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アシュリー・ワグナー、4位からソチ代表に選出。USA TODAY記事

ドラマでいっぱいの全米選手権が終わりましたね。
はあー…。
今季の全日本ほど涙々…な大会はないと思ってたんですけどね。全米もうれしい涙と悲しい涙がいっぱいの大会になりましたね。
アメリカの大衆紙「USA TODAY」のクリスティン・ブレナンという記者が、このドラマいっぱいだった全米のいろんなシーンを記事にしていますので、少しずつ訳してみたいと思います。
今日は絶望の涙から一転、ソチ代表に選ばれたアシュリーについての記事です。



元記事はこちら→Ashley Wagner faces the music about expectations by Christine Brennan, USA TODAY Sports 11:33 p.m. EST January 12, 2014
 

土曜の夜、アシュリー・ワグナーがどれほどひどい演技をしたか、そしてどれほど幸運にもアメリカのソチ五輪代表に選ばれたのか、最もよくわかっている人間がいるとすれば、それはアシュリー・ワグナーだ。
「私は心の準備はできていました。きっとみんなに、“なぜあなたが代表になったの? いったいどんな理由で? 理解できない。あなたはここにいる資格はない”と言われるだろうと思っていたんです」

4位に終わりながら、ソチ代表の3人のうちの1人に選ばれた日曜日、アシュリーはそう言った。
「それを受け止める準備はできていたんです。でも、私はこんなふうに言う準備もできていました。“よし、一番つらい部分は終わった。私は代表になれたんだから、いつまでもあの演技のことでくよくよしていてもしょうがない。そんなことをしても自分にとって何の役にも立たないのだから。強くたくましい1人のオリンピック選手になれるように、自分を駆り立てていかなくては”と」

この2年間、アメリカ女子選手で最も華やかな経歴と豊かな経験を積んできた22歳のワグナーは、ニュースメディアの記者たちを相手に、50分近くにおよぶ会見に応じた。何ひとつ言い訳せず、すべてを説明し、“リンクで結果を出せなかった弱虫の意気地なし”という非難を受け止め続けた。
「私はみんなが見ている場で強い姿を見せることができませんでした。みんなが見ている前でしっかり強い姿を見せることができる人が、スケートでは必要とされているのに」

全米2連覇中だったワグナーにとって、これは以前も経験した道だ。昨年の全米のフリーでも、彼女は今年と同じじように2回転倒した。しかし、そこから立ち直って、2013年世界選手権では堂々の5位入賞を果たした。
「そういうパターンができちゃってるのかもしれませんね」ワグナーは笑いながら言った。「今年も去年と似たパターンになってくれたらと思います。今回は自分の中の一番悪い部分が出てしまいました。この全米はすごく重要な大会だったため、神経がすり減ってしまっていたんです」

オリンピックへの出場をつかむことは、オリンピックで競うことよりも大変なのだと、彼女は感じたのだという。同じことを過去にも多くの選手が口にしている。
「全米選手権は他の試合とはまったく別物なんです」と彼女は言った。「ソチに行けるのは、本当におまけみたいなものです」

フリーで何が問題だったのか、ソチまでの3週間半の間に分析するつもりだと、ワグナーは語った。フリー演技中は足がひもでつながれたような感覚になり、ジャンプが重く感じていたという。
「ちょっと自分で考えて、いろいろ変えていかなくてはと思っています。細かいところで」



アシュリーほど率直でさっぱりとした性格のアスリートはそういない。以前、ロシアの反同性愛法に抗議する発言をしたこと、また五輪の広報活動に参加したことなどが、この全米選手権の前に重荷になっていたかどうか聞かれると、彼女はひるむことなく答えた。
「全然そんなことはないです。すべてよく考えてから引き受けたことですから。ただし、反同性愛法については例外でした。あの場合はよく考えるまでもなく、ただ思ったことを口にすればよかったので」

この全米選手権の期間中、練習を終えてリンクサイドに引き上げてきた彼女に、レインボーフラッグ(ゲイの権利を主張するシンボルとして使われる7色の旗)を持った人々が近づいてきたことがあった。
「たくさんの人が私にありがとうと言いに来たんです。LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)のコミュニティーの人たちから応援してもらえて、すごくうれしいです。でも、私が何か特別なことをやったわけでもないんですけどね。ただ思ったことを言っただけだったんですが、それが大切なことだったみたいです。でも、その人たちの応援がとにかく熱心だったし、発言してくれて誇りに思いますなんて言われて、私はよけいに(スケーターとしての)原点を見失わないようにしなきゃと思ったんです。それが私のなりたい姿ですから」

ソチのアメリカ代表としてのワグナーの価値は、世界で経験を多く積んでいるからだけではない。自己中心的になりがちなフィギュアスケートという競技で、リーダーにふさわしい資質のせいでもある。特に、今度の五輪では初めて団体戦(2月6日から開催)が行われる。

女子フリーの日、ワグナーがリンクに出たのは、ちょうどクリスティーナ・ガオがミスの多い演技を終えたところだった。ワグナーは向きを変えて近づいていくと、クリスティーナをハグした。私は26年間フィギュアの取材をしてきたが、人生で最も大切な演技の前にあんなことをした選手を今まで見たことがない。「あの瞬間、彼女は私の友達でしたから」とワグナーは言った。

4位に終わったあとの表彰式で、ワグナーはまた同じことをした。自分を打ち負かした3人の若いライバルたちの前で足を止め、全員と数秒間ずつ言葉をかわしたのだ。彼女にとっては悔しい瞬間だったはずだが、最も長い時間をかけて言葉をかけたのは、彼女にかわってナショナル・チャンピオンになったグレイシー・ゴールドに対してだった。
「おめでとう。今夜のスターはあなただったわ」
と彼女は言った。

間違いなくワグナーはオリンピック選手だ。その役割のために生まれてきた人だと思う。


 ブレナン記者がアシュリー選出の理由を説明しています。きっと「4位だったのになんで選ばれたの?」という声も多いんでしょうね。アメリカの選考基準は全米だけでなく、彼女は基準からも実績からも代表にふさわしい。アメリカの連盟はまったく正しい決断をした、と言っています。記者会見にのぞむ素顔のアシュリーがめちゃくちゃ美しいです…。

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カテゴリ:北米女子 | 19:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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