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高橋&トラン インタビュー@goldenskate
最近、海外でも注目度急上昇の成美ちゃん&マービンくん
5月6日付のgoldenskateにふたりの記事があがっていました。4月の国別対抗戦のあとにおこなわれたインタビューのようです。インタビュアーはおなじみのタチアナ・フレイドさん。
元記事はこちら→Takahashi and Tran prepare for next season with new confidence

「高橋・トラン組、新たな自信とともに来シーズンへ」

日本の高橋成美&マービン・トランは4月、2012年世界選手権で銅メダルを獲得し、歴史をつくった。シニアの世界選手権でメダルをとった初の日本ペアになったのだ。
若いふたりはその3週間後、2012年国別対抗戦で日本チームの金メダルにも貢献した。
 
「じつは(世界選手権のメダルは)まだ実感がわかないんです」21歳のトランは語った。「確かにちょっとラッキーだったとは思います。それでも、僕らはメダルを目指して戦った。あそこに立つことができて、それを達成できたことはすごくうれしいです」
世界選手権で銅メダルをとれたことで来シーズンにむけてはずみがつくと思う、そうトランが言うと、20歳の高橋もうなずいた。
メダルを取って、自信が持てるようになりました。以前は練習でも試合でも、ちょっと気おくれしていたんですが、今はもっと自信がつきました。この自信は私たちをさらに成長させてくれると思います
 
世界ジュニアで2度メダルを獲得したふたりは、今回のすばらしい結果がプレッシャーになるとは感じていないという。
「まったく逆です」とトランは言う。「国別の練習をしているとき、僕らは本当に自信を感じていました。今までは有力選手と見なされていても、トップの選手にくらべると何だか場違いな気がしていました。今はしっかりとそこに立って、メダルを目指して戦えると感じています」

それでも、初出場だった2011年の世界選手権では9位。たった2度目の挑戦で表彰台に乗れたことに、ふたりは驚いているという。
「コーチ(リチャード・ゴーティエ)はいつも言ってくれていました、君たちには力があるって」と高橋は言う。「私たちのことを信頼して、いつかメダルを取る、チャンピオンになれるって思ってくれていました。でも私たちでさえ、今その言葉どおりになるとは思ってなかったんです
 
「きっといつか自分たちの時が来るだろうなとは思ってました」トランも言う。「でも、アリオナ(サフチェンコ)とロビン(ゾルコビー)、マキシム(トランコフ)とタチアナ(ヴォロソザル)、そして(チン)パンと(ジャン)トン…彼らはもう長いこと活躍し続けています。僕らの時代の大物たちで、ずっとトップにいる人たちです。ぼくらは彼らの次の世代だと思っていました。でも、今はこの世代の一員なんだと思い始めています
 
高橋&トラン組は、日本のペア競技の新しい1章を開こうとしている。彼ら以前では、ISUの大会で表彰台に乗った日本のペアは、川口悠子&アレクサンドル ・ マルクンツォフ組が、2001年の世界ジュニアで日本初のメダルとなる銀メダルをとっただけだった。
しかし、この日本人とロシア人のペアは、シニアで頭角を現すことはできなかった。ふたりはペアを解消し、川口はアレクサンドル・スミルノフと組んで、ロシア代表として競技する道を選んだのだった。
 
高橋&トラン組の活躍によって、シングルばかりが人気だった日本で少しだけペアも注目されるようになった。世界選手権が終わると、ふたりは日本メディアにひっぱりだこになった。もちろん日本のフィギュアファンも、より関心を持つようになったという。
 
「スローとかリフトのこととか、ペアがどんな競技か知らない人が多かったんです」と高橋は言った。「でも、国別ではたくさんのお客さんがペアを見てくれました。前は“がんばってね”って言われるだけだったのが、“いいトリプルツイストだね”とか“リフトがすごく静かですね”とか、要素や技術的なことを言ってくれるようになった。前よりペアを好きになってくれている気がします」



日本のファンは以前から、フィギュアについてすごく詳しいんですよ」トランも言う。「そこがすばらしいんです。フィギュアで今何が起こっているか、よく知っています。彼らが僕らのフィールドにも注目してくれるようになったのは、すごくわくわくしますね」

トランによると、ジュニア時代、ふたりがジュニアのトップクラスだったにもかからわず、シングルの日本人ジュニア選手たちにばかり注目が集まったことがあったという。
「国別が終わった今、人々の目はペアに向けられつつあるような気がしています。(シングルばかりが注目される)この状況がちょっとでも変わるといいな」

2014年にオリンピックの正式種目になるフィギュアの団体戦も、重要な要因だ。日本が国別対抗戦で優勝した今、高橋&トラン組がオリンピックに出場できれば、日本がメダルを手にする可能性はぐんと高くなる。だが、日本国籍の取得要件は非常に厳しく、トランにとっては大きな壁となっている。しかし、国別での成功と、オリンピック団体戦でのメダルの可能性を受けて、今トランを支援しようとする動きが高まっている。

最近の共同ニュースによると、日本の自民党が、トランがソチ五輪に出場できるよう、国籍取得を後押しする方針を決めたという。
トランは日本での居住期間が規定より短く(試合に出場したり、オフシーズンに練習したりするために短期間来日するだけだった)、日本語を話すこともできない。このため、トランの国籍変更の望みは、特別な功労があった外国人には国会の承認を得て特例を認める、という条項が頼りになる。
この条項の適用例は今まで一度もなかったというが、日本スケート連盟の橋本聖子会長(自民党選出の参院議員でもある)は、トランには日本代表としての実績がある、としてこう述べている。
「彼にはぜひオリンピックに出場してもらいたいですね。国会の承認を得られるよう、われわれも力をつくします」

当の本人たちも、この問題がすでに他者の手にゆだねられていることを自覚している。
高橋は言った。「オリンピックにはすごく出たいです。最初からずっと、それが私たちの目標でしたから。でも、そのことを考えだすと、とても込み入ってきちゃうんです。いくら考えてもどうしようもないこと。だから私たちは、一生懸命練習して、できる限り力をのばしていくしかないと思います」
トランも同じだ。「オリンピックにはだれもが出たいと思ってます。状況は複雑だけど、ぼくらも出たいですね」
今は政治家や連盟が最善をつくしてくれることを信じて、競技に集中したいという。

一方、今シーズンが終わったばかりのこの時期、ふたりはもう来シーズンへの準備にとりかかっている。国別が終わるとすぐに、振付師のジュリー・マルコットとともに、日本でフリーの新プログラムをつくったという

「あとはオフシーズンの間に手直しをしていきます」とトランは語った。「じつはショートもほとんど完成しているんです。まだ時期は早いけど、おかげでプログラムをじっくり理解することができます。オフシーズンをプログラム作りではなく調整に使えて、夏の最初の試合の前に早めに仕上げることができます」
新プロの曲名についてはまだ秘密だが、トランが言うには、ショートは「落ち着いた」プロ、フリーは「芝居っけのある」プロだという。

今季のプロは2本とも――とりわけショートの「イマジン」は――観客にもジャッジにも人気が高いプログラムだったが、持ち越す気はまったくないという
「今までの僕らのキャリアの中で、2年持ち越したプログラムはひとつしかないんじゃないかな。当時はペアを組んで日が浅く、まだ成長途中だったから。今もまだ成長の途中ではあるけれど、僕らには今のスキルレベルにふさわしいプログラムが必要な気がするんです

「新しいプログラムを作るのは、毎年さびしい気持ちですね」とトランは言った。「今年は特にさびしいけど、きっと来年も同じこと言うんだと思うな。僕にとってイマジンはとても感情移入していたプログラムだったんです。演技に入る前に涙ぐんでしまうこともありました

その一方で、ふたりはプログラムにスロートリプルフリップを組みこむことを楽しみにしている。
「スローのサルコウとトゥループは、私たちにとってすごく単純なスロージャンプなんですよ」高橋は打ち明けた。「得点を挙げるためのいくつかのオプションがあるんです。私たちのツイストはレベル3なので、もっと練習してレベル4がとれるようにしたいです。ほかのエレメンツも向上させたいですね」

トランは5月下旬に休暇をとって、ラスベガスでショーを観たり、カリフォルニアに住む家族を訪ねたりする予定だという。高橋のほうは休暇らしい休暇はとらないそうだ。
休暇は練習します」彼女はきっぱりとそう言った。

高橋は現在、慶應大学に在学中で、ふつうなら春の学期に出席する時期だ。
「今年は出席するか、ちょっと休みをとるか、まだ決めていません。私たちは今、すごく成長していると思うので、今はスケートのほうにもっと集中したいんです」
トランのほうは現在、大学を休学中だ。
「今は仕事とスケートですね。仕事はコーチングをしています。以前はスケートショップで働いていたけど、長時間店にいなくてはならないから、すごくきつかったな。今のコーチの仕事は楽しいです。長いことリンクにいる日もあります。スケート靴をはいたまま長時間過ごすのは足のためにはよくないんだけど、とても楽しいから。コーチングは大好きですね」

カナダでは、リチャード・ゴーティエ、ブルーノ・マルコットという二人のコーチのもとで練習している。練習は、世界選手権で5位だったデュアメル&ラドフォード組も一緒だ
「彼らと一緒に練習できて、とてもラッキーです。彼らの長所は私たちの弱点だし、私たちの長所は彼らの弱点だから」と高橋は言う。
「彼らには大技があるので、僕らも大技の練習に力を入れてます」トランも言う。「彼らのほうも、ぼくらがふつうとっているレベルや評価がとれているか確かめつつ練習する。いいバランスだし、すばらしい雰囲気なんですよ」

デュアメル&ラドフォード組との関係については、だれがも「家族」だと感じていると、トランは言う。
「僕らはライバルだけど、リンク上で競ったりはしません。お互いにすごく尊敬しています。コーチたちも、僕ら両方に均等に注意を払ってくれます。どちらかをひいきしていると感じることはありません。みんなとの練習はとってもうまくいってます」

来季のグランプリシリーズについては、NHK杯に出られることを願っている。もうひとつは北米のどちらかが希望だという
「ふつうはまず、モントリオールの小さな夏の大会に出ます。今季はニューヨークのミッドアトランティックスにも出ました」トランは言った。「来季もミッドアトランティックスに出れたらいいですね。楽しい試合だったな。本格的なシーズンインの前に準備を整えるのには絶好の大会だと思います」

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な、なんと!新プログラム、ほぼ完成しているんですね。すばやい!
マービンも「感情移入しすぎて涙することもあった」という今季の「イマジン」。ほんとにすばらしかったですよね。こちらでご紹介した振付師のインタビューによると、成美ちゃんとマービンの来歴とこれからの夢をテーマにしたプロだったとか…。来季もどんなにすばらしいプログラムになるのか、今から楽しみ!!

あと…やっぱりオリンピックには最初から出たかったんだなあと。2年ほど前だったか、成美ちゃんが「オリンピックに出るよりマービンがパートナーでいることのほうが大切」というようなことを言っているのを読んだのですが、そう言わざるをえなかったんですねえ。
黙して語らず、ただ実力を着々とつけていって、自力で政治家や連盟が動くところまでもっていくとは…さすが男前なふたりです!!

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カテゴリ:ペア | 12:22 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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