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2013世界ジュニア 男子SP結果 〜アメリカ強し!〜
2013ジュニアワールド、男子SP終わりましたね! 深夜にオンリザ&ストリーミング観戦された皆さま、おつかれさまでした〜。


(プロトコルは→こちら

USA強し! ジョシュアくんとジェイソンくんは予想どおりですが、その間にショータロー・オーモリくんまでも入ってくるとは! オーモリくんって、こんなに洗練されたイメージでしたっけ? いやあ、ジュニア選手の成長っぷりはすごいですね。
なんといっても超サプライズは、フィリピンのマルティネスくんの4位! 四大陸よりもさらによくなってる! 完全に開花しましたね。
そしてロシア男子が地味に上位につけている一方で、中国と日本はやや苦戦…><
昌磨くんは最後のジャンプミスさえなければ5位ぐらいにはなれたかも…いい演技だっただけにもったいなかった。
龍樹くんは練習のときから「足がつった」と報道されていましたけど、だいじょうぶかな。
人気急上昇中のカナダのナムくんは、緊張か気負いすぎか、動きが固かったような気がします。予想外の順位となってしまいました。

上位のみ動画を貼りつけます。(up主さんに感謝です)

1 ジョシュア・ファリス

JWC 2013 Joshua FARRIS SP 投稿者 arealy_ru

2 ショータロー・オーモリ

JWC 2013 Shotaro OMORI SP 投稿者 arealy_ru

3 ジェイソン・ブラウン

JWC Jason BROWN SP 投稿者 arealy_ru

4 マイケル・クリスティアン・マルティネス

JWC 2013 Michael Christian MARTINEZ SP 投稿者 arealy_ru

*5位のサマリンくん、6位のボーヤンくんは放送されなかった(;_;)ため、動画はありません。

7 宇野昌磨

JWC 2013 Shoma UNO SP 投稿者 arealy_ru

*このUP主さん、ほかの動画もどんどんあげてくださっているので、ぜひご覧くださいね!→こちら

あと、すみません。個人的な好みで申し訳ないのですが、9位のフー・ジャンくんの動画も貼らせてください。

JWC He ZHANG SP 投稿者 arealy_ru
もちろん踊りはうまいんですよ、うまいんですけど、昨シーズンとくらべると体のキレがなくなってる(;_;) ジャンプも3Aの予定が2Aになるなど、怪我明けだからしょうがないのかな、とは思いますが、PCS出ませんでしたね(;_;)
そして、恐れていたとおり……ずいぶんおっさん大人っぽくなってる! 印象変わりましたねぇ。
まあ、演技のほうは今まで練習不足なぶん、来季はどんどんよくなっていくと思うのであまり心配しなくてよいのかもしれませんが……お願いだから髪は伸ばしてくださいね! 特に前髪!! おねがいしますよ〜m(__)m

今日よかった人もいまいちだった人も、フリーではみんながんばれますように!

JUGEMテーマ:フィギュアスケート
 
カテゴリ:2012-13シーズン | 02:12 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
パトリック・チャン、デトロイトから世界選手権へ icenetworkインタビュー
ジュニア・ワールド真っ最中ですが、もう間近に迫ってきた(!)シニアのほうのワールドで、今年も間違いなく主役のひとりになるであろうパトリック・チャン選手の最新インタビューが入ってきました。
icenetworkに2013年3月1日付でアップされた記事。聞き手はおなじみのフィギュア記者、Lynn Rutherfordさんです。

元記事はこちら→Chan preps for title defense in Calgary, Detroit



「チャン、カルガリーとデトロイトでタイトル防衛に備える」
“苦しい”今シーズンがチャンを改革、再編成、再集中へと駆り立てる

パトリック・チャンは世界タイトルを守るための準備を、新しい拠点で開始した。デトロイト・スケーティング・クラブ(DSC)だ。
22歳のチャンと彼のコーチのキャシー・ジョンソンは、3月10日からオンタリオ州ロンドンで開催される2013年世界選手権に備えるため、2週間前にデトロイトに到着した。

「ロンドン・ワールドと時差のない場所にいたほうがいいとすごく思っていたんだ」
チャンは金曜日、電話での会見で記者たちにそう言った。
「練習するのに最適な場所、競技レベルが高く、フレンドリーで、ポジティブな雰囲気がある環境で、ほかの選手たちと一緒に過ごせる場所、それがDSCだったんだ。それでデトロイトまで車を飛ばすことにしたんだよ」

30分間にわたって行われた電話会見には、異例なほど多くの記者が参加していた。この中で、2011年と12年のワールドを連覇したチャンは、「改革」と「再編成」について語った。
6度のカナダ王者に輝いたチャンだが、今年は“苦しいシーズン”と言われ続けてきた。そんなチャンにとって、ジェレミー・アボットやアリッサ・シズニー、カナダのエラッジ・バルデといったシングル選手が練習をおこない、友人である同じカナダのケイトリン・ウィーヴァーとアンドリュー・ポジェをはじめとする多くのアイスダンス選手と親しく交流している、そんなDSCの雰囲気は、まさに必要としていた清涼剤だった。
「ケイトリンとアンドリューと一緒に滞在してるよ。すごく楽しくやってる。本当に前向きな雰囲気の中で、たくさんの課題をこなしている。(選手たちは)リンクではハードな練習をしながら、同時に楽しむことができているんだ」

ただし、ジェイソン・ダンジェンや佐藤有香らDSCを拠点とするコーチたちの指導は受けておらず、コーチングは引き続きジョンソン1人に任せているという。
「(ジョンソンコーチの)いいところは、彼女がすごくフットワークが軽いところなんだ。僕が行くと決めた場所には、必ずついてきてくれるんだよ。僕がコロラドに行こうがデトロイトに行こうが、関係ないんだ。僕ら2人で両方のリンクでやってきたからね。ほかの人にコーチングを頼むなんてことはまるで考えなかったよ」

今度の2013年世界選手権後の心境によっては、DSCに完全に拠点を移すこともありえると言う。
「今は何とも言えないな。僕はここが大好きなんだ。(他の)スケーターたちと一緒に過ごすのがすごく楽しいんだよ。ロビーに座っていると、スケーターたちがどんどんやってくるんだよね。エラッジに、ペアの選手たち、(高橋)成美とか。みんなで大笑いしたり、ジョークをたくさん言い合ったりしてるよ」
「つまり、最終的に決断するのはなかなか難しいんだ。僕はコロラドに腰を落ち着けていて、家を買うことも決めているからね。決断はワールドが終わったあとに下すと思う。キャシーやカナダのスケート連盟とも相談して、僕にとってどうするのがベストかよく考えていくよ。来年はなんといってもオリンピックが最重要だから。…負担を感じることなく、自分がオリンピックでベストの演技をする助けになるような、そんな決断を下したいと思ってるよ」

チャンは今シーズン、アップダウンのある結果をあげてきた。10月下旬のGPカナダ大会ではスペインのハビエル・フェルナンデスに次いで2位、数週間後のGPロステレコムでは優勝。だが、ソチで開催されたグランプリ・ファイナルでは日本の高橋大輔、羽生結弦に及ばず3位に終わった。1月のカナダ選手権では6年連続の優勝をとげたが、完ぺきとは言えない演技だった。フリーではトリプルアクセルを入れられず、トリプルフリップで転倒してしまったのだ。
この結果チャンは、2013年四大陸選手権をスキップして、彼のサポートチームとともに修正に取りかからざるをえなくなった。
「今シーズンは今ひとつうまくいっていない。そしてこのことが、ちょっと時間をとって再編成、再評価、再集中するためのいいテストになっているんだ。より向上するために、そして人々に対して――特に僕自身に対して――重要な試合になれば僕は力を発揮できるんだ、勝つために必要なことをやってのけられるんだと、証明するためにね」

カナダ選手権のあと、彼はカルガリーへ行き、トレーナーのアンディ・オブライエンの自宅で1週間過ごしたという。
「オフアイスのトレーニングメニューを全面的に見直すために行ったんだ。栄養摂取やサプリメントを検討して微調整したりね。最後に見直してからだいぶ時間が経っていたから。こういう調整は毎年やるべきなんだ」
アイスホッケーのスター選手、シドニー・クロスビーのトレーナーも務めているオブライエンは、チャンの朝食の内容からウォームアップ後にとるサプリメントまで、彼の食生活と陸上トレーニングのメニューを洗い直し、そのほかの細かな事柄についてもガイダンスをおこなったという。
「(オブライエンには)シドニー・クロスビーとのトレーニング経験があるんだけど、クロスビー選手はいつも完璧を目指す人なんだ。その点、僕もけっこう完璧主義者だからね。世界王者として勝ち続けるためにどんな課題に取り組めばいいのか、話ができてよかったよ。とてもいい1週間、実りの多い1週間だった」

チャンはそこからトロントへ移動して、振付師のジェフリー・バトルとデビッド・ウィルソンとともに、ショートの「ラフマニノフ」、フリーの「ラ・ボエム」両方のプログラムの修正をおこなった。
「パターンをいくつか変えたり、ジャンプの順番を変えたところもあるよ。自分自身、特にフリーではちょっとやりにくさを感じていたんだ。(修正によって)各要素を安定しておこなえるようになったよ」

今後はもう1週間、デトロイトに滞在する予定だ。シニアの大きな大会に車で行くのはこれ(ロンドン・ワールド)が初体験となるため、とても楽しみにしているという。
「(ロンドンの)リンクはとてもやりやすいと思う。まさにそのリンクで以前滑ったことがあってね。(2010年の)オリンピックの直前のカナダ選手権の会場がそこだったんだ。だから、すごくなじみ深い環境だと思うな。…僕はロンドンの町が大好きなんだ。僕にとって、とても居心地のいい場所なんだよね」

ロンドンなら食事の面でも問題ない。グランプリ・ファイナルから帰国したときには、ソチで出された脂肪分過多の食事のせいで胃腸を壊していたと告白したチャンだが、ロンドンならふだんどおりの食事ができる。
「車でワールドに行くんだって考えるとちょっと変な気もするけど、おもしろいことになりそうだね。時差ボケや慣れない食事で苦労しなくていいのはいいことだと思う。ロンドンの町についてはよく知ってるから、何かが必要になっても簡単に買えるだろうからね」



+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

すわ、パトリックもジェイソンさん&有香さん組の仲間入りか!? と一瞬思ったんですが、そうではないみたいですね。どうやら場所だけDSCのリンクを借りているようで、コーチは今のキャシー・ジョンソンさん一筋のようです。こういうリンクの使い方もあるんですね。トップ選手やコーチ同士、ライバルでありつつも仲間意識が強いせいなんでしょうか。
でも、なんでパトリックがDSCに?と思ったら、twitterで教えてもらった情報によると、キャシーコーチが、パトリックと親しいウィーヴァー&ポジェ組のダンスコーチを務めているらしいので、そんなつながりなのかもしれません。

今季は優勝を逃しただけで「不振」呼ばわりされているパトリック。やっぱりクラールコーチと別れてスケートが専門ではないキャシーコーチについたのは間違いだったのでは、という声が、おそらく四方八方から聞こえているんだと思いますが、やっぱりキャシーコーチとの絆は強いみたいですね。この体制でいい結果が出るといいなあ、とは思うものの、私としては日本男子やハビエル君にパトリックの連覇を止めてほしい気持ちもあり……なかなかフクザツです!

それにしても、DSCの楽しい雰囲気がよく伝わってきますよね!新しく成美ちゃんとペアを組んだ木原君にも、すごくいい環境なんだろうなあ、と勝手に思ったり。

さて、今夜はジュニアワールドの男子フリーですね!いろいろ楽しみ〜。

JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:パトリック・チャン | 19:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
PJクォン、ジェニー、デイブのPodcast 「2013世界選手権 男子予想」
結局ジュニアワールド記事の更新もできないまま、シニアのワールドまであと1週間になってしまいました…orz。
2013年世界選手権 at カナダ・ロンドン。正式には10日開幕ですが、競技が始まるのは日本時間でホワイトデーの3月14日から。くぅ〜、いよいよ迫ってきましたね。
そんなときに、今回も出ましたよ、PJクォンさんのメダル予想!!

アメリカの元女子選手のジェニファー・カークさん。以前、拒食症と自傷癖に苦しんだ壮絶な過去を告白し、当ブログでも記事にさせてもらった方ですが(→前編後編)、このジェニファーさんが最近、デイブ・リースさんというアメリカ人ブロガーと2人で、"The Skating Lesson Podcast" というビデオブログをやっているんですね。今回はそのゲストとして、PJさんが登場。ワールド男子のメダル候補者について、3人でガンガン話し合っているのがこちらの動画です。



例によって無謀にも聞き取りにトライしてしまいました。あくまで私が聞き取れた範囲ですので、訳しもれ、訳しミスは多々あるかと思います。また、少々はしょっている部分もありますので、そのへんご了承の上でお楽しみいただけたら幸いです! ただし、かーなーり長いです。
(もしミスを見つけられた方はぜひぜひご指摘くださ〜い。お願いします<(_ _)>)

ジェ:ジェニファー・カーク(アメリカの元シングル選手、世界選手権に3度出場)
:デイブ・リース ("Aunt Joyce's Ice Cream Stand"というブログを書いているアメリカ人ブロガーで、シニアスケーターでもある)
:PJクォン(カナダ人フィギュアジャーナリスト、CBC解説者)


「2013年ロンドンワールド 男子メダル予想 ~The Skating Lesson Podast

デ:去年のワールドはブーイングで幕を閉じたよね。パトリック・チャンのファンと高橋大輔ファンが、結果をめぐってアツくなっていた。今年はそのリマッチになりそうな感じもあるからすごくエキサイティングだね。今年のパトリックの勝機についてはどう思う?

P:今季の彼は確かに絶好調ではないわね。今年は誰が勝つか、コーチルームでもよく話題になるんだけど、おそらくロシアが優勝するであろうペア以外は、みんなまったく予想が立たないわ。今季の状態や試合結果からすると、私の予想はハビエル優勝。パトリックは表彰台には乗るでしょうけど。…それから去年の話だけど、私はブーイングには賛成できないわ。聞いた話では全日本で羽生が優勝したときにも、同じような手合いがブーイングしたらしいけど、それは適切なことだとは思わないわ。

ジェ:バスケやサッカーの試合ではファンがブーイングするのは普通よね。フィギュアではどう違うのかしら?

P:バスケやサッカーでは大金を稼いでいる選手が相手だし、チームスポーツでしょ。20歳の若者がたったひとりでやる競技と同じとは言えないわ。意見を戦わせることはとてもいいことだけど、ブーイングはよくないと思う。

デ:ファンは熱くなるあまり選手に批難を向けがちだけど、ブーイングの対象になる人がいるとしたら、試合結果をわかりにくくしているジャッジだと思うな。ファンが新ルールにまだなじみきっていないということもあるだろう。去年のチャンは、シーズン中ずっと、必ずしもクリーンな(ノーミスの)演技ではないのに勝ち続けていた。ルールに従えば、ノーミスでなくてもジャッジは高く評価するようだね。クリーンな演技についてはどう思う? ノーミスの選手が勝つべきかな?

P:選手はみんなクリーンな演技を目指しているでしょうけど、選手が完ぺきにクリーンに滑れることは、キャリア中で片手で数えられるほどしかないって聞いたことがあるわ。転倒がないと一見クリーンに見えるけど、選手はそれが自分の理想の演技かどうかはよくわかっているものよ。(ここで今の採点システムについての話)…話を戻すと、私はクリーンな演技が好きよ。でもそれ以上に、いい演技が好きなの。質のいい振付、コンセプト、衣装――この「3C」がすべてマッチしたいいプログラムが見たいのよ。

ジェ:パトリックの話に戻ると、去年のワールド後にコーチを変更して以来、安定感に問題をかかえているわよね。彼が勝つためには何が必要なのかしら?

P:とびきりすばらしい演技をする必要があるわね。彼は2週間前からデトロイトで練習してるわ。コーチと一緒にカルガリーにも行った。そういうペースの変化が、彼に有効に働くんじゃないかしら。でもメダル候補は8人ほどもいるのだから、彼的にベストな演技をしないとだめでしょうね。彼はだいたいシーズン前半より後半にあげてくるタイプだから、どうなるか楽しみね。

デ:チャンは昨シーズン、カナダナショナルと四大陸ですばらしい演技をしたよね。今年はワールドのために四大陸は欠場している。どういう結果になるにせよ、それはコーチ変更の結果ということになるだろう。彼自身が自分の何かを変えたいと思ってダンスの専門家をコーチにしたわけだからね。

ジェ:私も、ここぞというところでパトリックが完ぺきな演技ができるかどうか気になるわ。カナダ開催のワールドだから、プレッシャーはすごいでしょうね。要素的には世界最高の選手なんだと思うけど、私にとっては安定感のなさのせいで「世界一のスケーター」と呼ぶところまでは行っていないのよ。一方の高橋大輔は、四大陸ではいまひとつだったわよね。彼についてはどう思う?

P:すばらしい若者よ。驚くべき選手。でも今季についてはよくわからないわ。グランプリファイナルですばらしい演技をしたと思ったら、四大陸ではかなり悪かった。でも彼が弱くなったとはまったく思わない。彼の場合も、ここ一番という大会でいい演技ができるかどうかにかかっていると思うわ。だから今回の男子はとてもエキサイティングなのよね。上位候補の選手がたくさんいるんだもの。たとえばマックス・アーロン。四大陸ではショートで10位だったけど、フリーは2位で、総合4位になった。すごいわよね。

ジェ:マックスは芸術面でワールドで表彰台に乗るだけのものを持っていると思う? 彼のスケートの長所と短所は?

P:長所はもちろんジャンプね、それとスピード。彼はまだ発展途上の選手だと思うけど、これからどんどん洗練されてくるポテンシャルは絶対にあると思う。今回メダルに届くかと言えばノーでしょうけど、ミハル・ブレジナも2年ほど前はそんな感じだったから。

デ:マックスはアメリカのエルビス・ストイコだね。ジャンプで観客を沸かせることができる。ジャンプさえ決めればコンポーネンツもついてくるだろう。高橋は今現在、世界最高のアーチストだと思っている。パトリックのプログラムはいい振付だけど、パトリックには高橋やバトル、ランビエールのような芸術性は感じないんだ。もっとアスリートタイプだね。チャンも振付的によくなっていると思うけど、がんばって身につけたものであって、高橋ような天性のものではない。そこがPCSの面でファンが不満に感じるところなんだろうね。でも僕は、高橋の体が心配なんだ。2009年のひざの怪我以降、技術的には最強ではなくなっていると感じるんだ。もしハビエルやパトリックがベストの演技をしたら、もちろん高橋なら驚くべき演技を見せてくれるだろうけど、きついかもしれない。彼にはいい演技をしてほしいけど、今年はトップに行くかどうかわからない気がしてるんだ。

P:ジェニー、あなたならよく知ってるわよね、ジャンプはひざに多大な負担をかけるのよね。
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カテゴリ:2012-13シーズン | 11:51 | comments(34) | trackbacks(0) | - | - |
あの日から2年。
今日は3月11日。たくさんの方が犠牲になり、家族や友人を亡くされたあの日から2年になります。

あの震災のあと、ローリー・ニコルが浅田真央さんに振付けた、2011-12シーズンのEX「ジュピター」。
真央さんの全身から発せられる、深い鎮魂の思いと祈り。ドラマチックな動きも大げさな表情も一切ないのに、スケーティングの美しさだけで、ものすごくいろいろな感情が表現されている気がします。
その年の暮れ、真央さんがお母様を亡くされたことともあいまって、このEXは私にとって、ものすごく特別なプログラムになっているんです。(いや、きっと多くのフィギュアファンにとって、でしょうね)


「ジュピター(I Vow to Thee My Country)」 歌:リベラ 振付:ローリー・ニコル 


この「I Vow to Thee My Country」という歌はもともと、イギリスの外交官が第一次大戦のさなかに作った詩で、1番では祖国への忠誠心、2番では理想の国家について書かれているのだそうです。この詩、重々しい言葉が多くてちょっぴり難しいのですが、私なりに訳してみました。

"I vow to thee, my country" (私は誓う、わが祖国に)

I vow to thee, my country, all earthly things above,
Entire and whole and perfect, the service of my love;
The love that asks no question, the love that stands the test,
That lays upon the altar the dearest and the best;
The love that never falters, the love that pays the price,
The love that makes undaunted the final sacrifice.

祖国よ、この世の何よりもあなたに、私は誓う、
完全無欠にして完璧なる祖国よ、あなたに私の愛をささげることを。
何の疑問を持つこともない愛、試練に耐える愛、
神や最愛の人々、最良の者たちに差し向ける愛を。
ゆらぐことのない愛、代償を払う愛、
最後の犠牲を払うことをいとわない愛を。

And there's another country, I've heard of long ago,
Most dear to them that love her, most great to them that know;
We may not count her armies, we may not see her King;
Her fortress is a faithful heart, her pride is suffering;
And soul by soul and silently her shining bounds increase,
And her ways are ways of gentleness, and all her paths are peace.

そして昔、私は聞いた、ほかにもうひとつあるという国のことを。
その国を愛する者にとっては最もいとしく、その国を知る者にとっては最も偉大な国。
その国には軍隊もなく王もいないだろう。
誠実なる心こそがその国の砦、苦難に耐えることこそがその国の誇り。
そして、その光り輝く国境はひとつの魂から次の魂へと静かに広がり、
その国の道という道は、穏やかさと平和に満ちているのだと。



――亡くなった方の魂があの世で救われますように。親しい人を亡くなされた方の悲しみがいつか癒えますように。被災地の復興が進みますように。そして、今現在、復興や原発事故の処理にあたられている方々に、心から感謝したいと思います。


JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:浅田真央 | 07:40 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
オーサー組のフェルナンデス、羽生…チャンに対抗できるか!?
公式練習のレポもどんどん入ってきてますね、2013年ワールド。気になる日本男子ですが……初日の練習ではあんまり調子がよくないとか? うぐぐぐぐ……まあ、明日の練習、そしてなんといっても本番では、びしっと気合が入った演技を見せてくれるに違いないですからねっ、ちっとも心配してませんけどねっっっっ(泣)。

さて、戦前の予想では、ほとんどの関係者が「パトリック、フェルナンデス、羽生」を3強としてあげていましたが、こちらの記事でもそれは同じ。ただし、「パトリックvsフェルナンデス羽生組」という構図みたいです。
目新しい情報はありませんが、ブライアン・オーサーの人柄がよくわかっておもしろかったので、ぜひ。Free PressのRyan Pyetteという記者が3月11日付でアップした記事です。
 

「ブライアン・オーサーの教え子たち、パトリック・チャンに挑む」
 
カナダのフィギュアスケートの血統は、今週ちょっとおもしろい展開を見せることになる。
パトリック・チャンは、ロンドンで開催される世界選手権で、今年はじめにエルビス・ストイコからさずかった貴重なアドバイスを頭のすみに置きながら滑るだろう。
カート・ブラウニングは、水曜日からCBCの放送席に入って、そのチャンの動きを逐一分析することになるだろう。

では、ブライアン・オーサーは?
彼は、ワールド2連覇中のチャンを王座から追い落とす可能性が最も高いと思われる、2人の選手を指導している。ヨーロッパチャンピオンのハビエル・フェルナンデス(スペイン)と、日本の「衝撃の十代」羽生結弦を、トロントのクリケットクラブでコーチングしているのだ。

「2人は彼(チャン)に対抗できるよ。それは確かだね」
月曜日、会場のバドワイザー・ガーデンズでフェルナンデスが最初の練習を終えたあと、「カナダの伝説」と呼ばれるオーサーはそう語った。
「まあ大丈夫さ。これが僕のやるべきことなんだから、カナダ人選手のコーチをしていないからといって、罪悪感を感じるとかそういう問題じゃないんだ。1988年(のカルガリー五輪)ではカナダ人振付師が(アメリカの)ブライアン・ボイタノの手助けをしていたから、これでおあいこだね」
そう言って、オーサーは笑った。
「これが仕事なんだから。僕はスケートが大好きだし、スケートを教えることが大好きだからこれをやってる。今はこうして才能ある選手を教える機会に恵まれている。そんな選手を指導することができるのはコーチの夢なんだよ。すばらしいことさ。どの国の選手かなんてどうでもいいんだ」

カナダではすでに大スターであるオーサーだが、フィギュアスケートがまだそれほど人気がない国にもこの競技を普及させている。
1月にフェルナンデスがヨーロッパ王者となって歴史を作ったとき、オーサーは即座に、フェルナンデスの役割が増したことを感じたという。
「彼が優勝した瞬間、僕は彼のチームのリーダーに言ったんだ。飛行機の予約を変更して、すぐにマドリードに戻り、2日間メディア対応にあてるべきだと。なぜならスペインのメディアはフェルナンデスを国に迎え入れ、彼のことを詳しく知るべきだと思ったからさ」
「それは彼のためにもなるし、フィギュアというスポーツ、スペインのフィギュアスケート、そしてスペインという国のためにもなる。スペインには今の経済の状況から立ち直る景気づけが必要だからね」
フェルナンデス自身が認めていることだが、フィギュアはスペインではまだ大した存在ではない。人気を高めるためには、これから彼がたくさんのメダルを獲得しなくてはならない。
それでも、彼は今回のスペイン行きではVIP待遇を受けたし、スペイン人の若者としては最高の特権を得た――サッカーのレアル・マドリード対バルセロナの試合の特別席だ。
「彼はチームのオーナー席に座ったんだ。インタビューを受けたりしてね。そして彼がピッチに出ていくと、選手全員が自分のサインを入れたユニホームを彼にくれたんだ」オーサーはそう語った。「彼にとっては夢が現実のものになったような感じさ。そして、そういう注目をあびることを、彼自身けっこう気に入っているんだ。まあ、気に入らないわけがないけどね」

フェルナンデスは、オーサーの地元であり生まれ故郷であるカナダで、常に期待にこたえてきた。2年前ミシソーガでおこなわれたスケートカナダではスペイン人初となる歴史的なグランプリメダルを獲得し、昨年秋ウィンザーで開催されたスケートカナダではパトリック・チャンを破っ(て優勝し)た。
こうした結果がカナダ人にとってより印象的であることを、彼はコーチのオーサーのせいで十分わかっている。オーサーの元教え子であり、オリンピック金メダリストのキム・ヨナがそうだったからだ。
「彼は偉大なチャンピオンだったんです」とフェルナンデスは言う。「ここカナダでは人々がふつうに彼に話しかけてくることがよくあるし、彼もみんなに気さくに接します。誰もがそれが当然だと思っている感じです。彼は今でもブライアン・オーサーなんですね。どんなに昔のことだって関係ないんです。でも、僕にとっては彼はコーチ。コーチと選手として一緒に練習して、それが終わればそれぞれの生活を送っています」

彼は現在、羽生とともにオーサーの知識を学んでいるところだ。
「今のところ、うまくいってるよ」とオーサーは言う。「2人一緒の練習もうまくいってるし、お互いに助け合ってる。同じストレスを経験し合えるチームメイトがいると、プレッシャーもいくらか減るんだ。同じ船に乗ってる仲間同士としてね。少なくとも、同じ日に調子を崩すということはないよ。フェルナンデスがまったくダメな日は、結弦が彼を助けてやる。逆もまたしかりだ」
「みんなが同時に調子を崩したら、 'Oh, God' って感じ…大変になるけど、あの2人は一緒に仕事していて本当に特別な子たちだよ」
今週、どちらかの教え子がすごいことをやってのけたら、きっとすばらしいことになるだろう。

今年はなんといっても、カルガリー五輪の有名な「ブライアン対決」から25年になる年だ。このとき、オーサーはライバルのアメリカ人選手、ブライアン・ボイタノに負け、2位に終わったが、最近、その苦い思い出のあるフロリダにまた来ませんかという、善意の招待を受け取ったという。
「ボイタノからは何も聞いていないが、招待は確かに受けたよ……ブライアンの金メダル25周年を祝いに来ませんかって。たぶん行かないだろうな」
オーサーは大笑いしながら言った。
「ちょっと本気なのかいって思ったよ。ほんとにこの僕を招待するつもりなのかいって」
オーサーはパーティで座をしらけさせる(=空気の読めない)人間ではないのだ。
でも、今週のワールドでは、彼は王のパレードに雨をふらせる人間になるかもしれない。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 最後の「王」というのは、もちろんパトリック・チャンのことですね。

「どの国の選手でも関係ない、スケートが好きだから」・・・・・・なるほどそうなんですねぇ。だから、どの国の選手であっても自分の教え子にはものすごく入れ込むのですね!
そして、ハビエルくんがユーロで優勝した途端、即座にとった行動にもびっくり。カナダに帰るのをやめて、急きょスペインに帰国させろ、ただしメディアに与えるのは2日間だけだ!って、おっちゃん、さすがやで!!

ところで、twitterで教えてもらった情報によると、オーサーは「フェルナンデスは来季、フリーでクワド4本いけると思うよ」などと発言した模様。ナンデスって〜!!???
さて、気になる公式練習ですが、パトリックはやはりかなり好調なよう。フェルナンデスもまあまあのようですね。あーもう、練習情報が気になりすぎるのでこのへんで・・・・・。

JUGEMテーマ:フィギュアスケート 
カテゴリ:ハビエル・フェルナンデス | 13:22 | comments(8) | trackbacks(0) | - | - |
2013世界選手権 男子SP結果と動画

いろんな意味で衝撃的な男子SP終わりましたね!
すみません、ものすごく時間がないもので、さくっと上位の結果と動画だけ。(動画主さま、すばやいup、ほんとに感謝です!)



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カテゴリ:2012-13シーズン | 12:50 | comments(18) | trackbacks(0) | - | - |
2013世界選手権 男子フリー 日本ソチ五輪3枠決定!
あいからわず出遅れてばかりの当ブログです。今さら感たっぷりですが…男子の結果、出ましたね!







フリーのリザルトは→こちら  プロトコルは→こちら

もう動画やゆうべのテレビ放送を見られた方も多いと思うので、ごくごく個人的に印象的だった演技を少しだけ貼りつけたいと思います。(動画主さま、いつも本当にありがとうございます!)


滑り出したとたん、うわーやっぱり別格だなと、いつも思わされてしまう美しい滑り。最初の4T-3T、4Tが完璧に決まって、これは大差で3連覇決定ね!と思ったのですが……その後2回の転倒含め、ミスが続いてしまいました。この「ラ・ボエーム」、今季の男子のフリーで一番好きなプログラムだったんですが、ついにノーミスの完成形が見られなかったのが残念。これは来季、持ち越し決定でしょうか!? (あ、そういえばまだ国別がありましたね)


デニス、一世一代の演技でした!大舞台でショートとフリー両方でほぼノーミスというのは、すごいことですよね。最初のクワドの美しいこと!個人的には前半の振付がやや淡泊な気はするのですが、後半の盛り上がりがすごい。ジャンプもステップの一部のように跳んでしまうのがすばらしいです!みごとフリー1位。総合ではパトリックとわずか1.3点差の2位。後半の2Fが3Fなら優勝もありえたのが惜しかったけど、これまでGPメダルさえ持っていなかったデニスのこの飛躍はすばらしいです!カザフスタン初の選手権大会メダル、おめでとう!!


私の一番のハイライトでした。左ひざだけでなく、直前練習で右足首まで痛めて、満身創痍でのぞんだ、今季最後のフリー。渾身の演技でした!いやあ、すごい根性だよ!泣きましたよ!!・゜・(ノД`)・゜・
とにかく意地でもジャンプだけは跳ぼう、という気迫がすごかった。そのぶんステップは力強さがなく、得意のスピンもレベルを落とさざるをえなかったのでしょう。PCSはふだんほど出なかったけれど、とにかくもう「あっぱれ!」のひと言です。いや、ほんと、よくぞここまで……すばらしい4位でした!
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カテゴリ:2012-13シーズン | 04:56 | comments(9) | trackbacks(0) | - | - |
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