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ナムくん カナダ王者に!!! 2位ジェレミー・テンくんコメントも少し。
ケビンのSP崩壊→棄権というショッキングな幕開けとなった、今年のカナダ選手権…でしたが、ナムくんやりました!
戦前から優勝候補とは言われていたけど、SPでノーミス、フリーもさらっと4S決めてノーミス。完全優勝で16歳のカナダ王者誕生です! ナムくんおめでとう〜!!! の気持ちをこめて、CBC Sportsの記事から男子部分のみ訳しました。

元記事はこちらです→Nam Nguyen, Gabrielle Daleman win 1st Canadian senior titles
最後に、ジェレミー・テンくんのコメントにも泣笑い…(;_;)




土曜日、カナダ選手権で優勝したナム・ニューエンが、記者たちと話をしているときだった。突然、パトリック・チャンがひょっこりやってきて、ニューエンに握手をした。
「最高だったよ、バディ(buddy=きみ、相棒)。よくやった」チャンはそう声をかけた。

チャンは長い間、カナダの男子シングルを支配してきた。去年までカナダ選手権を7連覇している。だがこの土曜日の夜、16歳のニューエンが、ほぼ完ぺきな演技で2位以下に30点以上もの大差をつけて、自らの登場を高らかに宣言したのだった。

「みんなに“次のパトリック・チャン”と呼ばれるのは、ものすごく光栄なことだと思ってます」とニューエンは言った。「でも、もう自分をそう呼ぶことはないかな。だって、僕らはもう同じレベルに立ったわけでしょ? 僕はもう彼の競争相手ですよね」

トロント生まれのニューエンは、このシニア初優勝で、ジュベナイル、プレノービス、ノービス、ジュニア、そしてシニアと、すべての階級で優勝したことになる。

「ジュベナイルで優勝した8年前から、この時を夢見てきたんです。ジュベナイルからシニアまですべての階級でナショナルタイトルを取れたことは、すごくクールだと思います。これって僕が初めてですよね」

ニューエンは、フリーの冒頭で美しい4回転サルコウを降りると、残りの8つの3回転もすべて決めて、総合256.88点をたたきだし、チャンのいない男子シングルで圧勝した。世界選手権を3連覇したチャンは、今季は休養し、自分の将来について考えているところだ。

2位はジェレミー・テン(222.58点)。3位のリーアム・フィラスをわずか0.18点差でしりぞけた。

このカナダ選手権で、3月に上海で開催される世界選手権の派遣選手が決まる。カナダの出場枠は男子と女子が各2枠、アイスダンスとペアが各3枠だ。

ニューエンは、去年の世界選手権で12位につけた経験は、これからの自分の役に立つだろうと話した。
「ああ、そうですね。でも正直言うと、ワールドに出るよりもこのカナダ選手権に出るほうがずっとプレッシャーだったんです。だから、ワールドに出られるのはすごく楽しみだし、緊張はほとんどないですね」

一方、2位のジェレミー・テンは、得点が出たとたん感情の嵐に見舞われた。テンは今季を「ボーナスシーズン」と呼んでいた。もう1シーズン競技を続けることを決めてのは、去年の6月になってから。そこで、数々の怪我や不振に見舞われてきたキャリアに終止符を打とうと決断したのだ。

「あの時は、まるで全世界がね……最初は聞き間違えたのかと思ったよ。でも、そのときスクリーンの得点が見えて、その瞬間思考が止まった。持っていた水筒を放り投げたことは覚えている。テレビに映っていることさえ忘れて、身体の機能をすべて失ってしまったんだ」テンは笑いながらそう話した。「少なくとも、おもらしはしなかったよ。それだけはよかったな」





「もうパトリックと同じレベルなわけでしょ?」とか言っちゃうあたりが、まさにナムくん(゚∀゚) いや、実際事実なんですが、この物おじしない現代っ子っぷり、いいですねぇ。

カナダTSNで放送された動画をアップしてくださった方が。動画主様、ありがとうございます<(_ _)>



ちょっと回転がわかりづらいですが、力みのほとんどない最初の4Sのきれいなこと! 続くジャンプもすべて、全然失敗する気がしません。シーズン始めにはちょっと棒人形っぽい印象(失礼!w)で、こういうプログラムはまだ難しいかな、なんて思っていたんですが、小芝居部分もずいぶんこなれてすっかり自分のものにしてます。やっぱり観客をひきつける天性の力がありますね〜。
最後のStSqが終わる前から、感極まったような実況が。「彼が少年だった頃から、いつの日か…いつの日かチャンピオンになる日が来るだろうと言われていました。今日がその日です!」


カナダスケート連盟(Skate Canada)がアップした優勝後のナムくんインタビューも、ちょこっと訳してみました。



『アメージングな気分です。ずっと昔からの夢を達成できたんですから。カナダのナショナル・チャンピオンになれたのは、僕にとってものすごく光栄なこと。そして世界選手権出場も決まって、すごくワクワクしています。
意外なことに、今日はとても落ち着いていました。このナショナルまでの2か月間、きっと大変なプレッシャーなんだろうなと思っていました。特に、クワドサルコウを跳ぶフリーに向けては緊張するんだろうなと。ところが、今朝起きてみると意外にすごく落ち着いて、ハッピーな気分だったんですよ。今日は一つずつやるべきことができて、今ここに立つことができました。
パトリックがお祝いに来てくれた時には、すごく光栄でしたね。スケーターとしても人としてもとても尊敬しているから。五輪銀メダリストで世界選手権を3連覇した彼から「おめでとう」と言われるのは、本当にクールだった!
今やクリケットクラブには日本王者、スペイン王者、そしてカナダ王者がいることになりました。彼(オーサー)にとって3人の教え子がそうなったことは、すごくクールだと思います。彼と僕との絆はすごく強いし、彼には本当に感謝しています』


…そしてもうひとつ、個人的にすーごく嬉しかったのは、J10ことジェレミー・テンくんの2位!



ずっと怪我に泣かされて、オリンピックも逃したJ10くんが、あと1シーズン競技を続けると決めた最後のカナダ選手権。曲は若くして亡くなったカリスマ、ジェフ・バックリーの「ハレルヤ」。
最初の2つのジャンプのミスを忘れてしまうような、心のこもった美しい演技でした。
キスクラのジョエル・マクラウドコーチの号泣が…(;_;) 僅差でやぶれたフィラスくんの横顔も、もうね…(爆泣)


JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:北米男子 | 03:53 | comments(6) | trackbacks(0) | - | - |
コメント
たらさん、記事&動画の紹介ありがとうございます!ナムくんのスケート、昨年よりも本当に大きく力強くなりましたよね。4Sも夏に成功させたばかりとは思えぬほど試合で決まってるし、チームクリケット、ほんとクールです!まだまだ怖いもの知らずのナムくんも魅力的ですわ♪
| AYANO | 2015/01/26 9:26 PM |
>AYANOさん、コメントありがとうございます!
去年までスピードに欠ける印象がありましたが、かなり進化しているし、このジャンプの成長速度は本当にすごい。チームクリケット、いったいどうなっているんでしょ?ほんとクールですよね。
(しかしナムくん、さすがに改まったインタビューでは「スパイシー」は控えたんですね!)
| たら | 2015/01/27 3:32 PM |
たらさん、動画と記事ありがとうございます。

ナムくんのスケート大きく柔らかくなっていて本当に曲にあうようになってきてますね〜。
何年か後にまた滑る時がくれば素晴らしいものになっている予感がします。

GPSから見ていて感じていたことですが、ナムくんのスケートは必要以上の緊張を感じさせないですね。本人は緊張していると思いますけど(まだあんまりしてないのかな)、フリーでは特に曲のもっている喜びのオーラみたいなものがより強くでていて、競技なんだけどショーを見ている気分になりました。


ナムくんの物怖じしない性格のおかげなのか北米の方の人柄なのか滑りに暖かさを感じます。

観客とコミットしたい喜ばせて驚かせたいと思う気持ちからどんどん動きを大きくさせて上手くなっていくような気がします。

それにしてもオーサーもチームも嬉しいでしょうね。チャンピオンが3人もいるクラブになったんですから。
クリケットクラブはこれから大変ですよね、地元カナダチャンピオンを育てるプレッシャーも加わって。それが一番大きいでしょうね。

でもオーサーなら嬉しいプレッシャーだと言いそうですけど。
| くまこ | 2015/01/28 2:33 AM |
たらさん

翻訳と動画のご紹介、ありがとうございます。
ナム君は心身共に強く見えます。とても健康そう。神経も太い。
それは羽生選手にはない物で、ライバルとして怖くなりました。
スケートの新時代到来なのか、ナム君独自かわかりませんが。
世界選手権でも、最終グループに来るかもしれないですね。どうか平昌後にピークが来ますように。なんて勝手なことを考えました。
ジェレミー君の記事感動しました。皆こういう思いをしながら、美しい物を見せてくれているのですね。世界選手権ますます行きたくなりました。
たらさんの暖かい目線で、色々な世界を知ることができて、嬉しいです。

| ikko | 2015/01/28 9:03 AM |
>くまこさん、コメントありがとうございます。
ナムくん、ジャンプだけじゃなく滑りもぐんぐん成長していますよね。チーム・ブライアンの指導のたまものなんでしょうけど、ナムくん自身の向上心もすごく大きいのだと思います。
緊張を感じさせない、暖かさを感じる、というのは確かにあるような気がします。
私は去年のさいたまワールドでナムくんの演技を見せてもらったんですが、拍手や歓声が上がるとそっちを向いてニコッ、「ナムくーん!」と声が上がるとそっちを向いてニコッとしていたのが印象的でした。これはパトリックやアメリカ選手にも感じるんですが、観客との垣根が低くフレンドリーな接し方の選手が多いような気がします。

>観客とコミットしたい喜ばせて驚かせたいと思う気持ちからどんどん動きを大きくさせて上手くなっていくような気がします。

なるほど、そのとおりかもしれませんね。
来季はパトリックが戻ってきますし、ナムくんも今以上に進化しているでしょうから、来年のナショナルが楽しみです。オーサーも腕の見せどころですね!
| たら | 2015/01/29 5:39 AM |
>ikkoさん、コメントありがとうございます。
確かに、今のナムくんにはまっすぐ突き進んでいける強さがありますよね。でもこれから壁にぶつかることもあるでしょうし、来年はパトリックと真剣勝負しなくてはならなくなるでしょう。それは羽生くんも同じで、さまざまな壁を乗り越えて、今の強さと深みを身につけてきたんだと思います。
でも確かに手ごわいライバルになるでしょうね。ワールドの最終Gにチーム・ブライアンの選手が3人、ということもありえるかも!?
ジェレミーくんの記事に共感していただけてうれしいです。ワールド、私は行けませんが、もしいらっしゃるならぜひ応援よろしくお願いします!
| たら | 2015/01/29 5:42 AM |
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