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倒すべき選手は羽生…なのか!? Icenetwork記事
ご無沙汰してました。五輪が始まってから競技を追うので精いっぱいで、まっっったく更新できずにいました。情けなや…。
さて、ソチでは公式練習が日々おこなわれていますが、練習の回を重ねるごとに、羽生くんへの注目度がなんだかものすごいことになっているみたいなんです。
今夜の男子SPを前に、Icenetworkにこんな記事がアップされていました。ちょっと時間に追われてまして、ざっと訳ではありますが!

元記事はこちら→Consensus in Sochi: Hanyu is the man to beat Posted 2/12/14 by Lynn Rutherford



「ソチでの共通認識:優勝候補は羽生だ」
(*元のタイトルの"the man to beat"は、直訳すると「倒すべき相手」つまり、他選手から見てライバル選手の筆頭、ということになります)

ソチで男子の練習を見ているほとんどすべての人間が今、19歳の日本チャンピオン、羽生結弦の噂をしている。羽生はものすごい勢いで4Tと4Sを跳びまくっているのだ。

エルビス・ストイコは、4回転をプログラムでコンスタントに跳び始めた最初の選手だが、彼も驚いているようだ。
「彼はアツいよ(He's on fire)」3度カナダ王者になったストイコは言った。「彼のジャンプには信じられないほどの勢いがあるんだ」

エバン・ライサチェクは男子の練習をほとんどすべて見てきたが、金メダル候補は羽生だという。
「彼は確実にねらえる位置にいるね」2010年バンクーバー五輪金メダリストのライサチェクは、テレビ番組『TODAY show』の解説者の仕事のためもあって、選手たちの偵察をしている。「あのすばらしかったSP以降、彼は優勢になってるよ」

先週、「ゆづ」は自分の存在を強く明確にアピールした。団体戦の男子SPで97.98というスコアを出し、世界選手権3連覇中のパトリック・チャンに8点以上もの差をつけて楽勝したのだ。羽生は12月のGPFでもチャンを下している。

「僕らはシーズンを追うごとに(チャンとの)差を狭めているよ」トロントで羽生とヨーロッパ選手権2連覇のハビエル・フェルナンデスのコーチをしているブライアン・オーサーはそう話す。「差はどんどん小さくなっている。GOEとPCSの両面でね。以前はPCSの各項目でパトリックと1.5点の差があったけど、今はずっと近づいてきているよ」

羽生の練習のたびに、日本のマスコミの大群が押し寄せているが、火曜日の練習の後、羽生はそんな記者たちの前に立った。彼は氷上での態度と同じようにリラックスし、自信に満ちた様子で記者に対応していた。
「どの色のメダルかなんて、全然考えてないです」と彼は言った。「ただすべての練習にものすごく集中して、自分にできることを全部やろうとしているだけです」
オリンピックということで緊張はあるか?と聞かれると、彼は明らかに驚いた様子を見せた。
「Nervous? I don't feel nervous(緊張? いえ、緊張は感じてないです)」彼は英語でそう答えてから、あとは通訳を通して話した。「ここソチでは、ただ一生懸命練習しています。悪い方向に感じることは何ひとつないですね」

日本男子はこれまで五輪金メダルを取ったことがない。2010年に高橋大輔が銅メダルを取ったのが最高だ。オーサーによると、羽生はここ6か月の間に、日本のマスコミとファンから寄せられる期待に耐えられるだけの成熟を身につけたという。
「(12月に埼玉で開催された)全日本選手権のときは、マスコミがすさまじくてね。大輔にはファンからのものすごい応援があるんだ。彼とファンの間には歴史があるからね。フィギュアがあれほど人気を博しているのは、彼と(浅田)真央のおかげなんだ。今はゆづのファンも増えてきたと思うけどね」
「そのとき、ゆづにこう言ったんだ。“これほど熾烈なプレッシャーに対処できたら、オリンピックは楽だと思うよ”って」
羽生は全日本でSPとフリー両方でトップとなり、2位に10点以上の差をつけて優勝した。膝の怪我に苦しんでいた高橋は5位だった。

羽生は練習でちょっと飛ばしすぎているのではないか?と聞かれると、オーサーはきっぱりと「ノー」と答えた。
「話題にならないよりはなったほうがいいしね。ゆづにはこの練習が必要なんだ。(エレメンツを)安定させているほうが彼にはいい状態なんだよ」

偏見のない立場であるトム・ザカライセック(マックス・アーロン、レイチェル・フラット、ライアン・ブラッドレー、ジェレミー・アボットらのコーチを務めてきた)も、オーサーの意見に賛成だ。
「ゆづるはこれまでの練習すべてで落ち着き払っている様子だ」ザカライセックは、イタリアのパーキンソン選手のコーチチームの一員として、ソチに来ている。「(昨年の)世界選手権で4位になったことで、がんばらなくてはというモチベーションになったようだ。いい意味でね」
スポーツ科学の修士号をもつザカライセックは、神経線維と情報伝達の話を持ち出して、繰り返し練習することがいかに跳躍と回転を速めるのかを語りだした。
「彼はミエリン(中枢神経の外がわを覆っている物質…らしいのですが、このへん超あいまいです。すみません汗)経路を強く刺激し続けている状態なんだ。彼の4回転は電光石火の早さだ。もちろん重要なのは、それをプレッシャーの中でやっていることだ」
ザカライセックは「時代区分」(時宜に応じてトレーニングの密度を変える手法)理論の賛同者でもあるが、羽生は理想的なピーキングをしているのではないかと見ている。
「ピークから落ちるのが早すぎたり、その落ちる幅が大きすぎる選手は、一般的にここぞというパフォーマンスができないんだ。ゆづるは若く、調子を上げて自信をつけてきている。もっとずっと年長のプルシェンコにような人間になると、調子を下げても本番でいい演技ができるんだけどね」

羽生が言うには、12月の時点よりもさらにジャンプが楽に跳べるようになったという。理由はわからないらしい。
「ただただ練習しているだけなんです」と彼は言う。「ソチにいる今でも、練習はすごく一生懸命やってます。もっとよくなると思っているから。ピークはフリーに持っていきたいと思っています」

男子のSPは木曜日におこなわれる。まずはそこが勝負だ。試合のときはいつもそうだが、羽生はソーシャルメディアで友達と一切連絡を取っていない。団体戦で日本は5位に終わったが、参加できて楽しかったという。プルシェンコと競うのはちょっぴりスターにあこがれる気分だったらしい。
「彼のことはずっと前から尊敬してきましたから。彼は僕のアイドルなんです。同じリンクで一緒に戦えてすごくうれしい。僕もプルシェンコみたいにふるまったり演技したりしたいです」

この話をオーサーにすると、彼はちょっと顔をしかめた。
「本当かい? そんな話は知らなかったな。団体戦ではプルシェンコにはとてもびっくりさせられたよ。彼は僕が予想していなかったようなことをやってのけた。だって僕が現役時代、彼はもう生きていたんだよ。ショーで共演したこともあるんだから」
「でも、きっとゆづは、彼みたいなスーパースターになりたいっていう意味で言ったんだと思うな」


JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:羽生結弦 | 07:28 | comments(8) | trackbacks(0) | - | - |
コメント
たらさん、こんにちは!
連日寝不足の中、翻訳してくださりありがとうございます!

断片的には、ツイッターで読むことができたのですが、こうして訳していただけると、全体的な流れというか文脈が分かって、とてもありがたいです。

五輪初戦だった団体戦であれだけしっかり仕事をした羽生君、恐るべき強心臓!と思いました。その時、(ロンドンではなく)10代で臨んだ北京五輪で、「緊張がどんなものか知らない」的発言をして、飄々と銀メダルを獲ってしまった体操の内村君を思い出しました。(体操のことはよく分からないので、内村君の言葉を額面どおりに受け取ってるだけですけど…)

羽生君は、内村君のような宇宙人?というより、冷静に、クレバーに状況をコントロールしようと努力しているようにも思えます。団体戦で俄然注目が上がっているけど、ペースを乱さずに本番に臨めるといいなあ…。
昨年のワールドでの姿も記憶に新しいので、「とにかく今回は万全の状態で持てる力を全て発揮できますように!」とドキドキハラハラしています。

他にも、オーサーさん、プルシェンコに言及されるの面白くないのかな?とか、ザカライセックコーチって科学者!?とか、とても面白い内容ですね。

いよいよ、今夜は男子SP!もう正直仕事が手につきません(笑)。明日の今頃は笑っていられるといいなあ!
| ゆき | 2014/02/13 12:55 PM |
とても面白い記事ですね!!たらさん、なんか、寝てなくないですか?という私も、要は、コマギレにしか寝てないのに、どうやら、いつネットに繋いでも、たらさんのリアルタイムの呟きに出会うという・・・。私はもうへとへとですが、この記事を訳してもらえて、とても嬉しいです。特に、最後のプルに対するゆづの言葉にブライアンが顔をしかめたという件。
私のブログでもご紹介させてくださいね!
| まさ@おかん | 2014/02/13 2:16 PM |
たらさんこんにちわ。
やっぱりPCの前に座って読むのが落ち着きます。

翻訳ありがとうございました。
 以前翻訳してくださったオーサーの言葉、アレやこれやを思い出すと、生徒のことを考え生徒を守るぶれない態度に感動すら覚えます。
 
 プル様についての羽生君の言葉についてのコメントが興味深いです。団体戦の時前のめりになってじいいいっと見つめていた羽生くん。どこかで「6分間練習や態度から学びたい」と言っているのを読んで、「おいっ、イマから新しいことを始めるのか?」と心配になったのですが、大丈夫そうですねw

 私はショート1位じゃなくてもいいと思ってます(きりっ)が、終わった後の羽生くんの声も聞こえるような気がします「凄く気持ちよかったです!」って。
| よのにょ | 2014/02/13 4:11 PM |
たらさん、お忙しいのに記事の翻訳、ありがとうございます。
日本語の記事も追い切れず、アップアップしていますので、こういう素敵記事を読めて嬉しいです。
「緊張はしていない」「練習は一生懸命している」…この言葉、HPの平野くんの言葉に通じます。
練習している自分を信じて、場を楽しんで滑ってほしいと願っています。
…とはいえ、こちらはジャンプの調子に一喜一憂してるんですけどね〜。
あと少しでSP始まりますね!ドキドキです!!
| タケ | 2014/02/13 8:58 PM |
>ゆきさん、コメントありがとうございます。

団体戦の羽生くんのメンタルはものすごいものがありましたよね!
でも、確かに内村くんのような「宇宙人」タイプではない気がしますね。

>冷静に、クレバーに状況をコントロールしようと努力しているようにも思えます。

私も、今回はソチの空港に着いたときから、そんな印象を持ってます。とてもいい精神状態でのぞめているんじゃないかなあと。
あと、今までは大きな大会は怪我をかかえながら、ということが多かったけれど、今回は万全の状態みたいなので、どんな試合を見せてくれるのかすごく楽しみです!
…ザカライセックさん、何言ってるのかわかんないですよね(^_^;)
| たら | 2014/02/14 2:21 AM |
>まさ@おかんさん、コメントありがとうございます。

え、私そんなにツイッターにいましたっけ?(^_^;) じつはちょっと仕事がたてこんでしまい、生活時間がめちゃくちゃになっておりまして…。妙な時間に起きてることは多いかも(^_^;)
ご紹介、光栄です。どうもありがとうございます^^
| たら | 2014/02/14 2:21 AM |
>よのにょさん、コメントありがとうございます。

ほんと、教え子に対するオーサーの考え方は一貫してますよねぇ。すばらしいママ(?)っぷり!
じつは今、SPの真っ最中なんですが、プル様、棄権してしまいましたね。団体戦SPが2人の唯一の対戦になってしまいました。残念です…。

>終わった後の羽生くんの声も聞こえるような気がします「凄く気持ちよかったです!」って。

↑おおっ予知能力!? 当たりますように!
| たら | 2014/02/14 2:22 AM |
>タケさん、コメントありがとうございます。

オリンピック始まってから情報量が多すぎですよね! スケオタには情報処理能力が求められますよね。私にはとうていムリ…(^_^;)
確かに平野くんをほうふつはい、私もいちいち一喜一憂しないようにがんばらなくては。
もうすぐ出番ですね! 羽生くんも、大ちゃんも、まっちーも、みんな力を出し切れますように!!
| たら | 2014/02/14 2:23 AM |
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