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パトリック・チャン、デトロイトから世界選手権へ icenetworkインタビュー
ジュニア・ワールド真っ最中ですが、もう間近に迫ってきた(!)シニアのほうのワールドで、今年も間違いなく主役のひとりになるであろうパトリック・チャン選手の最新インタビューが入ってきました。
icenetworkに2013年3月1日付でアップされた記事。聞き手はおなじみのフィギュア記者、Lynn Rutherfordさんです。

元記事はこちら→Chan preps for title defense in Calgary, Detroit



「チャン、カルガリーとデトロイトでタイトル防衛に備える」
“苦しい”今シーズンがチャンを改革、再編成、再集中へと駆り立てる

パトリック・チャンは世界タイトルを守るための準備を、新しい拠点で開始した。デトロイト・スケーティング・クラブ(DSC)だ。
22歳のチャンと彼のコーチのキャシー・ジョンソンは、3月10日からオンタリオ州ロンドンで開催される2013年世界選手権に備えるため、2週間前にデトロイトに到着した。

「ロンドン・ワールドと時差のない場所にいたほうがいいとすごく思っていたんだ」
チャンは金曜日、電話での会見で記者たちにそう言った。
「練習するのに最適な場所、競技レベルが高く、フレンドリーで、ポジティブな雰囲気がある環境で、ほかの選手たちと一緒に過ごせる場所、それがDSCだったんだ。それでデトロイトまで車を飛ばすことにしたんだよ」

30分間にわたって行われた電話会見には、異例なほど多くの記者が参加していた。この中で、2011年と12年のワールドを連覇したチャンは、「改革」と「再編成」について語った。
6度のカナダ王者に輝いたチャンだが、今年は“苦しいシーズン”と言われ続けてきた。そんなチャンにとって、ジェレミー・アボットやアリッサ・シズニー、カナダのエラッジ・バルデといったシングル選手が練習をおこない、友人である同じカナダのケイトリン・ウィーヴァーとアンドリュー・ポジェをはじめとする多くのアイスダンス選手と親しく交流している、そんなDSCの雰囲気は、まさに必要としていた清涼剤だった。
「ケイトリンとアンドリューと一緒に滞在してるよ。すごく楽しくやってる。本当に前向きな雰囲気の中で、たくさんの課題をこなしている。(選手たちは)リンクではハードな練習をしながら、同時に楽しむことができているんだ」

ただし、ジェイソン・ダンジェンや佐藤有香らDSCを拠点とするコーチたちの指導は受けておらず、コーチングは引き続きジョンソン1人に任せているという。
「(ジョンソンコーチの)いいところは、彼女がすごくフットワークが軽いところなんだ。僕が行くと決めた場所には、必ずついてきてくれるんだよ。僕がコロラドに行こうがデトロイトに行こうが、関係ないんだ。僕ら2人で両方のリンクでやってきたからね。ほかの人にコーチングを頼むなんてことはまるで考えなかったよ」

今度の2013年世界選手権後の心境によっては、DSCに完全に拠点を移すこともありえると言う。
「今は何とも言えないな。僕はここが大好きなんだ。(他の)スケーターたちと一緒に過ごすのがすごく楽しいんだよ。ロビーに座っていると、スケーターたちがどんどんやってくるんだよね。エラッジに、ペアの選手たち、(高橋)成美とか。みんなで大笑いしたり、ジョークをたくさん言い合ったりしてるよ」
「つまり、最終的に決断するのはなかなか難しいんだ。僕はコロラドに腰を落ち着けていて、家を買うことも決めているからね。決断はワールドが終わったあとに下すと思う。キャシーやカナダのスケート連盟とも相談して、僕にとってどうするのがベストかよく考えていくよ。来年はなんといってもオリンピックが最重要だから。…負担を感じることなく、自分がオリンピックでベストの演技をする助けになるような、そんな決断を下したいと思ってるよ」

チャンは今シーズン、アップダウンのある結果をあげてきた。10月下旬のGPカナダ大会ではスペインのハビエル・フェルナンデスに次いで2位、数週間後のGPロステレコムでは優勝。だが、ソチで開催されたグランプリ・ファイナルでは日本の高橋大輔、羽生結弦に及ばず3位に終わった。1月のカナダ選手権では6年連続の優勝をとげたが、完ぺきとは言えない演技だった。フリーではトリプルアクセルを入れられず、トリプルフリップで転倒してしまったのだ。
この結果チャンは、2013年四大陸選手権をスキップして、彼のサポートチームとともに修正に取りかからざるをえなくなった。
「今シーズンは今ひとつうまくいっていない。そしてこのことが、ちょっと時間をとって再編成、再評価、再集中するためのいいテストになっているんだ。より向上するために、そして人々に対して――特に僕自身に対して――重要な試合になれば僕は力を発揮できるんだ、勝つために必要なことをやってのけられるんだと、証明するためにね」

カナダ選手権のあと、彼はカルガリーへ行き、トレーナーのアンディ・オブライエンの自宅で1週間過ごしたという。
「オフアイスのトレーニングメニューを全面的に見直すために行ったんだ。栄養摂取やサプリメントを検討して微調整したりね。最後に見直してからだいぶ時間が経っていたから。こういう調整は毎年やるべきなんだ」
アイスホッケーのスター選手、シドニー・クロスビーのトレーナーも務めているオブライエンは、チャンの朝食の内容からウォームアップ後にとるサプリメントまで、彼の食生活と陸上トレーニングのメニューを洗い直し、そのほかの細かな事柄についてもガイダンスをおこなったという。
「(オブライエンには)シドニー・クロスビーとのトレーニング経験があるんだけど、クロスビー選手はいつも完璧を目指す人なんだ。その点、僕もけっこう完璧主義者だからね。世界王者として勝ち続けるためにどんな課題に取り組めばいいのか、話ができてよかったよ。とてもいい1週間、実りの多い1週間だった」

チャンはそこからトロントへ移動して、振付師のジェフリー・バトルとデビッド・ウィルソンとともに、ショートの「ラフマニノフ」、フリーの「ラ・ボエム」両方のプログラムの修正をおこなった。
「パターンをいくつか変えたり、ジャンプの順番を変えたところもあるよ。自分自身、特にフリーではちょっとやりにくさを感じていたんだ。(修正によって)各要素を安定しておこなえるようになったよ」

今後はもう1週間、デトロイトに滞在する予定だ。シニアの大きな大会に車で行くのはこれ(ロンドン・ワールド)が初体験となるため、とても楽しみにしているという。
「(ロンドンの)リンクはとてもやりやすいと思う。まさにそのリンクで以前滑ったことがあってね。(2010年の)オリンピックの直前のカナダ選手権の会場がそこだったんだ。だから、すごくなじみ深い環境だと思うな。…僕はロンドンの町が大好きなんだ。僕にとって、とても居心地のいい場所なんだよね」

ロンドンなら食事の面でも問題ない。グランプリ・ファイナルから帰国したときには、ソチで出された脂肪分過多の食事のせいで胃腸を壊していたと告白したチャンだが、ロンドンならふだんどおりの食事ができる。
「車でワールドに行くんだって考えるとちょっと変な気もするけど、おもしろいことになりそうだね。時差ボケや慣れない食事で苦労しなくていいのはいいことだと思う。ロンドンの町についてはよく知ってるから、何かが必要になっても簡単に買えるだろうからね」



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すわ、パトリックもジェイソンさん&有香さん組の仲間入りか!? と一瞬思ったんですが、そうではないみたいですね。どうやら場所だけDSCのリンクを借りているようで、コーチは今のキャシー・ジョンソンさん一筋のようです。こういうリンクの使い方もあるんですね。トップ選手やコーチ同士、ライバルでありつつも仲間意識が強いせいなんでしょうか。
でも、なんでパトリックがDSCに?と思ったら、twitterで教えてもらった情報によると、キャシーコーチが、パトリックと親しいウィーヴァー&ポジェ組のダンスコーチを務めているらしいので、そんなつながりなのかもしれません。

今季は優勝を逃しただけで「不振」呼ばわりされているパトリック。やっぱりクラールコーチと別れてスケートが専門ではないキャシーコーチについたのは間違いだったのでは、という声が、おそらく四方八方から聞こえているんだと思いますが、やっぱりキャシーコーチとの絆は強いみたいですね。この体制でいい結果が出るといいなあ、とは思うものの、私としては日本男子やハビエル君にパトリックの連覇を止めてほしい気持ちもあり……なかなかフクザツです!

それにしても、DSCの楽しい雰囲気がよく伝わってきますよね!新しく成美ちゃんとペアを組んだ木原君にも、すごくいい環境なんだろうなあ、と勝手に思ったり。

さて、今夜はジュニアワールドの男子フリーですね!いろいろ楽しみ〜。

JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:パトリック・チャン | 19:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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