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2014年世界ジュニア Inside Skatingより男子(というか昌磨くん)と女子

2014年世界ジュニア選手権も終わりましたが(と、またまた更新が止まっていたくせにさらっと始めちゃいますが^^;)残念ながら日本選手のメダルはならず。
でも、ルーマニア在住のフィギュアジャーナリストFlorentina Toneさんによると、今回のハイライトはしょうまくん!なんだそうです。Toneさんが運営するフィギュアサイト「Inside Skating」にアップされた記事から、男子と女子の部分だけ訳してみたいと思います。

元記事はこちら→2014 Junior Worlds, a short list of joys: Uno, Radionova, Krylova, Orser



「2014年世界ジュニア選手権
 喜びのリスト:宇野、ラジオノワ、クリロワ、オーサー」


(*今回のToneさん的目玉はこの4人なんだそうです。本文では省いてしまいましたが、3人めのアンジェリカ・クリロワは、パスカーレ・カメレンゴと共にアイスダンスで優勝したアメリカのホワイエク&ベイカー組のコーチをしていて、そのクリロワさんの喜びの笑顔がすばらしかった、とToneさんは書いています。)


私にとって、先週ブルガリアの首都ソフィアの「ウィンター・パレス」で開催された世界ジュニアのハイライトは、なんといっても16歳の宇野昌摩の存在だった。正直に言ってしまおう。昌摩のSP「Blessed Spirits」を繰り返し見た今、私は日本のフィギュアスケートの未来は安泰にちがいないと思っている。この少年はすでに、チャンピオンにふさわしいさまざまなものを身につけている。音楽性、才能、カリスマ性、そしてすばらしい謙虚さ。もしフリーでトリプルアクセルのミスがなければ、ショート3位のスモールメダルだけでなく、総合のメダルも手にしていたかもしれない。でも、急ぐ必要はない。きっと彼はもうすぐそこへ到達するだろうから。

薄紫色の帽子をかぶった小人のぬいぐるみを握りしめながら、SPの点が出るのを待っているとき。その後のスモールメダル・セレモニーで、恥ずかしそうな笑顔を浮かべているとき。そんな宇野昌摩を見ていると、将来の謙虚なチャンピオン――この謙虚さは日本人フィギュア選手全員がもちあわせている特質のようだ――の姿がはっきりと見えてきた。もうひとつ正直に言うと、私が特に気に入ってしまったのは、彼が同じ日本の田中刑事に自分のスモールメダルを見せてあげているスナップ写真。選手はだれもが、毎日の努力のごほうびに、いつかは小さな輝く金属の物体を手にしたいと願っているのだ。



でも、フィギュア界にとって今年の世界ジュニアのスターは、ロシアのエレーナ・ラジオノワだった。去年の大会でも優勝しており、女子で初めて世界ジュニア連覇を果たした(男子では2008年と2009年を連覇したアダム・リッポンがいる)。彼女はシニアでも2013年スケート・アメリカで優勝、2013NHK杯では銀メダルに輝いており、レナ(彼女は友達にこう呼ばれている)がもうすでにすばらしい選手であることは疑いがない。そして私がすでに彼女のファンであること、これも疑いのないことなのだ。銀メダルのセラフィマ・サハノビッチや、銅メダルのエフゲニア・メドベデワよりわずか数か月年上だが、ラジオノワのスケートには何度も繰り返し見たくなる成熟がある。

女子は、ラジオノワ、リプニツカヤ、ポゴリラヤが1、2、3位だった2013年の世界ジュニア(ミラノ大会)に続いて、今年もラジオノワ、サハノビッチ、メドベデワというロシア勢が表彰台を独占した。表彰式のあと、ラジオノワはうれしそうな表情でこう話している。
「今日の自分の演技にはとても満足しています。今までのキャリアでも最高の演技のひとつだったと思います。感情をたっぷりこめて、まるで今日が最後の演技であるかのような気持ちですべりました。今回の勝利は、私にとって精神的にも肉体的にも楽ではありませんでした。ずいぶん長い期間、この大会に出場できるかどうかさえ自信がなかったんです。今日何が起きたのか、まだはっきりとは実感できていないですね。でも、今は興奮が大きくなってきています」



ヨーロッパ・チャンピオンのハビエル・フェルナンデス、オリンピック金メダリストの羽生結弦、そして今回、ナム・ニューエンが世界ジュニア・チャンピオンとなったことで、ブライアン・オーサーは今シーズンもっとも成功をおさめたコーチになった。今回の男子でも、もっとも成功したコーチはまぎれもなく彼だった。SP後に会見室で行われたスモールメダル・セレモニーでのオーサーの姿は、ぜひ見てほしいものだった。もう嬉しくてたまらないといった様子で、スマートフォンでナムの写真を撮っていたのだ。ナムのフリーの終盤の、興奮しきったオーサーの姿も必見だった。オーサー自身が1978年にジュニア・タイトルを取ったのと同じく、ナムがみごとジュニア王者になったからだ。



1984年と88年に2度オリンピック銀メダリストに輝いたブライアン・オーサーは、自分自身の思い出をふりかえりながら、今回の世界ジュニアについてこう語っている(→beautyinsport.com
「ソフィアに来たのはこれが2度目だよ。最初は5年前の世界ジュニア。教え子(アダム・リッポン)が優勝したときだ。ほかの選手についても、世界ジュニアにはいい思い出がたくさんある。中でも、自分が世界ジュニアに初出場した1978年は特別だね。このとき初めて、とても大きな大会に出ているんだな、とわかったんだ。これをきっかけに、僕はオリンピックのことを真剣に考えるようになり、大きな夢をもつようになった。選手たちが世界ジュニアを経験しているのを見るのは、僕にとっていつもワクワクすることだよ」



最後にもうひとつだけ。私はじつは、この大会で日本の宮原知子に表彰台に上がってほしいと思っていた。彼女の演技には、他の女の子たちにはない(もちろんラジオノワは例外だが…)大人っぽさがあるように感じるのだ。
また、以下の選手たちには、やがて時が来たときにはうまくシニアレベルに上がっていってほしいと思った。カザフスタンのエリザベート・ツルシンバエワ――小柄だけど、確かな才能がある選手だ。ロシアのアディアン・ピトキーエフ――彼のプログラムにはすでに難しいエレメンツが組み込まれている。ラトビアのデニス・バシリエフ――彼のチャイコフスキー「くるみ割り人形」はすばらしかった。そしてロシアのペアのビガロワ&ザクロエフ組――氷上での姿勢の美しさと音楽性がすばらしかった。

宮原知子選手と本郷理華選手。そして、ソチの羽生くんキスクラですっかり有名になってしまった^^;スケ連の小林芳子強化部長。


超個人的ですが、私がひそかにどよめいてしまった写真。オーサーが身を乗り出して見つめるモニターに映るのは、中国のフー・ジャン(張鶴)くん! 3Aがなかなかマスターできず今回11位に終わったフーくん(2年前は6位だったんですけどねー泣)ですが、もしかしてオーサー「この子はなかなかいいもの持ってるんだ。僕がアクセル教えてあげよっかなあ」とか言ってたり!?(…はい、希望的妄想です)


エキシでの優勝選手たち。左端は中国ペアのシャオユー・ユー&ヤン・ジン組。それにしてもナムくん、背伸びましたね〜

きゃvネコ …はっきり言ってToneさん、ぬいぐるみ握ってる場面とか、刑事くんにメダル見せてる写真が好きとか…しょうまくんにかなり萌えちゃってる感がありますね〜!
でもほんと、ジュニアの中で見るとスケーティングはきれいだし、表現の面でも抜きん出ているものがあるしょうまくん。「将来のチャンピオン」来るでしょうか? 来てほしい! 来い来い!
あと、最後にあげている知子ちゃん、ピトキーエフくん、ラトビアのバシリエフくんなどなど、私と趣味が近くてうれしい人選でした。これからどんなふうに伸びていくか、楽しみです!

(*ナムくんの名字の表記には諸説ありますが、とりあえずナムくんが自分で言っているのに近い「ニューエン」でやらせてもらってます。ワールドではどう表記されるでしょうか…)

JUGEMテーマ:フィギュアスケート
カテゴリ:宇野昌摩 | 04:32 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
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