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ハン・ヤン ソチ五輪フリー後インタビュー 【中国のTV番組より】
自分でもあきれるほど更新サボってしまいました(泣) いや、けっしてサボってばっかりだったわけではなく、途中まで書いたのにアップできないまま時間がたち結局ボツにしてしまった記事も多々あり…はい、言い訳ですね。その間、訪れてくださった皆様、申し訳ありませんでしたm(__)m

さて、復帰第1弾はハンヤン!です。ソチ五輪の男子フリー翌日に中国のCCTV(中国中央電視台)で放送されたインタビュー番組に、中国のファンの方が英訳をつけてくださいましたので、ありがたく訳させていただきたいと思います。
ハンヤンのインタビューと言っても、話しているのはほとんどコーチのジアさんと司会者なんですが…。ハンヤンくん、自撮り写真では雄弁なのにリアルでは口下手ですね〜(*´∀`*)

こちらがその動画。最初に30秒ほど広告が入ります。(左上に貼ってあるのはハンヤンが愛する猫の『美女ちゃん』ですね)



司会者:ソチから「冬季五輪Fengyn Meeting」(←番組名でしょうか?)へようこそ。今日はハン・ヤン選手と彼のコーチのシューグァン・ジアさんをお招きしています。ようこそ!
私たちはソチ五輪で、中国ナンバー1のフィギュア選手を目撃しただけでなく、大きな躍進を目にしました。ジア・コーチ、ソチでの試合をすべて終えた今、昨日のハン・ヤン選手の演技をどう思いますか? 私は大躍進という言葉を使いましたが、あなたのお考えは?

ジアコーチ:自分の力を示せたと思います。ハンは今まで長いこと努力してきましたが、今回の大会でその努力が報われました。また、この五輪をきっかけに多くの人に名前を知られることになったので、これは彼のキャリアにおいて新しい始まりになるでしょう。将来いろんな面で役立つと思います。

ハン・ヤン:僕は(この五輪で)順位とか、大躍進しようとか、特に目標は決めていませんでした。とにかくベストを尽くしたいと思ってました。本当ですよ。本当にそれしか思っていなかったんです。(笑)

司会:コーチとしてはハン選手のために綿密に計画を練っていたんでしょうね? この五輪で何を目標としてたんですか?

ジア:今から約1年前には、私たちはもう冬季五輪に目標を定めていました。五輪をねらえる選手は2人いて、私たちは精一杯努力してそれをつかもうと決意しました。今回、五輪を終えて思うのは、五輪の出場枠を獲得した後にもっと体系的な練習ができていたら、ここでもっといい演技ができていただろう、ということです。それこそ大躍進できたかもしれないと。ハンは中国男子の冬季五輪史上、最高の順位につけましたが、私は100%満足はしていません。演技の後、私は彼に言いました。「あなたが世界ジュニアで優勝した時に比べたら、私はそんなにうれしくないわよ」と。そう、私たちはちょっぴりがっかりしていたんです。

司会:ええ、私は素人ですが、あなたがたが失望されていたことはわかりました。ハン選手、一番がっかりしたのはどういう点ですか?

ハン:ソチ入りする前、僕はベストの状態ではなかったんです。調整があまりうまくいっていませんでした。

司会:ソチの前というと、具体的にはいつごろ?

ハン:ええと、1か月前ぐらいですね。五輪のことを考えすぎたのかもしれません。もっといい演技がしたかったです。



司会:ジアコーチ、彼は反抗したりするんですか?

ジア:(笑)ええ、時々は。

司会:反抗する時、彼はどうなるんでしょう? 言いつけどおり練習しないとか? それとも機嫌が悪くなるとか?

ジア:彼はちょっぴり感情が不安定になっていました。

司会:私にはおだやかで物静かな若者に見えますが? 感情が不安定になるとどうなるんでしょうか?

ジア:彼にはちょっと攻撃的なところがあるんです。ときどき、まるで「氷上のチベット犬」みたいになることがあります。感情を吐き出しているときの彼は誰にも止められないんです。感情的になってしまって。

司会:感情を他人に向けて吐き出すんですか? それとも自分に対して?

ジア:彼自身に向けてです。調子が出ないとき、彼は自分自身にとても厳しくなります。そして、それがすべて表情でわかってしまうんです。

司会:全部顔に出てしまうんですね?

ジア:そう、すべてが一気に出ちゃうんですよ。(笑。ハンヤンも笑う)

司会:先ほど1か月前にそれが起きたと言いましたが、ジアコーチは心配だったのでは?

ジア:もちろんです。私もとても不安でした。できることはすべて試しましたし、ハンを助けるために何をすればいいのか友人たちに聞いたりもしました。その後、精神分析医に診てもらったところ、競技不安障害(competitive anxiety disorder)かもしれないと言われました。でも、彼にそんな話ばかりしているわけにはいきません。もっと精神的に傷つく恐れがあるからです。だから、私には彼を励ますことしかできませんでした。その頃はきつい状況でしたね。

ハン:今そのことを考えると、時間がたつのは早いなあと思います。でも、その当時は拷問のようでした。

司会:ソチに来て、少しはよくなったんですか?

ジア:ええ、ソチ入り後、状況は改善しました。まわりにいる他の選手たちに刺激を受けて、彼も少しずつ試合モードに適応していきました。私たちもソチに来て以降は安心しました。
 
司会:まずは団体戦に出場しましたね。五輪で演技するというのは、今までの経験とはずいぶん違っていたでしょうね? これまで世界選手権にも出ていなかったのですから。

ハン:全選手が緊張し、エネルギーに満ちていたという点では、ふだんの試合とは違いましたね。でも僕はすべての試合を同じようにとらえているんです。


団体戦の中国チーム。『チームチャイナ』ではなく『チームみんな』と書いたバナーをふっていたんですねー。

司会:団体戦は個人戦のいいウォームアップになったかもしれませが、トップ選手がみんな団体戦に出ていたわけではなかったですよね。個人戦のSPでは、自分はひとりで戦っているんだと痛感したのではないですか? 中国男子は1枠でしたから。SP後のインタビューではホッとしたような表情に見えました。そして、とても的確な言葉を述べていましたね。

【ハン・ヤンSP後インタビュー】今日は団体戦のときより緊張していました。今日は個人戦なので、チームメートがいなくて、たったひとりだったからだと思います。うーん、ベストの状態ではなかったですね。そして演技的にも、練習でできていたものとは程遠い演技になってしまいました。この数日間、練習では全然ミスをしていなかったのに、試合ではミスしてしまいました。たぶん考えすぎちゃったのかな。それが今日うまくいかなった原因だと思います。

司会:でも、ジャッジには評価され、いい点をもらいましたね。このことについてコメントはありますか、ジアコーチ?

ジア:ハンは、スケーティングスキルからジャンプ、スピンまで、オールラウンドな選手です。だから、ジャッジからすぐにいい評価を受けるようになりました。ジュニアGPに初出場したとき、多くのジャッジから言われたんです。この中国の男子はとても才能があり、将来性豊かだと。そのときから、私たちはより高いレベルを目指すようになりました。

司会:ライバルが同じリンクで滑っているとき、自分がジャッジから高評価を受けているというのは励みになるでしょうね? SPを終えて、3位から8位まではわずか1.3点差でした。可能性はすごくあったわけですよね? SP後、そのことを考えすぎた面はありましたか?

ハン:いいえ、フリーでは特に目標は設定していませんでしたから。SPでミスを2つしてしまったことにがっかりしていました。あのミスさえなければ、もしかして3位になれたかもしれなかったから。自分のベストな演技ができなかったことで失望していました。

ジア:SPでせっかくのチャンスにジャンプのミスが出たのは残念でした。彼の前に滑った選手たちは完璧ではなかったから、チャンスは十分あったのです。ハンはいつもフリーよりSPのほうが強いのですが、そのSPで2つもミスをしてしまいました。演技的にはよかったんですけどね。それが五輪です。もしチャンスを逃してしまったら、次の機会まで待たなくてはならないのです。



司会:4年後はピョンチャンで五輪が開かれます。韓国は開催に全力をあげてくるでしょう。今後の4年間を考えると、ハン選手にはどんな強みがあり、どんなところを伸ばしていけるでしょうか?

ハン:僕の強みはジャッジにいい評価をもらえているところだと思います。そしてもちろん、ジャンプの質のよさですね。

司会:試合について話していきましょう。そうしないと、あなたはもっと緊張してしまいそうだから(笑)。今度はフリーを振り返ります。私の同僚たちが言っていたんですが、もう少しリラックスしたらもっとずっといい演技ができたのではないかと。

ハン:そうですね。それはたぶん、僕がまだ曲を把握しきれていないせいだと思います。(フリーの曲は)入り組んだ複雑な音楽なんです。

ジア:残忍な人食い鬼と、パートナーとダンスを踊ろうとしているタキシードを着た紳士とが、交互に入れ替わるプログラムです。プログラムを成功させるには、技術的なエレメンツをこなすだけでなく、自分の演技を観客やジャッジに投げかけ、伝えていくことが必要です。

司会:お客さんはあなたが描き出すキャラクターを楽しみにしていましたよね。氷上で描かれたキャラクターはもはやハン・ヤンでなく、あなたが伝えようとしていた人物です。あなたは何を描こうとしていたんでしょうか?

ハン:統合失調症的な人物です(笑)。あるときは人食い鬼、別のときには紳士に変身するんです。

司会:フリーの後、あなたの演技をほめている人たちがいましたよ。17歳にしてはすばらしい実績だと。僕らも嬉しかったですよ。でも、フィギュアには芸術的な側面があって、それはおそらく年齢と経験により成長していくんでしょうね。そのためのアドバイスをたくさん耳にしましたが、その中には「早くガールフレンドを見つけてほしい」というのもありました(笑)。ジアコーチ、この点について彼には指導が必要でしょうか?

ジア:いいえ、おそらく必要ないでしょう。大人になるにつれて、何をどうすればいいか自分でわかっていくと思います。それに、何かが起こるときには起こるのですから(笑)。

司会:もうすでに起こったんですか?

ジア:(ハンヤンが口を開こうとしたのをさえぎって)いいえ、ないですよ(笑)。

ハン:ないです、ないです(笑)。[←補足ですが、彼にはすでにカワイイ恋人がいますw]

司会:確かに、成長するにつれて、彼はこの競技への理解を深めていくんでしょうね。音楽の細部までもわかるようになる。

ハン:はい、年をとるにつれて、心は成熟していきます。

司会:世界ジュニア優勝はすばらしいステップでしたね。輝かしい経歴になった。羽生結弦も2010年に世界ジュニアチャンピオンになりましたね。わずか17歳で元世界ジュニアチャンピオンということは、少々大げさに言えば、あなたにはさらに17年の前途があることになります。あなたの夢は何でしょう?

ハン:五輪で自分の力を証明することです。僕はこの競技に合った身体的な強さがあるし、自分に備わった才能をムダにしたくないですね(笑)。

司会:ほお、自信があるんですね。それに身体的にも強い。アジアの選手にはどんな利点があるんでしょうか?

ハン:バランスのよさでしょうか。

司会:あなたがおばさんと呼んでいるルー・チェン(陳露)さんが、こんなことを言っていましたよ。ハン・ヤンにはすばらしいスピードがあり、これが彼の技術の高さを支えていると。スピートがあることは重要なアドバンテージなんですか?

ジア:もちろんです。フィギュアスケートはスピードがなくては美しいものにはなりません。それに加えて、ハンにはすばらしいバランス感覚と突然放出されるエネルギーがあります。ジャンプを習うときも、彼はすばやく習得して、すべてをすばらしい質で跳ぶことができるんです。これがハンの強みです。



司会:パトリック・チャンと羽生結弦が戦っているのを見ているとき、あなたはどちらを応援していましたか?

ハン:ええと、パトリック・チャンです(笑)。

司会:フリーでのチャンのミスをどう思いますか?

ハン:彼はとても強い選手で、間違いなく優勝できる力を持っていました。おそらく勝ちを考えすぎてしまったのではないでしょうか。それがあのパーフェクトには遠い演技になってしまったのだと思います。

司会:彼は考えすぎたとあなたにはわかるんですか? 微妙なものですね。

ハン:ええ、僕には少しわかる気がします。

司会:羽生結弦についてはどう思いますか?

ハン:彼にはとても勢いがあります。そして、技術的に能力の高い選手です。

司会:たぶん今後10年、羽生はあなたのライバルになるでしょうね。アジアでも、世界の場でも。いつか彼に勝てるという自信はありますか?

ハン:毎日の練習スケジュールを誠実にこなして、少しずつ努力していけば、いつか彼と勝負できるぐらい強くなれると信じています。

司会:この五輪はハン選手の成人式のようなものだったのかもしれませんね。ジアコーチ、彼が成長し続けるために、何か新しい道やチャンスを彼に与えてあげたほうがいいのでしょうか? 今後ハン選手には何が一番必要だと思いますか?

ジア:彼に一番必要なのは、この競技を理解することだと思います。心と頭の中で、今までは違う新しい理解をすること。つまり、フィギュアスケートとはいったい何かということや、トップに登り卓越したスケーターになるためには何を改善していけばいいのか理解すること。それさえ理解できたら、彼はトップ選手になれる。すべてがうまくいくと思います。



きゃvネコ ジアコーチ、すてきな人ですねぇ! ハンヤンってキスクラでいつも母親のようにコーチに甘えまくっていますよね。とてもしっかりした考えを持っている方のようなので、今後4年後の金メダル候補” ハンヤンをどう伸ばしていくのか、すごく楽しみです!

JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:アジア(日本以外)男子&女子 | 13:55 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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