あっというまに終わってしまいました。2012年世界選手権。
すみません、連日のストリーミング&テレビ観戦で疲れはててしまい、記事を更新するパワーがありませんでした。やはり即日速報とか、私にはムリなんです…
なので、遅ればせではありますが、これからぼちぼちワールドにかかわることを取り上げていこうかな思っています。
まずはおなじみのgoldenskateに出ていた3月31日付の
こちらの記事から。
パトリック・チャンを筆頭に、男子シングル上位10名の、フリー直後のコメントをひろった記事です。
ただし…すごーく長いですよ!
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「チャン、世界選手権二連覇」
2012年フィギュアスケート世界選手権。カナダの
パトリック・チャンが昨年に続いて王座を守り、日本の
高橋大輔はショートからひとつ順位を上げて銀メダル。初出場の同じく日本の
羽生結弦は、ショート7位から躍進して銅メダルを獲得した。
ショートで上位につけていた選手たちは、気がはやっていた。最後から2番目のグループの最終滑走者だった
サミュエル・コンテスティの得点が出る前に、最終グループの選手たちがリンクに飛び出してしまったのだ。数秒後、リンクサイドに戻るようアナウンスが出された。
「おかしかったよ」と
パトリック・チャンは語った。「大輔と僕は長いこと一緒に試合してるから、リンクサイドで待機してたんだけど、(最終グループの)ほかの4人がリンクに飛び出していったんだ。すぐに、これは変だとわかったよ。「間違ってる!」と思ったから、隣にいた女性に「間違ってますよ!」と言ったんだ。アナウンスもなかったし、タイムのカウントも始まってなかったからね。
でも、なんだかおもしろかったし、おかしかった。その影響は少しあったと思うよ。最終的には全員うまく対処できたけど、つまり、どんなことだって起こり得るってことなんだ。たとえ世界選手権であってもね」
フリーに進んだ24人の最終滑走者だったチャンは、ほぼ完ぺきな演技で試合をしめくくろうとしていた。ところがコンビネーションジャンプでよろめき、最後のジャンプ要素であるダブルアクセルの入りでは滑って転倒してしまった。
「ありえないことだったよ。まあ、僕はいつも変なコケかたをしちゃうんだけどね」チャンは冗談めかして言った。「
最低ひとつはとんでもないミスをしないと、僕らしくないだろ。最後にちょっとパトリックらしさを出したってことさ。その時点で、自分が音楽に遅れていることはわかってたんだ。それが影響したんじゃないかな。追いつこうと思って、入りを急いでしまった。じつはお尻にけっこうひどいアザができたけど、それほどの減点にはなからなかったからラッキーだった」
「コンビネーションジャンプは3Lz-ハーフループ-3Salを予定していた。ところが、ルッツで着氷が乱れてしまったんだ。ルッツには今シーズンずっと問題をかかえていたんだよね。去年は絶好調だった。4回転がすごくよくて、トリプルアクセル以外のすべてのジャンプが安定していた。ところが今季になってルッツがあやしくなってしまったんだ。(今回のこのコンボでは、最初のルッツが乱れたため)あとの3回転を2回転に変更したんだ。ところがこのコンボで2回転にしたことなんて今までなかったから、ちょっと勢いをつけすぎてしまい、2回転にしては高さが出すぎてしまった。それで着氷が乱れたんだ」
「でも、全体としてはいい演技ができたよ。結弦みたいに必殺の演技ってほどじゃなかったけど、なんとかまとめて、1位をキープした。細かいことにもきちんと気をくばって演技することができた」
チャンのプログラムを形容するのに「good」という言葉では物足りない。完ぺきな4回転2つに、力強いトリプルアクセル、それらを巧妙なつなぎの動きでまとめあげていく。昨年の優勝者であるチャンは、フリーで176.70を出し、トータル266.11で二連覇をなしとげた。