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ジェフリー・バトル インタビュー@icenetwork + Pチャン新プロ情報!
まだまだ暑い日が続きますが、スケートの夏はあっという間に過ぎ去って、気がついたらシーズンインまであとわずか。おなじみのicenetworkでは、振付師として大活躍中なだけでなく、10月のJOでは北米チームのリーダーとして連覇を狙い、MWOでは金メダル(!!)の期待もかかるジェフリー・バトルに、9月6日付でインタビューをしています。
そして、なんとパトリック・チャン選手の新プログラムも明らかに!

ではまず、ジェフの記事のほうからどうぞ〜。
元記事→Busy Buttle deftly juggles dual career paths By Lois Elfma



「超多忙のバトル、演技者・振付師の二足のわらじ」

3度のカナダ王者にして、元世界王者、オリンピック銅メダリストであるジェフリー・バトル。このところ、彼は多くの時間を氷の上ですごしている。振付師としてひっぱりだこなのに加えて、自らも演技し続け、10月には試合への出場もあるからだ。
「時々いっぱいいっぱいになることもあるよ」30歳になったばかりのバトルは言う。「やるべきことが山ほどあって、ずっと忙しい状態を楽しんではいるんだ。でも時々、自分自身の練習がちゃんとできるよう、無理して時間をつくらなくてはならなくなる。特にショーの直前はね。練習不足でショーに出たくはないから」
「なんとかがんばってその日の振付の仕事をこなしてから、氷上に立って自分の練習をしているんだ」

この夏は演技に振付に大忙しだった。6月には中国へ行き、複数のショーに出演。トロントに戻るとすぐ、中国からやってきたナン・ソンのために、ショートとフリーの両方の新プログラムの振付をおこなった。
「彼はものすごい潜在能力をもっている。とても質のいいスケーターだね」とバトルは言う。「中国人選手は昔から高い技術力で知られている。もちろん彼もそうだけど、彼のスケーティングにはどこか詩的な性質もあって、見ていて素敵なんだ」

7月には日本へ渡ると、まずはナショナルキャンプで9〜10歳前後の選手たちの指導をおこなった。ほとんどの時間は、基本的なスケーティングスキルを教えることをメインにしたという。それがその年齢の子供には非常に重要だと考えるからだ。大人数の子供たちにスケートを教えたのはこの時が初めてだったが、とても充実した経験だったという。
「日本の9歳から10歳の選手たちって、大人みたいにしっかりしてるんだよ」バトルは賞賛をこめてそう言った。「すごく責任感があるんだ。とても感心したよ」
「きっと手こずるだろうなと思っていたんだけど、みんなしっかりした子ばかりだったから、すばらしい時間になった。ぼくの言うことを真剣に聞くし、なんでもやってみようとするんだ」

キャンプを終えると、羽生結弦の振付にとりかかった。その後、ふたりでいくつかのショーに出演した。
「彼がショーで滑ったのは、ほんとにその1週間前に振付したばかりのショートプログラムだったんだ。出来立てほやほやだったけど、仕上がっていく様子を見て嬉しかったよ」
バトルによると、羽生はものごとに対してオープンで、創作過程にも熱心にかかわっていたという。
「すすんで振付に協力しようとしてくれる選手と作業するのは、いつだっていいものだよ。ただ突っ立って僕が何か言うのを待っているんじゃなくね。彼のことは大好きさ。自分からいろんな動きをしてみたり、ものごとに挑戦したりするから」

また、この夏は現カナダ王者、世界王者のパトリック・チャンの振付もおこなった。チャンがEXとして滑った曲を、新しいショートプログラムとして作り直したという。
バトルが選んだのは、チャンのスケーティングスキルを強調するショートプログラムだ。要素をつめこんだものではなく、チャンの動きの質のよさを際立たせるプログラムにしたい、そうバトルは考えている。彼は9月におこなわれるカナダスケート連盟主催のナショナルチーム・トレーニング・キャンプに同行し、そこでジャッジやテクニカル担当者の反応を聞いてから、その後チャンとともに修正箇所を手直してしていく予定だという。

バトルは自分自身のプログラムも練習している。こちらのほうの振付は自分ではない。10月のジャパンオープンで滑る新しいショートプログラム[←JOではフリーのはずなので、ここはフリーの誤りでしょうかね?] は、長いつき合いのデビッド・ウィルソンが振付をおこなった。また、メダル・ウィナーズ・オープン用のプログラムは、コンテンポラリーダンスの振付家リンダ・ガノーに依頼した。
「自分で自分のプログラムを振付けるのはとても難しいんだ。一歩離れたところから、振付けた動きを見ることができないからね。時には誰か人にアイデアをぶつけてみるのもいいことだし」

4分30秒のフリープログラムを練習するのはかなりのチャレンジだそうだが(バトルは2008年に現役を引退している)、非常に意欲をかきたてられるものでもあるという。
「正直言って、緊張するという面では、あれをもう一度味わうのはあまり気が進まないんだけど。でも日本で演技できるという面では、ものすごく楽しみにしているよ」



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 ほう、パトリックの新SPは過去のEXを作り直したものとな! おりしも、スケートファンにはおなじみのPjKwongさんがtwitterでこんなつぶやきを…


おお、やはり、あのEX「ラフマニノフのエレジー」ですか! 



このEX、パトリックの滑りの美しさを結晶させたようなプログラムで、すごく人気が高かったんですよね。Pj Kwongさんによると、新SPはとてもエレガントな印象だそうで。
まあ、今年もパトリックは純然たる新プロ2本では来ないのかー、という部分はなきしもあらずですが、このEXは私も大好きだったので、純粋にすごく楽しみです!

【追記】
パトリック・チャンのフリー「La Boheme」ですが、
こちらの記事によると振付はデビッド・ウィルソンだとのこと。(ショートがバトル、フリーがウィルソンというのは、羽生くんと同じですね!)

ちなみに、この記事によると、パトリックはクワドの種類を増やす予定なんだそうです。
今季のGPSの練習中にフリップとサルコウを跳んでみて、そこで安定して跳べることがわかれば1月のカナダ選手権で新しいクワドを1つ、フリーに入れる。そこでうまくいったらカナダ開催の世界選手権でも…ということらしい。ううむ、GPSの最初から入れるんじゃなく、確実に段階を踏もうとしているところが必勝態勢のパトリックらしいではないか。


そしてジェフの新プロ。7月のトークイベントで、「MWO/JOでは新プロを滑るよ!」と言っていましたが、今回明らかになったのは振付師の名前のみ…。やはり曲については当日まで秘密、ってことなんですね!!?? (うう、やっぱり行くしかないのか?しかしお財布が…泣)

JUGEMテーマ:フィギュアスケート 
カテゴリ:北米男子 | 11:45 | comments(10) | trackbacks(0) | - | - |
ネイサン・チェンのJGPデビュー!【追記】SP首位〜!!!
今日から始まるジュニアグランプリ・オーストリア大会。男子は実績から言って日本の日野龍樹くんの優勝はかたいかな、と思われますが(がんばれ、りゅーじゅ!)、個人的にすっごく楽しみにしているのが、これがジュニアとしての国際デビューとなるアメリカのネイサン・チェンくん!!です。



まだ13歳。今回出場する男子の中で最年少ですが、堂々の全米ジュニア・チャンピオンなんです!
今月初めにアメリカでおこなわれたGolden West Championshipsという大会では、SPでなんと3Aを跳び(おしくも着氷は乱れたそうですが)、69.39をマーク! もちろんJGPとは点の出方はだいぶ違うんでしょうけど、これ、数字だけ比べると、日野龍樹くんのSPベストスコア61.25をはるかに上回る高得点。もしかして初出場にして初表彰台もありえる!?
というわけで、期待が高まるネイサンくんについて、ちょっとおさらいしておきたいと思います。

◆まずはicenetwork.comのプロフィールページから

ネイサン・チェン(Nathan Chen)
  2012年全米ジュニア王者 2010&2011年全米ノービス王者
  生まれ:1999年5月5日 ユタ州ソルトレイク生まれ 
    身長:4フィート9インチ(約145センチ)
  練習拠点:カリフォルニア州レイク・アロウヘッド クラブソルトレイクFSC 
  コーチ:ラファエル・アルトゥニアン、Nadia Kanaeva、Vera Arutyunyan
  趣味:ピアノ、ホッケー、体操、自転車、バレエ(←多才ですねー!)
  得意なジャンプ:トリプル・フリップ
  今季2012-13シーズンのプログラム:
     SP Music: "Prelude and Allegro" by Franz Kreisler
     FS Music: Music from The Three Musketeers soundtrack by Alexandre Dumas



◆アメリカでは早くから天才と期待されてきたネイサンくん。その早熟&多才ぶりが見られる動画がこちら。3年前の10歳のときに、アメリカのABCニュースで放送されたプチ・ドキュメンタリーです。


最初のポーズをとったら緊張は感じないんだ。」 難しいジャンプも、「僕には難しくはないよ。スピードとタイミングが合えば簡単なんだ」と言ってのけるクールさがたまりません❤ 2人のお兄さんと遊んでいるときはキュートなふつうの少年なんですけどねー。ピアノにバレエに体操…ほんとに多芸です。

◆会心の演技だった今年の全米ジュニアでのフリー。音楽は「ゴッドファーザーのテーマ」。


3Lz+3Tも、3Lo+2T+2Loもばっちり決めて、2つのスピンでレベル4。なによりステップがいいですねー!音楽の盛り上がりにのって動く動く、回る回る。最後スタオベが起きています!(撮影者も盛り上がりまくりww)


◆このときのエキシビションが超キュートだったんですよね。曲はGleeで使われた「Stereo Heart」。ネイサンの演技は38:48ごろから。ほんと、踊れますねー。




◆今季のSPを披露した夏のエキシビション。ジャンプで転倒したり、ボードにぶつかったり(かわいいw)、ミスはあるものの、クライズラーのドラマチックなバイオリンにのってよく動いてます。



*動画はすべて公式サイトBorn An Ice Boyからお借りしました。キュートな写真もいっぱいなので、ぜひのぞいてみてくださいね!



・・・・・・さて、明日の早朝の男子SP、ネイサンは最後から2番目の22番めに登場。
(滑走順、オンラインリザルトは→こちら。動画は→こちらにどんどんアップされる予定です。)

もしも、もしも、3Aが決まれば、これはわかりませんよー。
がんばれ、ネイサンくん!!


未来の全米チャンプ(いや、世界チャンプかもしれません)にひれふすのは、アレックス・シブタニ氏。

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【追記!!!】 きましたよー、ネイサンくん、SP首位きましたっ!

とりあえず動画だけ貼り付けます!



うわー、トリプルアクセル、みごとに決まりましたねー!ステップはもちろん、二つのスピンでもレベル4。残る2つのジャンプを後半にもってきて、なんと75.15という高得点!TESだけをとってみると、2012年世界選手権(ええ、シニアのです)男子SPで上位6位に入る43.05!(しかも、もちろんクワドなしで!)
(男子SPリザルトは→こちら   プロトコルは→こちら)

本人、フリーはちょっと苦手と言っていますが、こ、これはひょっとすると、ひょっとしますか!?
フリーでもがんばれ〜〜〜〜〜!!!!

JUGEMテーマ:フィギュアスケート 
カテゴリ:北米男子 | 13:29 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
ネイサン・チェンJGP初制覇!
なんと! というより、やはり!ですね。
JGPオーストリア大会、ネイサン・チャンはフリーでも146.85という驚異的なスコア(技術点79.51、構成点67.34)をたたきだしました。ショートでの2位との差13.42をさらに広げ、総合では2位の日野龍樹くんになんと36.15もの大差をつけて、222.00。JGP初出場にして初優勝です!!!

 (男子フリーのリザルトは→こちら  プロトコルは→こちら  総合のリザルトは→こちら

フリーの曲は「三銃士(The Three Musketeers)」。マイナスが1つしかないクリーンなプロトロコルとつきあわせて見ると、さらにすごいですよー。





 ちょっと助走が長いきらいはあるけれど、ふわりとしたきれいな3A。今年初めて跳び始めたとは到底思えません!
 3つのスピンのうち2つでレベル4もすごいけど、このステップ・シークエンス(レベル4)がすばらしいなあ。もちろんまだ成熟した表現力はないけれど(この点、年に似合わず優れているのが宇野昌磨くんなんですよね…勝手に比べちゃいますけど)、音楽に合わせた緩急に、剣をふるドラマチックな動きも細かく入れて、すごーくよく動いてる!
 なんといってもすごいのは、ポイントが1.1倍になる後半に6つのジャンプ!エッジエラーもなく着氷の乱れもほとんどなく、間につなぎをフルに入れながら、コンビネーションジャンプ含めどんどん決めていくさまは圧巻。そして最後のスピン、きれいなウィンドミルですねぇー。
 まったくこれ、現行採点システムをフルに生かした、加点でどんどん稼いでいくプログラムなんですね。こんなプロをこなせる13歳…空恐ろしいとしか言いようがありません。

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追記】
icenetwork.comにさっそく記事が出ていました。(→こちら) この中から、ネイサンくんの試合後コメントだけ抜き出してみます。

「この大会に出る前、自分の力をめいっぱい発揮できたらなあと思っていました。長いこと、この瞬間を夢見てきたから。自分の2本のプログラムに、今まで猛練習してきたことを全部入れたいと思ってました」
(今後について)「ジュニア・グランプリ・ファイナルの出場権をとりたい、そして全米選手権でいい演技がしたいです。この大会はすごくいい経験になりました」

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・・・そんなネイサンの次のJGPは、10月3日から始まるクロアチア大会。(→Figure Skate Memoさんから男子エントリー
中国のハン・ヤン君との米中神童対決!!が早くも実現。今からものすごーく楽しみです!


【おまけ その1】
icenetwork.comのフォトギャラリー→こちら。チームアメリカでくつろぐネイサンくん、ひときわちっちゃい!

【おまけ その2】
2010年に全米ノービス王者になった時のバックステージ。10歳のちっちゃなチャンピオンに、アメリカスケート界の有名人が次々と。緊張しまくって何も言えないネイサンくんがキュートです❤


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カテゴリ:北米男子 | 09:11 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
どうなる、GPS中国杯?
劇化する中国の反日デモが、ついにフィギュア界にも影響をおよぼしてしまいました。
今日9月19日付のスポニチ・アネックスの記事をまるまる転載します。(記事はこちら。太字は私です)



「尖閣余波…真央&美姫&高橋 GP中国杯派遣見送りも」

 尖閣諸島(中国名・釣魚島)国有化の余波がついにスポーツ界に及んだ。日本オリンピック委員会(JOC)理事の橋本聖子日本スケート連盟会長(47)は18日に都内で行われたJOC理事会で日中関係の悪化に触れ、フィギュアGPシリーズ・中国杯(11月2〜4日、上海)への選手派遣を見送る可能性を示唆した。同大会には浅田真央(21=中京大)らが出場を予定していた。不出場となれば14年ソチ五輪の会場で行われるGPファイナル(12月6〜9日)への出場が絶望的となる可能性が高く、影響は大きくなる。

 選手を守る競技団体の長として、また超党派のスポーツ議員連盟に名を連ねる国会議員として、橋本会長の反応は早かった。JOC理事会で、中国国内で相次ぐ反日デモに関する情報収集の必要性を訴えた同会長は、11月に上海で行われるGPシリーズ・中国杯の派遣について「この状況だと選手は送り込めないですよ。状況を確認して、23日の(スケート連盟の)理事会、評議員会までには何らかの判断をしたい」と話した。

 中国国内のデモは暴徒化しており、現地の日本企業や在留邦人にも被害が出ている。その影響がついにスポーツ界に及んだ。この日開幕したバドミントンのヨネックス・オープン・ジャパンでは、中国選手全員の不参加が決まった。一方、日本トライアスロン連合は、23日に山東省の威海(ウェイハイ)で行われるアジアロングディスタンス選手権への6選手の派遣を取りやめた。同連合の大塚真一郎専務理事は「先週末、主催者から“安全が保障できない”というメールが届いたので、昨夜決定した。屋外での競技だけに、守ってもらえるか分からない」と危機管理に配慮した苦渋の選択であることを明らかにした。

 橋本会長も「現地雇用などの社会貢献なんてことも関係なく、日本の企業が襲われている。中国政府も(デモを)抑えきれていないようにみえる」と話し、選手の安全第一を強調した。一方で、今冬は14年ソチ五輪を控えた冬季競技にとっては重要なプレシーズンであることも分かっている。

 中国杯には浅田だけでなく、安藤美姫(24=トヨタ自動車)、高橋大輔(26=関大大学院)も出場予定。日本の中心選手が顔をそろえるだけに、不参加となれば影響は大きい。通常通り大会が行われれば、ソチで開催されるGPファイナル進出の可能性は事実上閉ざされる。“プレ大会”でリンクを確認できないことは、五輪本番への影響も懸念される。同会長は「日本が派遣しない時に他の国の選手が(GPシリーズの)ポイントを取るのはどうか。国際(スケート)連盟とも話さなきゃいけないと思っている」とした。

 デモが沈静化しなければ、さらに多くの競技で影響が出ることが懸念される。「スポーツ議連としても政府に働きかけなければいけないこともあるが、まだスポーツまで気が回らないのが現実だと思う」と話した橋本会長の表情は最後まで険しかった。

 ▼GPファイナル 6大会行われるGPシリーズの各大会の1位に15点、2位13点、3位11点、4位9点、5位7点、6位5点、7位4点、8位3点とポイントが与えられ、獲得ポイントの上位6選手がファイナルに出場する。通常、有力選手は2試合出場するため、昨季のファイナル進出ラインは男女ともに24点。出場が1試合だけになれば、優勝しても15点止まりでファイナル進出は絶望的になる

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 な、なんということ…。
ただ、現地在住の日本人や日本企業、さらに日本人観光客まで襲われている中では、選手の安全を守るということを第一に考えれば、これは当然のことなのかもしれません。今後、国際スケート連盟(ISU)になんらかの救済措置ができないか持ちかけるつもりのようですので、今の時点でいち早く派遣見送りの可能性があることを発表したのは、橋本さんの正しい判断だったのだと思います。
(ただ…「日本が派遣しない時に他の国の選手が(GPシリーズの)ポイントを取るのはどうか」これをどうにかしてもらうのはなかなか難しいことでしょうねぇ。)

それにしても、当の選手たちがどんな気持ちでいるのかと思うと、やりきれないなぁ。ソチまで1試合1試合がとても大切なのに…はぁ。でも、とりあえず、
「23日の(スケート連盟の)理事会、評議員会までには何らかの判断をしたい」
とのことですので、この週末までに事態が好転してくれることを祈りたいと思います!!

ところで細かいことかもしれませんが…中国杯には日本からほかに町田樹選手と高橋成美&マービン・トラン組も出場します。(エントリーは→こちら) どうしてこういう記事っていつも“主だった”選手しか名前を出さないんでしょうねぇ。少なくとも「安藤、高橋も出場する」と書くべきだと思うのですが…。

JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:2012-13シーズン | 10:25 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
どうなる、TES最低スコア?&がんばれ、アメリー
もう2か月も前の記事ですみません。
世界選手権に出場するために選手がクリアしなければならない基準点、TES最低スコア(minimum technical elements scores)についての記事があって、ISU会長やコーチ陣のおもしろい(?)発言も紹介されていて、勉強がてら訳してみたいとずーっと思っていたのです。
とっくにご存知の方には申し訳ないですが、今年の7月25日付のicenetworkの記事です。
 なにしろルールとかテクニカルなことにめっぽう弱いワタシ…。もしも、もしも、誤りとか表記が違うとかあったらどうか遠慮なくご指摘いただけたら大変ありがたいです。おねがいしますm(__)m

元の記事はこちら→TES standards could shut out small federations
By Lynn Rutherford and Klaus-Reinhold Kany

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「TES基準点によって、小国が締め出しを食らう?」
TES最低スコアの引き上げで、ISU選手権大会が狭き門に


国際スケート連盟(ISU)は、世界選手権において量より質を求めているという。「ISUコミュニケーション1742号」(原本はこちら)で発表された技術点(TES)の新たな最低基準点がこのまま通れば、このISUの望みはかなうことになるだろう。
世界選手権に出場するための最低スコアは、これまでほとんどの選手がクリアできるものであり、どの国の連盟も毎年選手を派遣することができていた。…だが、これからは違ってくる。

新しいTES最低スコアは、ケースによってはこれまでの2倍近くにもなっている。(カッコ内がこれまでのスコア)
  ◆ショートプログラム/ショートダンス
    女子:28 (15) 男子:35 (20) ペア:28 (17) アイスダンス:29 (17)
  ◆フリー/フリーダンス
    女子:48 (25) 男子:65 (35) ペア:45 (30) アイスダンス:39 (27)

2013年にカナダのロンドンで開催される世界選手権にエントリーするためには、各選手(またはペア)は、ISUカレンダーの2011-12または2012-13シリーズにおこなわれる国際試合のいずれか1試合で、このTES最低スコア以上をマークしなくてはならない。ショートとフリーが別の試合であってもよい。演技構成点(PCS)は考慮されない。

2012年のニース世界選手権を例にとると、ショートとフリーの両方でこの最低スコアを満たしていた選手は、女子7人、男子14人、ペア12組、アイスダンス7組にすぎなかった。上位の選手で満たしていなかった選手には、2度のワールドタイトルを持つ浅田真央(6位)、ヨーロッパ選手権銀メダルのエカテリーナ・ボブロワ&ドミトリー・ソロヴィエフ組(7位)がいる。また、2012年ヨーロッパ選手権の女子フリーでこの最低スコアを満たしていたのは、わずか上位3名だけだった。
浅田やボブロワ&ソロヴィエフ組の場合はそれ以前の試合で満たしていたが、多くの選手たち――たとえば9度イギリスチャンピオンになっているジェナ・マッコーケルや、カナダチャンピオンのアメリー・ラコステ、オーストリアのヴィクトール・ファイファーといったベテラン選手たち――はそうではない。場合によっては、この新最低スコアのせいで世界選手権にひとりも選手を派遣できない連盟が出てくる可能性がある。また、世界選手権やオリンピックのジャッジ枠も減ることになりかねない。各国からひとりジャッジ席に座らせるには、その大会にその国の選手ひとりがエントリーしていることが条件になっているからだ。

アイルランドチャンピオンのクララ・ペーターズは、そうした世界選手権やオリンピックから締め出される可能性のある選手のひとりだ。彼女は新しい最低スコアは挑戦しがいのあるものと受け止めているという。
「去年までは、最低スコアはほとんど誰でもクリアできるものだったわ。でも今年はすごく上がってしまったから」そう語るペーターズは、ニースではショート29位に終わり、フリーに進むことはできなかった。「新最低スコアをどう考えるかって?“よし、もっとがんばらなきゃならない。もっとスピンをよくして、ステップをよくして、ジャンプもよくして。すべてを整えて、本気でがんばらないと”」

アイルランドのクララ・ペーターズ選手。

こんなことになったのは、6月第2週にクアラルンプールで開かれた第54回ISU総会がきっかけだった。ここで、世界選手権の予選を廃止し、選手が直接ショートから出場できるようにすることが、各国連盟の賛成多数で可決されたのだ。その主な理由は宿泊費だと思われる。もし本選に進めば、各国の連盟ではなく世界選手権の組織委員会が選手たちのホテル代を出すことになるからだ。
予選が廃止されるということは、たとえば女子と男子の場合、予選で振り落とされる20〜25人を含めた各50〜55人もの選手がショートに出場することを意味する。これはISUが望んでいない事態である。
「われわれの試合はお祭りなどではないんだよ」ISU会長のオッタヴィオ・チンクエンタは、たびたびそう言っている。
そこでISU評議会は、クアラルンプールの総会期間中に、世界選手権およびヨーロッパ選手権、四大陸選手権のエントリーに必要な最低スコアを引き上げることを決めたのだ。また、世界ジュニア選手権にも初めて最低スコアを導入することになった。

7月17〜21日にアメリカで開かれた2012年Liberty Summer Competitionでは、何人かのコーチたちがこの新しい最低スコアについて不安を口にした。
「一定の最低スコアがあったほうがいいとは誰もが思っているでしょうけど、上位24〜30人の選手が世界選手権への出場資格を得たあとに適用されるべきだと思います」そう言うのはエストニアのチャンピオン、エレーナ・グレボワのコーチをつとめるクレイグ・マウリッチだ。「新しいルールでは、大多数に近い選手と国が締め出されてしまうのではないでしょうか

世界選手権に選手を派遣できなければ、多くの国がテレビ放映権を買わなくなるだろうと指摘する人もいる。ISUは収益を失い、フィギュアスケートはファンを失うだろうと。それだけではない。ISUは小さな国々でスケートの普及と質の向上のためにセミナーを開いているが、このセミナーのための資金も減ってしまうだろう。(選手を派遣できないのであれば)興味も失われるだろうし、国から援助を打ち切られる連盟も出てくるだろうからだ。
最低スコアという考え自体ナンセンスですよ。フィギュアを普及できる国の数が減ってしまうのですから」2度のオリンピックメダリスト、エルビス・ストイコのコーチだったUschi Keszlerは言う。「これではISUが目指すものとまったく逆ですよ

しかし、新最低スコアに満足しているというコーチもいる。
「ISUがそうした条件をもうけるなら、われわれはそれを満たすべき、選手はもっと練習をつんで点を取るべきです」そう言うのは、トム・ザカライセック(ジェレミー・アボットやレイチェル・フラットの元コーチ。現在はブランドン・ムロズなど)。「僕は教え子たちにそう言っているんです。世界選手権に出られる選手が15人とか20人とかであっても、僕はかまわない。もしもアメリカと日本、ロシア、中国の10人の選手しかこの条件を満たせなかったら、それらのトップ選手だけで競わせればいい。ほかのスポーツを見渡してみれば、最低スコアを満たしてさえいれば、ひとつの国が世界選手権や同等の試合に3人以上派遣できるスポーツもあるんですよ」

2012年世界選手権でショート19位だったイギリスのペアチャンピオン、ステイシー・ケンプ&デビッド・キング組のコーチ、ジム・ピーターソンは、ペアの最低スコアは多くの選手にとって達成可能なものだと考えているという。
「新しいTESは確かに厳しいものですが、選手の長所を生かせるようにプログラムをつくったりエレメンツを構成したりしなくてはならないという意味で、責任はコーチにかかってくると思います。ジャンプが苦手なペアならば、リフトやスピンやデススパイラルできっちりレベル4をとり、加点がつくように構成することがいっそう大事になってくる。ペアの場合、エレメンツのバリエーションが非常に多いので、そのぶん点をとる方法はいくらでもあるんです」

(ただし、ISU評議会は免責事項をもうけている。「ISUコミュニケーション1742号」には、ISU選手権大会へのエントリー資格を得た選手が足りない場合には、シーズン中に最低スコアを変更することもありえる、と書かれている)

小さな国の連盟にとってのもうひとつの難関は、2014年ソチ・オリンピックの出場資格を得ることだ。ソチの枠の約8割は2013年世界選手権で決まるため、ここにエントリーできない国は1枠ももらえないことになるからだ。こうした国々は、オリンピック選考試合である2013年ネーベルホルン杯(ドイツ・オーベルストドルフ)に選手を送ることになるが、ここで決まる枠は各カテゴリーでそれぞれ6枠前後にすぎない。

Liberty Summer Competitionに参加していたコーチの中には、ジャッジが世界選手権やオリンピックでの自分のジャッジ枠をキープするために、(自国の)選手が最低スコアをクリアできるようGOE加点を多くつけるようになるかもしれないと危惧する者もいる。そうした中で、国際シニアB大会(9月半ばにソルトレークシティで開催される2012年U.S. International Figure Skating Classicもそのひとつ)の重要性が高まってくるだろう。
「シニアB大会の目的は、よく多くの選手に試合に出る機会をを与えることです」アメリカスケート連盟の理事、ミッチ・モイヤーは言った。「連盟は、できる限り多くのアメリカ人選手に、最低スコアを達成するチャンスを与えようとするでしょうね」
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カテゴリ:2012-13シーズン | 14:52 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
いよいよハン・ヤン登場!JGPスロベニア大会 【追記】男子SP結果
あの男が帰ってくる……。

昨季、深いエッジワークと4Tを含む高難度ジャンプで、ジュニア・グランプリ・ファイナルを除くすべての国際試合で金メダルをかっさらい、2012年世界ジュニアでは222.45点という高得点をたたきだしたハン・ヤン。

最近では、中国版ツイッター「ウェイボー」で次々と自虐ネタと自分撮り写真(その多くが半裸という…w)をくりだし続け、シニアも含めた男子スケーターの世界で突出した存在感をただよわせる中国のハン・ヤンが、いよいよ今季初めて国際試合に登場してきます!


           数多い自分撮り写真のごく一部。真剣なまなざしがたまりませんw

今日開幕するJGP第5戦、スロベニア大会。
男子にはハン・ヤンのほか、2012年世界ジュニア銀メダリストで、すでに今季のJGPレークプラシッド大会で圧勝しているアメリカのジョシュア・ファリス。
初戦のクールシュベル大会で金メダルを獲得した中国のボーヤン・ジン。(以上すべてクワド持ち…驚!)
そして日本からは、レークプラシッドで2位だった田中刑事に、去年JPG初挑戦で表彰台にのった宇野昌磨も名を連ねる、まさに「死の大会」となっているんです!
(SP男子滑走順は→こちら

まあ、ハン・ヤンくんとジョシュアくんのパーソナルトベストがあまりにも高いので、金メダル争いはこの2人というのがおおかたの予想ではあるでしょうけど……
初戦ではまだ力を発揮できなかった昨々季の世界ジュニア銀メダリスト、わが田中刑事くんにもぜひぜひがんばっていただき、実力のほどを見せつけてほしいものです。
がんばれ、刑事くん!!!

さて、そのハン・ヤンくんですが、スロベニアの現地ブレッドに到着して、さっそくウェイボーに怒涛の写真アップ。


美しいところですね〜。


そんな美しい光景を台無しにするにふさわしいハン・ヤンくん♪


両手に花。世界ジュニアチャンプはモテモテですな〜

試合直前というのに、あいからわずこんなおバカな自虐ネタも。
*中国花样滑冰迷(@love_china)さんというのは、Twitterで中国関連のフィギュアスケートの話題をたくさんつぶやいてくださっているアカウントさん。このつぶやきのおかげでハンヤン・ファン激増中という噂も? いつも大変お世話になっています!m(__)m
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カテゴリ:アジア(日本以外)男子&女子 | 10:47 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
波乱のJGPスロベニア男子 フリー&総合結果
……男子、終わりました。昨日の明け方にオンリザ&動画観戦されていた皆さま、お疲れ様でした。予想外の結果となりましたねー。

【フリー】 上位10位までですが、フリーの結果は以下のとおりです。


【最終結果】 そして、フリーの1位から8位までが、そのまま総合でも1位〜8位となりました。


…ジョシュアくんと金メダル争いを繰り広げると誰もが予想していたハンヤンくんが、ジャンプミスがあいつぎ、まさかの5位(;_;) Jrグランプリファイナル進出のためにぜひメダルをとりたかった田中刑事くんも、ショートで4位につけていた宇野昌磨くんも、ミスが出て順位を下げてしまいました(;_;)
結果、それぞれパーフェクトではないものの、ジャンプをきっちり決めたジョシュアくん、ボーヤンくん、そしてほとんど注目されていなかったロシアのアレクサンダー・サマリンくんが表彰台。

  JGPスロベニア大会のリザルトページは→こちら  フリーのプロトコルは→こちら

とりあえず、上位6位までの動画を貼り付けます。

1 ジョシュア・ファリス(アメリカ)

完璧ではないものの、質のよいスケートでみごとにまとめて堂々の圧勝。これでロシアのソチでおこなわれるジュニア・グランプリ・ファイナルへの進出を決めました。icenetwork.comのこちらの記事から、ジョシュアくんのコメントだけ抜いてみますね。
「ソチに行けることになってとてもわくわくしています。それまでにスタミナ強化とクワドを安定して跳べるようにしたいですが、ファイナルを本当に楽しみにしています」

2 ボーヤン・ジン(中国)

回転不足を取られましたが、初戦につづきここでも4回転ジャンプを着氷!後半に3F+2T+2Tを含む5本のジャンプを固めて、ショート6位から2位へ。ファイナルをほぼ確定させました。まだ全体的に固いというか、子供っぽいところがありますが、チャップリンのプログラムのせいでしょうか、なんとなくジュニアの頃の織田くんをほうふつとさせるところが…。お顔もちょこっと似てませんか?

3 アレクサンダー・サマリン(ロシア)

まったくノーマークでした。失礼いたしました。ISUのプロフィールページも生年月日以外真っ白。1998年6月15日生まれの14歳らしいです。まだ幼いけれど安定感ありますね。これから要チェックですね!

4 田中刑事(日本)

最初の3Aはなんとかこらえたものの、次の3Aで手をついてしまい、コンボにならなかったのが悔やまれます。でも2シーズンめの「アンタッチャブルズ」、とってもかっこよいプログラムになりましたね!ファイナルはほぼ絶望的になってしまったのかな。でも、今後の試合でぜひぜひ完成させてほしいと思います!
試合終了後、刑事くん本人がFacebookにメッセージをあげていました。承認した友達限定ですので、全文をコピペするのは控えたいと思いますが、ざっとまとめると、「改めてジャンプミスが大きいと思った。ミスをほかのところでカバーする練習をしていたが、それができなかったのが悔しい。この経験をいかしてまずはブロック大会。世界ジュニアを最終目標にまた一からがんばりたい。応援ありがとうございました」という内容でした。がんばって!

5 ハン・ヤン(中国)

最後、へろへろですね。よほど体調が悪かったのでしょうか。直前の中国国内試合がひびいちゃったかな…。
いつも試合後、即ウェイボーにつぶやきを入れるハンヤンくんですが、今回はひと言、「干得漂亮 」。「よくできました」って意味らしいですね…皮肉屋ヤンくんw。その後、こんなつぶやきも。「疼~ 心疼 肉疼~ 哈哈」。「痛い〜心が痛い、身が痛い〜ハハ」といった感じでしょうか?(うう、もし違っていたらご指摘ください)
次の試合、JPGクロアチア大会ではアメリカのネイサン・チェンくんとの一騎打ち。現世界ジュニアチャンプのすごさを見せてつけてほしいです。がんばれ、ハンヤン!

6 宇野昌磨(日本)

ショートでもそうでしたが、フリーでも個人的に一番感動したのは昌磨くんの演技でした。
体が小さいせいでしょうか、まだジャンプも低いし、フリーでは転倒のほかエッジエラーなど細かいミスも出てしまいましたが、彼の体の動かし方、音のひろい方はほかのジュニア選手とは一線を画すものがあるような気がします。ジュニアの選手たちの多くは、やはり「振付をこなしている」感じがしてしまうのですが、彼の演技はそうじゃない。いやあ、びっくりしました。今後、難度の高いジャンプを身につけていくのが楽しみです。あとは背!背のびて!神様お願いします〜。

・・・波乱のスロベニア大会が終わり、JGPは残すところあと2試合。次のクロアチア大会でファイナル進出のメンバーもだいたい見えてくるでしょうか。
ワールド・スタンディング(→こちら)とにらめっこしながら、次も観戦、がんばりましょー!!

JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:2012-13シーズン | 09:25 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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