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ロシアの反同性愛法が外国人にも…。ソチ五輪への影響は!?
2014年ソチ・オリンピックが開催されるロシアから、ちょっと気になるニュースが入ってきました。国内外の反対を押し切ってプーチン大統領が成立させた「反同性愛法」が、ロシアを訪れる外国人にも適用されることになったというのです…。

旅行サイトHuffPost Travelに7月11日付で掲載された、こちらの記事です。
Russia's Anti-Gay Law Will Impact Foreign Tourists, Possible Olympic Athletes



ロシアの「反同性愛法」、外国人観光客やオリンピック候補選手にまで影響

LGBT、つまりレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、そしてトランスジェンダー(性同一性障害やニューハーフなど)でロシアを訪れたいと考えている観光客にとっては、悪いニュースだ。ロシア国民に適用されている「同性愛プロパガンダ禁止法」の罰金や刑罰が、このほど外国人観光客にも適用されることになったからだ。

旅行サイト「Skift」の記事によると、6月30日にロシアのプーチン大統領の署名によって成立したこの新しい法律は、ロシア政府がゲイの(またはゲイ推進派の)外国人を逮捕し、最高14日間拘束した上で、ロシアから国外退去させることができる条項を含んでいる。

何をもって「ゲイ推進派」と見なすかについては、この法律の規定はあいまいだ。だが、カナダのサイト「Travel and Escape」は、同性愛を肯定するスピーチをおこなうこと、レインボーフラッグ(LGBTの社会運動の象徴として使われる7色の旗)をふること、同性のパートナー同士で手をつなぐことも禁止行為になるだろうとしている。

この動きが特に重要視されるのは、ロシアが今、2014年ソチ冬季五輪の開催にむけてギアを上げつつあるからだ。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」のLGBT権利プログラムで活動する人権派弁護士ボリス・ディトリヒは、国際オリンピック委員会(IOC)のChristophe De Kepper理事に宛てた手紙の中で、次のように述べて、この法律を厳しく非難した。
「ヒューマン・ライツ・ウォッチの昔からの考え方からすると、差別や人権侵害が存在する場所でオリンピックを成功させることは不可能である。…この法律ではおそらく自分の性的指向を公の場で語ることさえも違法行為となり、これに違反したアスリートを含む外国人たちは、罰金、最高15日間の拘束、国外退去となる危険がある」
ディトリヒはさらに、「IOCが、オリンピックを開催する国々に対して人権の基準となる永続的なしくみを構築し、開催準備中および期間中の人権状況を監視する」よう求めている。

先月IOCは、ロシア政府の決定に反して、ソチ五輪の期間中にLGBTのアスリートを支援することを明言した。IOCは、LGBTのニュースサイト「Gay Star News」に対して、次のような声明を発表した。
「IOCは、五輪参加者が差別を受けぬよう徹底して関与していくことをあらためて表明したい。IOCは開かれた組織であり、どんな指向をもつアスリートであってもオリンピックに歓迎する」

この1年間、マドンナやレディガガをはじめとする多くの著名人が、窮地に立たされたロシアのLGBTコミュニティーへの賛同を表明して、議論を巻き起こしてきた。今月始めには、オスカー女優のティルダ・スウィントンがモスクワのクレムリンと聖ワシリイ大聖堂の前でレインボーフラッグをかかげた写真が、世界中のツイッターやFacebookなどのソーシャルメディアを駆け巡ったこともあった。



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この記事の下には、自らLGBTであることを公表している世界のアスリート30名が紹介されているんですが、その中の1人にジョニー・ウィアー選手も含まれています。

そのジョニーが、ツイッターでこんなつぶやきをしていました。
「ロシア・反同性愛法・僕について、僕にリプをくれ続けている人たちへ。来週木曜日、FCNPの次のコラムで、僕はそのことについて書くつもりだ。」

アメリカのソチ五輪代表に選ばれる可能性はかなり厳しくなってきたとはいえ、まだ夢をあきらめていないジョニー。そして、子供の頃からずっとロシアを愛し続けて、「第2の故郷」とまで言っているジョニーは、どんなことを語るんでしょうか。
記事がアップされましたら、できればぜひご紹介したいと思います。



JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:北米男子 | 04:51 | comments(14) | trackbacks(1) | - | - |
コメント
朝からびっくりしてつい。
大変ご無沙汰しておりました(いえ、忘れていただいていて全っ然構いません!)。

ロシアのような大国に、そんな法律ができていたなんて知りませんでした。なんてことでしょう…。

ロシアの金メダル候補の選手が複数名で「ボクらもゲイだよ。こんな法律がある国の代表にはなりたくない。」って表明しちゃうとかのインパクトのある抗議がないとダメでしょうか?
ロシアの政情がよくわからないので、危険すぎる発想ですかね…。

性にまつわる出来事は、社会や自分の価値観がいろんな意味であぶりだされて奥深いですね(美姫ちゃんのことも、私にとっては似ているところがあるなーと思いました)

とりあえず、ヒューマン・ライツ・ウォッチやJOCなどの団体やジョニーに頑張ってもらいたいです。(自分は何ができるかな?)
そしてたらさん、大変かと思いますが是非続報をお願い致します!
| ぐみ | 2013/07/14 8:45 AM |
たら様、はじめまして!
みかんと申します。
いつも、素敵な記事ありがとうございます。
楽しく拝読しております。

まさか、ロシアでこんな法律ができちゃったとは
ぜんぜん、知りませんでした。
酷いですね。
どうなっちゃうんだろう・・・
オリンピアンにもLGBTの方いらっしゃるでしょうし
ジョニーのことが気になります。

あと、ソチ五輪に向けて、ロシアの選手は取材規制が行われるそうです。
マスコミは勝手に選手に接触してはいけないそうで、
取材は各連盟を通してのみ行われ、
取材資料も事前に連盟が検閲を行うとか・・・
表向きは、選手の練習環境を守るためだそうですが
たら様の記事で「反同性愛法」のことを知った今、
何か嫌な動きだと感じます。

もし、良かったら、私のブログで
たら様の記事をリンクして紹介してもいいですか?
ひよわな弱小ブログですが、
このことはみなさんに知って頂かなければ・・・と思います。

ご検討のほど、宜しくお願いいたします。
| みかん | 2013/07/14 9:35 AM |
>ぐみさん、お久しぶりです&コメントありがとうございます。
この件、日本ではほとんどニュースになっていませんが、ロシアでは抗議活動でけが人が出ていたり、カミングアウトした人が暴行を受けて死亡する事件も起きているとか。ロシアの事情には私も疎いのですが、もともと同性愛に対して抑圧が強い社会なのか、プーチンの独断なのか…。
美姫ちゃんについては、確かにそうですね。女性アスリートのプライベートな生活について、日本はここまで節操なくほじくり出そうとする社会なんだなあと、今回の件で明らかになってしまった気がします。
でもこの法律は本当に異常ですよね。ジョニーが何を書いてくれるのか期待ですね!
| たら | 2013/07/14 11:11 AM |
>みかんさん、はじめまして&コメントありがとうございます。
ロシアの取材規制については知りませんでした。教えていただきありがとうございます。この法律が単なるポーズなのか、それとも本気で取り締まりに乗り出すのか、どうなんだろうと思っていたのですが、この分では本当に逮捕者が出そうな不気味さがありますね。
なんだかロシア、共産党時代に逆戻りしたかのようですね。こんな法律をつくって何のメリットがあるんでしょう? 真剣にわかりません!
ブログ拝見いたしました。ご紹介いただけるとのこと、とても光栄です。どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
| たら | 2013/07/14 11:18 AM |
 たらさんこんにちわ

 私も知りませんでした。
 
 ゲイがダメ、と言うよりいわゆる人権活動を押さえ込もうと言う方針の表れのひとつなのでは。政権を批判したガールズバンドのメンバーが逮捕されたのは去年でしたっけ。
 
 IOCは、この法律がアスリートやスポーツ関係者に適用されることに反対の立場を明確にしているのですね。
 法律も「・・・することが出来る」と言う表現であるなら、日本語的には「行使するかどうかは政権のさじ加減ひとつ」だという印象を受けます。プーチン大統領だってソチオリンピックをなんとしても成功させて歴史に名を刻みたいはず。各方面の反応をじっと見ていることでしょう。

 私たちファンに出来ることはないかなと考えた。
JOCやスケ連に働きかけてIOCと同じ声明を出してもらえないだろうか。
 性的マイノリティだけでなく、あらゆる立場の人が声を上げることでアスリート達を守ると思うから。

 
| よのにょ | 2013/07/14 3:56 PM |
>よのにょさん、コメントありがとうございます。
ガールズバンドが教会でプーチン批判をして逮捕された事件、ありましたね。これをきっかけに、プーチン大統領は宗教信者の感情を害する行為を罰する法律も、反同性愛法と同時期に成立させたそうです。
さすがのプーチンも、国際舞台で下手なことはしないだろうとは私も思いますが、おそロシア…おそプーチンなだけに五輪成功のためには何をしてくるかわからないという不安も…。
そうですね、おっしゃるとおり、いろんなところから声を上げるべきなのでしょうね。まずはジョニー、待ってます!
| たら | 2013/07/15 4:08 AM |
この法律、かなりの人権侵害ですね。

>同性のパートナー同士で手をつなぐことも禁止行為

例えば、アスリートが、試合で勝った時、人前でパートナーと抱き合って喜びを分かち合ったら? 

>この法律ではおそらく自分の性的指向を公の場で語ることさえも違法行為となり、

そもそもLGBTであることをオープンにしているアスリートやコーチがたくさんいますよね。「誰にメダルを掛けてあげたいですか?」「パートナーのXXです!」みたいなインタビューが行われたら?

IOCの理念として、五輪開催国が、LGBT選手の人権を抑圧、というのはかなりマズいと思います。開催誘致の時点で、この法律が既に通っていたら、開催国として選ばれなかったんじゃないかな、という位のヤバさだと思うのですが。

一方、IOCで、政治的行動を行ったら駄目、という規定もありましたよね。人権を抑圧する五輪の運営方法に抗議して、虹色の旗を持ったりして、抗議の意志を表明するアスリートが続出してしまいそうな気がするのですが、そういうのは処分の対象になってしまうんでしょうかね?

ロシアの法律はロシアの問題ではありますが、五輪の運営に関しては、IOCの人権理念が問われる場でもあるので、ロシア政府に干渉して、特例を設けさせる等して、選手やコーチへの人権侵害が起こらないようにしないと、マズいんじゃないですか?
| Tiffany | 2013/07/15 12:38 PM |
>Tiffanyさん、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりだと思います。ものすごく時代錯誤で、人権侵害そのものですね。
どういう行為が該当するかについては、憶測ですが、

>例えば、アスリートが、試合で勝った時、人前でパートナーと抱き合って喜びを分かち合ったら? 
>「誰にメダルを掛けてあげたいですか?」「パートナーのXXです!」みたいなインタビューが行われたら?

上は大丈夫じゃないでしょうか? 口づけが挨拶の国ですし、よほど派手にいちゃいちゃしなければセーフかなと。しかし、下はわざわざ同性愛を公言・宣伝する行為なのでアウトもしれません。
ロシアの風紀を乱さないことが目的の法律らしいので、故国でカミングアウトしていてもロシアで黙ってさえいればいいんだと思います。ただ、女装を連想させるファッション(ジョニーが心配です)、故国で同性婚をしている(ジョニーですね)などは引っかかってしまうかも。

>IOCで、政治的行動を行ったら駄目

これは難しい問題ですねぇ。
とりあえず、ロシアがどの程度この法律を行使してくるつもりなのか、まだ不明ですよね。IOCはとりあえず先に「選手の人権は守る」と宣言して、ロシアの出方を見ている状態なのかもしれません。
| たら | 2013/07/16 12:43 PM |
たら様、こんにちは!
お返事&リンクの件をご了承いただきありがとうございます。

ほんと、怖いですよね。
これじゃ共産党政権時代に逆戻りですよね。
ロシア事情通の佐藤優さんあたりが
詳しく解説してくれないかなあとか思ってます。

ジョニーが何を語るのか
記事のアップ楽しみにしてますね。
ありがとうございました。

| みかん | 2013/07/16 2:12 PM |
たらさんこんばんは!
相変わらず事後承諾で。。。^^;
紹介させていただきました。大変に困ったチャンのプーチンに説教したい~~~!

ジョニーはもちろんだけど、アスリートにはカミングアウトしてないだけでそうした人もいるだろうと思われるんですが、そういうのはどうなんでしょうね。
それとオーサーはどうなんでしょう。
いろいろ悪いことばっかり想定してしまうので心臓に悪いと思いつつ、
でも全世界がそれでまかり通ると思うなよという気持ちもありーの。。。

ロシアがソ連であることをやめたところからどれほど進歩しているのか、結局は怪しい部分がいっぱい。亡命なんて言葉がまた踊らないことを祈るばかりです。
| bujino | 2013/07/16 10:54 PM |
>みかんさん、ご返事遅れまして申し訳ありません。
佐藤優さんの解説、聞いてみたいですね。しかし、例のスノーデン問題でソチをボイコットしようと言い出したアメリカの議員さんがいるそうで、あまり大事になるのも心配です><
ジョニーのコメント楽しみですよね。記事アップは(例によって)遅れるかもしれませんが、どうかお許しを…。
| たら | 2013/07/18 2:16 PM |
>bujinoさん、コメント&ご紹介いただきありがとうございます。事後承諾でまったく問題なしです!
この法律の内容を見ると、カミングアウトしていても、ロシア国内で目立った動きをしなければたぶん大丈夫だろうと思うのですが、心理的な影響はあるでしょうね。競技以外のことでビクビクしながらオリンピックに臨まなければならないなんて最悪です。
どの国もそうなんでしょうけど、ロシアの闇の部分を感じることは多々ありますよね。ただ、この法律で一番不幸になるのはロシア国内のLGBTの人たちですよね。彼らのためにも方針転換してくれるといいんですが…。
| たら | 2013/07/18 2:26 PM |
たら様、こんにちは!
ひゃ〜、なんとか、記事書きました。
ジョニーの記事も載せてます。
翻訳ありがとうございました。
素晴らしいです。
詳しいコメントはジョニーの記事の方に載せますね。
取り急ぎ、お知らせでした。
私のエントリーはこちらです。

★ロシアの反同性愛法について考える
http://blogs.yahoo.co.jp/delightful_mikan/66786196.html
| みかん | 2013/07/20 6:14 AM |
追伸
トラックバックもさせて頂きました。
| みかん | 2013/07/20 6:17 AM |
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