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トマシュ・ベルネル 動画インタビュ〜♪ @ figureskating-online
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国際派フィギュア記者として有名なタチアナ・フレイドさんのサイト「figureskating-online」に、トマシュ・ベルネルさん…さん、なんですよね、もう(涙)…の動画インタビューがアップされました。
これがとってもとっても素敵なインタビューで…ていうかトマシュがかわいすぎて❤…英語の聞き取りは全然得意じゃないんですが、掲載したい一心でトライしてしまいました。抜け、漏れ、聞き違いetcあるかと思いますが、だいたいの意味はつかめていると思いますので、どうかお許しを〜。
(もしも間違いなどに気づかれましたら、ぜひご指摘いただけたら助かります<(_ _)>)

元サイトの動画はこちら→Video Interview with Tomas Verner in Oberstdorf, July 2014

7月とあるので、日本で出演した「仙台Together on Ice」〜「別府エキシビション」から帰って間もなくの時期ですね。
聞き手はもちろんタチアナさん。つき合いの古いタチアナさんだからこそ、トマシュもこんなリラックスした笑顔で話してくれたのかなあ、と思います。
表情がすごく素敵なので、動画もせひご覧ください〜。あと、英語すごく上手!



「トマシュ・ベルネル インタビュー 2014年7月 オーベルストドルフにて

Q:チェコのトマシュ・ベルネルさんです。トマシュ、まずは引退した後、どんな気持ちですか?

トマシュ:ええと、失礼、僕がまぬけってこと?【←いきなりretiredとretardedをわざと聞き間違える、というお茶目っぷりでスタートです(*´∀`*)】いやいや、自分がまぬけじゃないといいな。
率直に言うと、かなり疲れていたよ。スケートをやめた後はちょっと休息することになるかなと思っていた。ゆっくり睡眠をとったり、自分の好きなペースで活動したりね。でも、実際はそんなことには全然ならなくて、引退直後からスケートを続けていたんだ。ショーにいくつか出たり、大学の課題をやったり、チェコのフィギュア界を立て直すプロジェクトに参加したり…とにかく何かの役に立とうとがんばってるよ。

Q:長くて華やかなキャリアを送ってきましたよね。あなたにとってキャリアのハイライト、一番大切な思い出は何ですか?

トマシュ:一番大切な思い出のひとつは、スケートに復帰して、さいたまワールドに出場したこと。そこでやっと自分で満足いくショートプログラムが滑れたこと。傑出した演技ではなかったけれど、練習でできていたとおりのいい演技ができた。コーチたちの喜ぶ姿が見られてすごくうれしかったし、お客さんもすばらしくて、あの瞬間をマジカルなものにしてくれた。
でも、生涯で一番お気に入りの思い出というなら、ユーロで銀メダルを取ったときだな。大きな大会でメダルを取ったのはあれが初めてだった。前の年は確か10位だったかな。そこから8つも順位を上げてトップグループの仲間入りをし、銀メダルを取った。あれが今までで一番の思い出だよ。

Q:自分で一番気に入っているプログラムは何ですか?

トマシュ:いい質問だね。みんなはきっと、僕がユーロで優勝したときのプログラムだろうって考えるだろうけど、「グリーン・デスティニー(Crouching Tiger)」はそれほど気に入っていなかったんだ。一番好きだったのは、英語でなんてタイトルがついてたっけ? 2007年のワールドで滑ったフリー。「レクイエム・フォー・ドリーム」だったかな。とてもおもしろい、凝ったプログラムで、あの試合のときの僕の感情によく合っていたんだ。僕にとってはとても成功したプログラムで、この先ずっと忘れることはないものと思う。
ショートはローリー・ニコルに初めて振付けてもらったプログラム。スイングで、2008年のSPだったかな。(「ジプシー・スイング」)一番楽しくて、同時に一番キツかったけど、大好きなプログラムだよ。

Q:キャリアの中では苦労された時期、挫折された時期もありましたよね。一番大変だったのはいつでしょうか? それをどのように乗り越えましたか?

トマシュ:とてもいい言い方をしてくれるんですね。キャリアの中に大変だった時期がある、と言ってくれるなんて優しいな。実際は、僕のキャリアはほとんどずっと大変で、ところどころいい時期もあった、というのが事実なんだけど。でもこれはスポーツだからね。みんながみんな、いつもチャンピオンになれるとは限らない。僕もその典型みたいなもので、僕は好調が長続きしないんだ。よくなったと思ったら落ちて、またよくなったと思ったらまた落ちる。でも、もし自分がずっと好調、またはずっと不調だったら学べないようなことを学べたと思うから、両方経験できたのはよかったよ。
今はもう終わったことだけど、以前、僕は何度も死んできたんだ。最初は2008年(の世界選手権)。SPで4位につけて、メダルをねらえたくせに、結局15位まで落ちてしまったとき。それから、バンクーバー五輪があった2010年の五輪イヤーにもう一度死んだ。あれはひどい年だった。
そして、カナダのロンドンでまた死んだ。そう、去年の世界選手権では、やることなすこと何ひとつうまくいかなかった。自分に起こっていたことに対して、「これはフェアじゃない」と感じていたんだ。一生懸命練習してきたし、コーチも全力でやってくれたのに、すべて無駄だったと思ってしまった。でも、それは間違っていたんだ。「まわり対自分」と考えるべきじゃなかった。僕は間違った方に結果を出そうともがいていた。そうではなく、ただフィギュアスケートをするべきだったんだ。他の選手を意識せず、他者と競い合おうとしなければ、フィギュアは美しいスポーツになる。競ってはいけないんだ。自分がやるべきことをやる、自分ができる最上のことをやらなくてはいけない。そのことがわかったのはずいぶん後のことで…もう手遅れだったんだけどね。

Q:手遅れではなかったわ。最高の状態でキャリアを終えたんですから。アスリートとしてのキャリアで学んだことで、今後の人生に生かせる一番大切なことは何ですか?

トマシュ:まずは鍛錬することだね。1年を通して自分を厳しく鍛錬して、毎日投げ出すことなく練習を続け、自分を向上させること。そうしなければ成長は止まってしまうし、その間にほかの選手にどんどん抜かれてしまう。
2番目はあきらめないこと。調子がいいときも悪いときもあきらめちゃいけない。ただ努力を続けること。人生は予測がつかないものだから、次に何が起こるかわからないからね。ページは簡単に入れ替わるもの。数週間後にはトップに立てているかもしれない。それを学んだよ。
そしてもうひとつ学んだのは、友達に感謝すること。友情を大切にしていれば必要なときに助けてもらえる。状況がよくない時にもね。そんな経験を通して、人を見極めるすべを身につけたよ。よく知らない人のことは簡単には判断しないよ。でも今は、ちょっと知り合ったらすぐに判断できるようになった。

Q:今は「アイスドーム」でコーチをされていますね。初めてリンクのボードの向こう側に立つのはどんな気持ちですか?

トマシュ:そう、本格的な合宿のコーチをつとめるのはこれが初めてだ。その前に数日間のセミナーもやったんだけど、こっちは楽だったよ。ただ子供たちのために集中すればよかったから。でも今は3週間の合宿の間、たくさんのことをやり続けなくてはならない。とても疲れるよ。なぜなら僕は、子供たちのためと自分が1日を生き抜くため、どっちのためにどのくらい力を注げばいいのか、そのバランスがわからない人間なんだよ。つい子供たちに全力を注いでしまうから。彼らを励ましたり、モチベを上げてあげたり、疲れちゃった子には喜びを見つけてあげたり。君たちが氷の上にいるのは君たちがスケートが大好きだからだよ、ってことを思い出させてあげたり。今の僕にはとても大変なんだ。でも、この3週間でバランスがわかってくるんだと思う。教えるべきことを教えつつ、自分もダメにならないバランスがね。

Q:じゃあ、このままコーチ業につくこともあるんでしょうか?

トマシュ:どう答えていいのかわからないな。正直に言うと、コーチになるのはちょっぴり怖いんだ。大変な仕事だから。リンクを確保するだけでなく、親御さんだったり子供たちだったり、いろいろな不確定要素がある。結果がどうなるかわからないものに心血を注がなくてはならない仕事だしね。
それに、子供たちってか弱いものだから、責任も生じてくる。技術やジャンプを教えるだけでなく、いい人間になることも教えなくちゃならない。それが一番大事なことだから。単にスリーターンとかロッカーとかブラケットとか、そういう問題じゃないんだ。大変な仕事だよ。僕にそれだけの能力があるかわからない。でもこの夏、それをやってみているんだ。
それと今年はMBA(経営学修士)も取得できる予定。どんな形でもスポーツに関わっていきたいと思っているよ。この世界を去りたいとはまだ思わない。毎日リンクに立つわけではないかもしれないけどね。

Q:では、修士号を取った後は何を?

トマシュ:この間、モナコのF1グランプリでおもしろい人と知り合ったんだ。世界でも有数のスポーツチームやアスリートのマネージメント会社の社長なんだ。彼に電話をかけて、「ちょっとインターンで働かせてください」と言ってもいいかもね。どうなるかな。とにかくどんな形でも絶対にスポーツにかかわっていきたいんだ。

Q:ショーにも出演するんですよね?

トマシュ:うん、じつはけっこうたくさんのショー契約をかかえているんだ。全部話していいのかわらないな。直近のプロジェクトは、チェコでのショーなんだ。テーマはロシアのおとぎ話。「Nu, pogodi!」というロシアの漫画のお話なんだ。僕は登場人物ではなくナレーター役なので、各エピソードをつなぐ役割をつとめることになる。公演は今年の9月から12月まで。それが12月に終わったら、すぐにエフゲニー・プルシェンコのプロジェクトにと取り掛かる。これについてはまだ話していいかわからないから、今は秘密にしておくけど、エフゲニーと仕事できることはすごく楽しみだよ。

Q:今日はどうもありがとう。またあなたの姿を見られることを楽しみにしています。あなたがコーチでも、ショースケーターでも、はたまた会社社長になっても。

トマシュ:社長か、ひょっとするとテクニカル・スペシャリストの道に飛び込んでいるかもしれないよ。どうなるだろうね。僕自身楽しみだし、選択肢はいつもオープンにしておきたいんだ。でも、今後2年は僕の姿をたくさん見られるのは確かだよ。心配しないで。




きゃvネコ トマーシュ! この笑顔、この茶目っ気、このフランクな話し方、そしてときおり見せる暗い内面…これはモテるわ!!

キャリアで最高の思い出のひとつに、あのさいたまワールドのことをあげてくれてます。アップダウンの激しい、苦労の多いキャリアを乗り越えての、あのすばらしいSPだったんですもんね。ううっ(;_;)
子どもたちに指導する大変さを語るトマシュ…誠実で頭がよくて、すごくいいコーチになれそうだけど、繊細すぎる部分もあるのかも。スケーターとしては秋にチェコ・ショー、そしてその後になんと、プル・ショーの計画が!? 
とりあえず「今後2年は僕の姿をたくさん見られるよ。Don't worry!」ってことなので、楽しみにしておきたいと思います^^

JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:ロシア&ヨーロッパ男子 | 12:34 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
コメント
たらさんこんばんわ

 ワールドカップも終わり・・・更新はやーい。ツイッターにタチアナさんのお顔が並んでいましたが。トマシュのさわやかな声を聞きながら読ませていただきました。
 正直言って自分が夢中になってから、トマシュはスルーしちゃう選手でした。ワールドの、彼の笑顔に会えてよかった。TOIも盛り上げてくれましたよね!

 いくつか心に残った言葉がありますが
>調子がいいときも悪いときもあきらめちゃいけない。ただ努力を続けること。人生は予測がつかないものだから、次に何が起こるかわからないからね

 これはずしんときました。心なしか、インタビューしながらタチアナさんも涙声になっていたような。
 トマシュの幸せなセカンドキャリアを祈ります。そして、プル・ショーの企画・・・ゴクリ、ですね。

素敵な日本語に訳してくださってありがとうございました。
 
 

 


| よのにょ | 2014/07/14 8:46 PM |
>よのにょさん、コメントありがとうございます。
はは、W杯終わったとたん更新とか…わかりやすすぎますね(^_^;)
トマシュはここのところ「死んで」ましたもんねぇ。TOIでのトマシュのお客さん煽りはすごかったですよ!パンダライオンの方たちとも仲良しになったみたいだし、人と心を通わせるのがうまい人なんだろうなあと思います。
プルショー、すごいことになりそうで楽しみ!ただ時期的に現役選手は出られないでしょうね…
| たら | 2014/07/15 10:29 AM |
いつも楽しく拝見してます。

トマシュの人柄が伝わるとても素敵なインタビューに涙ぐんでしまいました(´Д`。)

正直、さいたまワールドまであまり注目していませんでしたが、あの笑顔を見て大好きになりました。

実は先月の別府アイスショー前日にあった、子どもスケート教室に参加したのですが、トマシュが誰よりも熱心に子供たちに教えていたんですよ!!ひょうきんに笑わせながらやるのかと思いきや・・・真剣な眼差しにびっくり!
初心者、中級、上級のうち中級の子ども達を担当していたのですが、わざわざ通訳をを介しながらステップを踏んで分かりやすく教えていて、周りでは「トマシュ、一番良いコーチになりそうだねー」って声が上がってました。(ちなみに、ハビが一番どうしていいか分からないって感じでうろうろしてました(笑)

このインタビューで、彼の子どもに対する真摯な思いが分かり、あの日の彼の姿とつながりました。
本当にありがとうございます!!
| あき | 2014/07/22 11:43 AM |
>あきさん、コメントありがとうございます。ご返事遅くなりまして申し訳ありません。

なんとー!別府のスケート教室に参加されていたとは!
やっぱりトマシュはいいコーチっぷりを発揮していたんですね。ハビがうろうろ、というエピソードも微笑ましいです。ハビ自身は引退後はコーチになりたいそうですが、トマシュに比べたらまだまだ若造ってことでしょうか!?(笑)
余談ですけど、この時の羽生くんの挨拶もすばらしかったそうで…。あきさんのお子さん、本当に貴重な経験をされましたね〜。
とてもいいお話、どうもありがとうございました!
| たら | 2014/07/24 12:51 AM |
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