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川スミ、狂気の愛とスロークワドサルコウでスケアメ優勝! Icenetworkより
ソチのために用意していた渾身のフリーで、スケート・アメリカで圧巻の優勝に輝いた、ロシアの川口悠子&アレクサンドル・スミルノフ。テレビ放送はまだ来週なので、私も動画でしか見れていませんが、ものっすごい演技でしたね!(しかしエース対決煽りばっかりするぐらいなら、ペアとダンスの優勝チームぐらい放送してもバチは当たらないのよテレ朝さん)

Icenetworkにこの大会のペアについての記事が上がっていましたので、川スミについて書かれた前半だけ訳したいと思います。

元記事はこちら→Kavaguti, Smirnov use throw quad to clinch gold



「川口&スミルノフ、スロークワドで金メダルを守る」

苦悩と、無我夢中と、スロー・クワドサルコウの間のどこかで、川口悠子は記憶が飛んでしまったのだという。

川口とアレクサンドル・スミルノフのフリーの曲は、チャイコフスキーの「マンフレッド交響曲」。この曲の力にあふれたテンションに耐えられるよう、コーチのタマラ・モスクビナは2人に情熱的なストーリーを与えた。2人がこのプログラムを滑るのは2シーズン目だ。川口によると、これまで数えきれないほど何度も何度も通し練習をやってきたそうだ。

「(今日の演技の)始めのほうでは、私は気が狂ったさまを演じていたんですが、その後は夢中になってしまいました。毎回、滑るたびに違った演技になるんです」川口はそう話す。
スミルノフのほうは、川口よりは記憶がはっきりしているそうだ。
「これが僕が彼女を愛するストーリーです。でもその愛が報われない愛であるために、僕は正気を失っていくんです」

物語のあらすじはわからなくても、その情感は十分に伝わる演技だった。中世の小鬼のような衣装とヘアスタイルで現れた小柄な川口と、超マッチョなスミルノフ。2人は信じがたいほど難しいエレメンツ――3T〜3Tのシークエンス・ジャンプ、スロー・クワドサルコウ、そして3つの高難度のリフト――を次々と決めながら、メロドラマの俳優たちさながらに感情を噴出させた。スミルノフがこぶしを握り締め、天に懇願するシーンもあった。

そして、それはすべて功を奏した。2人が過去に滑ってきた穏やかなプログラムよりも、その激しい苦悩の演技は彼らによく似合っていた。フリーの結果はパーソナルベストとなる140.00。総合では2位に25点もの大差をつける209.16で、2人はGPS6勝目、スケート・アメリカでは初の勝利を手にした。

リンクでの苦悩の表情は、記者会見では一転、笑顔に変わった。スミルノフの膝の怪我のためにオリンピックシーズンを棒にふった2人は、競技に戻れた喜びにあふれていた。

「私にとっての(競技を続けようという)モチベーションは、スケートが大好きなことです」32歳の川口はそう話した。
「たぶん自分がやりたいことを、まだやりきっていないんだと思います。だから私はスケートを続けるのでしょう。パートナーの怪我のために、私たちはたくさんの試合を逃してしまいました。そのことが(競技を続ける)理由なのかもしれません」

スミルノフは先週息子が生まれたばかりだ。スケート・アメリカでは息子の存在が励みになったという。
「僕は息子のために滑っていました。集中できたのは息子が助けてくれたおかげです。この大会でスロー・クワドサルコウをあれほどきれいに決めることができて、とてもうれしいです」と、29歳のスミルノフは話した。

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「記憶が飛んでしまう」というのはちょっと大げさな表現かもしれませんが、原文では"I got lost."「無我夢中でわからなくなってしまった」という感じです。そこまで没入していたんですね。まさに鬼気迫る演技でした!





清らかで柔らかなSP「タイースの瞑想曲」から一転、激しくドラマチックなフリーの迫力がものすごいです。上でスミルノフが話しているように、追い求める男と逃げようとする女が、愛憎のもつれから狂い合っていくストーリーなんですね。
動画では遠目にしかわかりませんが、演技を終えた悠子ちゃんの放心した表情がすごい。サイドバイサイドのスピンがそろわないなど、ちょっとしたほころびはあるものの、現代アメリカのリンクを完全にヨーロッパのゴシック的世界に変えてしまった、すさまじい演技でした。言ってもしかたないことなんですが、ああ、この演技をソチで見たかった…(;_;)
このテンションで、しかもこの高難度のエレメンツを、今後試合のたびにやっていくのは心身ともにかなりの負担になりそう…。これは町田くんのフリー「第九」でも感じたんですが、トップのアスリートたちが自分の心と体に課していることのものすごさに震える思いがした演技でした。早くテレビで見たい!

そして、今日おこなわれたエキシビションの動画を、さっそく上げてくださった方が。これもすごい! リンクに横たわる悠子ちゃんを吊り上げる出だしから、凝った大技のオンパレード。どことなーく、うさんくさーい雰囲気も中毒性あります。



次戦はNHK杯。このフリーをこの目で見られるんだと思うと、楽しみで怖くてゾクゾクしてしかたありません!!

JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:ペア | 15:10 | comments(10) | trackbacks(0) | - | - |
コメント
たらさん、初めまして瀬都といいます。
とっても素敵な記事の訳ありがとうございます。

悠子ちゃんとスミやりましたね!
元々ゆるいお茶の間ファンですが復活うれしかったです。
自分でもこんなにうるうるするなんて!とういくらいうるうるしてしまいました。

2人が引退せず戻ってきてくれたこともうれしいですし、SP/FS両方素晴らしいプログラムであることもうれしいですし、そして素晴らしい演技をしてくれたこともうれしいです。
特にFSはすごいですね。2人のスケートをしたい!試合に出たい!という渇望とプログラムの狂気が怖いくらいあってる気がします。
このプログラムをこなすには心身ともにもちろん大変だと思うのですが、それぐら2人の渇望を満たすにはあのプログラムをあの完成度で滑らないと満たされないのでは?という気もします。
でもすていへるしーは大事ですし、悩ましいです。
この演技がNHK杯で見られるなんて、今から胸が苦しいです。地上波のみの地方民なのでFSしか見られないかもですが…。

そして、できればロシア、ユーロ、世選、未来のことを話すと笑われそうですが、報われる結果を期待してしまいます。
タマラコーチに素敵なものをかけさせてあげたいです。

あーもう、本当にうるうるしちゃいます。
普段は羽生君ばっかり言ってるので、たらさんの他の記事もすごく楽しく読ませてもらってます!本当にありがとうございます。
ではでは失礼します。
| 瀬都 | 2014/10/29 7:47 PM |
 たらさんこんばんわ。
男子シングルで目一杯の自分ですが、これを見逃さなくて良かった!感謝。
 ペアスケーテイングでなくてはなしえない人の作り出すライン・・・終盤の二人で弧を描くリフト。デススパイラルの入りのううくしさ。
 これがOPで演じられて金メダルを取れたかというと難しいところだと思いますが・・・それはそれとして
 美しく力強いこの演技に出会えたのは幸せです。

翻訳、ご紹介有難うございました
 

 
| よのにょ | 2014/10/29 9:43 PM |
>瀬都さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
いえいえ〜、私もこのフリー演技には2人の強い思いをひしひしと感じて、思わずPC見ながら涙があふれてしまいましたよ!

>それぐら2人の渇望を満たすにはあのプログラムをあの完成度で滑らないと満たされないのでは?

なるほど〜確かにそうかもしれません。
今はまだ叩きつけるような印象のプログラムですが、シーズンが進んだがらもっともっと深みを増してくるのかもしません。恐れおののきつつ、2人には本当に幸せになってほしい(ああ、ロシア、ユーロ、そしてワールドで最高の演技が見たいですね涙)ので頑張ってほしいです!
また機会がありましたらコメントくださいませね。
| たら | 2014/10/30 3:05 PM |
>よのにょさん、コメントありがとうございます。
私もペアは知識が乏しくて弱いんですよ〜。でもこのスケールの大きさ、このダイナミックスさやスピードなどなど、シングルだけ見ていると気付かないスケートの魅力が、ペアやダンスにはあるんですよね。もっと勉強しなくては、と自戒。
ああ、しかしライストで全部追うのはきついですよねぇ。体力と時間がほしい…(;_;)
| たら | 2014/10/30 3:14 PM |
たらさん、お久しぶり!
間が抜けたコメントでごめんなさい。

川口選手、スミルノフ選手、スロー・クワドサルコウの成功おめでとう!
そして、スケートアメリカの金メダル、おめでとう!
スロー・クワドサルコウのGOE+の成功は8シーズン目の快挙だそうです。

川口さんは、オリンピックのメダルを目指して、日本国籍を捨て、ロシア国籍に。
バンクーバーオリンピックではSP3位。
フリーでスロー・クワドに挑戦する予定だったのに、コーチに回避と言われ、演技前に何度もコーチに挑戦させてほしいとお願いしている川口選手の姿が忘れられません。

ソチはパートナーのスミルノフ選手の怪我で出場できず。
さぞ、無念だったと思います。

年齢的には引退してもおかしくないのに、戻ってきてくれて、
そして、念願のスロー・クワドサルコウの完全成功。
胸が熱くなりました。

二人の円熟味を増した演技は、単に美しいだけでなく本当に鬼気迫るものがありますよね。
それが芸術性なのだと思う。

「小さな川口さんがお母さんの自転車の後ろに乗って松戸のスケートリンクに通っていた姿をよく見ました」という書き込みを以前、ネット上で読んだことがあります。
子供の頃からのたゆまぬ努力が実を結んだのだと思います。
| coco | 2014/11/09 1:57 PM |
>cocoさん、ご返事遅くなって申し訳ありません。この週末いろいろとつらくって…。

>スロー・クワドサルコウのGOE+の成功は8シーズン目の快挙だそうです。

なるほど〜、それはすばらしい!
川口悠子さん、年齢に似合わぬ体のラインの美しさ、年齢とともにますます円熟していく芸術性に加えて、技術も進歩しているなんて、本当にすごいです。
そして、とてつもない意志の強さを感じます。昔、演技中に肩が脱臼したのを、自分ではめ直して平気な顔で演技続行したこともありましたよね!

>「小さな川口さんがお母さんの自転車の後ろに乗って松戸のスケートリンクに通っていた姿をよく見ました」

素敵なエピソードですね。きっとお母様もいろいろな思いがあるでしょうね。
NHK杯まであと3週間。川スミの演技が本当に楽しみです!心配ごともありますけどね…。
| たら | 2014/11/10 1:06 PM |
たらさん、私の間の抜けたコメントにお返事ありがとうございます。

>昔、演技中に肩が脱臼したのを、自分ではめ直して平気な顔で演技続行したこともありましたよね!
2009年NHK杯ですね。
バンクーバーオリンピックのシーズンで、大切なときの怪我でした。
確か、グランプリファイナルを怪我で辞退したんじゃなかったかな。

NHK杯で肩の脱臼と言えば、2年前のNHK杯で肩を脱臼して途中棄権になった、村上大介選手が今度のNHK杯に帰ってきます!
https://twitter.com/DaisukeMurakami
村上大介選手の演技も楽しみ♪

NHK杯の心配ごとって、羽生君ですよね。
脳震盪や脳に損傷が疑われるなら上海で即精密検査を受けて入院だと思うんです。
日本まで帰ってこない。
日本に帰ってから精密検査ってことは、大丈夫だけど念のための検査だと思います。
あごや額の切り傷も3週間あれば問題がない。
力がかかるところでもないし。
縫ったので傷は残ると思うけど、それは仕方ない。
(私自身の交通事故の経験でも、一応脳のレントゲン撮った後、問題がないので包帯巻いてさっさと家に帰ってきました。)
ただ、車いすで帰国しており、足の肉離れや腰痛の方が心配。
無理はしないでほしいと思いますが、あの性格だから・・・。
| coco | 2014/11/10 3:38 PM |
>cocoさん、またまたご返事遅れまして申し訳ありません。
村上ダイスくん、あのときは本当に見ているほうもつらかったです。リベンジの演技、楽しみですねー!
とりあえず羽生くんの検査結果、出ましたね。重篤なものだったらどうしようと、生きた心地がしませんでしたよ…><
今後、時間をおいて何らかの後遺症が出てこないかと、心配のたねはつきない羽生くんです><
| たら | 2014/11/12 5:30 AM |
たらさん、2度目のお邪魔です。この川口ースミルノフペアのNHK杯を観戦して物凄く感激したんですよ。何処かにこの演技について書いていないか見たところ、たらさんのブログを発見しまして。とっても遅いコメントなのでどうしたものかとは思いますが。N杯ではアメリカでの演技ほど良い出来ではなかったようですが、それでも私は特にフリーの2人の演技に夢中でした。特に終わりが素敵というかどこか夢を見ているような感じで素晴らしかったです。家に帰って録画の彼らの演技を確認して、また感激した次第です。ペアもダンスもファイナルで放送してほしかったです。
| サラママ | 2015/01/19 5:57 PM |
>サラママさん、ご返事遅くなりまして申し訳ありません<(_ _)>
過去の記事を読んでいただけるのはすごくありがたいことなので、コメントいただけて大変うれしいです。ありがとうございます!
NHK杯、私も生で見て感動してしまいました。フリーはもちろんですけど、エキシもすごかったですよね。
夢…まさしく。このペアの演技って、何か幻でも見ているような感覚に襲われるんですよね。
ファイナルでもミスが出てしまいましたが、ヨーロッパ選手権では今季最高の演技を見せてほしいです。
| たら | 2015/01/21 1:38 PM |
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