(今回も超遅ればせですが…)ジョン・カー、ソチ五輪男子SPを語る
もうね、需要がないことはわかっているんですよ。でも、Absolute Skatingにアップされた、ジョン兄さんのこのレビューはけっこうおもしろかったので、ぜひ記事にしたいと思っていたもので…。やや辛口だったりもしますが、基本的にフィギュアへの情熱あふれるレビューだと思います。五輪のシーンを思い出しながらおつきあいいただけたら嬉しいです。
ちなみに、スコットランド出身の元アイスダンス選手のジョン・カーですが、名字のKerrは本当は「ケアー」と発音するんだそうです。でも日本では「カー」でおなじみなので、ここでは「カー」でいきたいと思います。

元記事はこちら→Olympics 2014 - John Kerr shares his thoughts and grants awards after men's short program


「ジョン・カー ソチ五輪・男子SP感想と、〇〇で賞」


やあ、Absolute Skatingを読んでくれているみんな。僕の名前はジョン・カー。すばらしい姉のシニード・カーと組んで、オリンピックに2回出場、ヨーロッパ選手権銅メダル2回、全英選手権7度優勝の経歴をもっている。これらはすべて、僕がアイスダンスで達成したものだ。その僕がなぜ男子SPのレビューをやろうとしてるのか、不思議に思う人もいるんじゃないかな? 僕にもわからないんだ。でもとりあえずやってみるよ。

最初はSPの上位5、6人について書くつもりだった。ところが、多くの選手がメダルを(まあ、少なくとも銅メダルを)ねらえる位置につけているので、対象を少し広げてみたいと思う。

競技に出ていないときでさえ、エフゲニー・プルシェンコ(いつから「y」を入れてPlyushchenkoってつづるようになったんだ?)は、今大会で最大の話題の的になっていた。大会前には多くの人が、エフゲニーは団体戦には出場するが個人戦は「怪我を理由に」欠場するんじゃないか?と噂していた。6分間練習のときから、彼が腰に問題をかかえていることは明らかで、きっと演技はできないだろうと思わざるをえなかった。個人的には、彼は団体戦後に個人戦から身をひくべきだったと僕は思っているけれど、彼ほど偉大な選手になると、地元の大観衆の前で欠場するのはかなりのインパクトだっただろうことは理解できる。残念ながら、彼はお辞儀をして手をふりながら観客の前から去っていったわけだが、彼がリンクを去った瞬間、会場の空気がちょっぴり冷めてしまったのは確かだった。

エフゲニー欠場というトラウマを乗り越えるために、観客にはあきらかに何か印象的なできごとが必要だった。そしてそれは、不運に見舞われたジェレミー・アボットだった。僕はジェレミーとは数多くの試合やショーで一緒にすべってきたけれど、彼は本当に氷上のアーチストなんだ。だが残念なことに、大きな国際試合ではベストの演技ができないという評判が彼にはあって、この大会も例外ではなかった。冒頭のクワドでひどい転倒をしてしまって、ぞっとするようなその一瞬、演技を続けることはできないなんじゃないかと思われた。永遠とも感じた時間(おそらくわずか10秒ほどだったんだけど)の後、彼はなんとか立ち上がると、そこからラストまで完璧な演技をやってのけた。この演技に観客はあたたかい歓声でこたえた。ロシア人が大部分を占める観客が、ロシア人以外の選手にこれほどあたたかく接したことに、僕は本当に感動したものだ。

ジェイソン・ブラウンというのは、じつにすばらしい新しい才能だ。ジャンプもよく、卓越したスピンをもち、観客とコネクトできる本物の才能をもっている。プリンスの「A question of U」にのった彼の演技を、僕は心から楽しんだ。僕自身、昔この曲ですべったことがあったし、彼がすべてのエレメンツを完ぺきに決めたからだ。クワドなしで上位6位に入ったことは、僕にとっては少々驚きだったが、スピンやステップや演技構成点で得点を積み上げることの大切さがよく現れた結果だった。とはいえ、ブライアン・ジュベールが第1グループに入らなかったのは、彼にとってちょっぴり幸運だったと僕は感じた。

羽生結弦が団体戦と同じぐらいすばらしい演技ができるかどうか、そこに疑いの余地はあっただろうか? 彼自身はまったく疑っていなかったに違いない。高く舞い上がるジャンプ、速いスピン、そしてすばらしい振付で、団体戦よりさらに輝くような演技を見せた。本当に落ち着きはらった、自信あふれる演技だったため、この19歳の少年が初めてのオリンピックで競技していることを忘れてしまうほどだった。SPで100点の大台に乗ったのは驚きでもなんでもない。最大の舞台でのすばらしい演技には、世界最高点が出て当然なのだ。

結弦のあとに続いたハビエル・フェルナンデスには、不幸な結果になった。彼はトロントで結弦のリンクメイトであり、現ヨーロッパ・チャンピオンだ。ハビエルは時おり氷上でのっそりしているように見えることがあるけれど、特にホイペット(小型の競争犬)にも似た結弦の演技の直後では、まるで歩いているように見えてしまった。曲はラリー・クリントンの「Satan takes a holiday」。プログラムをよくすべりきったものの、3つのジャンプのうち2つでミスが出たのは痛かった。それでも3位にとどまれたのは、個人的には少々ラッキーだったかなと思う。

パトリック・チャンが上手いことはわかっていた。でも、去年カナダの「スターズ・オン・アイス」で彼と一緒にツアーに出て、彼がどれほど優れているのか、僕は初めて実感したものだ。ハリファックスでツアーのリハーサルをしたときのこと。その日、彼のスケート靴が届かなかったため、僕の使い古しの壊れたダンス靴を貸すことになった。すると彼は、その靴をはいて、30分の間に5種類のトリプル・ジャンプを立て続けに決めたのだ。ラフマニノフの「エレジー」で演じる彼のSPは、ただただ崇高だった。唯一のミスは3Aのステップアウトで、これで結弦にリードを許すことになってしまった。金メダルはこの2人による頂上決戦となり、あとの選手は銅メダルを争うことになった。

ブライアン・ジュベールはさすがだった。4度目の五輪出場にして、間違いなく彼のベストの演技を見せた。彼はすばらしいジャンプの能力をもつパワフルなスケーターだが、ときに動きが固く、機械のように見えてしまうことがある。若いライバルたちに比べると、ステップやスピンに必要な柔軟性にも欠けている。でも、ジャンプがうまくいっているときの彼には、観客をプログラムに引き込む力がある。僕は彼のプログラムを大いに楽しんだし、プルシェンコが棄権した中、間違いなくベテラン世代を代表する演技だった。

僕はデニス・テンの大ファンなのだが、彼のSPは偉大な演技というには1歩足りなかった。デニスは結弦に匹敵するカリスマ性とスケーティング・スキルの持ち主だけど、それにふさわしい自信は身につけていないようだ。クワドは空中に上がったところまではすばらしかったが、自信のなさが足をひっぱったようだ。さらにコンボが2回転になったことでも失点した。それでも、振付はピカ一で、プログラムはあっという間に終わってしまった気がした。特にすばらしいのはステップ・シークエンス。彼の巧みなブレードさばきがよくわかるステップだった。SPは9位だが、3位までわずか3点差。もしもハビエルにミスが出れば、デニスが銅メダル候補のダークホースだと思う。

男子SPの最大の驚きは、ドイツのピーター・リーバースだったに違いない。団体戦のときもよかったけれど、個人戦ではさらにいい演技を見せた。美しいジャンプ、まあまあのスピン、そしてしっかりまとめた振付で、なんとオリンピックのSPで5位につけた。正直になろう、だれがこんなこと予想していた? 彼はなめらかなスケーティングの持ち主でもないし、表現力豊かなほうでもない。でも、最高の舞台で最高の演技をやってのけたのだ。

僕にとって、エフゲニーの欠場を除いてもっとも残念だったのは、高橋大輔だった。最初のクワドはひどい出来だったし、3-3のコンビネーションでもうひとつダウングレードをくらわなかったのはとてもラッキーだった。誤解しないでほしいんだけど、僕は大輔の大ファンだ。でもこのSPの演技は、彼本来の非常に高いスタンダードからすると、標準以下のものだった。彼はすばらしいスケーティング・スキルの持ち主だし、とてもなめらかな動きができる選手だが、このプログラムはなぜか僕の心を動かさなかった。もともとスピンがあまりよくないこともあり、クワドがダウングレードとなったことと合わせると、大輔がSP4位につけたことに、僕は少々とまどってしまった。

多くの選手に銅メダルの可能性があり、金メダルはパトリックと結弦の一騎打ちになったことで、男子のフリーはとてもおもしろい試合になるに違いない。

選外として、というよりお楽しみとして、いくつか賞を与えてみようと思う。

●将来楽しみで賞:マイケル・マルティネス
●キスクラで目障りだったで賞:ミーシャ・ジー
●ジョニー・ウィアー風「ねえ僕を見て」賞:ミーシャ・ジー
●ベスト・ヘアー:フローラン・アモディオ
●ワースト・ヘアー:ミーシャ・ジー
●「衣装なんてどうでもいいもんね」賞:アレクセイ・ビシェンコ(オリンピックなんだがらシャツのすそは出さないでくれよ!!!)
●「衣装なんでどうでもいいもんね」賞・次点:ビクトール・ファイファー(手袋をしていることを忘れてしまったのだろうか?)
●「オヤジでもまだモテモテ」で賞:ブライアン・ジュベール
●「シャツが一番ふわっとしてた」で賞:パトリック・チャン
●ワースト音楽:ミハル・ブレジナ(「山の魔王の宮殿にて」の最悪のバージョンだ)
●ベスト音楽:ケビン・レイノルズ(演技はステキからほど遠かったけど、AC/DCはいつだってステキだ!)
●「サスペンダーの正しい着用法がわからない」で賞:アブザル・ラキムガリエフ(きっとカザフ風の着用法なんだろうね)
●「プリンスに一番訴えられそう」で賞:ジェイソン・ブラウン


汗 …ええと、ジョン兄さんはミーシャがお気に召さないんですかね?(笑) まあ、ほかの賞もわけわからないんで、あんまり他意はないのだと思いますが!
あと、「もしもハビエルにミスが出れば、デニスが銅メダル候補のダークホースだと思う。」…ズバリでしたね!さすがジョン兄さん!

ちなみに、Absolute Skatingに写真を提供しているカメラマン氏のサイトはこちら→男子SPお写真

JUGEMテーマ:フィギュアスケート

カテゴリ:2013-14シーズン | 17:49 | comments(11) | trackbacks(0) | - | - |
The Skating Lessonの全日本ふりかえり ⊇子
昨日の「男子編」に予想以上のアクセスをいただいて、ちょっとビビっているのですが…^^;
個人的には今回の選考には納得しています。ソチは納得のメンバーだと思うし、選考基準とはまったく矛盾していないので。選考基準にスケ連の思惑が表れていることは、基準が発表されたときからみんな感じていたことでしょうしね。
ただ、去年と今年のスケ連の説明が矛盾やら偏りやらでいっぱいなのと、今回は大ちゃん、小塚くん、織田くんそれぞれの涙を見てしまったこと。特に、結果として織田くんの引退を早めてしまったというショックもあり、「スケ連め、罪なことをしおって」と感傷的になっちゃってまして…。ダメですね、いろいろと(;_;)

さて、気を取り直して「女子編」です。

元記事はこちら→Japanese Nationals: A Recap Posted By Dave Lease on Dec 24, 2013


The Skating Lessonの全日本ふりかえり ⊇子 デイブ・リース

女子についていえば、それは「旧友が集う週末」だった。この全日本選手権までに、日本女子トップ選手のうちの4人(浅田真央、安藤美姫、村上佳菜子、鈴木明子)が、今季が現役最後のシーズンになるかもしれないと発言している。
日本女子たちは、それぞれのキャリアで最高の状態で登場してきた。ここ10年ほど見てきた中で最もすばらしい試合のひとつになった。



浅田真央は優勝候補の筆頭として全日本をむかえた。
世界女王に2度輝いている浅田が、バンクーバーで金メダルをめざして戦ってから、もう4年になろうとしている。その間、彼女は家族を失くし、ジャンプの修正をし、自信を失って引退を考えたこともあったが、一貫して変わっていないのは彼女の戦略だ。浅田真央はふたたび、オリンピックのフリーでトリプル・アクセルを2回跳ぼうとしているのだ。
おそらくバンクーバー以上の結果を求めてのことだろうが、浅田がソチで3Aを(SPとフリー合わせて)3本、回転不足をとられることなく着氷できるかどうかは不安が残る。これまで、まれにしか成功していなかったし、バンクーバー以降の4年間では1度も成功していないからだ。フリーの2本目の3Aは本当に必要なのだろうか?
浅田は今季ずっと、SP「ノクターン」で高い得点をあげてきた。回転不足をとられたグランプリ・ファイナルでさえ、ソチで金メダルをねらえるだけの高得点が出た。彼女のSPは、今季の女子で最も強い芸術的なプログラムになっている。



フリーのラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」は、伝説的なプログラムとして記憶されるほどではないだろうが、並外れた作品ではある。残念ながら、この全日本では冒頭の2本の3Aを失敗した後、浅田の演技は生気に欠けるものになってしまった。動揺した様子で、本来プログラムの残りをしっかりとまとめられる力があるのに、それができなかった。
もうすぐ行われる韓国ナショナルは多くの人の注目を集めるだろうが、一番熱心に注目するのは浅田かもしれない。浅田が戦略を変更するべきかどうかは、この大会で明らかになるだろうから。
浅田は昨季からスケーティングのあらゆる質を高めてきた。2本目の3Aを入れなくても、ノーミスで演技することができればキム・ヨナに勝てる力はあるだろう。



復帰してきた2度の世界女王・安藤美姫だが、再びオリンピックの舞台に戻ることはできなかった。それでも、今季の彼女の勇気ある努力は称賛されるべきだろう。ただ、3-3のコンビネーションジャンプとレイバックスピンには、彼女の経験の豊かさと同じぐらい、年齢と故障の影響が出てしまった。
うち(TSL)の安藤のFacebookで、数人のファンがこんなことを聞いていた。なぜ高橋は五輪代表に選ばれたのに安藤は選ばれなかったのか、と。スターのオーラと輝かしいキャリアをもつ安藤だが、今の彼女はベストな演技でもメダルをとることは不可能だろう。
 [↑「安藤選手のFB」は誤りで、正しくは「TSLのFB」でした。訂正させていただきます。gloriaさん、ご指摘に感謝します!]


 
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カテゴリ:2013-14シーズン | 12:14 | comments(16) | trackbacks(0) | - | - |
The Skating Lessonの全日本ふりかえり |忙

昨日のハートウォーミングな織田くん記事とうってかわって、今日は悪徳商人みたいな(笑)記事です。なぜかといえば…そう、あのThe Skating Lesson(TSL)が全日本選手権をふりかえっているからです!
長いので男子と女子と分けてご紹介したいと思います。

はじめにおことわりしておきますが、毒舌で知られるTSLのデイブ氏ですが、今回はかなりかっ飛ばしています。彼がターゲットにしているのは日本スケート連盟なのですが、結果として高橋選手に対して容赦ない言葉のオンパレードになっている(汗)ので、気分を害される方がいらっしゃったら本当に申し訳ありません。そのほかの選手に対しても好き勝手言いまくっていますので、「あーあーはいはい、そうですか」的に読み飛ばしていただけたらと思います。

というわけで!男子編、いきます。

元記事はこちら→Japanese Nationals: A Recap Posted By Dave Lease on Dec 24, 2013


The Skating Lessonの全日本ふりかえり |忙 デイブ・リース



先週末、2013年全日本選手権が行われた。すばらしいエッジ使い、柔らかな膝、けばけばしいコスチューム、そして涙涙涙…にあふれた大会だった。これほど大量の涙を見たのは、ミシェル・クワンが金メダルを逃した後、ティモシー・ゲーブルら男子たちが残らず泣き崩れたソルトレイク・シティ五輪以来だろう。
うれし涙もあれば、悲嘆の涙、安堵の涙もあった。疑問の残る五輪代表チームが発表されたときに、熱狂的なファンたちが流した涙もあった。感情を表に出さないとされる日本にしては、さまざまな感情が噴出した大会だった。それは確かにおもしろい大会だった。

フィギュアの試合の採点や政治的駆け引きについてあれこれ考えるのは、ものごとを額面どおりには受けとめない人間にとって、エキサイティングな娯楽だ。だが、特にこの2013年の全日本選手権は、日本スケート連盟が選考に複数の基準を設けたことによって、ブッシュの大統領選挙の開票作業を見るのと同じぐらいエキサイティングな大会になった。融通のきく選考基準、日本スケート連盟が過去にやってきた政治的なあれこれ、そして、安定性を欠く大スター・高橋大輔は怪我をしている――それらを考えれば、この大会で連盟の策略がかなり働くだろうことは簡単に予測がつくことだった。



ここで言っておかなくてはならないのは、高橋大輔は日本では視聴率と広告費を稼ぎだすスター選手だということだ。ソチ五輪でメダルをねらえるだけの力を持ったすばらしいスケーターでもあるが、今年はほとんどの試合で不本意な結果に終わっている。昨シーズンのグランプリ・ファイナルと全日本選手権で優勝した【←これは誤りですね。昨季の全日本は2位でした】ものの、その後、四大陸選手権7位、世界選手権6位、ジャパン・オープン4位、スケート・アメリカ4位。
しかし、続くNHK杯ではすばらしい演技を見せて優勝した。NHK杯は高橋の底力が見えた試合だった。わずか数週間で演技を立て直せる力を持っていることも証明した。キャリアの終盤にさしかかっているスケーターとしては、これは異例の能力だ。

今回、ソチの代表として高橋の名前がコールされたときの観客の反応は、一番人気のベテランにもう一度オリンピックに行ってほしいという、一般大衆とスケートファンの強い願望を表すものだった。そして、こういう土壇場では、フィギュアスケートは人気コンテストと大差ないものになることも明らかになった。
高橋は演技内容と選考基準によって代表に選ばれた――そう考えるためには、キャラクターと写真を取ったり人形劇のショーを見るときのように、これは本物なんだと自分に思い込ませる必要がある。人間は感情で理性を封じ込めることができるのだ。だが不幸なことに、高橋の血まみれの手は、今の彼のスケートの力を象徴的に表してしまったかもしれない。


高橋が五輪代表に選ばれたことは、スケート界では大方の望みどおりだったのだろう。だが、小塚と織田の視点から見てみることも必要だ。これは、アメリカの女子体操の選考方法に似た状況だ。女子体操のコーチを務めるマルタ・カロリーのやり方では、コーチは自分の意のままに選手を選べるのだ。
高橋は視聴率かせぎのために無理に全日本に出場させられたのではないか――そう疑う必要もあるだろう。欠場は許されていなかった。ただし、もし彼が欠場していれば、もっと納得しやすい結果になっていたとは思うが。
長いことフィギュアを見てきたある人はこう言った。「2006年の全米選手権のときには、ミシェル・クワンがバッククロスさえできれば五輪チームに選ばれるだろうと、だれもがわかっていました。【←クワンはトリノ五輪の選考がかかった2006年の全米を怪我で欠場。連盟に嘆願書を出して、特例で五輪代表に選ばれました】高橋はクワンほど世界タイトルは持っていませんが、一般国民からすると高橋は日本のクワンだと言っていいでしょう」

全日本での高橋の演技は、彼を上回った選手たちよりも明らかに強さに欠けるものだった。だが、たくさんのミスにもかかわらず、今のフィギュア界随一のアーティストと評される理由を証明してみせた。フリーが終わった後、高橋が見せた明らかな落胆の表情は見る者の心をゆさぶった。そしてさらに、彼の場合メダルの可能性より感傷的な部分のほうが選考で大きな役割を果たしたことも明らかになった。
全日本がもう2、3週間後だったら、高橋が文句なく代表の座をつかむ可能性はあっただろう。だが、ここ18週間【←約4か月間。JO以降の今季の試合のこと】ずっと4Tが不安定だったことを考えると、そうもいかなかったかもしれない。高橋自身は自分は代表に選ばれると確信していたのだろうか? フリーの後の彼のリアクションを見ると、可能性は消えたと思ったのかもしれない。
 

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カテゴリ:2013-14シーズン | 15:56 | comments(24) | trackbacks(0) | - | - |
TSLのファイナル&ゴールデンスピンふりかえり K綿峠子&ロシア女子
もう間もなく(恐怖の)全日本だというのに、まだこの記事の続きをだらだらとやっていまして、すみません(^_^;)
The Skating Lesson(TSL)のデイブ・リース氏による独断&毒舌ふりかえり記事。前回は「浅田&キム編」をお送りしましたが、今回は後編の「その他の女子編」です。中立的な記事が多い日本からすると、まあか〜な〜り〜好き勝手なことを言っている印象ですが、”そんな読み物なんだな” って感じでとらえていただけたら幸いです!

元記事はこちら→State of Skate: A Recap of the Grand Prix Final and Golden Spin Posted By Dave Lease on Dec 8, 2013 | 8
 

★女子、女子、女子がいっぱい(その2)



グランプリ・ファイナルの前、僕は冗談でこんなことを言った、アシュリー・ワグナーは(ファイナルを辞退して)アメリカにいるべきだと。僕は今でもそうすべきだったと思っている。今季ワグナーは、演技を向上させるためできる限りの努力をしたし、いろいろな面で向上した。それでもなお、足りないのだ。
スコット・ハミルトンはよく、「○○選手の強みは弱点がないこと」と言う【←アメリカのスケート番組の解説で決まり文句になっているようです】が、ワグナーの場合はその逆だ。彼女の弱点は本物の強さがないことなのだ。世界屈指のジャンパーではないし、特に芸術的なスケーターというわけでもない。すばらしいというほどのスピンも持っていない。スケーティングスキルやエッジ使いも、国内のライバルたちよりは上だが、世界レベルではやや物足りない。
今季のワグナーの最大の強みは、安定感と勝負に対する気迫だと思う。今季滑ったすべてのプログラムで3F-3Tに挑んできたし、ほとんどの試合で大きなミスなくまとめてきた。
ただ、ショートに比べるとフリーは明らかに弱い。「寝室のジュリエット」【←フリーの「ロミオとジュリエット」を評してアシュリー自身が言った言葉】には、情熱と勢いとキャラクターが欠けている(それらこそアシュリーの魅力なのに)。トランジション(つなぎ)も弱く、ひょっとするとデビッド・ウィルソンはステップはろくに作らないで、鏡に向かって腕の振付ばかりやったのかと思ってしまうほどだ。
つまり、ワグナーの過去2シーズンのフリーのほうがいいプログラムだったと思うのだ。昨季の「サムソンとデリラ」に戻してもよいのではないだろうか。なんだったら新しい「おしっこ色の衣装」を作るためにみんなでカンパしたっていい。【←昨季の「サムソンとデリラ」の黄色い衣装のこと。あんまりですね〜。黄色ってそんなに不評なんでしょうか?】
ようするに、今季のフリーはかなり退屈なプログラムだということが明らかになってしまった。リプニツカヤ、コストナー、鈴木明子あたりに勝つには、もっとインパクトを出す必要がある。今回のGPFであらためて明らかになったのは、ソチでほかの選手たちが比較的いい演技をした場合、ワグナーは5位か6位どまりだろうということだ。



ユリア・リプニツカヤは、今季ずっと強い印象を与え続けている。彼女はたまたま今だけ奇跡的に競技しているように見えるスケーターだ。 彼女のジャンプテクニックを見ると、今から1年半後にも有力選手でいられているか不安に思ってしまうが、今はそのことは問題じゃない。【←ジャンプのテクニックに欠陥があり、今はいいが将来が不安、という意味だと思われますが、そうなんでしょうか!? 私には今一つわかりません…】
ワグナーと同じくフルッツ(エッジエラーのつくルッツジャンプ)持ちだが、スピンとステップは明らかにリプニツカヤのほうが優れている。SP「愛はまごころ」よりもフリー「シンドラーのリスト」のほうが高い評価を受けている。ただ、GPFでは銀メダルを獲得したが、ヨーロッパ選手権の金メダル候補とは考えにくい。
GPシリーズで苦戦したカロリーナ・コストナーだが、持ち直しつつあるようだ。フリーを昨季の「ボレロ」に戻すのではないかと噂されているが、正式な発表はまだない。コストナーの成熟した演技と高いPCSは、リプニツカヤよりも明らかに上だろう。コストナーは昨季も出だしはよくなかったが、試合ごとに調子を上げていった。



ロシア女子の五輪の2枠はリプニツカヤともう一人になりそうだが、どの選手が2人目になるかはまだ読めない。「ベスト・オブ・プルシェンコ」(プルシェンコ選手の今季のフリー)などというものを考え出したミーシンコーチが推すのは、エリザベータ・タクタミシェワ。苦しげなポーズや激しい腕の動きに注目だ。その割に脚はあまり動いていないのだが。
 
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カテゴリ:2013-14シーズン | 14:37 | comments(7) | trackbacks(0) | - | - |
TSLのファイナル&Golden Spinふりかえり ⊇子 浅田真央とキム・ヨナ
ジェニファー・カークさんとデイブ・リースさんによる“言いたい放題ユニット”「The Skating Lesson」。そのTSLのデイブさんによる、先週のグランプリ・ファイナルと、同じ週末にクロアチアで開催されたゴールデン・スピンをふりかえる記事のつづきです。
(前回記事「|忙辧廚こちら
今日はこの記事の「女子」のパートをご紹介…したいのですが、かーなーり長いので、今回は浅田選手とキム選手をとりあげた前半部分だけ訳してみたいと思います。
これが…まあ、TSLの動画やデーブさんのブログを見たことがある方にはおなじみだと思いますが、かなり独断と偏見(?)に満ちたものでして^^;  元記事のコメント欄もそうとう賛否両方のコメントがついているので、北米のフィギュアファンがみんなこんな考えだということはないと思います。しかもデイブさんは元々かなりのヨナびいき…ま、こんな意見もあるのね、程度に読んでいただけたら幸いです!

元記事はこちら→State of Skate: A Recap of the Grand Prix Final and Golden Spin Posted By Dave Lease on Dec 8, 2013 | 8
  

★女子、女子、女子がいっぱい(その1)

この週末には、キム・ヨナが競技に復帰した。グランプリ・ファイナルには出場しなかったが、僕らはテクノロジーのおかげで、このフィギュアスケートという競技をリードする2人の女子選手、キム・ヨナと浅田真央を即座に比較することができる。キムはSP「センド・イン・ザ・クラウンズ」とフリー「アディオス・ノニーノ」という新プログラムを初披露した。僕だって自分の命は惜しいけれど【人気選手同士だけに反発をくらうのがコワイ、って意味だと思いますw】、この2本のプログラムについてどう思うか、浅田真央のプログラムと比べてどうなのか、自分の意見を述べてみたいと思う。



2本のプログラムのうち、SP「センド・イン・ザ・クラウンズ」のほうが、より落ち着いて、しっとりした雰囲気だ。現五輪およびワールド女王であるキムを、大人っぽく、洗練され、美しく見せている。
とはいえ、特に際立った、あるいは格別記憶に残るようなプログラムとは言いがたい。ステップシークエンスと、彼女が各エレメンツをどうこなしていくかが、このプログラムのハイライトだろう。ジャンプの着氷をしっかりと決めることにおいては、キムは名人だ。体の動かし方も明確で洗練されている。
この大会の前、キムは記者会見で、オリンピックまでに体調を上げスタミナをつけるのが課題だと言っていたが、その言葉どおり、この大会ではいつものスピードがなかった。少々緊張して、迷いがあったようにも見える。ダブルアクセルのミスは予想外だったが、彼女の熱烈なファンにとってはそこまで心配するほどのものではないだろう。今後2か月の間にしっかりとまとめ、ソチでは貫禄のプログラムになっているだろう。とはいえ、必ずショート首位に立てるプログロム、というわけではないと思う。



浅田真央のSP「ノクターン」は、彼女のこれまでのSPの中で最も強力な作品だ。トーニャ・ハーディングが昔そうだったように、浅田もトリプルアクセルをクリーンに降りた後に演技が生き生きとしてくる。そのことはこのGPFでも明らかだった。浅田の演技は柔らかく、情感豊かで、とても感動的だった。ただただ心の内側から歌っているようなプログラムだった。
天野真氏は同意しないだろうが、この時のトリプルアクセルは彼女が今まで跳んだ中でもかなりしっかりしたアクセルだったように見えた。あと2か月あれば、ソチでクリーンなトリプルアクセルを跳んでくる姿は容易に想像できると思う。
浅田とキムがどちらもミスなくSPを滑ったとしたら、プログラムそのものが優れている浅田のほうがわずかにリードするだろう。浅田の場合、スピンでさえプログラム全体の雰囲気をいっそう高めるようなものを持っている。



キムのフリー「アディオス・ノニーノ」は、まだ完成形を見たわけではないものの、今季の女子のフリーの中で最も強いプログラムになるだろうと、僕は確信している。そうなるかどうかは、キムがどのくらい体勢を整え、自信とスピードをもって滑れるかどうかにかかっている。
これは少数意見かもしれないが、僕はこのゆったりしたタンゴがとても気に入った。タンゴだからといって必ずしもメリハリとパンチがきいていなくてもいいのではないだろうか。このプログラムの振付とゴージャスな黒い衣装は、キムの定評ある腕の動きをますます美しく見せている。ウェストから上の上半身の使い方については、キムにかなう選手はいないと思う。
デビッド・ウィルソンはようやくキムに今までとちょっと違うプログラムを作ったんだなあと、僕は今回初めて思った。これまでは、いつも過度にドラマチックな曲で、同じような動きや構成を使ったプログラムが多かった。今回も新しいジャンプやスピンを取り入れているわけではないが、これぞ本物の振付という瞬間がいくつもあった。現採点システムでは得点には関係ないが、例えばキムが振り向いてジャッジのほうに顔を向ける動き。2つめのトリプルサルコウの直後の歯切れのいいポーズ。コリオシークエンスは著しく向上しているし、もし右脚をもっとまっすぐ伸ばすことができたらさらに効果的なものになるだろう。と言いつつ、このことを認めなければ嘘になるだろう――僕はサーキュラーステップ・シークエンスの冒頭で、もうこのプログラムと恋に落ちていたのだ。
キム・ヨナはこの4年間で成長した。それは僕が単に4年前を懐かしんでいるからでは決してないのだ。
 
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カテゴリ:2013-14シーズン | 15:43 | comments(11) | trackbacks(0) | - | - |
The Skating Lessonのグランプリ・ファイナルふりかえり |忙

元アメリカ女子選手のジェニファー・カークさんと、アメリカ人フィギュア・ブロガーのデイブ・リースさんによるユニット「The Skating Lesson(略してTSL)」。フィギュア界やスケーターについて、かなり辛口かつ言いたい放題の対談動画を次から次へと投稿して、一部では少々評判がよろしくないのですが、ネタが豊富でけっこうおもしろいんですよね、くやしいことに…(^_^;)
そんなTSLが、今回のグランプリ・ファイナルと、同じ週末に開かれたゴールデン・スピンをふりかえる記事をアップしています。かなり長いので、今回は最初の「はじめに」と「男子」のパートだけご紹介したいと思います。

元記事はこちら→State of Skate: A Recap of the Grand Prix Final and Golden Spin Posted By Dave Lease on Dec 8, 2013 | 8
 
 

「グランプリ・ファイナルとゴールデンスピンふりかえり」 TSL デイブ・リース


★はじめに

この週末、世界トップのスケーターたちが、日本で行われたグランプリ・ファイナル(GPF)に集結した。五輪前に多くの有力選手たちが対決する唯一の試合だ。これが重要な大会であることはたやすく理解できるだろう。
GPFの結果は、ソチに派遣されるジャッジやテクニカル・スペシャリストの見解に影響をおよぼす可能性がある。エヴァン・ライサチェクも、バンクーバー前のファイナルで優勝したことでワールド・タイトルを確かなものにしたことがあった。また、GPFは当然、オリンピックの切符がかかる国内選手権で、各選手がどんな評価を受けるかも左右するだろう。
だが、ファイナルの結果に流されすぎないことも大切だ。忘れてならないのは、ソルトレークシティ五輪でのシェイ=リーン・ボーン/ヴィクター・クラーツ組だ。2人は五輪前のファイナルではFD「マイケル・ジャクソン・メドレー」を滑って優勝したものの、8週間後の五輪本番ではジャッジが同じ順位を与えることはなかった。【注:結果は4位】


★男子


 
今シーズン、パトリック・チャンはそれほど話題になっていなかった。演技がインパクトに欠けるものだったからではない。彼の勝利があまりにも明白で、議論の余地がなかったからだ。チャンは、出場したグランプリ・シリーズの2試合で安定した結果を残したことで、フィギュア界で一番の「パブリック・エネミー」(社会の敵)という地位から降りることになった。
だが、新しく手に入れたこの安定感は、GPFのショートで羽生結弦に11点もの差をつけられてリードされ、がぜん力を失ってしまった。もしかすると今シーズン、「チャンフレーション」【注:chan + inflation。「チャンの爆上げ」という意味の造語】は過去のものになったのかもしれない。羽生のすばらしいショート演技の後、ジャッジはチャンを2位につけるしか選択肢はなかった。それだけでなく、ジャッジは羽生に世界最高点を出し、PCSでもチャンより高い得点を与えたのだ。




ミスが続いたショートの後、パトリック・チャンはフリーでほぼクリーンな演技を見せた。4T-3Tが4T-2Tになり、最後のスピンでふらついたのが数少ないわずかなミスだった。昨シーズンはフリーでミスが多かったことを考えると、この演技は上々の出来だった。
チャンの後に滑ったのは羽生だ。ショートでチャンにかなりの差をつけていたものの、冒頭の4Sで転倒。また今回もチャンがからくも優勝するのではないかと思われた。だが、それは違った。羽生は転倒後、すばらしいステップとスピン、表現力とともに、7つのジャンプ要素をクリーンに決めた。最後は目に見えて疲労していたが、フリーでもチャンを破ったのだ。




チャンはなぜ、転倒があった選手に負けたのか? 形勢が一変したのはなぜなのか?
羽生がフリーでわずかにチャンを上回った理由は、プログラム構成の差にあるだろう。チャンの高難度エレメンツは、4T-3Tのコンボと4T、そして3Aが1本だ。すべてフリーの前半で跳んでいる。一方、羽生はプログラムの最初に4Sと4Tを入れ、ボーナスポイントがつく後半に2本の3Aを残している。
チャンがソチ五輪で優勝するには、安定してミスのない演技をしなくてはならない。何人かのライバル選手よりもプログラム構成の難度が低いからだ。今後ソチに向けては、フリーに2本目の3Aが必要かどうか考えることになるだろう。ショートとフリーをミスなく滑るだけでは、必ずしも金メダルに届かないこともありうるからだ。
 

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カテゴリ:2013-14シーズン | 12:04 | comments(17) | trackbacks(0) | - | - |
ソチ五輪の選考基準が決定!〜2013-14国際競技会派遣選手選考基準
はい、また出遅れました〜(涙)。選考基準、出ましたね!
昨日6月19日、日本スケート連盟より、来季(2013-14)の国際大会についての選考基準が発表されました。長いですが、全文転載させていただきます。

原本へのリンクはこちら→http://www.skatingjapan.or.jp/image_data/fck/file/2013/130619_FS_senkokijun.pdf

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平成 25 年 6 月 19 日 公益財団法人日本スケート連盟

「2013-2014 シーズン フィギュアスケート国際競技会派遣選手選考基準」

国際大会への派遣選手選考は、以下の基準に基づき、強化部会が推薦し、フィギュア委員会で承認し、さらに理事会もしくは選考委員会で承認することによって決定する。


1. ジュニア・グランプリ・シリーズ選考方法

6 月に派遣選手選考会を開催して決定する。
2戦目は原則として、ファイナルに残る可能性のあるジュニアグランプリ1試合目の順位 4位以内の者を上位から選考する

2. 世界ジュニア選手権大会選考方法 (男女シングル共に 2 枠)

男女シングル選考
 全日本選手権終了時に、以下の基準で選考する。
  1 人目は全日本ジュニア選手権優勝者を選考し、フィギュア委員会へ推薦する。
  2 人目は以下のいずれかを満たす者から総合的に判断して強化部で決定し、フィギュア委員会へ推薦する。
  ・ 全日本ジュニア選手権 3 位以内の選手
  ・ ジュニア・グランプリ・ファイナルの日本人上位 3 名(参加が 3 名未満の場合はジュニア・グランプリ・シリーズのランキング上位 3 名)
  ・ 全日本選手権参加者のうちジュニア年齢で派遣希望のある上位 3 名
  ・ 全日本終了時点でのワールド・スタンディングのうちジュニア年齢で派遣希望のある上位 3 名
  ・ 最終選考会である全日本選手権への参加は必須である。
  ・ 最終選考会である全日本選手権までに ISU が定める当該年度の世界ジュニア選手権出場のためのミニマムポイントを獲得できていない場合は選考対象から除外する。
  ・ 候補選手となるには、当該年度のジュニアのショートプログラム課題で、十分な得点を獲得出来る実力を当該シーズンのいずれかの競技会で示していることが必要である。
  ※なお 2013 ユニバーシアードの成績は、考慮しない。

ペア、アイスダンスについては、上記によらず、国際的な競技力を考慮して決定する。


3. オリンピック代表選手選考方法 (男女シングル共に 3 枠、ペア、アイスダンスは予選結果により最大 1 枠)

男女シングル選考
 全日本選手権終了時に、オリンピック参加有資格者の中から、以下の選考方法で決定し、フィギュア委員会へ推薦する。
  1 人目は全日本選手権優勝者を選考する。
  2 人目は、全日本 2 位、3 位の選手とグランプリ・ファイナルの日本人表彰台最上位者の中から選考を行う。
  3 人目は、△料考から漏れた選手と、全日本選手権終了時点でのワールド・ランキング日本人上位 3 名、ISUシーズンベストスコアの日本人上位 3 名選手の中から選考を行う。

ペア、アイスダンス選考
 全日本優勝者と全日本選手権終了時点でのワールド・ランキング日本人最上位組、全日本選手権終了時点での ISU シーズンベストスコアの日本人最上位組の中から選考を行う。

 ※オリンピック参加有資格者とは
  ・オリンピックに参加できる年齢を満たしているもの
  ・全日本選手権時までに ISU が定める当該年度のオリンピック出場のためのミニマムポイントを獲得しているもの。
  ・最終選考会である全日本選手権に参加しているもの


4. オリンピック団体戦選手選考方法

男女シングル選考
 オリンピック代表選手として選考されたシングル選手の中から、オリンピック団体戦のショートプログラム滑走者とフリースケーティング滑走者を、以下の基準に沿って選考する。
 ・オリンピック団体戦 ショートプログラム滑走者
   全日本選手権終了時点の ISU シーズンベストスコア・ショートプログラム最上位者
 ・オリンピック団体戦 フリースケーティング滑走者
   全日本選手権終了時点の ISU シーズンベストスコア・フリースケーティング最上位者

但し、ISU シーズンベストスコア・ショートプログラム最上位者と、ISU シーズンベストスコア・フリースケーティング最上位者が同一選手だった場合は、フリースケーティング滑走者はISU シーズンベストスコア・フリースケーティング次点の選手とする。

ペア、アイスダンス選考
 個人競技の代表がそのまま選考される。


5. 世界選手権大会代表選手選考方法 (男女シングル 3 枠、ペア、アイスダンス各 1 枠)

男女シングル選考
 全日本選手権終了時に、以下の選考方法で決定し、フィギュア委員会へ推薦する。
  1 人目は全日本選手権優勝者を選考する。
  2 人目は、全日本 2 位、3 位の選手とグランプリ・ファイナルの日本人表彰台最上位者の中から選考を行う。
  3人目は、△料考から漏れた選手と全日本4位〜6位の選手、全日本選手権終了時点でのワールド・ランキング日本人上位 3 名、ISU シーズンベストスコアの日本人上位 3 名選手の中から選考を行う。

 ・尚、過去に世界選手権 3 位以内に入賞した実績のある選手が、シーズン前半にけが等で上記の選考対象に含まれなかった場合には、世界選手権時の状態を見通しつつ、選考の対象に加えることがある。

ペア、アイスダンス選考
 全日本優勝者と全日本選手権終了時点でのワールド・ランキング日本人最上位組、全日本選手権終了時点での ISU シーズンベストスコアの日本人最上位組の中から選考を行う。


6. 四大陸選手権大会選考方法

全日本選手権終了時に、以下の基準のいずれかを満たす者から総合的に判断して強化部で決定し、フィギュア委員会へ推薦する。尚、選手の参加希望を事前にアンケートで確認し、ソチ・オリンピックの参加者の調整を最優先する。
  シニア・グランプリ・シリーズのランキング上位 6 名
  全日本選手権 10 位以内
  全日本終了時点でのワールド・スタンディング上位 6 名
  全日本選手権終了時点の ISU シーズンベストスコア日本人上位 6 名(組)

 ・最終選考会である全日本選手権への参加は必須である。
 ・最終選考会である全日本選手権までに ISU が定める当該年度の四大陸選手権出場のためのミニマムポイントを獲得できていない場合は選考対象から除外する。
・尚、過去に世界選手権6位以内に入賞した実績のある選手が、シーズン前半にけが等で上記の選考対象に含まれなかった場合には、四大陸選手権時の状態を見通しつつ、選考の対象に加えることがある。

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