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たらのフィギュアスケート日記大好きなフィギュアスケートについて語っています。
男子シングルに偏る傾向あり。 たまに海外記事も翻訳してご紹介します。 |
今季、テッサ・バーチュー/スコット・モイヤは早めに始動しようとしている。
現オリンピックチャンピオンである2人は、クイックステップとフォックストロットを入れた今季のショートダンス(SD)を、モントリオールの北に位置するボアブリアンで8月10日に開催されるQuebec Summer Championshipsで初披露する予定だ。
「私たちはもう準備ができていることを示すこと、そしてジャッジから最初の反応を得ることが目的よ」ミシガン州カントンで2人をコーチングしているマリナ・ズエワはそう言った。
8月にジャッジやテクニカルパネルの前でSDを披露することで、各エレメンツのレベル――特に今季のパターンダンスの課題であるフィンステップのレベルを、たっぷりと時間をかけて見直すことができる。最高の結果を得るには、ダンスの各セクションでクリアするべきいくつものポイントがある。
SDの曲はルイ・アームストロングとエラ・フィッツジェラルドの数曲を組み合わせたもの。まずは"Dream a Little Dream"から始まる。
「次のセクションの曲はジャズっぽい"Muskrat Ramble"で、3番目のセクションはよく知られている"Dancing Cheek to Cheek"だ」モイヤが言った。「フランス系カナダ人の社交ダンスチャンピオン、ジャン=マルク・ジェネルーにも入ってもらっている。彼とは10年前からの付き合いなんだ」
ズエワによるとSDのコンセプトは社交ダンス、ただしひねりをきかせたものだという。
「テッサとスコットのクイックステップとフォックストロットは、ジャズ的なアプローチをしているの。2人は天性のダンサーよ。こういった音楽スタイルは、彼らが互いにやりとりしたり体を使ったりするやり方にぴったりだと思うわ」
バーチュー/モイヤの――そして彼らのリンクメイトでありライバルであるアメリカのメリル・デービス/チャーリー・ホワイトの――振付と音楽はトップシークレットだ。カントンのArctic Edge Arenaでは、リンクサイドの窓の前にカーテンが引かれ、ロビーから練習が見えないようになっていた。選手たちは無線イヤホンをつけて練習することもあった。
「メリルとチャーリーのSDは素早いテンポの、流れとスピードのあるプログラムなの」ズエワは言う。「まるで昼と夜みたい。ふた組はものすごく違うのよ」
デービス/ホワイトの曲については、8月19-25日にコロラド・スプリングスで開かれるアメリカスケート連盟主催のChamps Campの後までは公表しない方針だという。
バーチュー/モイヤのフリーダンス(FD)は、19世紀から20世紀への変わり目に活躍した2人の作曲家、アレクサンドル・グラズノフとアレクサンドル・スクリャービンによる2曲だ。
「FDはSDよりも時間がかかったよ。僕らのために特別に編集された曲だからね」とモイヤは言う。「グラズノフはバレエ音楽“四季”を、スクリャービンは“ピアノ協奏曲嬰ヘ短調”を使っているんだ」
ダンサーのセルゲイ・ヴォロディンが新しいリフトの導入を、オンタリオ州在住のダンスインストラクター兼振付師のジェニファー・スワンが体の動きを、それぞれサポートしたという。音楽を選び、プログラムの監督をおこなったのはズエワだ。
「FDは男女の物語なの。男女関係が人生の四季の移り変わりにつれてどう変わっていくかを描いているわ」ズエワは言う。「珍しい曲ではないけれど、フリーダンスで使われていた記憶は私にはないわ。ワルツを含んだダンス音楽だけどね」
「私の頭の中で長い時間をかけてさまざまな音楽を検討していって、ようやくこの2曲が彼らにとってベストなんだとわかったのよ。この2人の作曲家の相性がいいことは、私自身、大学で学んで知っていたし」
バーチュー/モイヤは、2013年世界選手権の直後からFDの振付に入り、5月に休暇をとった後、6月にリンクに戻ったという。
「私たちのようなペアには、スケート界は毎年何か新しいものを期待するのよね」とバーチューは言った。「とても労力と時間がかかったけど、新しいリフトを5本、ほかにも新しい要素をいくつかプログラムに入れることができたわ」
2008年と2010年に脚のコンパーメント症候群(*オーバーユースや炎症、または打撲・骨折・脱臼などの影響から仕切られた区画内の筋組織に出血が起こり組織内圧が上昇し、動脈の血行障害や筋の線維化や壊死が起こってしまう障害のことらしいです)の手術を受けたバーチューだが、長時間の練習は今のところ特に問題はないという。
「ここで休憩して1時間体を休めるべき、という時は自分でわかるの。全然問題ないし、練習スケジュールにもうまく組み込めているわ」
オリンピック金メダルに二度のワールドメダルも獲得した2人。今季限りで引退するだろうと広く思われてはいるが、バーチューは確定的なことは何も言いたくないそうだ。
「オリンピック後のシーズンに私たちが何をするのか、自分たちでもまだわからないもの。1年1年やっていくだけよ」
「私たちの大きなゴールは、もちろんオリンピックよ」と、バーチューは言葉を続けた。「今度が2度目だし、自分たちが何を目標とすべきかはわかっている。でも、今回のほうが当然プレッシャーは感じているわ、私たちは現・金メダリストだもの」
ズエワによると、バーチュー/モイヤの今季の国際大会初戦は10月はじめのフィンランド杯になりそうだという。その後、スケートカナダとTEBに出場する。
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おお、ワールド直後から新プロの振付にかかっていたとは。パトリック・チャンが国別対抗戦後のインタビューで、テサモエとメリチャリはうまいこと逃げた、みたいなことを言っていたことがありました(笑)が、やっぱり相当がっちり早めのプランを立てていたんですね。さっすが圧倒的金メダル候補!
上記の曲、動画を全部貼りつけると大変なことになってしまうので、リンクだけ。
SD "Dream a Little Dream of Me" http://youtu.be/j6TmogXhOZ8
"Muskrat Ramble" http://youtu.be/0vpuFYQwZ5o
"Cheek to Cheek" http://youtu.be/GeisCvjwBMo
FD "Season" http://youtu.be/EsxDyKysmaY
"Piano Concerto" http://www.youtube.com/watch?v=C3hA5J-A5Yw&feature=share&list=PL61EB2C2F4E0B05AE
SD初披露は今週末らしいですが、FDのほうはどうなんでしょ? フィンランド杯までお披露目はあるんでしょうか? そしてメリチャリのB級出場はあるのかな? 今季はトップ選手でB級に出る人けっこういるんでしょうかね?…やっぱり五輪シーズン、ドキドキワクワクですね、いろいろと。
(ところで、まずフィンランド杯からスケカナ→TEBというスケジュールは、羽生くんとまったく一緒ですね。パトリックは今年はJO出ませんが、どうするんでしょーね!?...と、ついつい話を男子シングルに持っていってしまい、すみませんです汗)
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