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カートとPJのポッドキャスト「中国杯」から〜高橋と男子フィギュアのこと
カート・ブラウニングの発案で、カナダのTV局CBCが開設したポッドキャスト。第1回目の前回は「スケート・アメリカふりかえり」でしたが、その第2回目「中国杯ふりかえり」がアップされました。(スケート・カナダについてのお話も期待していたんですけどねえ、なぜか飛ばされてしまいました…)

今回はカートとPJ・クウォンに加えて、元カナダ人選手で、現在CBCの解説をつとめているトレイシー・ウィルソンも参加して、中国杯についていろいろとぶっちゃけトークを展開しています。
といっても…前半の話の大半は男子について。というか、高橋大輔とパトリック・チャンについて、なんですけどねっ。

で、前回無謀にも聞き取りにチャンレジしてしまいましたが、今回もしょうこりもなくトライしてしまいました。ただし、0:00〜7:58のみで、その中のパトリックに関する部分ははしょってしまっています。
あくまでも私が聞き取れた範囲です。抜け、誤り…その他もろもろあると思いますので、そのつもりで読んでいただけましたら幸いです!!  (もし間違いを発見されたらご指摘いただけると助かりますーm(__)m)

ポッドキャストへのリンクはこちら→CBCSKATE After Show - Cup of China




「カート、PJ、トレイシー、2012年中国杯を語る」
(2012年11月3日)

カート:今回はPJ・クウォンに、トレイシー・ウィルソンも一緒だよ。今日のテーマは中国杯。とてもおもしろい大会だったね。まず高橋大輔だ。元世界チャンピオン。でもこの中国杯ではチャンピオンではなかったね。

トレイシー:カートが一番がっかりしたのは、たぶんこうね。あなたは9月のJOで彼の演技を見て、音楽とあまりコネクトしていない気がしたって言ってたわよね。私はJOを見ていないけど、同意せざるをえないわ。(今回は)音楽が彼をちょっと圧倒しているように感じたもの。大輔にそんな風に感じることはめったにないのに。

カ:そうなんだ。で、よく考えるんだけど、プログラムについてすばらしいアイデアを持っているスケーターでも、オリンピックの前の年にはそうでもないことって、あるよね?

ト:この中国杯での演技がうまくいかなかったのは、冒頭の2本のクワドが失敗したせいだけだったと思う?ダウングレードで両足着氷だったわよね。PJ、そのせいで彼は出鼻をくじかれたのかしら?

PJ:それもある思うわ。でもそれ以外に、彼のプログラムにはいつも何らかのキャラクターを感じるわよね。でも今回は、私が見たいと思っていたものが見えなかった。期待していたからちょっとがっかりしてしまったんだと思う。でも彼はゴージャスなスケーターよ。きっと戻ってくるわ。

カ:うん、その点は心配してない。必ず戻ってくるよ。僕は彼のファンだけど、彼のプレイボーイ的な(flirtatious)スケートが大好きなんだ。観客といちゃいちゃするだけじゃない、氷とも、音楽ともいちゃいちゃするっていう意味でね。大好きなスケーターのひとりだよ。

ト:でも私には大きな心配があるの。今日のフリーで見せたクワド…練習でもクワドが安定していなかったわよね。これまでパトリック・チャン、羽生結弦、フェルナンデス、小塚崇彦らがクワドをたやすく跳んでいるのを見てきたでしょ。比べた場合、大輔は相当苦労するんじゃないかと思ってしまうわ。

カ:つまり、君が大好きなスケーターの演技を見ていて、あと0.5インチ、ジャンプの高さがあればと…

ト:その0.5インチが大変なのよ!

カ:ソファーに座りながら、彼にそれをあげたいと必死になってるわけだね。

PJ:(笑)

カ:このポッドキャスト、クレージーになってきたぞ(笑)。

PJ:でもね、真面目な話、確かにジャンプのこともあるけれど、私は自分の記憶に残るものも求めているの。率直に言うと…彼の演技からそう時間が経っていない今でさえ、彼が何を滑ったかよく覚えていないのよ。

カ:いい指摘だね…。よし、じゃあパトリック・チャン。僕らも、スケート界も、彼にはすごく注目している。なぜなら世界選手権二連覇の彼が、今いきづまっているからだ。

(ここでしばらくチャンについて。シーズン初めによくなかったからといって、判断を急ぐべきじゃない。いつもカナダ選手権に向けて調子を上げてくるし、アスリートも人間だ…といった話)

カ:では、前回言ったように、寄せられた質問に答えていこう。

PJ:チャットで寄せられた質問よ。「トレイシーとカートに聞きたい。世界選手権でチャンにとって最も脅威になるのは誰ですか?」

カ:およそ1時間前までは高橋大輔だと思っていたけど…。まだ今でもJOで見た印象が強いんだ。わあ、クワドがすごくよくなってるじゃないか、って思った。ひとつの試合だけでは判断できないけどね。

ト:もちろん、経験豊かな高橋大輔は候補のひとりよ。それとショートで世界最高点を出した羽生結弦。あの演技を見てしまったらね。そしてクワドを成功させ、フリーに入れてきた小塚崇彦

カ:それと、セニョール・フェルナンデスだね?

ト:2種のクワドを持つハビエル・フェルナンデス。フリーでは3本予定していた。スケカナでは最初のクワド失敗を忘れさせるリカバリーをしたわ。だからエキサイティングよね。候補はひとりじゃない、たくさんいるわ。あなたもそう思う?

カ:うん、でも質問者は1人にしぼってほしいんだろう?僕の一押しは羽生。なぜなら、好調なときの彼はものすごいから。君もそう思う?

ト:もちろん彼は…彼は…候補のひとりよ。

一同:(笑)

カ:ツイッターからのコメントで、「タツキもタカヒコもハビエルも、去年の(世界選手権の)メダリストを破って優勝している」というのがあった。おもしろいコメントだ。

PJ:健全よね。フィギュアスケートにとってはすばらしいことよ。メダリストたちにとったらすばらしくないでしょうけど(笑)。

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 た、高橋くんへのご指摘が手厳しい…。こういうこと、日本のメディアでおおっぴらに言う人いないから、ものすごく新鮮ですね。まあ、期待値がすごく高いからこそこういう発言になるんでしょうね。(トレイシーさんなんて、かなりの大輔ファンみたいですし!)

これからロステレ、TEB、NHKと、ますます熾烈になっていく男子フィギュア。今後のポッドキャストでどんなお話が展開されるのでしょうか…ゴクリ。

JUGEMテーマ:フィギュアスケート 
カテゴリ:2012-13シーズン | 09:23 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
コメント
いつも楽しく拝見してます。
第1回に引き続き、訳をありがとうございます!
英語、活字ならさほど抵抗はないのですが、ヒアリングはさっぱり、という典型的日本人なので
「うお〜全然わからないぞっ!」と投げてしまっていました……。

お三方、中国杯男子には私達と同じく目玉が飛び出たことでしょうね!
でも対パトリック最終兵器としては、カートの一押しは羽生くんなんですねー。何だか意外?
ポテンシャルは凄まじいけれど、まだまだ原石、という評価なのかと思ってました。
若いパワーは一番怖いぞ侮れないぞ、ってことなのかな。
| aoi | 2012/11/06 1:02 PM |
聞き取り、翻訳ありがとうございます。

中国杯の高橋選手の演技が記憶に残らないという、PJさんの指摘。
たらさんもJOでの高橋選手の演技が物足りないとおっしゃっていましたね。
2回のクワドにパワーを吸い取られるために、他の部分が薄くなっているんじゃないかなぁ。

高橋選手も26歳、年齢的にも無理がきかなくなりつつあるのでは。
ジュベールも中国杯を棄権したし、プルシェンコはそもそもグランプリシリーズにエントリーしていない。
高橋選手もグランプリファイナルにこだわらずに、全日本に合わせて調整して、着実にワールドを狙った方がいいような気がする。

日本の高橋、小塚、羽生の3選手はワールドでチャンの脅威になる前に、まずはワールドの切符を手に入れなければならない。
実力的には織田くんや町田くんより上だと思うけど、全日本での調子次第ではどう転ぶかわからない。
シーズンを通しての戦略も必要になってきますよね。

カートさん一押しの羽生くん。
ジャンプが一番いいし、まだまだ伸びしろもある。彼については右足首の怪我が心配。

とにかく、怪我なく、みんながんばってほしい。うんうん。
| coco | 2012/11/06 11:40 PM |
>aoiさん、コメントありがとうございます&ご返事遅くなってすみませんm(__)m

いえいえ〜私もヒアリングは得意じゃないんですが(^_^;)特にカートとPJさん、すごい早口ですもんねえ。…というか、向こうの人からするとナチュラルスピードなんでしょうけど(汗)

前回のポッドキャストでも言ってましたけど、カートは羽生くんの「予想の斜め上の強さ」に惹かれているんだと思います。ここぞ!という大舞台に強いのは、やっぱり大きいですもんね!
| たら | 2012/11/08 2:51 AM |
>cocoさん、コメントありがとうございます&ご返事遅くなってすみませんm(__)m

うーん、JOの時は「高橋くん比で」物足りないとは思ったものの演技はさすがでした。でも…この中国杯では何だか居心地悪そうに滑ってるなあ、という気がしてしまったんですよ。
直前に靴を替えたそうですし、プログラムを手直ししてからまだ間がなかったようですし、そうですね、ショート・フリーでクワド3本というのが思っていた以上に負担になっているのかもしれませんね。
でも、カートも「オリンピックの前の年にはそうでもないことって、あるよね」と言っていますが、プレ五輪イヤーにちょこっと不調になっておく、というのもありかもしれません。不調を乗り越えた高橋くんは強いですから!(といっても力を抜いてはいられない今の日本男子の状況ですけどね…)

NHK杯からファイナル、全日本と過密スケジュールなので、おっしゃるようにシーズンの配分も大切になってくるでしょうね。
ほんと、みんな怪我なく、いい戦いができますように!
| たら | 2012/11/08 3:32 AM |
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