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たらのフィギュアスケート日記大好きなフィギュアスケートについて語っています。
男子シングルに偏る傾向あり。 たまに海外記事も翻訳してご紹介します。 |
あいからわず試合後即更新ということができない当ブログですが…
ジュンファンくん、初JGPFでみごと銅メダルおめでとう〜❤
彼の力からすると「惜しくも銅メダル」だったんでしょうけれど、無心でいけたJGPの2試合とは違って、国からの期待が一気に高まった中での表彰台はみごとでした。それに優勝したアリエフくんはすばらしかったですしね。(リザルト プロトコル)
数日前の12月11日に出た記事ですが、ジュンファンくんのマルセイユでの4日間を追った記事がありましたので、大会期間中にアップされた写真や動画などを挿入しながら、日本語にしてみました。→元記事
例によってハングルからの自動翻訳を元にアレンジしたふんわり訳ですので、ニュアンスの違いなどあったら申し訳ありません。(もしお気づきの点があればご指摘くださると嬉しいです〜)
「韓国史上初の男子JGPFメダル。チャ・ジュンファン、4日間の記録」
チャ・ジュンファンが新しい歴史を作った。(中略)韓国選手がJGPFでメダルを獲得したのは2005-6シーズンのキム・ヨナ優勝以来11年ぶり。韓国男子フィギュアでは史上初だ。
それは楽な旅ではなかった。孤独だった。予期しないミスをし、ぼう然としてしまった。そして再びミスを犯した。それでも多くのことを学んだ。経験を積み、より大きな未来が見えてきた。
新しい歴史を作ったチャ・ジュンファンのマルセイユでの4日間を追った。
JGPFに出発する直前のクリケでのインタビュー。「とても重要な大会なので猛練習をしてきました。これまでの練習のようにノーミスの演技ができたらと思っています。主に4Sを安定させる練習をしてきました。さらに、演技の質を上げるために表現の練習もしました」英語話者みたいにちょっと首を左右にふりながら話す癖があるんですね。
◆孤独
12月7日、マルセイユに到着した。会場のパレオムニスポーツのロッカールームに入った。ジュンファンは今季初めてJGPに参加した。もちろんファイナルも初めてだ。今大会に出場するほかの選手たちとはあまり親交もなく、親しい選手もいなかった。
ロッカールームの空気は特別だった。ジュンファンを除く5人はみなロシア語で会話をしていた。4人がロシア国籍の選手で、米国籍のアレクセイ・クラスノジョンもロシアから帰化した選手だ。いわばロシア選手5人との対決だった。ジュンファンはロッカールームで言葉を発することができず、1人だけ距離がある感じだった。
それでもあまり気にしなかった。孤独には慣れているからだ。ジュンファンは1年のほとんどを外国ですごしている。通常カナダのトロントに行くのは3月末、その後のほとんどの時間を練習にあてている。試合のとき以外は自分1人の戦いだ。1人の時間を楽しむすべを見いだすようになった。
「今は孤独に慣れました。とにかく練習に打ち込んで、時間をすごしています」
ジュンファンはそう話す。マルセイユでも同じだった。練習に集中して、決選に備えた。
ISUのインスタにアップされたこの写真が、到着して最初の画像でした。大会グッズの入った袋を持っているってことは受付を済ませた直後かな?
ロビンさんのツイより。ロシア系の5人とちょっと距離が感じられて哀れを誘う1枚…これも経験だぁ(;_;)
JGPの2試合でもインタビューしていたテッド・バートンさんが、SP前日インタをアップしてくれました。今シーズン自分ではどう成長したと思う?と聞かれて「今シーズンはとてもよかったです。なぜなら一生懸命練習してきましたし、ブライアンに教わっていますし、彼に教わるのが好きだから(いい答えだね、とオーサー)。試合では彼がすごくサポートしてくれますし、ここまで毎試合計画どおりに進んでいます」。オーサー「ジュニアでは常に成長させつつ、新しい実験を行う。技術面はもちろん、今は彼に表現面や滑り、スピード、なめらかさなどを指導しているんだ」。今季はこの後ナショナルと世界ジュニアに出ると言ってますね。それにしてもテッドさんがやっとジュンファンの名前をちゃんと発音できるようになったようで、うれしい限り(笑)
◆予想外のミス
8日、SPにのぞんだ。緊張を感じていた。ジュンファンのこれまでの人生で最大の試合だ。緊張するのは当然だった。
もともとは昨シーズンにJGPデビューを果たす計画だった。ところが、2015年6月に怪我をしてしまい、それはかなわなかった。ジャンプの練習による疲労骨折だった。1か月の松葉づえ生活の後、リハビリを開始した。それは孤独な時間だった。ジュンファン自身も「そのときが一番大変でした」と言う。その苦闘を乗り越えて復帰。今季のJGPですばらしい演技をし、2大会で優勝。ファイナルまでたどりついた。
SPの曲が始まり、流麗な演技を始めた。だが、緊張がミスを呼んだ。最初の3Lzの着氷が乱れ、3Tにつなげることができない。スピード不足が原因だった。71.85点で4位。残りのエレメンツをノーミスで滑ってやっと手にした結果だった。
「ふだんは完璧にできるコンビネーションジャンプでミスをしてしまいました。あまりにももったいなかった」
試合後、ジュンファンはそう言ってうなだれた。2日後のフリーについてはこう語った。
「今日のショートの結果については考えないようにします。フリーでは順位や得点のことは考えずに、自分にできることを全部やりたいと思います」
Edea SkatesのFBより
SP直後のインタ。「まだ(自分の演技のことは)よくわかりませんが、練習でやってるとおりに演技しようと考えていました。でも少しミスをしてしまいました。それ以外はよかったと思います。(最初のコンボのミスは)ルッツに行くスピードが遅すぎたんだと思います。それでミスをしてしまいました」
◆ふだんどおりに
翌日の9日、ジュンファンは再びリンクに立ち、フリーの練習をした。前日の残念な気持ちを振り払おうと努力したが、簡単にはいかなかった。なんといってもまだ15歳の若者だ。
そこへブライアン・オーサーコーチが近づいてきて、「Be normal.(ふだんどおりにやりなさい)」と言った。この言葉に元気づけられた。オーサーがよく口にする言葉だが、この日は特に心に届いた。ジュンファンは集中力が高い選手だ。だが、これはむしろ毒になることもある。オーサーはよく「周りを見てみよう。試合に入りすぎないように」と助言してきた。ジュンファンは力が抜けたときのほうがいい演技ができるのだ。
ホテルに戻り、ふだんのリズムを取り戻そうとした。部屋の中で静かにすごし、休息をとった。次第に緊張を忘れていった。フリーの準備を整えた。
スケート靴メーカーのEdea SkatesのFBより。EdeaがGPF会場に出しているブースに立ち寄ったんですね。
◆成長
10日、フリーの演技が始まった。表情から余裕が感じられた。演技中に自分のミスを取り戻する姿も見られた。3つめのエレメントは3A-2Tの予定だったが、3Aを降りた後エッジが氷に刺さってしまい、2Tにつなげることができなかった。SPのミスを連想させる残念なミスだったが、ジュンファンは成長していた。4つ目のジャンプは単独の3Aの予定だったが、ここで2Tをつけた。オーサーコーチもこれに歓声をあげた。試合後、オーサーは言った。
「その場面を見てとても誇らしかったよ」
しかし、まだ学ぶべきことはあった。その後のジャンプを成功させ、やや自信を見せ始めた終盤に3F-1Lo-3Sの3Fで転倒、コンビネーションにすることができなかった。フリーは153.70点、総合225.55点。
Edea SkatesのFBより
◆ハッピーエンド
フリーが終わった直後、ジュンファンはとてもがっかりした顔で取材陣の前にあらわれた。
「またミスをしてしまい、すごく残念です」と沈んでいた。
「それでも大きな経験になりました。これを成長への原動力にしたいです」
そう言って、つとめて明るい表情をしようとしていたが、落胆を隠すことはできなかった。
それから30分後。滑走順が1番だったジュンファンの後、ほかの5人の選手が滑り終わった。最後の選手はジュンファンと銅メダルを争っていた。彼はフリーに2本の4回転ジャンプを入れていたが、いずれも回転不足判定を受けた。ジュンファンの勝利だった。
記者会見場で再びジュンファンに会った。銅メダルの祝福を受けていた。だが、ジュンファンはまだ茫然とした顔をしていた。ほとんど笑顔もなく、ショートとフリーで犯したミスのことで頭がいっぱいだった。ジュンファンの事務所関係者と記者たちが、メダルをとったことは素晴らしいことなんだよと説明すると、やっと少し笑顔になった。
「自分の力をすべて出そうとがんばりましたが、まだ足りない部分が多いです。これから一生懸命努力して、よりよい選手になりたいです」
メダルセレモニーを終えたジュンファンが、ホテルに帰るために会場を出ると、ドアの前にフランスの少女ファンたちが陣取っていた。ジュンファンが現れると、彼女たちはサインをもらおうとプログラムを差し出し、カメラをかまえた。ジュンファンの実力とルックスが少女ファンの心をとらえたのだ。
ジュンファンは恥ずかしい気持ちを隠せなかった。少女たちとまともに目を合わせることさえできなかった。サインを終えると、走って外へ出ていった。それでも悪い気はしなかった。彼は笑顔だった。それはハッピーエンドだった。
フリー後のメダリストプレカン。ちょっとはロシアンズとも仲良しになれたかな(オカン目線…)
フリー後プレカンからジュンファン部分をアップしてくださった方が。マイクに「アー、アー(自分でクスッ)」がかわいすぎますねーー(そしてアリエフくんの無表情^^;) 「この大会では、すべてのジャンプ、スピン、振付に力を注ぎました。今年は初めてのJGPで、初めてのファイナルでした。ショートでもフリーでもミスをしてしまいましたが、いい形で終わろうと努力しました。演技という点ではよかったと思います」(((゚Д゚≡゚Д゚))) (*^_^*)
エキシは一昨年からの継続なんですね。ハビエルは世界選手権で新エキシを披露することが多いので、もしかすると同じ方式かな? フィニッシュポーズでは足元がぐらついてしまい、←こんな顔で笑ってましたね〜〜♪
アレックスのツイより。
ロッカールームでは孤独だったり、ミスが出たSPの後には涙目になっていたというジュンファンくんですが、最後は笑顔いっぱいで終われてよかったよかった。彼は集中力がとても高いそうですが、オーサーによるとそれが時に「害」になるのだそう。もっと周りを見て試合を楽しむ余裕を持ったほうがいい演技ができる選手なんですね、ほお〜。
来季はシニアに上がることが確実なので、これが最初で最後のJGPFになるでしょうか。今回の経験はきっと今後に生きてきますよね。
帰国のニュースは来ていないようなので、おそらくそのままクリケに帰ったのかな? 次の舞台は1月の韓国ナショナル。またさらに成長した姿を見せてくれるのが楽しみです。ファイティン!
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