(『2014-15新プロ情報』の記事へのリンクを右の「News!!」欄に貼りました。よろしければぜひご活用くださいませ〜♪)
全米2連覇のマリッサ・カステリ&サイモン・シュナピア組がペアを解消して数週間。北米系の掲示板では新パートナーの存在がささやかれていましたが、ついに発表来ました。
やっぱりマービン! そう、成美ちゃんとの電撃解散で多くのファンの涙を誘い、その後新パートナーと組むもオリンピックを逃すなど、なかなかむくわれなかった”私たちの”マービン・トランくんが、とうとうスポットライトの当たる場所に!!
…といっても、まだ不確定要素があるらしいんですよね。ああ、早くマービンに幸せになってほしい!
6月10日付のIcenetworkの記事です→
Castelli, Tran teaming up despite logistical hurdles
「カステリ&トラン、地理的なハードルを乗り越えてペア結成」
じつはマリッサ・カステリには内心、マービン・トランとの話が実らないでほしい、という気持ちがあったという。こういうパートナーシップにはたくさんの事務手続き、長い待ち時間、ひんぱんな長距離移動が必要になるからだ。
ところが、一度トランと滑ってみたところ、とてもよかったのだという。
「最初は2人で滑りたくなかったんです」カステリはそう打ち明けた。「でも、とりあえず滑ってみたら、“またもう一度やってみてもいいかな”ってなったんです」
2度目のトライアウトの結果、2人はパートナー同士になった。
カステリは、過去8シーズンにわたってサイモン・シュナピアと組んできた。アメリカ代表として2014年ソチ五輪にも出場した。ただ、シュナピアと別れた後には、早く氷に戻りたいがために急いで新パートナーを決めるようなことはしたくない、と発言していた。長い目で見て確実に合うパートナーを探したいと考えていた。
カステリもトランも、このペアが成立するためには辛抱強く手順を踏んでいかなくてはならないことはわかっている。けれども、2人が氷上でつかんだ感触はすばらしいもので、それだけの苦労をする価値があると思えたのだという。
23歳のトランはカナダ人だ。このシーズンはナターシャ・ピューリッチをパートナーに迎えたが、2014年カナダ・ナショナルでは4位だった。ピューリッチの前は6シーズンにわたり、日本代表として高橋成美と組んでいた。高橋&トラン組として2012年世界選手権3位までのぼりつめた。
カステリも同じく23歳。シュナピアとのペアで2度全米チャンピオンになっており、ソチ五輪の団体戦ではチームUSAの一員として銅メダルを獲得した。ソチの個人戦では9位、さいたまの世界選手権では11位だった。2人ですばらしい成績を残してきたが、以前から性格的に衝突することも多く、5月にペア解消を発表したばかりだ。シュナピアは現在、ディーディー・レンと組んでいる。
カステリはIcenetworkの取材に対して、カナダ代表になるつもりはまったくなかった、と話した。「だって私は根っからアメリカ人なんだもの」
トランは現在、カナダチームを離れることについて、スケート・カナダ(カナダのスケート連盟)からの返事を待っているところだ。6月末に開かれる次回のスケート・カナダ理事会で、トランの所属について決定されることになっている。トランは最低1年間は国際試合に出場できなくなる見通しだ。トランが出場した最後の大会は、ピューリッチとともに5位に終わった四大陸選手権だった。
トランがどの国の代表になるのかは、連盟の役員たちの今後の判断待ちだが、本人たちはもう2人で練習を開始している。練習拠点はカステリがキャリアの大半を過ごしてきたボストンと、カナダのモントリオールの両方になる。ボストンでのコーチはボビー・マーティン。ただ、大半の時間はモントリオールで、ブルーノ・マルコットをコーチとして練習する予定だという。
カステリ&シュナピア組を振付けていたジュリー・マルコットが、カステリ&トラン組の来シーズンのプログラムの振付をおこなう予定だ。カステリが言うには、ジュリー・マルコットはすでにSPの構想は終えているものの、フリーはまだ最終決定していないそうだ。
トランは、ボストンとモントリオールの行き来には6時間かかるけれど、ちょうどいい「絆を強める時間」になるね、と冗談まじりに話した。
2人はボストンとモントリオールの両方でトライアウトをおこなった結果、相性がぴったりだとわかったのだという。
「私にとってラッキーだったのは、マービンがやるべきことをしっかりわかっていたことよ」とカステリは言う。「課題はいくつかあるけど、2人の間には自然ないいタイミングがあるの。最初は違う人と滑るのがとても怖かったけれど、もう今はマービンと滑っていて居心地よく感じるわ」
「トライアウトの出来には僕もびっくりしているよ」と、トランも言う。
この件でカステリのハードルになるものの1つに、フランス語があるだろう。モントリオールはフランス語圏だからだ。フランス語はどのくらいできるのか聞かれると、カステリは笑って答えた。「ゼロも同然よ」幸いトランは堪能だ。
カステリは、トランとは7年間からいい友達だったし、この新しい冒険を楽しみにしているそうだ。
トランもこのパートナーシップに期待している。国籍の違いは多くのペアが乗り越えてきたことだから、という。
「今のところ、感触は最高さ。僕は楽観視しているよ」
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ええと…確認できていないんですが、「最低1年間は国際試合に出場できない」って、規約でそうなっているんでしょうか? 今年1月の四大陸から数えて、少なくとも来年の1月までは国際試合に出られない、ということだと考えていいのかな。
ともあれ、マービンに新しいパートナーが、それもマリッサという有望なパートナーが見つかって、本当によかったです。しかし心から安心できないのは、またまた国籍問題がつきまとってしまうこと…。でもそれをわかっていてもなお、相性がぴったりだというのだから、これはすばらしいペアになる可能性大、ってことですよね!?
ただし…この記事で気になったのはマリッサの言葉の数々。実は嫌だったとか、「カナダ?ありえないわよ。だって私はアメリカ人だもん!」とか、けっこうストレートな性格なんですね。なんかマービン、最初から尻にしかれてないか?ヘ(゚∀゚ヘ)
いずれにせよ、今月末の会議でまちがってもダメ出しとかしないでくださいよ、連盟さん!
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