアスケートをするべきだったんだ。他の選手を意識せず、他者と競い合おうとしなければ、フィギュアは美しいスポーツになる。競ってはいけないんだ。自分がやるべきことをやる、自分ができる最上のことをやらなくてはいけない。そのことがわかったのはずいぶん後のことで…もう手遅れだったんだけどね。

Q:手遅れではなかったわ。最高の状態でキャリアを終えたんですから。アスリートとしてのキャリアで学んだことで、今後の人生に生かせる一番大切なことは何ですか?

トマシュ:まずは鍛錬することだね。1年を通して自分を厳しく鍛錬して、毎日投げ出すことなく練習を続け、自分を向上させること。そうしなければ成長は止まってしまうし、その間にほかの選手にどんどん抜かれてしまう。
2番目はあきらめないこと。調子がいいときも悪いときもあきらめちゃいけない。ただ努力を続けること。人生は予測がつかないものだから、次に何が起こるかわからないからね。ページは簡単に入れ替わるもの。数週間後にはトップに立てているかもしれない。それを学んだよ。
そしてもうひとつ学んだのは、友達に感謝すること。友情を大切にしていれば必要なときに助けてもらえる。状況がよくない時にもね。そんな経験を通して、人を見極めるすべを身につけたよ。よく知らない人のことは簡単には判断しないよ。でも今は、ちょっと知り合ったらすぐに判断できるようになった。

Q:今は「アイスドーム」でコーチをされていますね。初めてリンクのボードの向こう側に立つのはどんな気持ちですか?

トマシュ:そう、本格的な合宿のコーチをつとめるのはこれが初めてだ。その前に数日間のセミナーもやったんだけど、こっちは楽だったよ。ただ子供たちのために集中すればよかったから。でも今は3週間の合宿の間、たくさんのことをやり続けなくてはならない。とても疲れるよ。なぜなら僕は、子供たちのためと自分が1日を生き抜くため、どっちのためにどのくらい力を注げばいいのか、そのバランスがわからない人間なんだよ。つい子供たちに全力を注いでしまうから。彼らを励ましたり、モチベを上げてあげたり、疲れちゃった子には喜びを見つけてあげたり。君たちが氷の上にいるのは君たちがスケートが大好きだからだよ、ってことを思い出させてあげたり。今の僕にはとても大変なんだ。でも、この3週間でバランスがわかってくるんだと思う。教えるべきことを教えつつ、自分もダメにならないバランスがね。

Q:じゃあ、このままコーチ業につくこともあるんでしょうか?

トマシュ:どう答えていいのかわからないな。正直に言うと、コーチになるのはちょっぴり怖いんだ。大変な仕事だから。リンクを確保するだけでなく、親御さんだったり子供たちだったり、いろいろな不確定要素がある。結果がどうなるかわからないものに心血を注がなくてはならない仕事だしね。
それに、子供たちってか弱いものだから、責任も生じてくる。技術やジャンプを教えるだけでなく、いい人間になることも教えなくちゃならない。それが一番大事なことだから。単にスリーターンとかロッカーとかブラケットとか、そういう問題じゃないんだ。大変な仕事だよ。僕にそれだけの能力があるかわからない。でもこの夏、それをやってみているんだ。
それと今年はMBA(経営学修士)も取得できる予定。どんな形でもスポーツに関わっていきたいと思っているよ。この世界を去りたいとはまだ思わない。毎日リンクに立つわけではないかもしれないけどね。

Q:では、修士号を取った後は何を?

トマシュ:この間、モナコのF1グランプリでおもしろい人と知り合ったんだ。世界でも有数のスポーツチームやアスリートのマネージメント会社の社長なんだ。彼に電話をかけて、「ちょっとインターンで働かせてください」と言ってもいいかもね。どうなるかな。とにかくどんな形でも絶対にスポーツにかかわっていきたいんだ。

Q:ショーにも出演するんですよね?

トマシュ:うん、じつはけっこうたくさんのショー契約をかかえているんだ。全部話していいのかわらないな。直近のプロジェクトは、チェコでのショーなんだ。テーマはロシアのおとぎ話。「Nu, pogodi!」というロシアの漫画のお話なんだ。僕は登場人物ではなくナレーター役なので、各エピソードをつなぐ役割をつとめることになる。公演は今年の9月から12月まで。それが12月に終わったら、すぐにエフゲニー・プルシェンコのプロジェクトにと取り掛かる。これについてはまだ話していいかわからないから、今は秘密にしておくけど、エフゲニーと仕事できることはすごく楽しみだよ。

Q:今日はどうもありがとう。またあなたの姿を見られることを楽しみにしています。あなたがコーチでも、ショースケーターでも、はたまた会社社長になっても。

トマシュ:社長か、ひょっとするとテクニカル・スペシャリストの道に飛び込んでいるかもしれないよ。どうなるだろうね。僕自身楽しみだし、選択肢はいつもオープンにしておきたいんだ。でも、今後2年は僕の姿をたくさん見られるのは確かだよ。心配しないで。




きゃvネコ トマーシュ! この笑顔、この茶目っ気、このフランクな話し方、そしてときおり見せる暗い内面…これはモテるわ!!

キャリアで最高の思い出のひとつに、あのさいたまワールドのことをあげてくれてます。アップダウンの激しい、苦労の多いキャリアを乗り越えての、あのすばらしいSPだったんですもんね。ううっ(;_;)
子どもたちに指導する大変さを語るトマシュ…誠実で頭がよくて、すごくいいコーチになれそうだけど、繊細すぎる部分もあるのかも。スケーターとしては秋にチェコ・ショー、そしてその後になんと、プル・ショーの計画が!? 
とりあえず「今後2年は僕の姿をたくさん見られるよ。Don't worry!」ってことなので、楽しみにしておきたいと思います^^

JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:ロシア&ヨーロッパ男子 | 12:34 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
2014-15シーズン 新プロ情報(ここらで再アップ)
*新プロ情報、ついに追い切れなくなってしまいましたので9月時点で更新ストップしてます。9月以降に判明したものは掲載できていません(´;ω;`) 申し訳ありません<(_ _)>
Golden Skateで一覧にしてくださっているのでよろしければどうぞ〜(英語)→


今シーズンこそ新プロ情報をしっかり把握するぞ!と一念発起して、6月頭から自分でソースを確認できた範囲でコツコツと更新してきた「2014-15 新プロ情報」ですが、これが思いのほか大変な作業だったのでした…(冷や汗)
ちょっと膨大なリストになってきちゃいましたので、ここらで一度再アップしておきたいと思います。
ただし、ペアとアイスダンスはけっこう取得漏れがあるかもしれません取得漏れ多数です(涙)――ていうか最初から男女のみ!と割り切ればよかったかな、と今ごろちょびっと後悔…(^_^;)

「x」はソース。「video」は演技動画です。非公式・未確定情報多数です。ツイッターや掲示板などからお借りした情報は間違っている場合やあとから変更になる場合もあると思われますので、そのあたりどうかご了解くださいませ。
また、情報は随時募集中です。ここ間違ってるよ〜、こんなん出てたよ〜などありましたら、お知らせくださると大変助かります<(_ _)>


男子

【日本】
町田樹(日本)SP/FS(フィリップ・ミルズ振付) EX「Je te veux」(本人振付) x video
高橋大輔(日本)EX「I'm Kissing You」(宮本賢二振付) x video
無良崇人(日本)SP「カルメン」x video FS「オペラ座の怪人」(トム・ディクソン振付)video EX「Feeling Good」(宮本賢二振付)x x x video video
羽生結弦(日本)SP「ショパン バラード1番」 (ジェフリー・バトル振付) video FS「オペラ座の怪人」(シェイリーン・ボーン振付) x x x news clip
小塚崇彦(日本)SP「A Evaristo Carriego by Roberto Alvarez」(宮本賢二振付)video FS「Io Ci Saro / I Will Be There by Andrea Bocelli & Lang Lang」(ローリー・ニコル振付) EX「Respeto y orgullo by 沖仁」video x x 
田中刑事(日本)FS「椿姫x video
日野龍樹(日本)SP「Lunatico by Gotan Project」FS「キング・アーサー」(宮本賢二振付)x x
宇野昌摩(日本)SP「ベートーベン バイオリンソナタ第9番」video  FS「ドンファン」x video
本田太一(日本)SP「アーチスト」(ジェイミー・アイズレー振付)FS「セビリアの理髪師」(トム・ディクソン振付)video x
山本草太(日本)SP「ラフマニノフ ピアノ協奏曲」video FS「Lorelei by Raoul di Blasiovideo x
鎌田英嗣(日本)SP「El Condor Pasa」video FS「」video
中村優(日本)SP「ピアソラ リベルタンゴ」(岩本英嗣振付)FS「ヴィヴァルディ 四季」(ロバート・ダウ振付)x

【アメリカ】
ジョシュア・ファリス(米)SP「Give Me Love by Ed Sheeran」(ジェフリー・バトル振付)video video FS「シンドラーのリスト」持越し x x x
ジェレミー・アボット(米)SP「Lay Me Down by Sam Smith」video  FS「アダージョ」(サンドラ・ベジック振付)x x video EXLatch by Sam Amith & Disclosure」(本人振付)video
ロス・マイナー(米)FS(ローリー・ニコル振付) x
ジェイソン・ブラウン(米)SP「ジューク」(リトル・ウォルター)video video FS「トリスタンとイゾルデ」(マキシム・ロドリゲス) (どちらもローヒーン・ウォード振付)x x video video
マックス・アーロン(米)SP「フットルース(歌入り)」(マックス・ピレイ振付)FS「グラディエーター」(パスカーレ・カメレンゴ振付)x x
アレックス・ジョンソン(米)SP「悲しみの三重奏曲(ラフマニノフ)」(Catarina Lindgren振付) FS「スウィーニー・トッド(スティーブン・ソンドハイム)」(トム・ディクソン振付)x
ジョーダン・モウラー(米)SP「別れの曲」(アニメ「鋼の錬金術師(Fullmetal Alchemist)」より。Katheine Hill振付) FS「山の魔王の宮殿にて」(ペール・ギュントより。ローヒーン・ウォード振付)video x
ショータロー・オオモリ(米)SP「Run Boy Run by Woodkid」(マーク・ピレー振付)video FS「シェヘラザード(持越し)」(シンディ・スチュアート振付)video x
ショーン・ラビット(米)SP「サムソンとデリラ」video FS「Sing Sing Sing」video video
グラント・ホックスタイン(米)SP「Carmina BuranaよりO Fortuna」 FS「ドンキホーテ」x video
ロス・マイナー(米)SP「追憶」(持越し) FS「Romanza(アンドリア・ボチェッリ)」(ローリー・ニコル振付)x
アダム・リッポン(米)SP「Tuxedo Juction by Qincy Jones」(Catarina Lindgren振付)x video  FS「リスト ピアノ・コンチェルト第1番」(トム・ディクソン振付)
リチャード・ドーンブッシュ(米)SP「The Sons of Italy by Henry Mancini」video FS「YellowVive la Vida by Coldplay」video (マーク・ピレー振付)x
ダグラス・ラザーノ(米)SP「Ameksa by The Taalbi Brothers」FS「ラフマニノフ ピアノ・コンチェルト第2番」(本人とDoug Ladret振付)x
スティーブン・キャリエール(米)SP「La Vie en Rose by Louis Armstrong」FS「月の光〜Turning Page〜Sleeping at Last by Andre Kostelanez and his Orchestra」x
ネイサン・チェン(米)SP「ヴィヴァルディ 四季(持越し)」FS「ショパン ピアノ協奏曲第1番」(ナディア・カナエワ振付)EX「Best Day of My Lifevideo x

【カナダ】
パトリック・チャン(カナダ)EX「Best of Me byマイケル・ブーブレ」(復帰するならSPにする可能性もあり)video EX「Esqualo(鮫)by ピアソラ」video
ケビン・レイノルズ(カナダ)SP「Back in Black/Thunderstruck by AC/DC (持越し。ローリー・ニコル振付) FS「ゼルダの伝説」(宮本賢二振付)x x x x
ナム・ニューエン(カナダ)SP「Sinnerman by Nina Simone」(ジェフリー・バトル振付)video  FS「ラ・ストラーダ」(デビッド・ウィルソン振付)video x x
キーガン・メッシング(米→カナダへ移籍)SP「モンティ・パイソンよりAlways Look on the Bright Side of Life」 FS「マスク・オブ・ゾロ」(持越し)x x
エラッジ・バルデ(カナダ)SP「It's a Man's Man's World〜I Feel Good by James Brown」(ベンジー・シュワイマー振付)video FS「Galicia Flamenca part1 by Gino D'Auri〜ファルカス byペペ・ロメロ〜Barrio San Miguel by Gino D'Auri」(パスカーレ・カメレンゴ振付)x x video video

【ロシア】
アルトゥール・ガチンスキー(ロシア)SP「Cry Me a River (Michael Buble)」x video FS「パガニーニの主題による狂詩曲」video x
マキシム・コフトン(ロシア)SP「ボレロ」x FS「エクソジェネシス第2部videoピョートル・チェルヌィショフ振付) EX「Kiss by Tom Jonesx video
アディアン・ピトキエフ(ロシア)SP「パガニーニの主題による狂詩曲」video FS「エクソジェネシスPart3」video x
アルトゥール・ドミトリエフ(ロシア)SP「火の鳥」video FS「ミッション・インポシブル」video
セルゲイ・ボロノフ(ロシア)SP「死の舞踏 サンサーンス」video FS「ブルース・メドレーBeetles "Come Together", Beatboxほか)video x
アレクサンドル・ペトロフ(ロシア)SP「El Conquistador by Maxime Rodriguezvideo FS「Selection of music by Antonio Vivaldi (modern arrangement)」videoEdvald Smirnov振付)
コンスタンチン・メンショフ(ロシア) FS「Tango en silencio video

【ヨーロッパ】
ハビエル・フェルナンデス(スペイン)SP「Black Betty by Ram Jam」FS「セビリアの理髪師」 x x video
ハビエル・ラヤ(スペイン)FS「West Side Story」(ジョーイ・ラッセル振付)x x
フローラン・アモディオ(フランス)SP「Le Concert(2009年のフランス映画)」video FS「映画Blood DiamondとThe Lion Kingより」(ファビアン・ブルザとSean Chessman振付。コーチはベルナルド・グラッサー)video x x
イヴァン・リギーニ(イタリア)SP(マイケル・ジャクソン) FS「マイ・ウェイ〜L.O.V.E.〜Can't Take My Eyes Off of You」(ズーリン振付?選曲?)instagram video
ミハル・ブレジナ(チェコ)SP「モーツァルト フィガロの結婚」 FS「Game of Thronesx
アレクサンドル・マヨロフ(スウェーデン)SP「The Great Gig in the Sky by Ping Floyd」 FS「Archangel from "Nero" by Thomas J. Bergersen」 x
ヨリク・ヘンドリックス(ベルギー)SP「海の上のピアニスト」FS「ラベル 左手のためのピアノ協奏曲」x

【アジア(日本以外)】

デニス・テン(カザフスタン)SP「Caruso」(ローリー・ニコル振付)x FS(シルクロードがテーマ。Yo-Yo Ma and the Silk Road Ensembleの曲。振付はローリー・ニコル)x
マイケル・クリスチャン・マルティネス(フィリピン)FS「オペラ座の怪人」(ニコライ・モロゾフ振付)
ハン・ヤン(中国)SP「屋根の上のバイオリンひきより If I Were a Rich Man」video FS(どちらもローリー・ニコル振付) EX「Batman and Robot(?)」(カート・ブラウニング振付。曲はWelcome to the Pleasure Dome by Frankie Goes To Hollywood?)x x x video
ナン・ソン(中国)SP(ローリー・ニコル振付) video FS「Sarabande Suite by Globus」(デビッド・ウィルソン振付)video x
ボーヤン・ジン(中国)sp「タンゴ・アムール by Edvin Marton」video FS「Dragon Racing by John Powell」video
Justin Dillon振付)
マイケル・クリスチャン・マルティネス(フィリピン)SP「ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番」video FS「オペラ座の怪人」(ニコライ・モロゾフ振付。コーチ兼任?)video x
ミーシャ・ジー(ウズベキスタン) EX 「Say Something」(本人振付)video
Welcome To The Pleasure Dome
キム・ジンソ(韓国)FS「Legends of the Fall」video
ジュンヒョン・リー(韓国)SP「The Wild Party」video  FS「Phantom of the Opera by Andrew Lloyd Webber」video


女子

【日本】
浅田真央(日本)EX「Let It Shine」video
村上佳菜子(日本)FS「オペラ座の怪人」EX「ネクター・フラメンコ」video 「オペラ座の怪人より Think of Me」video x x
今井遥(日本) SP「マラゲーニャ」 x video EX「Defying Gravity (Wickedより)」 x video
庄司理紗(日本) EX「C'mon C'mon」by One Direction x
本郷理華(日本)SP「バレエ『海賊』より」video FS「カルメン」x 
宮原知子(日本)SP「モーツァルト 魔笛」(ローリー・ニコル振付)video video FS「ミス・サイゴン」(トム・ディクソン振付)video EX「The Man I Love~Sing Sing Sing」x video x video EX「Let Her Go」video x 
大庭雅(日本)FS「レ・ミゼラブル」持越し? x
加藤里緒奈(日本)SP「The Flower Duet」video video FS「プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番」video
本田真凛(日本)SP「『ビリオン・ダラー・ベイビー』より チャールストン」video FS「『蝶々夫人』より ある晴れた日に」(どちらもトム・ディクソン振付)video x
青木祐奈(日本)SP「ショパン 幻想即興曲」video FS「シェヘラザード」video
樋口新葉(日本)SP「チャルダッシュ」video
新田谷凛(日本)SP「ポル・ウナ・カベサ」video
三原舞衣(日本)SP「カディスの娘」video FS「ジゼル」x
・永井優香(日本)SP「エデンの東」(シェイリーン・ボーン振付)video FS「序奏とロンドカプリチオーソ」(関徳武 振付)video

【アメリカ】
グレイシー・ゴールド(米)SP「グリーグ ピアノ協奏曲」持越し x video FS「オペラ座の怪人」(ローリー・ニコル振付) x x
アシュリー・ワグナー(米)SP「スパルカスよりAdogio by Aram Khachaturian」FS「ムーラン・ルージュ」(どちらも?シェイリーン・ボーン振付)x x
アシュリー・ケイン(米)SP「Mission Impossible」x
長洲未来(米)SPラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」(アダム・リッポン振付) FSプッチーニ「蝶々夫人(歌詞つき)」新コーチ:トム・ザカライセック x video video
ハンナ・ミラー(米)SP「ストラビンスキー 火の鳥」video video FS「Preserverance and Illumination by Michelle McLaughlin and Jennifer Thomas」video
サマンサ・シザリオ(米)SP「Danza Mora by Dr. Samy Farag」FS「カルメン」(持越し)(どちらもInese Bucevica振付)x
クリスティーナ・ガオ(米)SP「River by Emeli Sande」(マーク・ミッチェル振付)FS「映画 天使と悪魔より」(トム・ディクソン振付)x
ポリーナ・エドマンズ(米)SP「映画フラメンコ・ファンタジーよりFlamenco Medley」video FS「映画ピーターパンよりFairy Dance」(ルディー・ガリンド振付)video x
コートニー・ヒックス(米)SP「Code Name Vivali by The Piano Guys」video FS「映画アンナ・カレーニナより by Dario Marianelli」(ジョナサン・カサー振付)video x
アシュリー・ケイン(米)SP「ミッション・インポシブル by The Piano Guys」FS「映画エビータより by Andrew Lloyd Webber」(スコット・ブラウン振付)x
アンジェラ・ワン(米)SP「Paint it Black by Angele Dubeau & La Pieta」(レイチェル・フラット振付)video FS「Papa Can you Hear Me by Itzhak Perlman and The Way He Makes Me Feel by Moscow Virtuosi」(トム・ディクソン振付)video x
リア・カイザー(米)SP「月の光」video

【カナダ】
ケイトリン・オズモンド(カナダ)SP「La Vie En Rose by Cindy Lauper」(ランス・バイポンド振付) FS「Danzarin〜Oblivion〜Tanguera」(パスカーレ・カメレンゴ振付)x x x
ギャビー・デールマン(カナダ)SP「ヴィヴァルディ 四季より冬」 FS(ローリー・ニコル振付) x video

【ロシア】
アデリナ・ソトニコワ(ロシア)SP「Swan Lake」(タチアナ・タラソワ&ピーター・チェルニシェフ振付)video FS「病の果てに(Je suis malade)」x video video
エリザベータ・タクタミシェワ(ロシア)SP「ボレロ」(ユーリー・スカメーロフ振付)video FS「Sandstorm by La Bionda〜Gulumcan by Mehmet Cemal Yesilcay」(モチーフは東洋。ウラジーミル・ワルナワ振付)video x
アナ・ポゴリラヤ(ロシア)SP「アルビノーニ アダージョ」FS「火の鳥」 x x
ユリア・リプニツカヤ(ロシア)SP「Megapolis by Bel suonovideo FS「ロミオとジュリエット」(アベルブフ振付継続?)x x x x
エレナ・ラジオニワ(ロシア)SP(フラメンコ現代版。イリヤ・アヴェルブフ振付) video FS(ラフマニノフの数曲。マスレンニコワ振付video x x
アレクサンドラ・プロクロワ(ロシア)SP「The Spy」(Fyodor Bondarchukの映画) FS「火の鳥」(ストラビンスキー)x
セラフィマ・サハノビッチ(ロシア)SP「映画My Sweet and Tender BeastよりWaltzvideo FS「タンゴ・オブリビオン byピアソラ」video x
エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)SP「シェルブールの雨傘」(SP/FSともにアレクサンドル・ズーリン振付)x
アリョーナ・レオノワ(ロシア)SP(チャップリン)FS(タンゴ)x

【ヨーロッパ】
バレンティナ・マルケイ(イタリア)SP「帰れソレントへ」FS「ミッション・インポシブルより Nyah」(両方とも持越し)x
キーラ・コルピ(フィンランド)SP「A Day in The Life」by Beatles/Jeff Beck(ジェフリー・バトル振付)持越し FS「シベリウス バイオリン協奏曲ニ短調」(シェイリーン・ボーン振付)x x x
ビクトリア・ヘルゲソン(スウェーデン)SP「This Woman's Work by Kate Bush」video FS「Sunset Boulevard」(2011-12シーズンのFS)video x
ヨシ・ヘルゲソン(スウェーデン)SP「Blackbird by Dionne Farris」video FS「Snow White and the Huntsman」video x
ソニア・ラフエンテ(スペイン)SP(デビッド・ウィルソン振付)FS(ジェフリー・バトル振付)x

【アジア(日本以外)】
ジジュン・リー(中国)SP「くるみわり人形より花のワルツ」video FS「ムーン・リバー」(どちらもローリー・ニコル振付)video x x EX「I Dream a Dream」video x
キム・ヘジン(韓国)SP「ポーギーとベス byガーシュイン」(ステファン・ランビエール振付)video FS「ラプソディー・イン・ブルー」(デビッド・ウィルソン振付)x
パク・ソヨン(韓国)SP「ロンド・カプリチオーゾ」video FS「ロミオとジュリエット」video(どちらもデビッド・ウィルソン振付)x
続きを読む >>
カテゴリ:- | 10:45 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
パトリック・チャン最新インタビューwith PJクォン
THE ICEで大活躍して、カナダに帰っていったばかりのパトリックですが、おなじみのカナダ人フィギュアジャーナリスト、PJクォンさんのブログに、パトリックの最新インタビュー音声がアップされていました。よーし、また聞き取りにLet's try! と思ったら、これが43分もあるロング・インタビュー(゚□゚;)
しかもPJさんはあいかわらず早口だし、パトリックも流れるような、というか独特のしゃべり方で、私の耳にはレベル高すぎなんですが、ざっと聞き取れたところと個人的におもしろかったところをメインに訳してみたいと思います。本当にざっとですし、めちゃくちゃはしょってますので、そのあたりどうかご了承くださいませ〜。

PJさんのブログページはこちら→Episode: Patrick Chan
(ただし、2人のツーショットの下のインタビュー動画はトランポリンの大会について語ったもの。今回のインタビュー音声は、この動画の下の「➪」をクリックすると聞けます。「AUDIO MP3」というアイコンをクリックするとダウンロードもできますよ!)
トランポリン大会のインタビューは7月7日にアップされてるので、おそらくそれと同じ日、THE ICEで来日する少し前に取ったインタビューだと思います。
ではどうぞ〜。



Q:パトリック・チャン選手、実はトリリンガル(英語、仏語、中国語ですね)で、テニスとゴルフの才能もすごいのよね。Twitterのアカウントが「pchiddy」だけど、このニックネームの由来は?

P:すごく小さい頃についた名前なんだ。初めてナショナルチームに入ったときにもみんなから(特にスコット・モイヤに)いろいろ聞かれたんだけど、ラッパーのP. Diddyの名前をもじったものなんだ。みんなに「Pチディ」、または「チディ」って呼ばれていたよ。
フィギュアをやる前に、まず最初に始めたスポーツはスキーだった。個人競技で、自分の好きなようにかっ飛ばせるところが好きだった。フィギュアもその延長で、好きなだけスピードを出したり、スピンやジャンプをしたり、好きな音楽に合わせて滑れるところが気に入ったんだ。でも一番の理由はリンクをかっ飛ばせるところ。僕はスピード狂だったんだ。子どものころ、ディラン・モスコビッチ(カナダのペア選手)と一緒に練習してたんだけど、「がーっと飛ばしてはジャンプに失敗してズサーッと転んでたね」ってよく言われるよ。

Q:歴代のコーチや振付師があなたに何を与えてくれたか、それぞれひと言で答えてくれる? まずはドン・ジャクソンは?

P:fun(楽しむこと)かな。メイ・ヤンは規律を守ること。
オズボーン・コルソンは種をまいてくれた人。彼がすべての始まりだった。正しい方向性を示してくれて、大切なことを教えてくれ、今の僕になれるよう導いてくれた。ひと言でいえば発展かな。
エレン・ブルカは、コルソン先生の「調教師バージョン」。男子にとってはしつけの厳しい人だったよ。ドン・ロスは僕がジュニアからシニアに移行するときに、競技者として育ててくれた人。成長と自信を与えてくれた。ローリー・ニコルは育ててくれた人。クリスティ・クラールはテクニック…そう、とてもテクニック系の人。
デビッド・ウィルソンは…あはは、一緒に組んで楽しい人だな。振付師の優劣は語りたくないけど、彼もコルソン先生の教え子だったから、先生に与えてもらった物語と特徴を僕とたくさん共有しているんだ。ローリーは僕を育ててくれて、スケーターとしての自信をつけてくれたけど、デビッドはそれをもっと磨いてくれた。
ジェフリー・バトルはすばらしい友人で、演技者としても振付師としても天才。キャシー・ジョンソンは、それらすべてのコーチたちのクオリティーを持っている人。いろんものをまとめあげてくれる人だ。それぞれ、一番いい時期に一番ふさわしいコーチ・振付師に出会えたのは、本当にラッキーだったよ。

Q:あなたのスケート上のヒーローは? 子どもの頃、ヒーローはいた?

P:ごく幼い頃、まだ趣味でスケートを滑っていた頃は、ヤグディンとプルシェンコ、そしてストイコの戦いが好きだったよ。ソルトレイクシティー五輪とその前後の試合をテレビで見ていたな。カート・ブラウニングが現役の頃は、僕はまだ生まれたばかりだったから見られなかったんだ。

Q:あなたのショーでの演技を見るとカートを思い出すの。ショーで他のスケーターを見て、自分の演技に何か勉強になることってある? ショーで滑るのってどう?

P:最高だよ。試合で競っていると、自分がなぜフィギュアをやっているのか、なぜフィギュアが大好きなのか、時として忘れてしまうことある。ジャンプをはじめとして、すべてを完ぺきにやろうとやっきになるからね。でもショーではジャンプも振付の一部でしかないんだ。ショーで滑るのは大好きだよ。観客とコンタクトできるし、自分のパーソナリティーを表現することができるから。試合では、シーズンが進むにつれてジャンプに集中してしまって、プログラムの「演技」部分を忘れてしまいがちだからね。

Q:一番好きなジャンプは?

P:おかしいと思うかもしれないけど3Aなんだ。僕にとって一番ミスが多いジャンプだけど、取り組むとワクワクして、決まったときの達成感が大きいジャンプなんだ。一番嫌いなのはたぶん3Loかな。大事な試合でループをミスしてしまって、罰としてローリーにループをいくつも入れたエキシを作られたことがあるよ。

Q:追うのと追われるの、どっちがいい? SPでトップに立つのと、2位から追い上げるのと、どちらが理想形?

P:SPトップに立つほうがいいと思う。他選手のことを考えずに自分だけに集中すればいいから。他選手を意識するとスケートが荒れてミスが増えてしまうんだ。

Q:勝利のための戦略というのはある? いろんな選手に聞くと、自分が調子がいいときと調子が悪いとき、なぜそうなるのか理由がわからないと言う人が多いの。偶然か魔法の産物みたいなのよね。だからジンクスに頼ってしまう。

P:僕はジンクスには頼らない。靴を右足から履くとか、調子がいいときは練習のときと同じ椅子に座ろうとする、とかはあるけどね。そう、確かに調子がいい悪いはミラクルみたいなものだ。トップ選手はみんな、よかったときと同じ状況をつくりだそうと苦労していると思うよ。僕の場合は神経質になりすぎてもだめだし、その反対でもだめ、微妙なバランスなんだと思う。ミスをしても引きずらずに、ひとつのステップ、ひとつのクロスに集中してプログラムを感じて滑り続けること。でも、それも体調や環境に左右されるから難しいんだけどね。僕を含め多くの選手が、その微妙なバランスを追い求めているんだと思う。

Q:あなたは人々に強いリアクションを起こすわね。夢中になるファンもいれば、批判的な人もいる。今のSNS(ソーシャルネットワーク)の時代は選手にとってきつい? SNSが時が選手に批判的になることは知ってる?

P:もちろん知っているよ。トップにいるならSNSで取り上げられることを覚悟しなきゃいけないし、いろんなことに左右されないこともが大切だと思う。

Q:あるコーチがこう言ったの。「人に悪口を言われても信じるな。でも褒められても信じてはいけない。自分の道を行け」って。以前あなたは、「自分が中国の選手だったら(もっと評価や支援を得られるのに)」と言ってものすごく批判されたことがあったわね。

P:自分にも言えることだけど、批判するのは簡単なんだ。特に、いいときには人は何かあら探しをしようとするものだ。それですっきりするんだろうし、対象を自分のレベルに引き下げようとするんだろうね。でも、さっきのコーチの話のように、いいことも悪いこともうのみにしないで、自分で判断して進むべきなんだ。

Q:自分のプログラムのうち、好きなプログラムを3つあげると?

P:「オペラ座の怪人」と、もちろん「四季」それと…「テイク5」かな。「オペラ座」と「テイク5」はすごくいいシーズンを送れたときのプログラムでもあるしね。

Q:バンクーバー五輪とソチ五輪の違いは?

P:大違いだったよ。バンクーバーのときは初出場でまだ19歳。メディアからのプレッシャーというよりも、地元カナダで最高の演技をしてメダルを、というプレッシャーを自分にかけてしまっていたんだ。今では、最初の五輪で5位は立派じゃないかと思うようになったけどね。ソチはまったく違う気持ちで臨んだんだ。いい演技でも悪い演技でも結果をひきずらず、楽しもうと決めていた。やるべきことをしてきっちり競技すること、そして競技を忘れて大会自体を楽しむこと、この2つをやってやろうと心掛けていたんだよ。

Q:雰囲気(vibe)としてはどちらがよかった?

P:バイブとしては、自分にとってはソチのほうがよかったな。チームカナダの選手同士の絆がすばらしかった。バンクーバーでは他の選手が自分の演技を見に来てくれた話なんて聞いたことがなかったけれど、ソチではスキー競技の選手が団体戦を応援に来てくれたし、選手同士で励まし合う雰囲気が最高だった。団体戦のメダルが特に思い出深かったよ。個人のメダルはしょっちゅう取ってるけど、家族のような親しい仲間と一緒に表彰台に上がれたのはすばらしい経験だった。ソチの2つの銀メダルはかばんに入れて持ち歩いて、イベントのときに子供たちに見せたりしてるけど、自分の功績で人を励ますことができるのはすごく嬉しい気分だよ。ソチではスコットと他の競技を見て回ったのも楽しかった。特に女子ホッケーの試合は最高だったな。

Q:少なくとも秋までは休養の予定ですよね? 競技に復帰したときにはどんな結果を達成したいと思っていますか?

P:結果というよりも…もちろん試合では勝ちたいし、勝てたら嬉しいけど…僕の目標は「自分のために滑ること」なんだ。去年もソチに向けてそう言い続けてきたけど、結局それはできなかった。ソチでは、3度の世界王者だから勝たなきゃとか、チームメイトのために勝たなきゃという意識を持ってしまってね。母国からの期待というより自分自身の問題だったんだけど。もし競技に戻ると決めたら、自分がベストであり、自分のように滑る選手はほかにはいないんだ、ということをあきらかにしたい。僕自身も楽しみながら、自分のすべての動きで人々を興奮させたい。

Q:今でもスケートは好き? リンクに向かうのは楽しい?

P:今は試合もないからやるべき課題もなくて、ただリンクに上がることを楽しんでいるよ。リンクには友達もいるしね。ただグライドしたり、エッジワークの感覚を楽しんでいる。1日を終えてリンクを降りるときには、自分の体にはこの痛みや疲れが必要だったんだという満足感を感じている。1日中家で寝てることもできるけど、自分はリンクに行きたいんだ。友達の練習を手伝ったりもできるしね。以前は毎日だったから苦痛としか感じていなかったけど、自分の体に最大限の負荷をかけることがどんなにすばらしい感覚か思い出すのに、この休養は必要なんだと思う。

Q:インタビューでは必ず聞いている質問よ。「スケートって何?」

P:ええと…スケートは自由だ(Skating if freedom)。

Q:自分の特徴を3つの単語で表すと? あなたはどんな人間?

P:僕は…楽しい人間であり、意志の強い人間、そして負けず嫌いな人間だ。(joyous, determined, and competitive)

Q:自分を成功に導いてくれたものは? 他者とあなたの最大の違いは何だと思う?

P:パワーだね。パワフルな身体、強さだと思う。




THE ICEで披露した新プログラム。動画主さま、ありがとうございます。
マイケル・ブーブレの歌はフィギュアではよく使われるけど、パトリックの珠玉のスケーティングには本当によく似合いますね。西岡アナによると、競技に戻るときにはこれをSPで使う可能性もあるとか。
アンコールのジェフとの「エレジー」コラボがまたすばらしい! よく見るとパトリックとジェフの動きの細かな違いもわかって、すごく貴重な演技ですね。
これ見ると、やぱり戻ってきてほしいなあとすごく思います、パトリック。今季のカナダナショナルでの復帰もありえるかも?と言われていますが、どうなんでしょうね?
 
カテゴリ:パトリック・チャン | 13:28 | comments(12) | trackbacks(0) | - | - |
| 1/1PAGES |